東京メトロポリタンテレビジョン
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東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(とうきょうメトロポリタンテレビジョン)は、東京都を放送対象地域とする放送局。愛称は「TOKYO MX」。
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![]() 新社屋の「半蔵門メディアセンター」 (東條会館との共同建築[共建]ビル) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | MX[注釈 1] |
本社所在地 |
![]() 〒102-8002 東京都千代田区麹町一丁目12番地 |
設立 | 1993年4月30日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 4010001101676 |
事業内容 | 放送法によるテレビジョン放送事業 |
代表者 |
後藤亘 (代表取締役会長) 中川謙三 (代表取締役社長) (2010年(平成22年)6月18日現在[1]) |
資本金 | 48億3,562万9,209円(2011年8月31日現在) |
売上高 | 75億3百万円(2010年(平成22年)度[2]) |
総資産 | 69億81百万円(2010年(平成22年)3月31日現在) |
従業員数 | 104人(2010年(平成22年)3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
株式会社エフエム東京(20.07%) 株式会社中日新聞社(6.27%) 東京都(3.51%) 鹿島建設株式会社(3.51%) 凸版印刷株式会社(3.51%) 株式会社東京ドーム(3.51%) 東映株式会社(3.51%) 日本電気株式会社(3.51%) エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(2.96%) 株式会社角川グループホールディングス(2.14%) (2011年8月31日現在) |
関係する人物 | 藤森鐵雄(初代社長) |
外部リンク | http://www.mxtv.co.jp/ |
東京メトロポリタンテレビジョン | |
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英名 |
Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. |
放送対象地域 | 東京都 |
ニュース系列 | - |
番組供給系列 | 全国独立放送協議会 |
略称 | MX |
愛称 | TOKYO MX |
呼出符号 | JOMX-DTV |
呼出名称 |
とうきょうメトロポリタンテレビ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1995年11月1日 |
本社 |
〒102-8002 東京都千代田区麹町一丁目12番地 (半蔵門メディアセンターと呼称) 北緯35度41分5.06秒 東経139度44分38.14秒 / 北緯35.6847389度 東経139.7439278度座標: 北緯35度41分5.06秒 東経139度44分38.14秒 / 北緯35.6847389度 東経139.7439278度 |
演奏所 |
本社と同じ |
リモコンキーID | 9 |
デジタル親局 | 東京 16(東京タワー20chとサイマル放送)ch |
アナログ親局 | 東京 14ch |
ガイドチャンネル | 14ch |
主なアナログ中継局 |
八王子 40ch 多摩 61ch 青梅 44ch ほか |
公式サイト | http://www.mxtv.co.jp/ |
概要
1993年(平成5年)4月30日、在京6番目の民間放送テレビ局として設立。1995年(平成7年)11月1日に地上アナログテレビジョン放送の、2003年(平成15年)12月1日に地上デジタルテレビジョン放送の本放送をそれぞれ開始した。地上系一般放送事業者が開設するテレビジョン放送の放送局としては、日本で5番目に、東京都で最も新しい。ネットワークに加盟していない独立テレビ局であり、全国独立放送協議会に加盟している。
2012年(平成24年)、開局15周年を迎えるにあたり、大幅な改革に乗り出している。デジタル化によって事実上、キー局と横並びになったことで、東京ローカルながら、経営・編成・番組制作における質の向上や拡大が必然となり、東京都等の意向もあって、番組のリニューアル・MC ・メインのニュースキャスターを一新するなどして、報道における東京情報を強化する方針も発表している[4][5]。
なお、独立局で構成する首都圏ネット4(現:首都圏トライアングル)から離脱後は、東名阪ネット6や5いっしょ3ちゃんねる[注釈 2]に参加していない。但し、番組販売によって放送している放送番組もある(「他局制作番組」を参照)。
社名を直訳すると「東京都テレビ」となるが、東京都が唯一出資している放送局である。
『東京NEWS21時』『TOKYO NEWS UP DATE』『白沢みきのモーニングTOKYO』『イブニングTOKYO』『テレバイダー』など、番組に大きく関わった出演者やスタッフが(退社等の理由で)番組を去る為に終了するケースがある。
愛称・略称
略称は呼出符号の「JOMX-TV」に由来した「MX」だが、会社設立当初は「TMT(Tokyo Metropolitan Television)」を使っていたことがある。愛称は開局時は「MXTV」で、のちに「MXテレビ」、さらに「東京都のテレビ局」であることをアピールする目的で「東京MXテレビ」と変更してきた。千代田区麹町の半蔵門メディアセンターに本社移転した2006年(平成18年)7月27日から「TOKYO MX」を使用している。この変更後の愛称については、「親会社のエフエム東京が「TOKYO FM」という愛称を使用していることから、それと合わせた愛称ではないか」という推測もインターネット掲示板などではなされているが、公式見解は出されていない。
また、2009年(平成21年)5月からは、地上デジタル放送において「9ch」をアピールする目的で「キュ〜ト!9ch(きゅうちゃん)」のキャッチコピーを併用している[6]。現在このキャッチコピー及びキャラクターロゴは同社の地上デジタル放送におけるステーションブレイク等で頻繁に使われており、同社の公式ホームページ等で依然使われている「ゆめらいおん」と併用されている状況。
本社・支局
- 本社(登記上の本店)
- 〒102-8002 東京都千代田区麹町1丁目12番地(半蔵門メディアセンター)
- 支局
- 〒190-0022 東京都立川市錦町1丁目10番25号 Y.S錦町ビル7F(多摩ニュースセンター)
沿革
- 1993年(平成5年)
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 1998年(平成10年) - CS放送「ディレクTV」にて「東京情報チャンネル」として全国放送を開始(2000年(平成12年)9月、ディレクTVのサービス終了に伴い放送終了)。
- 2001年(平成13年)12月1日 - 通称をMXテレビから東京MXテレビに変更。
- 2003年(平成15年)
- 2006年(平成18年)
- 2008年(平成20年)6月23日 - ワンセグ放送でのマルチチャンネル編成「ワンセグ2」を開始。
- 2009年(平成21年)2月1日 - ウォーターマークの常時表示を開始[注釈 3]。
- 2011年(平成23年)7月24日 - 正午をもってアナログ放送での通常番組の放送を終了。11:40からの『TOKYO MX NEWS』ではアナログ放送終了のお知らせと、デジタル放送での番組などを紹介した。また、23:59からは通常のクロージングを放送し、デジタルに完全移行した。
- 2012年(平成24年)
- 8月27日 - 東京スカイツリーからの試験電波を地上デジタルテレビジョン放送と同じレベルのフルパワー(3kW)で発射開始。9月27日までは映像・音声信号のない状態で電波を発射していたが、9月28日以降は東京タワーと同じ内容の電波(いわゆるサービス放送)を発射[7]。
- 10月1日5:00 - 東京スカイツリーからの送信を開始。物理チャンネル切り替え措置のため半年間東京タワーとのサイマル放送期間に入る[8]。
- 11月12日5:00 - 東京タワーからの送信出力の減力を開始[9](段階的に減力。2回目は2013年(平成25年)1月14日5:00、3回目は2月4日5:30、4回目は2月25日5:30、5回目は3月18日5:00に実施)。
- 2013年(平成25年)
- 5月頃 - 東京タワーからの送信終了および東京スカイツリーからの送信に一本化予定[10]。
開局から経営権移行の経緯
長年、東京都域にはいわゆる「ローカルテレビ局」(都域テレビ局)が存在しなかった。これを受け、かつて東京都知事であった鈴木俊一や、東京商工会議所などの意向で「東京都に密着した放送局」として開局に至った。開局前にはジャパンキャピタルテレビとの競願となったが、最終的にはTOKYO MXに免許が与えられた。
1995年(平成7年)の開局当初は多くの番組でのワイドクリアビジョン放送・自らカメラを持ち取材を行う「映像記者」制の導入・延べ12時間以上にわたる地域ニュース番組枠「東京NEWS」(東京ニュース)を中心に置いたニュース番組主体の編成を行い、他局との差別化を図った(この開局時のサポートにはTBSが深く関わっている)。これは、「テレビは儲かる」という神話を信じて多くの企業が出資したものの、テレビに詳しい人物がいなかったため、元テレビマンユニオンの村木良彦をゼネラル・プロデューサーという形(役員ではない)で招聘し、村木の構想に基づいて編成されたものである。
アナログ時代は放送大学を除いて長年独立テレビ局が存在しなかった東京都区部と多摩東部では、慣例的に東京タワーに向けたUHFアンテナを立てていないために実質的な受信可能世帯が少なく、経営面で苦戦が続いた。また当初は、一部上層部による「会社と経営の私物化」や、それに起因すると思われる経営悪化に伴う安易な辞任などがあった[11]。
1997年(平成9年)6月、TOKYO FMの代表取締役社長であった後藤亘(現・TOKYO FM相談役)が取締役社長(2007年(平成19年)より取締役会長)に就任。あわせてTOKYO FMは筆頭株主となった。ここから経営体制や番組編成を大幅に見直し、番組編成において一般番組の他に通販番組や各種娯楽番組の充実に努めた結果、2002年(平成14年)度以降8期連続で黒字を達成。2009年(平成21年)度決算で累積損失を解消した[12](2004年(平成16年)度で一度累積赤字を一掃したが、翌2005年(平成17年)度に減損会計の導入や社屋移転による原状回復等で巨額の特別損失が発生[13]、再び累積赤字を抱えることになった)。なお後藤は、マスメディア集中排除原則により2局で同時に代表権を持てなかったため、TOKYO MXでは代表権を有していなかった(2010年(平成22年)6月から代表権が付いた)。代表権を外すことで2局の社長になるという入れ知恵を行ったのは、当時の郵政省である。
オープニング・クロージング
1995年(平成7年)11月の開局当時は、オープニングは月曜朝のみの放送で、その他は4:00起点直前のジャンクションであった。東京の様々な風景をバックにMXテレビのロゴが走ったり、東京都の地形の形をしたビルのCGが現れたりした。『モーツァルトの東京』で撮影されたものの流用と思われる。オープニングはややアップテンポなスキャット(女性独唱)。クロージングは、ロゴ変更時にBGMが、パンフルートを主旋律に使ったアップテンポなものからピアノ主体のややゆったりとしたものに変更となり、更に2001年(平成13年)に「東京MXテレビ」の愛称制定で一部が差し替えられ、2003年(平成15年)12月に地上デジタル放送開始に伴い一部が差し替えられた。
2006年(平成18年)7月27日以降はゆめらいおんが回転するアニメーションになっている(デジタル放送も同様)。この映像はゆめらいおんのデザインを担当した村上隆のデザイン事務所、カイカイキキのWebサイト上でステーションIDとともに公開されている([1]を参照)。現在使われているオープニング・エンディングは5代目である。
- オープニング
- 様々なカラーが真ん中から端に向って流れる。それをバックに「JOMX-DTV 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社」と表示、その後ゆめらいおんがくるくる回るアニメーション。その後は「守ろう 地球環境」というスポットCMが流れる。これは月曜や臨時のメンテナンスによる放送休止明けの開始時にのみ流れる。
- クロージング
- 「守ろう 地球環境」というスポットCMが流れる。その後、ゆめらいおんがコックリコックリしながらくるくる回るアニメーション。TOKYO MXと表示後ブラックアウト。それをバックに「JOMX-DTV 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社」と表示される。これはクロージングであるが、他の日の起点となる5:00にも放送されるので、事実上のジャンクションともいえる(かつては月曜以外の放送開始が4:00だった時代もあった)。
- 試験電波中(月曜、及び不定期の臨時メンテナンス日)
- 5:15 - 5:58(本社移転前は5:44)の時間帯でカラーバーにテストトーン。左上には時刻表示、右上には「JOMX-DTV 東京メトロポリタンテレビジョン」、左下には「試験電波発射中」と表記してある。
2010年(平成22年)現在、アナログ放送では「守ろう 地球環境」という部分を「地上デジタル放送告知画面」に差し替えている。BGMは「Dubuque/ジョージ・ウィンストン」(台風情報の時のBGMと同一)を使用している。なお、デジタルは上記のとおりとなっている。
ちなみに、2008年(平成20年)6月から7月にデジタル放送関連の都合により6:30放送開始になった際には、クロージングの後ブルーバックで「今日の放送は終了します。明日は6時30分から放送を開始します。」と表示された。カラーバーは6:00 - 6:28に放送となった。
送受信状況
関東地方
デジタル放送(JOMX-DTV)の送信出力は3kW(アナログに換算すると映像出力で30kW)と大きい。これは多摩地区をNHKや広域民放各局は東京タワーの電波でカバーできることと、八王子テレビ中継局の電波と混信する影響が出てきたことからデジタル放送では多摩中継局を置局しないことが決定された事によるものである。
上記の理由により、東京都外でも神奈川県川崎市のほぼ全域・横浜市の大部分・相模原市の全域・座間市の全域・大和市の全域・横須賀市の東京湾沿岸、千葉県北西部・東京湾沿岸、埼玉県中央・西部・東部、茨城県県南の一部(土浦市などNHK水戸放送局の親局(20ch)のエリアは東京スカイツリーから送信される16chのみ)などでもデジタル放送が視聴可能となっていて、国道16号の内側はほぼ視聴エリアであった[14]。
都心でも受信が良好でない地域(葛飾区、羽田空港など)があった。このことは同年8月26日の東京新聞の「反響」の欄でも挙げられた。ただし、都心の難視聴問題はほとんど改善されている。
その他にも多摩地域に中継局がいくつか設置されている。多摩地域のうち東京タワーから40キロメートル以上離れた地域[15]にはデジタル中継局がない。
なお、2008年(平成20年)12月1日に東京スカイツリーを運営する東武鉄道・東武タワースカイツリーとタワー利用の予約契約を締結したと発表[16]、2012年(平成24年)の開業後は他局同様東京タワーから東京スカイツリーに送信所を移転する予定である。これによって一部の難視聴地域を含めほぼ都内全域に放送が届くようになる。これに対しテレビ神奈川(tvk)をはじめとした関東地方の独立局5局はTOKYO MXの電波が都外にも大幅にスピルオーバー(行政が放送免許で設定した放送対象地域外まで電波が飛んでしまう事)を起こすとして反発していた[注釈 4]。TOKYO MX側は今のところ東京スカイツリー移転後にも現在の東京タワーと同じ送信出力・無指向性で放送するとの話をしている模様[17]。
この移転に伴い、スピルオーバーが今よりも拡大し、茨城県でTOKYO MXと同じ20chを使うNHK水戸総合(JOEP-DTV)の親局などとの混信が今よりも激しくなる[注釈 5]ため、TOKYO MXが放送大学のアナログ放送終了後に空く16chに物理チャンネルを移動することで混信対策が行われる[18]。2011年(平成23年)1月28日には東京スカイツリーへの送信所移転が認められ、今後送信設備を東京スカイツリーに設置し、試験放送を経て、2012年(平成24年)10月1日に物理チャンネル切り替えを行うため東京タワーと東京スカイツリーの2局で半年間のサイマル放送を開始、同年11月12日から東京タワーからの送信の出力を段階的に弱めていき、2013年(平成25年)5月頃に東京スカイツリーに全面移行を行う予定となっている[注釈 6][19][10]。
当初は他の関東独立局とともに「3」に統一予定だったリモコンキーIDは、TOKYO MXだけは上記にある周辺各県へのスピルオーバーに対応して単独の「9」となった(全国で「9」を使うのは本局と奈良テレビのみ)。
また、石原慎太郎前・都知事も東京スカイツリーからの放送でスピルオーバーが今よりも大きくなり、関東一円に電波が届くと期待しており、災害時も踏まえて関東圏の自治体が共有できる情報伝達ツールとして活用できないか、また各県がアイデアや人材、資金を出すことで思い切った番組作りができないかなどで、TOKYO MXを関東圏の共通の新メディアとして展開する考えを示している[20][21]。しかし、前述のように周辺独立局がスピルオーバーで反発した経緯があること、また各自治体間での周波数の取り扱い[注釈 7]をどうするか、などの課題も多い。
東京スカイツリーからの送信開始後の公式サイト[22]では、東京スカイツリーから50km(神奈川県から時計回りに横須賀市、厚木市、埼玉県飯能市、東松山市、行田市、茨城県古河市、つくば市、千葉県成田市、八街市、木更津市あたりまで)を受信エリアの目安としている。
なお、アナログテレビで当局を受信する場合は「2」・「5」・「7」・「9」・「11」といった空きチャンネルのポジションにプリセットされることが多かった。
離島
伊豆諸島には中継局が設置されている。小笠原諸島の父島や母島では、中継局電波や共聴(有線)で受信されている。アナログ放送では通信衛星を介した電波の再送信であったが、デジタル放送では八丈島にある八丈中継局の電波を同島内で受信し、海底光ケーブル経由で小笠原諸島の父島・母島に送られ、ケーブルテレビ局を通じた再送信で受信されている(2011年(平成23年)5月18日から試験放送として地上デジタル放送の再送信を開始)。詳細は小笠原諸島の放送を参照のこと。
なお、アナログ中継局の開局当日には早朝のニュースでキャスターが小笠原住民向けの挨拶を行ったほか、30分の『東京NEWS スペシャル』が組まれ、当時知事だった青島幸男の挨拶も放送された。青島は「(中継局の映像は)ウチのテレビより映りがいい」と持ち上げた(青島の自宅のテレビでは都市部のためゴーストが出たという)。
地上デジタル放送への対応
2006年(平成18年)7月、テレビのデジタル化に対応するため、および報道取材における都内主要拠点への利便性や営業活動の円滑化を目的に、本社を江東区青海のテレコムセンターから東京都千代田区麹町1丁目の半蔵門メディアセンターに移転した(新社屋はTOKYO FMの本社に近く、東條会館との共同建築ビル)。この新社屋にはハイビジョン放送の設備が設置され、待望のフルハイビジョン放送(額縁放送の解消)やワンセグが開始された。当初の予定よりは遅れたものの、メディアセンターでの収録番組は生・収録問わずハイビジョン化された。本社移転を「フルデジタル化」(完全デジタル化)とPRしたが、これはデジタルマスターが簡易マスターからフルハイビジョン対応になるということであって、全ての番組放送がフルハイビジョン画質で放送するという意味ではなかった。なお、本社移転で旧本社の第1スタジオクラスの広さを持つスタジオが本社になくなったため、広いスペースを必要とする番組の収録には、本社至近地の千代田ビデオスタジオなどを使用している。
地上デジタル放送に完全対応した機材への更新に伴い、NHKを除く在京テレビ局のレギュラー編成としては初となるマルチチャンネル編成を、2006年(平成18年)7月以降より開始している[注釈 8]。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2月には第1チャンネルでは東京都議会中継を、第2チャンネルでは競馬中継を放送。
- 2月からサブチャンネルのみ通販やブログバラエティ『げまてれ』などを放送。
- 4月から深夜帯にもマルチ編成を導入。
- 8月30日に東京シティ競馬とJリーグFC東京戦の生中継を初めてマルチチャンネル同時放送で実施[注釈 10]
- 9月1日から平日13:00 - 17:00に第2チャンネルでヘッドラインニュースやブルームバーグニュース、交通情報を放送。
- 10月には、ワンセグ放送におけるマルチチャンネルの放送実験に成功した。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2月1日から、アナログロゴやデジタル放送でのウォーターマークの常時表示を開始(CM中や通販番組は除く)。
- 7月12日の2009年東京都議会議員選挙開票速報で、民放としては初となる番組一体型データ放送を実施。
- 11月からの大井競馬場昼間開催より、東京シティ競馬中継の放送が全面的にデジタル・ワンセグの第2チャンネルに移行。これに伴いアナログでの競馬中継放送が終了する。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 1月よりマルチ編成時の放送を順次第2チャンネルに移動するなど、第2チャンネルでの放送の拡充を開始。
スタジオ
- 第1スタジオ(麹町本社)元・喫茶店跡地を改装(1階 約?坪)
- 後述2番組以外や一部を除く全ての自社制作番組が基本的にここで収録・放送されており、『チェックタイム』『5時に夢中!』『ゴールデンアワー』など、TOKYO MXにおける顔と言えるような存在である。
- このスタジオの特徴は、広く取られたガラス窓と青海テレコムセンター時代のスタジオにもあった大きなモニターディスプレー(青海時代のものとは別)で、(カーテンで閉ざされていなければ)内堀通りよりスタジオを観覧することもできる。全体的に情報番組向きの規模や設備であり、出演者・観覧者が多くなる一部の番組は別の拠点で収録される場合がある。
- なお、麹町に本社が移転されるまでの半年間『5時に夢中!』が先行で使用しており、本社移転前ということもあり「半蔵門サテライトスタジオ」として使用していた[注釈 13]。
- ニューススタジオ(麹町本社)
- 『TOKYO MX NEWS』で使用される。青海本社時代の途中に一旦廃止・撤収された報道専用スタジオ(後述)が本社移転で復活した格好となる。
- 映画版『HERO』『容疑者Xの献身』やテレビドラマ『BOSS』などが劇中ニュース番組の収録に使用したスタジオでもある。ちなみに『HERO』では作品自体や出演者の宮根誠司とTOKYO MXの関係はほとんどなく(宮根は元朝日放送アナウンサーであり、3作品を制作したのはいずれもフジテレビ)、映画本編のエンドクレジットはもとより、スタジオを貸し出した同社の番組中で触れられることもなかった(他2作品ではエンドクレジットで撮影協力として明記されている)。
- TOKYO SKYTREE TOWN STUDIO(押上・東京スカイツリータウン)
- 東京ソラマチのイーストヤード1階に設置された、多目的型サテライトスタジオ。各放送局が共用しており、TOKYO MXでは『東京スカイツリータウン MXご自慢ライブ』の生放送で使用している。
- 有楽町ゼベックスタジオ(廃止)
- 『SUNDAY POWER OF JAPAN』『5時の魔法使い』『XEBEC ONLINE』『5時に夢中!(初期)』などで使用。ビックカメラ有楽町店1階にTOKYO FM・旧TFMインタラクティブ(現・ジグノシステムジャパン)と共同で設置された、唯一のサテライトスタジオである。2005年(平成17年)を持って使用を終了し、翌年に撤去された。現在はビックカメラの店舗スペースに拡幅されている。
- 本来はFMでの利用を重視して設置されたため、テレビ放送を行うにはあまりに狭く、各番組のセットも現在以上に簡素化されていた。ビックカメラの店舗内やスタジオ脇の通路から自由に観覧が出来たが、人気芸能人などが出演する際は観覧者を抽選で限定することがあった。
- 青海(江東区)・テレコムセンター時代
- テレコムセンターの低層階に2つのスタジオを構えていた。一般的には汎用スタジオとして使えそうな広さを誇った第1スタジオ(当時の報道制作局に隣接。スタジオとの間仕切りはガラス張りであった)が、開局当時はニューススタジオとして使われていた。これは、開局当時の編成方針及び番組編成に起因する。
- 第2スタジオは学校の教室程度のミニスタジオで、ミニ番組やパッケージ番組の収録に使われていた。しかし途中で番組編成方針の大幅な変更に伴い、スタジオの使途変更が行われた。その結果、第1スタジオは一般的な汎用スタジオとして『テレバイダー』『白沢みきのモーニングTOKYO』などの生放送や、番組収録に使われた。第2スタジオも引き続き「汎用ミニスタジオ」として、小規模番組の収録などに使われた。
- なお、報道専用のスタジオはこれを機に廃止され、ニュース番組は報道制作局のフロア内に造られた簡便な顔出しブースからの放送へ移行した。このブース専用の副調整室も特に設けられることはなく、時間帯に応じて以前からの第1スタジオ副調整室から駆動したり、主調整室内のいわゆる「マスターサブ」と言われる簡易副調整卓から直接送出されていた。
番組編成
ニュース・情報番組
開局の目玉としてニュース番組の集中編成にある。『東京NEWS』はニューヨークの24時間ローカルニュースチャンネルNY1と似ており、1人で取材を行う、長時間編成するなどの特徴を持つ。しかし、経営改善のために『東京NEWS』を縮小させ『TOKYO MX NEWS』ブランドへ変更する。
東京NEWS終了後は字幕ニュースと映像作品を放送する『Healing Time』、『5時に夢中!』・『ニッポン・ダンディ』・『チェックタイム』などの生放送(情報・バラエティ番組)、ブルームバーグ(2009年(平成21年)からストックボイス)の金融ニュースの同時放送を行っている。報道を重視した放送体制を採っていたためか、時には既存の報道組織に束縛されにくい身軽な立場を生かした報道体制を取ることがある。
首都圏トライアングル各局では、市町村の首長選挙が統一地方選挙以外で行われた場合、即日開票の結果を特別番組等を設置し結果を報道するが、TOKYO MXでは市区町村の首長選挙の即日開票結果を統一地方選挙以外では当日の詳細報道は行わず(L字画面で結果を報道)、翌日のチェックタイム、『TOKYO MX NEWS』まで詳細な報道は行わない。
気象関連情報の配信や解説についてはウェザーマップと契約を結んでいる。他の近隣の独立局はウェザーニューズと契約を結んでいることから、TBS系列局以外では珍しい形態であるとも言える(なお、ウェザーマップ所属の気象予報士は同社やTBS以外にも在京各社ならびにNHKへもそれぞれ専属契約を結び出演している)。
2004年(平成16年)9月9日の衆議院総務委員会において、当時発生していた一連のNHKの不祥事問題に関して、当時の会長海老沢勝二の参考人招致が行われた際、生放送を行わなかったNHKに代わって急遽東京MXテレビが通常の編成を取り止め、異例ともいえる同委員会の生中継を実施したことが注目を浴びた。地上波で中継を実施したのは東京MXテレビと、東京MXテレビが編成の変更を決定した直後、この内容をネットすることを決定したテレビ神奈川だけだったため、反響も大きかった。
スポーツ中継
サッカー
開局当初は放送エリア外である千葉県の柏レイソルの公式戦を放送していた[23]が、1999年(平成11年)より地元サッカークラブFC東京のJリーグ公式戦を放送している他、応援番組『F.C. TOKYO魂!』を放送している。
2007年(平成19年)5月23日に横浜三ツ沢球技場で行われた、サッカーJリーグ1部「横浜FC-FC東京」の試合を、自社制作で中継した。この試合の中継権を本来持っていたテレビ神奈川は、ネット受けしなかった。
競馬
開局当初から大井競馬場のレース実況を『東京シティ競馬中継』で中継している。ただし、競馬が昼間の開催になる冬季は東京都議会中継と重複する場合があり、その際は都議会中継が優先される。
アマチュア野球
他の独立テレビ局と同様に、毎年夏の高校野球の予選シーズンには、地元である東西の東京大会を中継・放送している。開局当初は1回戦から決勝まで放送していたが、11:00 - 13:00までは『東京NEWS』を放送して、この間は中継を中断していた。その後は中断こそなくなったものの、神宮球場で行われる準々決勝以降のみの中継・放送となった。ダイジェスト番組は一切放送しておらず、『TOKYO MX NEWS』内で試合結果などを伝えるにとどまっている。また数年の間は東京六大学野球の中継も行っていた。
プロ野球
1998年(平成10年)にプロ野球の放送を開始して以来、東京ヤクルトスワローズの主催試合(主に対中日ドラゴンズ戦)を年間数試合自社制作で放送し、対中日戦はぎふチャン・三重テレビへネットしている。
これに加えて2007年(平成19年)から『STRONG!ホークス野球中継』として福岡ソフトバンクホークスの主催試合を、2011年(平成23年)は『「がんばろう東北」東北楽天ゴールデンイーグルス野球中継』として東北楽天ゴールデンイーグルスの主催試合を中継している(両番組とも、映像制作は各球団が関与)。2011年(平成23年)の場合、両者の中継が合計で約60試合と大きな割合を占めている一方、東京都の球団である読売ジャイアンツ戦を全く中継していない(ホームゲーム中継の権利関係の問題で折り合いがつかないという障害案件がある)など、TOKYO MXの「東京都に密着した放送局」というモットーとは全く相反した形になっている。
かつてはサンテレビ制作の阪神タイガース主催試合のネットが数試合あった(その中に対巨人戦が含まれていたことはある)が、2008年(平成20年)を最後にネットは途絶えている。
その他
2007年(平成19年)7月18日にボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ(ポンサクレック・ウォンジョンカム対内藤大助戦)の生中継を行った。内藤の所属する宮田ジムと交流のあったフジテレビの都合がつかなかったことから、中継先にTOKYO MXが名乗りを上げたもので、TOKYO MXとしては異例といえる格闘技の中継放送実施となった(以前には総合格闘技『D.O.G』を中継したことはあった)。
2008年(平成20年)より、ツアー・オブ・ジャパンにおける東京ステージの生中継を開始した。国内の自転車ロードレース大会の生中継は異例である。
東京都を本拠地とするプロバスケットボールbjリーグチームである東京アパッチの試合中継は行われておらず、ニュース番組などで特集された程度である。
2008年(平成20年)8月9日、北京オリンピックの中継をTBSの放送を13時から飛び乗りでネットした。
2010年(平成22年)2月14日、4:55 - 7:30の時間帯でバンクーバーオリンピックの中継をフジテレビから同時ネットを受けた[注釈 14]。
2010 FIFAワールドカップでは6月21日にテレビ朝日からネット受けした「チリvsスイス」を放送。しかし、放送開始から約30分間、何らかの理由で額縁放送状態になった。[要出典]
アニメ番組
概況
いわゆるUHFアニメの新作の放送数は、開局当初からしばらくは近隣の独立テレビ局より少なく、時期によりばらつきがあった。しかし、2000年代半ば以降は増加傾向にあり、殆どの作品を放送している。中には独立テレビ局及び全国の地上波ではTOKYO MX単独放送作品もある。
また、2000年(平成12年)以降に放送されたキー局・UHFアニメ・WOWOW・専門チャンネルで放送されていた深夜アニメの放送(実質的な再放送)も行っている。
さらに2000年代前半頃からは、小規模ではあるものの、自社が放送する各作品のwebページを独自に開設しており、同年代後半になると積極的に開設している(中にはストーリー紹介などもある。ただし、制作者の権利の都合で開設できない場合があり、その場合は公式サイトへのリンクは原則として行われない)。
2007年(平成19年)1月より、ほとんどのアニメ番組の開始直前にわかさ生活のキャラクター「ブルブルくん」が視聴上の注意を促すCMが流れていた。2008年(平成20年)6月頃からCMの内容が変更されてからは原則として21:00までに放送されるアニメについて、番組の冒頭に「健康のため部屋を明るくして離れて見てください」という字幕を表示するようになった[注釈 15]。なお、後述するようにスポットCM枠が売れていない関係で、アニメ番組内のCMは本局で放送されるアニメ番組の番宣CMで埋まってしまうことがほとんどである。
アニメ放映の画質面においてもこだわりを持っており、2009年(平成21年)10月期以降は16:9サイズで制作された新作アニメは、全ての作品で16:9フルサイズでの放送となっている[注釈 16]。
2010年(平成22年)7月4日の『全国一斉地デジ化テスト』放送以降、アナログでも原則として画面サイズ16:9のHDTV方式による番組放送となったが、画面サイズ4:3のSDTV方式のアニメ番組については、変わらずその方式のままで放送している。
2011年(平成23年)4月以降、E!TV枠内で放送のアニメ作品の一部において、群馬テレビ・とちぎテレビへ同時ネットを実施している(主にSME・アニプレックス制作作品、2012年(平成24年)7月現在BS11にもネットをしている)。
2012年(平成22年)10月期では、TOKYO MXの新作放送枠が、キー局の新作枠と被らない様な編成になる。先述の通り、東京スカイツリー送信への配慮をしているとみられる。
制作関連
他の独立テレビ局と同様に自社制作の作品はきわめて少数であるが、他の局に比べると少なからず例がある。
- 『わんころべえ』
- 東京国際アニメフェアの実行委員会の参加
- 特別番組や、国内外の各種コンペティションで受賞に輝いた作品を放送する『クリエーターズワールド』などを放送。また同フェアでのアニメ業界との交流を通じて、将来的にはTOKYO MX独自のオリジナル作品の制作・放送を目指している。
- 『鉄コン筋クリート』
- 前記『東京国際アニメフェア』の流れを受け、2006年(平成18年)12月に公開された劇場用アニメ作品では制作に参加、クレジットにも“TOKYO MX”の名が記された。
- 『地獄少女 三鼎』
- 『Another』
編成の特異点
アナログ放送の停波後を見据え、局独自の編成方針が目立つ。
- 『地獄少女』シリーズ、『妖怪人間ベム』(2006年(平成18年)版)、『アニフリ』枠作品
- 他の関東地区の局では未放映[注釈 17]。
- 『地獄少女』シリーズ[注釈 18]、『僕等がいた』、『うたわれるもの』
- 他局では深夜枠で放送しているUHFアニメの一部を、表現上問題ないと判断して夕方やプライムタイムに放送。
- 『アニメ魂』枠作品
- 2003年(平成15年)の枠開始時から放送[注釈 19]。
再放送
2005年(平成17年)頃からは、旧作の放映にも力を入れており、異例とも言える放送体制を敷いたことで局の色を強く出している。2006年(平成18年)10月からは日曜を除くゴールデンタイムにアニメ番組枠を設け、2007年(平成19年)1月からはキー局・毎日放送 (MBS) ・WOWOWで2000年代に放送された作品から放送完了後1年も満たない番組を次々と再放送・地上波初放送するという、極めて異例の編成を行っている。アニプレックス・エイベックス・バップの関与する作品が主である<re group="注釈"f>『貧乏姉妹物語』『半分の月がのぼる空』『しにがみのバラッド。』など。テレビ東京の『スパイラル -推理の絆-』や『PROJECT ARMS』も放送した。2007年(平成19年)4月には、MBS製作の『天保異聞 妖奇士』を3月の終了直後に放送開始するまでに至った。</ref>。
中途打ち切り
前述のように、シリーズの途中で突然放送を打ち切る例が多く見られる。
初の打ち切りとなったのは、読売テレビ制作の『金田一少年の事件簿』である(後に2007年(平成19年)10月から再開した)。その他の主な例は下記の通りである。
打ち切りではないが、『フランダースの犬』の放送では、頻繁な休止や枠移動により全52話の放送に約1年5ヶ月を費やした(2009年(平成21年)4月26日 - 2010年(平成22年)10月2日)。
セレクション放送
2007年(平成19年)10月からは、ポニーキャニオン(レーベルのm.o.e.を含む)が制作した作品の一部の回を「セレクション」として放送している。地上波初放送の作品もある。
など
特別編成
劇場用映画のPRのため、2010年(平成22年)12月には『蒼穹のファフナー』、2011年(平成23年)の1月から2月にかけては『マクロスF』のTVシリーズ版を、月 - 金の19時帯で1日2話ずつの再放送を行った。
インターネットの活用
2006年(平成18年)8月から『Blog TV』の本編をYouTubeなどの動画共有サイトで配信している。このような形で、日本の放送事業者が動画共有サイトを活用して自社の放送コンテンツをほぼリアルタイムに無料配信する試みは初めてであった。
2007年(平成19年)7月には日本の地上系放送事業者として初めて、衛星放送を含めればスカパーJSAT(当時スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)に続く2社目としてGoogle及びYouTubeと提携、YouTube内にブランドチャンネルを開設し、『TOKYO MX NEWS』『石原都知事会見』『談志・陳平の言いたい放だい』などの番組をCMをカットした形で配信を開始した。また2008年(平成20年)1月からは『芸能サプリ』(現・『芸能うらら』)の一部も放送日当日のみ配信される形となっている(翌日の配信時に削除)。
2009年(平成21年)からは局および主要各番組が公式Twitterアカウントを開設し情報発信を行っているほか、2010年(平成22年)4月から開始の『ホワイトボードTV』や『IJP イジュウインパーク』ではTwitterやUstreamを使った視聴者参加企画も実施するなど、積極的にインターネットの活用を進めている。
その他
開局当初は東京都域テレビ局としてのカラーを出すために、他の在京キー局に見られる特定新聞社の影響力を抑えていた。この関係で、現在でも他の在京キー局ほどには新聞社と親密な関係がないが、スポットCM枠があまり売れていないためか、結果として主要株主である中日新聞社(東京新聞)のCMの他DHCやビックカメラのCMが多く流れている程度である。2007年(平成19年)以降は、スポットCMで「ANTI RANKING.COM」(現在は「半蔵門メトロポリタンゲート」として放送)というPVをヘビーローテーションするミニ番組のようなものが放送されている。
また、過去には自社制作の『3大テノールinDOME』が全国各局のローカルセールス枠で完全ネットされたことがある。
主な番組
原則として5:00を基点とする24時間放送であるが、日曜の深夜2:00から月曜の早朝5:00は放送機器メンテナンスを行うため休止としている。また、不定期で平日にも休止する場合がある。
アニメ関連を除く一般番組については「東京メトロポリタンテレビジョン番組放送一覧」を、アニメ番組については「東京メトロポリタンテレビジョンアニメ番組放送一覧」を参照のこと。
送信所
親局
- 所在地:東京都墨田区押上一丁目1番13号 (東京スカイツリー)
- 物理チャンネル:16チャンネル、出力3kW(ERP11.5kW)[24]
- リモコンキーID - 9
- 呼出符号(コールサイン) - JOMX-DTV
- 呼出名称(コールネーム) - とうきょうメトロポリタンテレビデジタルテレビジョン
中継局
地区 | 中継局名 | 物理チャンネル |
---|---|---|
多摩地区 | 八王子 | 20ch |
小仏城山 | 14ch | |
鶴川 | 34ch | |
永山 | 17ch | |
青梅 | 20ch | |
青梅沢井 | 17ch | |
青梅小曾木 | 40ch | |
奥多摩 | 33ch | |
伊豆諸島 | 新島 | 20ch |
新島本村 | 32ch | |
伊豆大島 | 30ch | |
波浮 | 29ch | |
三宅(御蔵島) | 41ch | |
八丈 | ||
八丈末吉 | 20ch | |
八丈洞輪沢 | ||
小笠原村 | 父島 | 海底光ケーブルによる配信 (八丈中継局の電波を八丈島内で受信して光配信) |
母島 |
アナログ放送
2011年7月24日停波時点
- 所在地:東京都港区芝公園4丁目2番8号 (東京タワー)
- チャンネル:14チャンネル、映像周波数477.25MHz、音声周波数481.75MHz、映像出力10kW(ERP17kW)、音声出力2.5kW(ERP4.2kW)
- 呼出符号(コールサイン) - JOMX-TV
- 呼出名称(コールネーム) - とうきょうメトロポリタンテレビ
地区 | 中継局名 | チャンネル |
---|---|---|
多摩地区 | 多摩 | 61ch |
八王子 | 40ch | |
檜原 | 62ch | |
青梅 | 44ch | |
青梅沢井 | 48ch | |
奥多摩 | 41ch | |
伊豆諸島 | 新島 | 48ch |
新島本村 | 32ch | |
伊豆大島 | 34ch | |
大島岡田 | 32ch | |
大島泉津 | 46ch | |
波浮 | 47ch | |
三宅(御蔵島) | 43ch | |
八丈 | 45ch | |
八丈末吉 | 47ch | |
八丈洞輪沢 | 48ch | |
小笠原村 | 父島 | 47ch |
母島 | 48ch |
アナウンサー
- 2013年現在、TOKYO MXには社員アナウンサーが一人も存在せず、日本の地上波テレビ局としては極めて異例の組織編成となっている。ただし、『TOKYO MX NEWS』担当として記者がキャスター名義で出演する事はある。
- 以下では「アナウンサー」の名称を使用していた、1999年度 - 2011年度の間に在籍していたアナウンサーを示す。※は1999年度にビデオジャーナリストからの転身、○は2012年度以降に報道部キャスターへ転身。
現在
過去
●は現在フリーランス。
異動
過去
再送信
TOKYO MXは、CATV及びIPTVにおいて再送信されている。CATVに対する区域外再送信同意の方針として、原則同意で地元放送局の同意に関しては再送信同意を出す上での判断基準にはしていない模様。遠隔地に受信点を設置して光ファイバーなどで伝送するケースも認めている。2010年(平成22年)くらいからにアナログでは区域外再送信していないCATVでもデジタルで新たに区域外再送信を始めるケースが急増した。太字記述の局はパススルー再送信をしている。
CATV
東京都内の局は全局配信の為、省略。
群馬県
栃木県
- わたらせテレビ
- 佐野ケーブルテレビ
- ケーブルテレビ(栃木市ほか)
- 鹿沼ケーブルテレビ
- 宇都宮ケーブルテレビ
茨城県
- 土浦ケーブルテレビ
- リバーシティ・ケーブルテレビ
- 常総ケーブルメディア
- ACCS(メインチャンネル・JC-HITSの自主放送チャンネルとして放送。2013年4月1日からパススルー再放送開始)
- JWAY(つくば市のACCSと共用している受信点からの光伝送)
- ケーブルテレビ(結城市/筑西市)
埼玉県
- 入間ケーブルテレビ
- 行田ケーブルテレビ
- JCN埼玉
- 狭山ケーブルテレビ
- ジェイコムさいたま
- シティケーブルネット
- ジェイコム東上
- 蕨ケーブルビジョン
- 東松山ケーブルテレビ
- JCN関東
- 川越ケーブルビジョン
- 熊谷ケーブルテレビ
- 飯能日高ケーブルテレビ
千葉県
- いちかわケーブルネットワーク
- いちはらコミュニティー・ネットワーク・テレビ
- 広域高速ネット二九六
- ジェイコム千葉
- JCN船橋習志野
- 千葉ニュータウンセンター
- JCN千葉
- イースト・コミュニケーションズ
- JCNコアラ葛飾
神奈川県
- 厚木伊勢原ケーブルネットワーク
- イッツ・コミュニケーションズ
- 鎌倉ケーブルコミュニケーションズ
- ジェイコム湘南
- J:COM かながわセントラル
- YOUテレビ
- 横浜ケーブルビジョン
- 湘南ケーブルネットワーク
- 伊豆急ケーブルネットワーク
- ケーブルシティ横浜
- JCN横浜
山梨県
- 峡東ケーブルネット
- 山梨CATV
- 上野原ブロードバンドコミュニケーションズ
- 河口湖有線テレビ放送
- 日本ネットワークサービス
- 勝沼町CATV組合
- 都留CATV
- CATV富士五湖
- ケーブルテレビ富士
- 北富士有線テレビ放送
- ネットワーク下部
- 北杜市ケーブルテレビ
静岡県
広域
- オプティキャスト(フレッツ・テレビ・スカパー!プレミアムサービス光) - 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
- ジェイコム関東 - 群馬エリアを除く
- 首都圏ケーブルメディア - グリーンタウンしもつけ/フローラルシティ南台エリアを除く
IPTV
-== 特記事項 ==
- アナログ放送の14チャンネルは、かつてNHKがUHF実験放送に使用していた。
- コールサインの「JOMX」は、かつてNHKの延岡第2放送(延岡ラジオ中継局)のコールサインだった。
- 開局日には同日開業したゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(当時の社名は東京臨海新交通)の出発式の生中継を行った。ただし開局は18:00であったため、サービス放送として4:00から放送されていた『カウントダウンMXテレビ』の枠内での扱いである。
- 番組内で流される「制作著作」表記については、2006年(平成18年)7月1日から「制作」を「製作」に変更し、「製作著作」で統一している。独立テレビ局で「制作」ではなく「製作」に統一するのは極めて稀である。ちなみに民放キー局で「製作著作」と表記しているのは日本テレビ、TBS、テレビ東京。「制作著作」と表記しているのはテレビ朝日、フジテレビとなっている。
- かつて池袋のサンシャイン60に一般向けの分室を構えていた。事実上、東京シティ競馬中継のPR室と化していた。
海外姉妹放送局・提携局
脚注
注釈
- ^ 愛称は「TOKYO MX」。
- ^ TOKYO MXを除く関東地方独立局5局のリモコンキーIDが3であることに由来する機構であるため、リモコンキーIDが9のTOKYO MXは対象外である。
- ^ アナログ放送では「アナログ」、デジタル放送では「TOKYO MX」の局ロゴを表示(CM中・テレビショッピング及び一部の番組を除く)。これにより都内の全テレビ局でウォーターマークが表示されるようになった(関東独立局内では2番目)。
- ^ 特に、UHFアニメは2012年(平成24年)7月クールでは関東圏ではTOKYO MXのみ放送の作品があるが、同年10月クールでは関東圏ではTOKYO MXのみ放送の作品が増えた。特に2012年(平成24年)10月開始のUHFアニメの本数は千葉テレビ放送とテレビ埼玉に至っては3本、テレビ神奈川でも5本に留まっている(いずれも2012年(平成24年)7月開始の分も含む)。
- ^ 現状でもかすみがうら市など一部地区では気象状況などでの電波状況の変化でまれに放送対象地域内のNHK水戸総合の受信が不安定になると言われている。
- ^ 当初は2013年3月31日に東京タワーからの送信を終了し、4月1日から送信所をスカイツリーに一本化する予定だったが、2012年東京都知事選挙及び第46回衆議院議員総選挙の実施に伴い、選挙報道や政見放送の公平性を確保する必要があったことから、当初予定していた東京タワーの減力ができなかったため、移行予定にも遅れが生じた。
- ^ 栃木・群馬・茨城・神奈川では一部中継局が16chを使っている(特に栃木・群馬はかなり多い)。
- ^ 現在、関東の地上波民放でTOKYO MX以外にマルチ編成を行う局は、競輪中継などで不定期に行う千葉テレビやテレビ埼玉、2007年3月より日曜深夜帯に不定期でサスペンスドラマの再放送を行うことがあるテレビ朝日がある。
- ^ マルチチャンネルにおける競馬中継の放送時間は15:00 - 21:30で、ワンセグでも同時放送。ただし、19:00 - 21:00(GIレースなどが行われるときは21:30までの場合もあり)の時間帯はマルチ編成は行わず、競馬中継のみとなる。
- ^ 以後随時同時生中継が実施されている。なお、FC東京戦は第2チャンネルで放送されるため、アナログ放送の視聴者向けに当日深夜に録画放送を行っている(デジタル放送ではハイビジョン)。
- ^ TOKYO MXの独自仕様のため、当初から対応しているのは携帯電話・ピクセラ商品、バージョンアップで対応したgigabeat・ちょいテレなどで、DSテレビ・Papyrus・I-O DATA商品などで非対応である。
- ^ NHK Eテレでもワンセグ2という名称のサービスを行っているが、これはワンセグ独自放送の名称であり、TOKYO MX、奈良テレビのワンセグ2サービスで行うマルチ編成とはまったく異なる。
- ^ この当時は第1副調整室(1サブ)の機材も本格稼働前ということで、一部は仮設機材(有楽町サテスタからの移設や外部技術会社からの長期レンタルなど)で対応していた。
- ^ バンクーバーオリンピック中継では、テレビ神奈川・千葉テレビもTOKYO MXと同じ時間帯にフジテレビからネットを受けた。
- ^ わかさ生活による視聴上の注意を促すCMは当局以外でも流れたことがある(わかさ生活の項も参照)が、番組冒頭の字幕は当局以外では特に表示されない。また、この変更以後21時以降に同枠で流れるCMはおなじわかさ生活の製品(ソフィアローズなど)のCMが多い。
- ^ 更に『狼と香辛料』(第1期)、『宙のまにまに』、『百花繚乱 サムライガールズ』では関東地区で唯一のハイビジョン放送、『ef - a tale of melodies.』(遅れネット)では全国で唯一のハイビジョン放送となった。
- ^ 『ベム』は半分の第13話までで放送が打ち切られた。
- ^ 第1期(2005年(平成17年)10月 - 2006年(平成18年)3月)は本放送で、第2期『二籠』(2006年(平成18年)10月 - 2007年(平成19年)4月)は再放送で、ともに土曜17:00 - 17:30に放送。
- ^ 2007年(平成19年)4月開始の『風のスティグマ(聖痕)』からはとちぎテレビを除く5局で放送されていたが、開始当初は関東ではTOKYO MXとテレビ神奈川の2局だけだった。また、『Gift 〜eternal rainbow〜』から『風のスティグマ』まで、この枠の幹事局を務めた。なお、2006年(平成18年)7月 - 9月に他のネット局で放送されていた『激闘!アイドル予備校』は未放送である。
出典
- ^ “東京メトロポリタンテレビジョン株式会社役員人事及び担務のお知らせ” (PDF). 2010年7月10日閲覧。
- ^ “TOKYO MX 第18期(2010年(平成22年)度)決算” (PDF). 2011年5月25日閲覧。
- ^ “関連企業”. 2010年7月10日閲覧。
- ^ 2012春の番組改編④ TOKYO MX NEWSとゴールデンアワー リニューアル、東京メトロポリタンテレビジョン、2012年(平成24年)3月15日
- ^ 2012春の番組改編② 朝の新番組「チェックタイム」、東京メトロポリタンテレビジョン、2012年(平成24年)3月5日
- ^ “地デジ9chキャンペーン”について (PDF) 、東京メトロポリタンテレビジョン、2009年4月30日
- ^ TOKYO MX * 「東京スカイツリーからの試験電波発射について」
- ^ a b 10月1日、東京スカイツリーから放送開始、東京メトロポリタンテレビジョン、2012年9月27日
- ^ 11月12日(月)午前5時より、東京タワーからの放送波について、はじめて減力を実施します。、東京メトロポリタンテレビジョン、2012年11月9日
- ^ a b 東京タワー放送波の第5回減力を実施します,東京メトロポリタンテレビジョン,2013年3月14日
- ^ 蝕まれていくMXテレビ
- ^ TOKYO MX 第17期(2009年度)決算 (PDF) 、東京メトロポリタンテレビジョン、2010年(平成22年)5月21日
- ^ 東京メトロポリタンテレビジョン(株)有価証券報告書 2005年04月01日 - 2006年03月31日期
- ^ デジタル放送の公称エリアは、東京都心40キロメートル圏/1280万世帯であった。
- ^ 青梅市北部・西部、奥多摩町全域、日の出町西部、あきる野市西部、八王子市北西部、檜原村全域。
- ^ TOKYO MXテレビが新タワーの利用予約契約を締結、AV Watch、2008年12月4日
- ^ TOKYO MXにスカイツリー関係で電話してみた
- ^ 放送用周波数使用計画の一部を変更する告示案に係る電波監理審議会への諮問及びその答申並びに意見募集の結果
- ^ 東京スカイツリーへの東京メトロポリタンテレビジョン株式会社所属放送局の無線設備の設置に向けた変更許可について 総務省関東総合通信局 2011年1月28日
- ^ 平成二十一年東京都議会会議録第十四号 桜井浩之議員の一般質問に対する答弁より。
- ^ 石原知事、三木谷氏に“MX買収”持ちかけ、日刊スポーツ、2011年5月26日
- ^ 地上デジタル受信ガイド
- ^ 1995年10月5日東京商工会議所発行「東商新聞(MXテレビ開局特集号)」
- ^ 無線局免許状情報 総務省電波利用ホームページ 2012年10月22日閲覧
関連項目
外部リンク
- TOKYO MX オンライン
- 東京メトロポリタンテレビジョン - YouTubeチャンネル
- TOKYO MX (@tokyomx) - X
- TOKYO MX (tokyomx) - Facebook