行政区画
国家が国家機能を執行するために領土を細分化した区画のこと
行政区画(ぎょうせいくかく)とは、国家が円滑な国家機能を執行するために領土を細分化した区画のこと。地方行政区分(ちほうぎょうせいくぶん)などともいう。日本において、行政区画内を施政・統治する機構を地方公共団体という。

通常、複数の行政区画が集まり、より上級の行政区画を形成する。また、ある行政区画Aが上級の行政区画Bに所属するとき、AがBと同級の行政区画CやDに属することもない。
国土の面積、人口の分布、政体のあり方などにより各国の制度が異なり、それぞれ行政区画の名称、等級、構造、数も異なる。モナコやナウルなどの小国のように、行政区画が存在しない国もある。
行政区画の例
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- アメリカ合衆国
- 50州と1の特別区(district)、海外領土から構成されるが、州などの下に郡、独立市、市郡が置かれ、郡の下に市、町、村が置かれることが多い。州の下位行政区分は連邦法ではなく州法で規定されるので、制度・呼称などは州によって異なる。詳細は各州の記事を参照。
- 中華人民共和国
- 一級行政区画(23の省、5つの自治区、4つの直轄市、2つの特別行政区)が最も大きな区画で、その下に地級市、自治州、アイマクといった地級行政区画が置かれ、地級行政区画の下にはさらに県、県級市、市轄区、旗などの県級行政区画が置かれる。→「中華人民共和国の行政区分」を参照
- 日本
- 47の都道府県から構成され、その下に市町村、特別区(東京都のみ)が置かれる。町、村はいくつか集まって郡を形成する[1]。また、市のうち政令指定都市には行政区が置かれる。
- 大韓民国
- 一級行政区画(1つの特別市、6つの広域市、1つの特別自治市、8つの道、1つの特別自治道)が最も大きな区画で、その下に特別市、特別自治市、広域市、市、郡、および特別市・広域市管下の場合に区などの行政区画が置かれる。→「大韓民国の地方行政区画」を参照
脚注
- ^ 例外として、東京都島嶼部の各町村は郡に属していない。