オルカ (ゲーム会社)

かつて存在した日本にアーケードゲーム開発会社

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オルカ(ORCA)は、かつて日本に存在した中堅のアーケードゲーム開発会社。本社は東京都新宿区西新宿のNSビル内にあった。倒産時の社長は戸津猛[1]。関連子会社として「グリンビー商事」(品川区西五反田、社長・清本吉行=後の東亜プラン初代社長)があった[2]

概要

1978年12月創業[1]オルカという名前の通り、シャチを象ったシンボルマークが目印だった。創業当初はジャンピュータクレイジー・クライマー等のコピー基板を作っていた事を確認されている(オルカ名義のインストカードが存在している)。また、子会社のグリンビー商事がセガの「ペンゴ」のデッドコピー基板である「ペンタ」を製造販売していたことで訴訟沙汰になったものの、後に和解している。[2]1980年代前半に発売した「リバーパトロール」が代表作。当時は風営法の影響がなく、駄菓子屋の店頭などの極小ロケーションでの展開を行っていた。

その後、ナムコゼビウスに影響を受けた「イスパイアル」、当時としては珍しいテーブルゲーム(トランプ)を題材とした「大富豪」、固定画面のアクションゲーム「ホッパーロボ」などを発売する。

1983年6月20日、2度目の不渡りを起こし倒産[1]。会社整理中に「バスター」(後に藤興産が「セサミジャパン」ブランドで発売)を開発したのを最後に、会社は解散した。会社自体は1980年代に数多く存在した中堅メーカーのひとつに過ぎなかったが、元スタッフが後に東亜プランを設立するなど、その後の日本のアーケードゲームの発展を支えていくことになった。

オルカの作品のいくつかはセガ(後のセガゲームスSC-3000に移植されている。

ゲーム作品(代表作)

アーケード

  • 1981年 パーカッサー
  • 1981年 リバーパトロール
  • 1982年 ザ・バウンティ
  • 1982年 スプリンガー
  • 1982年 ファンキービー
  • 1982年 マリンボーイ
  • 1983年 イスパイアル
  • 1983年 スーパークラッシュ
  • 1983年 スカイ・ランサー
  • 1983年 ゾディアック
  • 1983年 大富豪(エスコ貿易ブランドで、セガ販売)
  • 1983年 ホッパーロボ(セガ販売)
  • 1983年 ルーパー
  • 1983年 バスター(開発のみ)

同社作品の海賊版

  • (メーカー不明) リバーパトロール(同名作品から社名ロゴを削除)
  • (ファルコン) シルバーランド(「リバーパトロール」のキャラクター差し替え版)

脚注

  1. ^ a b c ゲームマシン」1983年8月15日号6面
  2. ^ a b 「ゲームマシン」1983年5月1日号4面