西川遥輝
西川 遥輝(にしかわ はるき、1992年4月16日 - )は、北海道日本ハムファイターズに所属するプロ野球選手(内野手、外野手)。
北海道日本ハムファイターズ #26 | |
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基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 和歌山県紀の川市 |
生年月日 | 1992年4月16日(33歳) |
身長 体重 |
179 cm 73 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 内野手、外野手 |
プロ入り | 2010年 ドラフト2位 |
初出場 | 2012年3月30日 |
年俸 | 2,100万円(2014年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
プロ入り前
西貴志小学校1年から野球を始める。貴志川中学校時代は打田タイガースに所属し、2年時に全国大会優勝を果たす。
智弁和歌山高校進学後は、1年時の2008年春から一番・遊撃手に抜擢され、春季大会では早くも4本塁打を記録。夏に甲子園(第90回選手権大会)に出場。直前に手を怪我し、痛み止めを飲んでの出場となったものの主に九番・三塁手で出場し初打席でセーフティーバントを成功させ、準々決勝の常葉学園菊川高校戦では2打席連続で三塁打を打つなど、13打数6安打を記録した。
1年秋からは三番を任され、翌2009年春には右翼手にコンバートされる。6月の練習試合(明徳義塾高校戦)で怪我。その影響で夏の予選は満足に出場できなかったが、チームは第91回選手権大会に出場した。2回戦の札幌第一高校戦で適時二塁打を打つなど12打数4安打をマークした。
2010年にはそれまで苦しんだ故障から回復したが、春の第82回選抜大会では同大会の優勝校・興南高校に敗れ2回戦で敗退、夏の第92回選手権大会では成田高校に敗れ初戦敗退に終わった。高校通算13本塁打。
2010年10月28日、プロ野球ドラフト会議にて北海道日本ハムファイターズから2位指名を受けた[1]。同年11月20日に仮契約。契約金は6000万円、年俸600万円(金額は推定)。
プロ入り後
プロ初年度の2011年は、右肩故障の影響もあり指名打者に専念。5月22日には二軍での活躍が認められ一軍に登録されたが、試合に出場することなく5月24日に登録を抹消された。10月8日に行なわれたファーム日本選手権では、適時打を含む3安打を放ち優秀選手賞を受賞した[2]。
2012年は春季キャンプから栗山英樹監督に期待され、オープン戦で好調を維持して開幕を一軍で迎え、開幕戦(3月30日、埼玉西武ライオンズ戦)にターメル・スレッジの代走としてプロ初出場し、2日後の4月1日にプロ初盗塁を記録した。その後、二軍での再調整を経て、故障したスレッジと入れ替わりで6月16日に一軍再登録。6月18日の横浜DeNAベイスターズ戦にて小杉陽太からプロ初安打、6月27日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では美馬学からプロ初本塁打を記録した[3]。この頃は主に代打や指名打者として起用される。8月4日の楽天戦においては代打出場で逆転二塁打を打ってチームを勝利に導き[4]。田中賢介が離脱した翌日8月30日には二塁手でスタメン出場し、活躍するなど田中が抜けた穴を埋める働きを見せた。
2013年は開幕スタメンを勝ち取りそのまま二塁手のレギュラーに定着。しかし6月3日の横浜DeNAベイスターズ戦で左ひざじん帯損傷と左脛骨骨挫傷を負い、2ヶ月以上にわたり戦線を離脱した。その間に中島卓也が二塁手に定着したこともあり、復帰後は主に一塁手での出場が多くなり、左翼手での出場も経験した。規定打席には到達しなかったものの、前年を上回る打率.278、22盗塁を記録。特に盗塁については中島と共に9割を超える高い成功率を誇った。
2014年は、開幕からしばらくは二塁手、主に2番打者で出場していた。しかしチーム事情により3番打者が定着しなかったことから、交流戦頃から陽岱鋼が3番に座り、陽に代わって1番で出場することが多くなった。また、守備位置も当初は二塁手だったものの中田翔の左膝の状態等で昨年同様一塁手や左翼手での出場も経験し、その後は近藤健介の台頭、小谷野栄一の怪我からの復帰により、それまで三塁手を守ることが多かった中島卓也が二塁手に定着し、後半戦は右翼手で出場することが多くなった。結局、自己最多となる143試合に出場し、前年のほぼ倍増となる43盗塁を記録し、自身初、チームでは前年の陽に続く盗塁王を獲得。また、リーグ1位となる13三塁打を記録した。一方で、三振数はリーグ3位・日本人選手ではワーストとなる139と課題も残した。
選手としての特徴
2013年にはバント安打で3秒57、内野安打で3秒97を記録した俊足の持ち主[5]。打撃では一本足でタイミングを取る。長打もあるが、追い込まれた場合にはミート中心のスイングに切り替える[5]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2012 | 日本ハム | 71 | 155 | 134 | 22 | 32 | 6 | 1 | 2 | 46 | 13 | 7 | 0 | 7 | 0 | 14 | 0 | 0 | 34 | 0 | .239 | .311 | .343 | .654 |
2013 | 85 | 332 | 281 | 35 | 78 | 18 | 1 | 2 | 104 | 26 | 22 | 2 | 14 | 1 | 31 | 0 | 5 | 69 | 5 | .278 | .358 | .370 | .729 | |
2014 | 143 | 637 | 555 | 90 | 147 | 19 | 13 | 8 | 216 | 57 | 43 | 11 | 16 | 0 | 63 | 1 | 3 | 139 | 1 | .265 | .343 | .389 | .732 | |
通算:3年 | 299 | 1124 | 970 | 147 | 257 | 43 | 15 | 12 | 366 | 96 | 72 | 13 | 37 | 1 | 108 | 1 | 8 | 242 | 6 | .265 | .377 | .343 | .721 |
- 2014年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | 外野 | |||||||||||||||||||||||||
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試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | |
2012 | - | 29 | 44 | 57 | 5 | 10 | .953 | 5 | 1 | 4 | 1 | 0 | .833 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||||||||||
2013 | 24 | 193 | 7 | 1 | 7 | .995 | 56 | 116 | 166 | 10 | 28 | .966 | - | - | 5 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||||||||||
2014 | 51 | 245 | 15 | 1 | 19 | .996 | 60 | 130 | 160 | 9 | 23 | .970 | - | - | 68 | 92 | 3 | 2 | 2 | .979 | ||||||||||
通算 | 75 | 438 | 22 | 2 | 26 | .996 | 145 | 290 | 383 | 24 | 61 | .966 | 5 | 1 | 4 | 1 | 0 | .833 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 73 | 100 | 3 | 2 | 2 | .980 |
- 2014年度シーズン終了時
記録
この選手の記録に関する文献や情報源が必要です。 (2014年7月) |
- 初出場:2012年3月30日、対埼玉西武ライオンズ1回戦(札幌ドーム)、6回裏にターメル・スレッジの代走で出場
- 初盗塁:2012年4月1日、対埼玉西武ライオンズ3回戦(札幌ドーム)、9回裏に二盗(投手:エンリケ・ゴンザレス、捕手:炭谷銀仁朗)
- 初打席:2012年4月3日、対オリックス・バファローズ1回戦(札幌ドーム)、6回裏に吉野誠から空振り三振
- 初安打:2012年6月18日、対横浜DeNAベイスターズ4回戦(横浜スタジアム)、9回表に小杉陽太から三塁内野安打
- 初本塁打・初打点:2012年6月27日、対東北楽天ゴールデンイーグルス8回戦(東京ドーム)、7回裏に鶴岡慎也の代打で出場、美馬学から右越2ラン
- 初先発出場:2012年6月30日、対埼玉西武ライオンズ10回戦(西武ドーム)、7番・指名打者で先発出場
背番号
- 26 (2011年 - )
打席登場曲
脚注
- ^ 「2010年 新人選手選択会議」交渉権獲得選手のお知らせ 北海道日本ハムファイターズ
- ^ 捕手が二塁で先発…日本ハム故障者続出で敗戦も奮闘 スポニチ Sponichi Annex、2011年10月9日
- ^ “2年目の西川がプロ1号も…今季17度目の1点差負け”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年6月28日) 2013年4月25日閲覧。
- ^ “西川が逆転二塁打!「いい年を過ごせているとは思う」”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年8月4日) 2013年4月25日閲覧。
- ^ a b 小関順二『プロ野球スカウティングレポート2014』廣済堂出版、2014年、234頁頁。ISBN 978-4-331-51810-6。