M-1グランプリ2021

2021年開催のM-1グランプリの第17回大会

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M-1グランプリ2021』(エムワングランプリ2021)は、吉本興業朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第17回大会。2021年12月19日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。優勝者は錦鯉[1]

M-1グランプリ2021
受賞対象結成15年以内の漫才師(2人以上)
開催日2021年12月19日(敗者復活戦、決勝)
会場テレビ朝日(決勝)
日本の旗 日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送テレビ
司会今田耕司
上戸彩
報酬賞金1000万円ほか
最新受賞者錦鯉
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間2021年12月19日
18時34分 - 22時10分
視聴率18.5%(関東地区
28.8%(関西地区

概要

通算17回目の開催となった2021年大会にはプロ、アマチュア問わず6017組がエントリーし、2019年大会以来3年連続で最多を更新した[2]

決勝には準決勝を勝ち上がったもも真空ジェシカモグライダーオズワルドランジャタイインディアンスゆにばーす錦鯉ロングコートダディの9組、そして敗者復活戦を制したハライチを加えた10組で争われた。

審査員は前回大会に引き続き、上沼恵美子松本人志富澤たけし立川志らく塙宣之中川家・礼二オール巨人の7名が揃って続投。司会は今田耕司上戸彩のコンビが続投した。

大会経過

1回戦から準々決勝まで

準決勝

敗者復活戦

決勝戦

ファーストラウンド

1組目 モグライダー 決勝戦初出場。美川憲一が歌うさそり座の女の一節を引用した歌ネタを披露し、歴代トップバッターの中で最高となる637点を記録し暫定1位となった。93点をつけた上沼はコンビバランスの良さを挙げた後、「優勝でなくともブレイクする」と2人の未来を予想した。また松本は89点をつけたものの、「2人の声がいい」と好意的に評価した。

2組目 ランジャタイ 決勝戦初出場。風の強い日に猫が飛んできて頭のコックピットを乗っ取られる、という本人らのキャッチコピーでもある奇天烈ともとれる漫才を披露した。得点は今大会最低の628点と伸び悩んだものの、これは歴代最下位の中では最高得点となる。個人最高得点となる96点をつけた志らくは「ツボにハマってしまった」と絶賛した。91点をつけた富澤は国崎の演技力を評価し、87点をつけた松本は「見る側の精神状態による」と冗談混じりに述べた。

3組目 ゆにばーす 決勝戦3回目。男女の友情は有りか無しかというディベート形式のしゃべくり漫才を披露し638点を記録、暫定1位につけた。漫才の技量の向上は肯定的に評価され、94点をつけた上沼は「完璧だった」と絶賛したものの、89点をつけたオール巨人、88点をつけた松本と共に「後半の盛り上がりに欠けた」と評した。

4組目 ハライチ 敗者復活戦を勝ち抜き、5度目の決勝戦出場。欲しいものややりたい事を挙げていき、互いの意見を批判した後岩井のみ激昂する、という形のしゃべくり漫才を披露し636点を記録した。上沼は個人最高得点となる98点をつけ、実力と安定感を高く評価した。また富澤、塙共に普段のスタイルとは違う漫才を好意的に捉え、92点をつけた松本は「泣きながら笑った」と評した上で会場のウケの弱さを挙げた。

5組目 真空ジェシカ 決勝戦初出場。ツッコミのガクが1日市長に扮するコント漫才を披露し638点を記録、ゆにばーすと同率で暫定1位につけた。礼二、松本は「1つ1つのボケが確実にハマっていた」と述べ、志らく、オール巨人、上沼はそのセンスを高く評価した。またオール巨人は「わかりやすいネタで笑いの間隔も短く良い」と評した上で、大爆笑には欠けていたと答えた。

6組目 オズワルド 決勝戦3年連続3回目。ボケの畠中がツッコミの伊藤に友達を1人くれないかと提案するしゃべくり漫才を披露し、今大会最高となる665点を記録、暫定1位につけた。94点をつけたオール巨人は昨年の評価を踏まえた上で「聴く耳を持っている」と述べ、「直すところがない」と絶賛した。96点をつけた礼二は「漫才が上手い」と後半の盛り上がりを合わせて評し、塙は「畳1枚あればできる芸」と称して漫才のスタイルを讃えた。また95点をつけた富澤は「ツッコミの熱加減が非常に考えられていた」と述べ最高だったと高く評価し、96点をつけた志らくは「品がいい」と述べ上沼と共に東京漫才の良さを語った。

7組目 ロングコートダディ 決勝戦初出場。ツッコミの兎が「ワニになりたい」というコント漫才を披露し649点を記録、暫定2位につけた。95点をつけた志らくは「ワードチョイスが良い」と評し、塙、富澤共に兎の顔での表現力を高く評価した。89点をつけたオール巨人、91点をつけた松本は共に「センターマイクから離れすぎている」と評し、掛け合いを早くすることでさらなる成長が見込めると述べた。

8組目 錦鯉 決勝戦2年連続2回目。ボケの長谷川が合コンに行く様を再現するコント漫才を披露し655点を記録、暫定2位につけた。94点をつけた富澤は「ボケとツッコミのテンポが良い」と述べ、1つ1つの畳み掛けが素晴らしかったと評した。同じく94点をつけた塙も「ボケだけで笑いが起きている。シンプルかつ最強」と高く評価した。92点をつけたオール巨人は「渡辺が前に出ればもっと良くなる」と述べた上で、志らくと共にこれからの更なる成長に期待を寄せた。

9組目 インディアンス 決勝戦3年連続3回目。きむが怖い動画を再現する中田渕がボケを連発するコント漫才を披露し655点を記録、錦鯉と同率で暫定2位につけた。93点をつけた塙は「6000組の中で1番漫才が上手い」と絶賛し、94点をつけた礼二は間の小ボケの多さを評価した。また98点をつけた上沼、93点をつけた松本はそのテンポの良さを肯定的に述べ「これぞ漫才」とした上で、松本は「拍手笑いを待てず勿体ない」と評した。

10組目 もも 決勝戦初出場。ほしいものを挙げ、それが互いの見た目に合っていないことを偏見を交えて指摘するしゃべくり漫才を披露し645点を記録した。95点をつけた礼二は「場数を踏めば更に良くなる」とコンビの将来に期待を寄せ、92点をつけた松本は「3年後優勝顔」と2人のネタに合わせて肯定的に評した。91点をつけたオール巨人は「時間の使い方を間違っている。掛け合いがもっと早くからあると良い」と指摘した。

最終決戦

ファーストラウンドで同率だった錦鯉、インディアンスはより高い点数をつけた審査員が多かった錦鯉が2位、インディアンスが3位と位置付けられた。これにより最終決戦はファーストラウンド1位のオズワルド、2位の錦鯉、3位のインディアンスで争われた。出番順は前回同様ファーストラウンド3位、2位、1位の順に自動的に決定した。

1番手 インディアンス きむの「もっと売れたい」という願望に対し田渕が小ボケを交えつつ間違った案を提示、再現するコント漫才を披露した。

2番手 錦鯉 「猿を捕まえたい」という長谷川が様々な方法を駆使して猿の捕獲を試みるコント漫才を披露した。

3番手 オズワルド 割り込みをされた畠中がその不満を伊藤に述べるも、畠中の意見がことごとく伊藤が味方する側の反対側へと変わるしゃべくり漫才を披露した。

最終投票では、オール巨人がオズワルドに投票、上沼がインディアンスに投票、富澤、塙、志らく、礼二、松本が錦鯉に投票。5票を獲得した錦鯉が17代目王者となった

結果

社会的反応

脚注

出典

  1. ^ 錦鯉が「M-1グランプリ2021」優勝!第17代王者に”. お笑いナタリー. ナターシャ (2021年12月19日). 2021年12月27日閲覧。
  2. ^ M-1エントリー数、過去最多6017組 初の6000組台 3年連続で最多更新 誕生してから節目の20年”. 中日スポーツ (2021年10月7日). 2021年12月26日閲覧。

外部リンク