ドラゴンボールZ 復活の「F」
2015年公開の日本のアニメ映画
『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(ドラゴンボールゼット ふっかつのエフ)は、2015年公開の『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開アニメーション映画作品第19弾(『ドラゴンボールZ』としては第15弾)。
| ドラゴンボールZ 復活の「F」 | |
|---|---|
| 監督 | 山室直儀 |
| 脚本 | 鳥山明 |
| 原作 | 鳥山明 |
| 出演者 | 野沢雅子 |
| 音楽 | 住友紀人 |
| 主題歌 | ももいろクローバーZ「『Z』の誓い」 |
| 制作会社 | 東映アニメーション |
| 製作会社 | 「2015 ドラゴンボールZ」製作委員会 |
| 配給 |
|
| 公開 | 2015年4月18日 |
| 上映時間 | 94分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 前作 | ドラゴンボールZ 神と神 |
キャッチコピーは「史上最悪の願い いま、絶望が始まる」「神次元バトル、開戦。」「超神激戦(ちょうじんげきせん)!!」「更なる進化をお見せしましょう…」。
概要
前作『神と神』より2年ぶりとなる劇場公開作品。物語も前作の直接的な続編となる。原作者の鳥山明は前作に続いてキャラクターデザインを担当すると共に、本作では初めて単独で脚本も務める。
シリーズ初となる「デジタル3D版」も通常版と併せて上映予定。また本作は、邦画初の「IMAX3D映画」としての上演と[1]、モーションシートと特殊効果を使った体感型システム「4DX ®デジタルシアター」による上映も決定している[2]。
サブタイトル『復活の「F」』の「F」は、原作にて主人公の孫悟空らサイヤ人の宿敵であったフリーザを指しており[3]、本作品のキーキャラクターとなる。「F」という表記にした理由は、鳥山明が友人を通じて知り合ったロックバンドのマキシマムザホルモンがフリーザのことを歌った楽曲『「F」』を聞いて、その曲のタイトル表記をかっこいいと気に入ったためで、フリーザが復活する今回のシナリオについても同曲を聞いてひらめいたと明かしている[4]。同曲は本作品のバトルソングにも起用される。
公開に先取り『Vジャンプ』2015年4月号から6月号まで、本作をコミカライズした読切漫画(原作:鳥山明、漫画:とよたろう)が3号連続で掲載されることになった。
登場キャラクター
- 孫悟空
- 更なる強さを求め、ウイスの元で修行をしていたが、ブルマからフリーザ襲来の連絡を受け、瞬間移動でベジータと共に悟飯達の元に駆けつける。ウイスからは、修行の中で「(能天気ゆえ)リラックスしすぎている」「自分の強さに対する自信が強すぎて、(相手にとどめを刺さないため、)油断することが多い」と指摘されていた。べジータとは仲良くはしたいが戦う時は一人が良いとのこと
- 孫悟空 超サイヤ人ゴッドSS(スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人)
- ゴッドから更にパワーアップした髪が青く輝く形態。
- ベジータ
- 「悟空に先を越されてばかりいるのはイヤだ」という理由でウイスの元で修行をしていたが、ブルマからフリーザ襲来の連絡を受け、悟空の瞬間移動で悟飯達の元に駆けつける。ウイスからは、修行の中で持ち前のプライドの高さゆえ「神経を張り詰めてばかりいる」と指摘されていた。
- ベジータ 超サイヤ人ゴッドSS(スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人)
- 孫悟空と同様にパワーアップした形態。
- フリーザ
- 未来のトランクスによって殺され、メカフリーザの姿で地球の地獄に封印されていたが、ソルベが神龍に願いバラバラの状態で復活し新型再生装置で復活した。孫悟空との戦いを始める際には、第一形態から一気に最終形態へと変身し、悟空とベジータをも驚かせるほど強大なオーラを見せつけた。ソルベは次はフリーザの父のコルド大王を生き返らせようと考えたものも「えらそうだから生き返らせなくて良い」と断った。
- ゴールデンフリーザ
- 復讐のためにトレーニングをしてパワーアップした形態。序盤こそ超サイヤ人ゴッドSSとなった孫悟空に苦戦するほど強さを見せたものの、パワーの消耗が激しいという弱点を見抜かれる。
- ソルベ
- フリーザ復活を画策する、フリーザ死後の残党である新フリーザ軍の統率者。かつて第3星域で参謀をしていたがべジータの流れ弾に当たり、最後のフリーザ兵として死亡した。
- タゴマ
- 新フリーザ軍の戦士。フリーザ復活の為に地球に向かうソルベに同行する。しかし復活したフリーザに弱腰な言動を見せたため殺される。
- シサミ
- 新フリーザ軍の戦士。ピッコロと渡り合えるほどの実力。
- ジャコ
- 地球にフリーザ軍襲来を教えに来た銀河パトロール隊員でブルマ達とは顔見知り。ブルマに知らせた後に退散するつもりであったが、ブルマに言われ新フリーザ軍と戦うことに。
- ブルマ
- ジャコとは5歳の時に知り合っており、父親と共に彼からフリーザ襲来の報を聞かされる。フリーザと会うのは番外編を除けば今作が初である。悟空が強いことを良いことにフリーザに対して暴言を吐き、フリーザの怒りを買う。
- クリリン
- 警察官として活躍している。フリーザ襲来の前に気合を入れるために18号に頼み、かつての様に頭を剃った。18号から「自分のほうが全然強いからついて来ようか?」と聞かれるがにマーロンを守るために戦いに同行させなかった。その際、18号から「カッコイイ」と惚れ直された。なお、クリリンの携帯の着信音は声優繋がりでワンピースの『ウィーアー』
- 孫悟飯
- パン(妻のビーデルとの間に生まれた子供)の子守をピッコロに任せて、ビーデルとショッピングをしていたが、フリーザ襲来を知るも胴衣が見つからなかったため、ジャージ姿で駆けつける。また長いこと修行を怠っていたため、アルティメット悟飯になれなくなるも超サイヤ人にはなれる
- ピッコロ
- 悟飯家でパンをあやしていた時にイヤな気配を感じ取っていた。
- 亀仙人
- フリーザ襲来を知り駆けつける。
- 天津飯
- フリーザ襲来を知り駆けつける。仲間であるヤムチャや餃子(チャオズ)を戦いに巻き込みたくないと思い、同行させなかった。
- ビルス
- ブルマの食べ物が気に入り孫悟空達とは遅れて地球に来る。ゴルド大王がビルスと魔人ブウにだけは手を出すなと言われ、とフリーザ自身も恐れている存在だが、フリーザ達の戦いには興味がなかった。前作では一人称は『ボク』であったが今回は山寺が修正前の『私』や『オレ』になっている
- ウイス
- ビルスの付き人で師匠でもある。ビルス同様地球の食べ物を気に入り、時折悟空やブルマ達に釣られ、孫悟空とベジータの特訓に付き合っていた。2人を相手にしても余裕で翻弄していた。3分程度であれば時間を戻す能力を持つ。
- 予言魚
- 孫悟空とベジータの特訓に付き合っていたウイスに、地球のブルマから連絡が来ていたことを伝える。
- ピラフ一味
- 子供の姿になってもなおドラゴンボールを集めていたが、ソルベに横取りされてしまう。マイはトランクスと交際中。
- 神龍
- 魔人ブウ編とは異なり、2つの願いをかなえることができる。
- 妖精たち
- 地球の地獄でフリーザの周りでかわいいダンスを繰り広げていた、天使やぬいぐるみのような妖精たち。
声の出演
スタッフ
楽曲
- 主題歌「『Z』の誓い」
- 歌 - ももいろクローバーZ[5](キングレコード / EVIL LINE RECORDS)
- バトルソング(挿入歌)「「F」」
- 作詞・作曲 - マキシマムザ亮君 / 歌 - マキシマムザホルモン(VAP / ミミカジル)
関連作品
巻「F」
- 入場者特典本。設定画と原作者書き下ろし脚本を掲載。
メディア展開
- 金曜プレミアム『ドラゴンボールZ 神と神』フリーザ特別版
- 2015年4月17日放送。映画公開直前SPとしてフリーザが番組ナビゲーターを担当。
- カウントダウンDB 〜ドラゴンボールZ 復活の「F」公開直前SP〜
- 2015年4月14-16日に関東ローカルで公開直前記念深夜特番放送。
- キリン メッツ CM
- キリンとの映画コラボCMとして『キリン メッツ オレンジ 悟空』編と『キリン メッツ グレープ フリーザ』編が放送。
- ドラゴンボールZ新聞
- サンスポ特別版として2015年4月18日に発売。
ゲーム
- ドラゴンボールヒーローズ
- 入場者特典として孫悟空かベジータのどちらかのカードをプレゼント。
- ドラゴンボールZENKAIバトルロイヤル
- ドラゴンボール ゼノバース
- ドラゴンボールZ ドッカンバトル
- ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション2
- ドラゴンボールZ 超究極武闘伝
- 入場者特典として特典コードをプレゼント。キャンペーン期間は2015年7月31日迄。
脚注
- ^ “ドラゴンボールZ』邦画史上初!IMAX3D上映が決定”. シネマトゥデイ (2015年1月28日). 2015年1月30日閲覧。
- ^ “『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 バトルを全身で体感 4DXでも上映決定”. アニメ!アニメ! (2015年2月13日). 2015年2月13日閲覧。
- ^ 『週刊少年ジャンプ』2014年52号、23頁。
- ^ マキシマム ザ ホルモン 公式Twitter(@MTH_OFFICIAL) 2014年11月20日配信/『Vジャンプ』 2015年1月号(2014年11月21日発売)掲載、鳥山明によるコメントより
- ^ “4月18日(土)公開の映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の主題歌が、「ももいろクローバーZ」に決定!”. アニメイトTV. 2015年1月14日閲覧。