大手町 (千代田区)
大手町(おおてまち)は、東京都千代田区の町名。大手町一丁目と大手町二丁目が置かれている。
大手町 | |
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大手町駅前交差点(2010年) | |
国 |
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都道府県 | 東京都 |
特別区 | 千代田区 |
地域 | 麹町地域 |
人口 | |
• 合計 | 2人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
100-0004 |
市外局番 | 03(東京MA) |
地理
中央区(日本橋本石町・八重洲)との区境にあたる。町名としての大手町は、地下鉄各線の大手町駅を中心とする地域である。日本経済の中心地として、南に隣接する丸の内と共に政府系金融機関・大手銀行・商社・マスコミの本社などが集積する。最近は建物の老朽化などが見られ、再開発が盛んである。以前、この地域は皇居前(こうきょまえ)ということもあり、建築基準によって建造物の階数に厳しい制限があった。しかし、現在は緩和され、東京サンケイビルを始めとした超高層ビルが建つようになり、丸の内と共に日本屈指のオフィス街を形成している。
そのような特性上、昼間人口と夜間人口の差が極端であり、オフィス街のため住宅がほとんど無く住民登録人口が4人である一方、昼間人口は約72,000人となっている。
歴史
1590年、徳川家康の入府後、現在の丸の内地域と同様に日比谷入江が埋め立てられ大名小路と呼ばれた。江戸時代には姫路藩酒井氏、福井藩松平氏、小倉藩小笠原氏などの大名屋敷が連なっていた。 明治維新後、武家屋敷は取り壊され、内務省、大蔵省、文部省、大蔵省印刷局などが建設され官庁街となった。 1952年、分散していた中央官庁を霞が関に集中させる都市計画が決定され、多くの敷地が民間に払い下げられた。その後、高度経済成長期におけるビルの新築ラッシュにより官庁街は丸の内地域から続くオフィスビル街へと様変わりした[2]。
地名の由来
一般的に「大手町」は城郭の大手門の前の町を指す名称である。当地は皇居の大手門(かつての江戸城正門)の門の前であるため名称の由来となった。
再開発
2000年代以降、高度経済成長期に建設された高層ビルの多くが老朽化を迎え、超高層ビルへと建て替える再開発が立て続けに行われている。大手町合同庁舎の跡地に玉突き式でビルを建て替える「連鎖型都市再生プロジェクト」により、経団連会館や大手町フィナンシャルシティなどの超高層ビルが建設された。2015年9月、三菱地所は、2027年の完成を目標に高さ390メートルの超高層ビルを常盤橋地区に建設する計画を発表した[3]。
施設
- 官公署
このうち、気象庁と大手町合同庁舎については、2007年6月15日に開催された財務省の国有財産の有効活用に関する検討・フォローアップ有識者会議において、庁舎を移転し、跡地を売却する事が提言された(大手町連鎖型都市再生プロジェクト)。内堀通り沿いにある、広大な土地が売却される見通しとなった。
- 企業・団体(本社・本店を置く法人)
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大手町遠景
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大手町一丁目地区再開発ビル群(経団連会館、JAビル、日経ビル)と大手町合同庁舎3号館
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アーバンネット大手町ビル
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NTTコミュニケーションズ大手町ビル
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大手町ファーストスクエア
- 観光
交通
- なお、東京地下鉄の前身は帝都高速度交通営団(営団地下鉄)である。
- 東京地下鉄 大手町駅(○丸ノ内線、○東西線、○千代田線、○半蔵門線)
- 都営地下鉄 大手町駅(○三田線) - 出入口が設けられている。(所在地:丸の内)
- 南東にある東京駅も近く、徒歩での移動も可能である。
- 都営バス東20 呉服橋(錦糸町駅前行) - 東京駅丸の内北口行は丸の内に設けられている。
- 都営バス東22 呉服橋(錦糸町駅前行) - 東京駅丸の内北口行は丸の内に設けられている。
- 都営バス東22乙 呉服橋(IBM箱崎ビル前) - 東京駅丸の内北口行は丸の内に設けられている。平日のみの運行。
- 都営バス東43 神田橋・大手町(東京駅丸の内南口行) - 荒川土手行は丸の内に設けられている。
- 丸の内シャトル みずほ銀行 / 東京サンケイビル / 読売新聞
- 首都高速道路・出入口
その他
脚注
- ^ 町丁別世帯数および人口(住民基本台帳) 千代田区
- ^ 大手町地域について UR都市機構
- ^ 東京駅前に日本一のっぽビル建設へ 高さ390メートル 朝日新聞
- ^ 本社機能とホールセール営業部門が当地に所在。主にリテールの窓口の本部機構となる本店営業第一部は八重洲に所在。
- ^ 本店営業部を含めた本部機構所在エリアは、同行では「大手町地区」と称するが、実際には丸の内に所在。
- ^ 地上観測地点「東京」の移転について 気象庁(2014年10月3日)