水井真希
日本の女性グラビアアイドル、女優、映画監督、脚本家 (1990-2023)
水井 真希(みずい まき、1990年8月10日[1] - 2023年7月23日[2][3])は、日本のグラビアアイドル、女優、映画監督、脚本家。
プロフィール | |
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生年月日 | 1990年8月10日 |
没年月日 | 2023年7月23日 |
没年齢 | 32歳(数え34) |
出身地 |
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公称サイズ(時期不明) | |
身長 / 体重 | 157 cm / ― kg |
スリーサイズ | 78 - 56 - 80 cm |
カップサイズ | B |
モデル: テンプレート - カテゴリ |
来歴・人物
十代で映画監督・園子温の作品に触発されて、映画撮影の現場を度々見学し、園に師事。その後、映画監督・特殊メイクアップアーティストの西村喜廣に師事して映像制作を学ぶ。映画『奇妙なサーカス』や『片腕マシンガール』で現場スタッフを務めつつ、幽霊役で映画に初出演したのを機に女優として活動を開始。映像やグラビアの作品を中心に活動を展開していた。
十代で見知らぬ男に拉致された連続少女拉致事件の被害体験を基に、企画、脚本を手掛け、監督した映画『ら』を制作[4]、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014 オフシアターコンペティションで入選した。ボストンアンダーグランドフィルムフェスティバルなど、国内外10の映画祭で上映された。2015年3月7日に公開[5]。
『ら』の監督として、性暴力に関するシンポジウムに参加したり、性犯罪の厳罰化を求める有志一同の記者会見に登壇し、性被害体験等について語ることもあった[4][6][7][8]。
2022年9月、アシスタントと称して無報酬で労働させられたうえに、未成年の頃から性被害・暴力を受けたとして、映画監督の西村喜廣を告発[9][10]。同年11月、「映像業界にいて、ドキュメンタリー映画祭を主催したり、大学で教授をしている権力者」という人物(K)からの性被害をTwitterで告発している[11][12][注 1]。
作品
映画
- 東京残酷警察(2008年10月4日公開、西村喜廣監督) - ピノキオ女 役/脚本協力・記録補佐
- スピンオフ「映画が始まって、63分後」(2009年4月10日、西村喜廣監督) - ピノキオ女 役
- 吸血少女対少女フランケン(2009年8月15日公開、西村喜廣監督、友松直之監督)) - リスカ大会王者・工藤ひとみ 役[注 2]
- スピンオフ「吸血少女フランケン」(2010年2月26日、西村喜廣監督) - 少女フランケン 役
- きょーれつ! もーれつ! 古代少女ドグちゃんまつり! スペシャルムービー・エディション パイロット版(2010年2月20日公開、西村喜廣監督) - キモスイガール 役
- THEレイパー<闇サイト編> 美姉妹・肌の叫び(2010年4月2日公開、国沢実監督) - 矢神麻衣 役
- 戦闘少女 血の鉄仮面伝説(2010年5月22日公開、井口昇監督、西村喜廣監督、坂口拓監督) - アストロガール・ナツミ 役
- 青春H イチジクコバチ(2011年1月29日公開、サトウトシキ監督) - 主演・田中みつ 役
- 兄嫁の肌は熱く甘く(2011年4月1日公開、国沢実監督) - 柏木里奈 役
- 富江アンリミテッド(2011年5月14日公開、井口昇監督) - 女子高生 役
- 終わらない青(2011年6月4日公開、緒方貴臣監督) - 主演・水月楓 役[注 3]
- AI〜ある彼女の世界征服?!(2011年6月21日、籠谷和樹監督) - 柊 役(友情出演)
- ヘルドライバー(2011年7月23日公開、西村喜廣監督) - くも女ゾンビ 役/脚本協力
- 劇場版はらぺこヤマガミくん(2012年3月3日公開、井口昇監督、西村喜廣監督、塩崎遵監督) - キノシタちゃん 役/オープニングのユーレイ 役/挿入歌「キノコとパンジー」
- SEXカウンセラー 変態えぐり療法(2012年6月29日公開、国沢実監督) - 沖本亜美 役
- The Hell Chef(2013年、西村喜廣監督) - 出演
- 青春H 星の長い一日(2013年2月2日公開、いまおかしんじ監督) - シロ 役
- 冴え冴えてなほ滑稽な月(2013年9月7日公開、島田角栄監督) - カレン 役
- 青春H マリア狂騒曲(2013年11月30日公開、井土紀州監督) - マリア 役
- ハイサイゾンビ(2014年08月08日公開、高山創一監督) - 踊るゾンビ 役/特殊メイク・特殊造形[13]
- 岩(2014年12月6日公開、国沢実監督) - 主演・岩 役[注 4]
- 歯まん(2015年2月20日、岡部哲也監督) - みどり 役[注 5]
- 【ら】(2015年3月7日公開、水井真希監督) - 監督/出演(ノンクレジット)[14][15][16][17]
- 虎影(2015年6月20日公開、西村喜廣監督) - 目なし 役/脚本協力
- 一瞬と永遠(2015年11月29日公開、浜田翔子監督) - 主演・津田愛美 役[18][19]。
- yellow road(2016年、西村喜廣監督)
- 蠱毒 ミートボールマシン(2017年、西村喜廣監督) - ユイ 役
Vシネマ
- ZOMBIE TV(2013年12月18日 西村喜廣監督、田代尚也監督、幕野まえり監督) - ピンクゾンビちゃん 役
WEBドラマ
- VISION CAST くろもの 全4話(2007年9月、監督:坂口拓) - 出演
- docomo公式サイト「男子禁制 女子限定」BL/ネコ耳な同級生(2009年4月25日、監督:草野陽花) - 出演 DVD「BL 〜僕の彼氏を紹介します〜」
- docomo公式サイト「男子禁制 女子限定」GL/制服の中の恋事情(2009年5月2日、監督:草野陽花) - 出演 DVD「GL 〜小悪魔たちの誘惑〜」
- docomo公式サイト「男子禁制 女子限定」TL/おにいちゃんとイケナイ遊び(2009年5月16日、監督:草野陽花) - 主演・カナ 役 DVD「TL 〜誰にも言えない秘密がある〜」
- docomo公式サイト「男子禁制 女子限定」TL/神様は見ちゃダメ(2009年5月23日、監督:草野陽花) - カナ 役 DVD「TL 〜誰にも言えない秘密がある〜」
- はらぺこヤマガミくん(2011年11月-2012年1月、井口昇監督、西村喜廣監督、塩崎遵監督) - キノシタちゃん 役/オープニングのユーレイ 役/挿入歌「キノコとパンジー」
- 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙 第2話「希望の弓矢」(2015年8月15日、尾上克郎監督) - 看護兵
- 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙 第3話「自由への旅立ち」(2015年8月15日、西村喜廣監督) - 看護兵
PV
楽曲
- キノコとパンジー[注 6](2011年)
イメージDVD作品
- 2007年
- 「teensブログ Vol.1」
- 「どきどきスクール」(スパークビジョン)
- 「どきどきスクール Vol.3」(スパークビジョン)
- 2008年
- 2009年
- 「EIGHT」(1月31日・レイフル)
- 「EIGHT Vol.2」(4月18日・レイフル)
- 「GOKUERO 〜on the beach〜」(11月22日・レイフル)
- 「GOKUERO」(レイフル)
- 「GOKUERO vol.2」(レイフル)
- 「SEE-THROUGH」(レイフル)
- 「SEE-THROUGH vol.2」(レイフル)
- 2010年
- 「GOKUERO 〜極痴女〜」(1月24日・レイフル)
- 「GOKUERO ~workin’girl~」(レイフル)
- 「ダッチワイフ1号」(2月12日・キングダム)
- 「ダッチワイフ2号」(キングダム)
- 「水井真希・竹中知恵 ソーセージLOVE」(キングダム)
- 「Full-NUDE」(レイフル)
- 月刊水井真希6月号「水井真希のブライダルカタログ」(レイフル)
- 月刊水井真希7月号「極レズ」 (レイフル)
- 月刊水井真希8月号「夏の思い出」(レイフル)
- 「VOLTAGE-clash」(マーレーインターナショナル)
- 「Super Cyclone」(マーレーインターナショナル)
- 「Super Cyclone 2」(マーレーインターナショナル)
- 「超ぬきせん!」
- 「Ten-nyo(天女)」(メディアブランド)
テレビドラマ
- 毎日放送「古代少女隊ドグーンV」第3話、第11話 - サキ 役
ラジオ
- エフエム世田谷「FM∞TokyoSpiralRadio」2月5日
監督作品
脚注
注釈
- ^ 水井の死後、東京ドキュメンタリー映画祭を協賛するアジアンドキュメンタリーズは、SNS等でKと推定された映画祭ディレクターに聞き取りをしたところ、当時21-22歳であった水井に対し、違法行為は無いものの「過去の不貞行為やそれにより彼女の心を傷つけたことは事実」として反省と謝罪の意を表明しており、映画祭スタッフは話し合い「被害を受けたと主張する人が亡くなった事実は重く、たとえ過去のことであっても「道義的責任」を取る必要があるという結論に至った」と厳しいコメントを出し、当該人物は映画祭ディレクターを辞任した[11][12]。
- ^ ソフト化の際、メイキングパートのナレーションも担当。
- ^ 沖縄映像祭2010準グランプリ。
- ^ 四谷怪談映画祭・女優賞(お客様投票)。
- ^ ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016。
- ^ 「キノシタちゃん」としてエンディングテーマを歌う。
出典
- ^ “水井真希”. エキサイトニュース. 2023年8月3日閲覧。
- ^ a b “性被害告発した女優水井真希さん、姉がツイッターで死去を報告「永眠いたしました」”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツNEWS. 28 July 2023. 2023年7月29日閲覧.
- ^ a b 水井真希 [@mmizui] (28 July 2023). “水井真希の姉です 突然のご報告、失礼します 2023年7月23日、水井真希は永眠いたしました…”. X(旧Twitter)より2023年7月29日閲覧.
- ^ a b “拉致誘拐を経験した・水井真希監督、性暴力被害者の二次被害防止を訴える”. シネマトゥデイ (2016年11月20日). 2021年12月19日閲覧。
- ^ “女優・水井真希の監督デビュー作【ら】3月公開”. 映画.com. 10 December 2014. 2014年12月11日閲覧.
- ^ 泉谷由梨子 (27 April 2017). “性犯罪被害者が語る、刑法改正を早く実現するべき2つの理由 「私は3歳から父に性虐待を受けて育ちました」”. ハフポスト. ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社. 2023年7月29日閲覧.
- ^ “「テロ等準備罪(共謀罪)」よりも「刑法性犯罪規定改正案」の審議を”. マガジン9. 28 April 2017. 2023年9月12日閲覧.
- ^ 女優・水井真希さん死去 32歳 姉がツイッターで報告 「2023年7月23日、永眠いたしました」
- ^ “『シン・ゴジラ』参加の西村喜廣監督から「暴力や性被害を受けた」女優告発で波紋”. 日刊サイゾー. 株式会社サイゾー. 1 September 2022. 2023年7月26日閲覧.
- ^ 川上酒乃 (2023年7月28日). “俳優・映画監督の水井真希さん、32歳で急逝 生前に「大学で教授をしている権力者」からの性被害を告発”. ねとらぼ. 2023年8月2日閲覧。
- ^ a b “「性加害」告発されたディレクターが辞任、東京ドキュメンタリー映画祭謝罪 「道義的責任取る必要ある」”. J-CASTニュース. 2 August 2023. 2023年8月8日閲覧.
- ^ a b “「性被害」訴えた女優が死去、映画祭ディレクターが辞任「違法行為は一切ない」「不貞行為は道義的に過ち」”. ダイアモンド・オンライン. 27 April 2017. 2023年9月12日閲覧.
- ^ “【沖縄】沖縄発ゾンビコメディ『ハイサイゾンビ』が渋谷の夜を沸かす”. エンタ魂 (2014年11月14日). 2015年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月29日閲覧。
- ^ “元「AKB」加弥乃・主演、連続少女拉致事件を体験した水井真希の初監督作『ら』”. cinemacafe.net (2014年12月4日). 2021年12月19日閲覧。
- ^ “【ら】水井真希が性犯罪の被害者となった実体験を綴った問題作”. Lucky Now (2015年1月7日). 2021年12月19日閲覧。
- ^ “『ら』水井真希監督インタビュー”. MOVIE Collection [ムビコレ] (2015年3月4日). 2021年12月19日閲覧。
- ^ 小川たまか (7 April 2015). “「私が訴えなかったせいで犯人はのうのうと暮らしていた」水井真希監督が自らの性犯罪被害を映画化した理由”. Yahoo!ニュース. 2021年12月19日閲覧.
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: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ) - ^ “グラドル浜田翔子、自身主演映画を初監督”. 映画.com (2015年9月27日). 2015年10月10日閲覧。
- ^ “映画『一瞬と永遠』新企画グラビアアイドルが映画監督!第一弾はグラビア界の雄、浜田翔子がメガホンをとる!”. CINEMA TOPICS ONLINE (2015年11月27日). 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月30日閲覧。
- ^ “妖艶な女殺し屋VS股間から銃を生やした男!? 奇才監督が得意のゴア描写で人気バンドのPVを製作”. ニュースウォーカー (2011年8月3日). 2015年10月10日閲覧。
- ^ “スタッフ”. 映画「ら」公式サイト. 2014年12月11日閲覧。
外部リンク
- 水井真希オフィシャルブログ
- 水井真希オフィシャルホームページ - ウェイバックマシン(2019年8月3日アーカイブ分)
- 水井真希 (@mmizui) - X
- 水井真希 (@mmizui) - TikTok