角岡伸彦

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角岡 伸彦(かどおか のぶひこ 1963年8月6日 - )は兵庫県出身のフリーライター[1]部落解放同盟員とみなされることもあるが[2]、当人は否定している[1]大阪市在住。非営利団体ホルモン普及委員会委員長。

角岡 伸彦
(かどおか のぶひこ)
誕生 1963年8月6日
日本の旗兵庫県加古川市
職業 フリーライター
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1992年-
ジャンル ルポルタージュ
主題 部落問題
差別問題
障害者問題
代表作 『被差別部落の青春』
主な受賞歴 2011年、第33回講談社ノンフィクション賞受賞
2014年、第21回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞
デビュー作 『被差別部落の青春』
公式サイト 角岡伸彦 五十の手習い
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経歴

兵庫県加古川市別府町出身[3]。自身が被差別部落出身であることを公言している[4]。また、みずからの両祖父が水平社同人であり、集団暴力事件「別府村騒擾事件」(1923年)で逮捕起訴され執行猶予付きの有罪判決を受けたことをも公表している[5]

兵庫県立加古川東高等学校を経て関西学院大学社会学部卒業。大学時代は部落解放研究部[6](解放研)で活動していた。この解放研を「『解同』学生部」と位置づける向きもある[7]。当時のことを「学内で差別落書きが発見されれば、部落民の立場から怒りを表明したビラをまき、学長声明を出させたりした。だが、本当に部落民としてそれらの落書きに憤っていたのかというとそうではなかった。落書きで傷つくほどひ弱ではなかったし、そんなものが部落差別だとは思えなかったからである」と回想している[8]

1989年、神戸新聞社に入社。のち大阪人権博物館学芸員を経てフリーになる。1992年のデビュー当時から2005年頃まで『ひょうご部落解放』(ひょうご部落解放・人権研究所)、『ヒューマンライツ = Human rights』(部落解放・人権研究所)、『部落解放』(解放出版社)など、部落解放同盟系統の雑誌を主な執筆の舞台としていた。1997年から2002年まで大阪大学非常勤講師として部落問題論の講座を担当。

一方、『こぺる2003年12月号に「『同和利権の真相』の深層」を執筆。同和利権批判に対しては、部落解放同盟が部落環境改善に果たした功績を認めながらも、利権問題を引き起こした責任は大きいとの立場を取る。

2007年2月、『週刊現代』誌上で、同和行政にまつわる不正事件(飛鳥会事件)を取材したルポルタージュを連載。

2011年、『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』で第33回講談社ノンフィクション賞受賞。

2014年、『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』で第21回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。父・権三郎は在日韓国人1世であり、やしきたかじん本人は母親の籍に入り日本国籍となり、家鋪姓を名乗った」としている[4][9][10]

「部落問題での被差別体験のない『変な部落民』で、逆に障害者女性朝鮮人を差別しまくっていた。『差別される私』より『差別する私』の方がはるかに凌駕していた」と自認。一方、部落差別の現状については「部落差別は以前より厳しくはなくなって、生きやすくなってきているが、なくなったわけでも世の中がよくなったわけでもなく、20年前と変わらない状況もある」[2]との認識を示す。このため、民権連の亀谷義富からは「解同になりかわって解同の弁解をしようと考えているのである。自分のことを部落差別を受けたことのない変な部落民だと言っておいて、部落差別はなくなったわけではないと言っているのである。奇妙な認識をひけらかす人物である」[2]と批判されている。これに対して角岡は

なぜ、私が「解同になりかわって解同の弁解をしようと考え」る必要があるのか、理解に苦しむ。ウィキによれば私は同盟員なのだから、なりかわる必要はない(笑)。引用するときに気付かなかったのかしら?
また、差別を直接受けていなくても、取材をすれば世の中に差別があることはわかるではないか。それがなぜ「奇妙な認識」なのだろうか? 奇妙な論理を展開する活動家である。道楽もほどほどにお願いします(笑)。

と揶揄している[1]

単著

共著

関連項目

出典

  1. ^ a b c 角岡伸彦 五十の手習い 2017年3月11日 わたし、部落解放同盟員なんです(笑)その①
  2. ^ a b c 『民主と人権』第35号週刊現代・短期集中連載ルポ 「被差別部落を食い物にしたワルたち」を切る 亀谷義富
  3. ^ http://blog.kitanimari.com/?eid=473
  4. ^ a b やしきたかじんさんの隠された出自とは 1/32/33/3 デイリースポーツ2014年9月9日
  5. ^ 角岡伸彦『ふしぎな部落問題』34頁
  6. ^ 角岡伸彦『はじめての部落問題』
  7. ^ 『前衛』1977年、第404~407巻、156ページ
  8. ^ 『ふしぎな部落問題』
  9. ^ やしきたかじんが口を閉ざしていた「在日」のルーツに迫る評伝が出版 LITERA2014年9月15日
  10. ^ 角岡『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』小学館[要ページ番号]

外部リンク