利用者:Gisbert K/basset clarinet 2
![]() | このページは、Gisbert K以外の利用者の編集が可能です。 |
クラリネット | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
各言語での名称 | ||||||||
| ||||||||
![]() バセット・クラリネットの例 | ||||||||
分類 | ||||||||
音域 | ||||||||
演奏者 | ||||||||
製作者 | ||||||||
|
![]() | この利用者ページはただいま大幅な改稿を行っています。 申し訳ございませんが編集の競合を避けるため、2日ほど編集を控えてくださるとありがたく存じます。ご迷惑をおかけしますが、ご協力お願いいたします。 このメッセージは2025年2月19日 (水) 06:53 (UTC)~に貼られました。設定期限もしくは貼付後72時間経っても工事が完了していない場合は、このテンプレートを除去しても構いません。 |
バセット・クラリネット(ドイツ語: Bassettklarinette、英語: basset clarinet)はクラリネットのうち、通常のクラリネットよりも下部のジョイントが長く下の音域が広いことから、このタイプのクラリネットに「バセット」という名が付き、Cの響きは特徴的で深い[要出典]。音域はC3からD7、音階はAまたはBb、ごくまれにGまたはCもある。低音域は通常のE3ではなくC3まで届く。E♭、D、C#の追加音がある。A管はA2からB6の4オクターブに1音を加えた音域を鳴らす。
歴史
最初期
パリとロンドンの博物館[要出典]に現存する最古の楽器は1770年製である。バセットクラリネットはバセットホルンと同様に、18世紀後半に何度か発明例があり、設計や調律、楽器名は異なる[要説明]。1838年にサクソフォンの発明者アドルフ・サックスが開発したバスクラリネットやバセットホルンとは区別される。中間的な音程はFである。
アントン・シュタードラーが使用した楽器は、ウィーンの楽器製作者テオドール・ロッツの手により1788年頃に完成した。シュタードラーは1789年12月22日にウィーンでモーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581を初演し、この時に用いたバセット・クラリネットはA管であった。この楽器はまた、モーツァルトのクラリネット協奏曲の初演でも用いた(1791年10月16日プラハ)。Bフラットで調律したものの初演は、1788年2月20日、ウィーンである。
モーツァルトとシュタードラー両名の没後、この楽器の音色はあまり聞かれなくなった。この楽器のための作品はモーツァルト以降、現在まで200曲ほどしか伝わっていない[1]。
1930年代の復活
現代初のバセット・クラリネット(ドイツ式、C調律)は1930年、オスカー・アドラー社(所在地マルクノイキルヒェン)が提供した。1966年になるとクラリネット製作者ルドルフ・トレイダール(Rudolf Trejdal、プラハ)が#セルマーA管を拡張してベーム構造(Boehm construction)のA調律[要説明]の楽器を作る。その2年後にはルドルフ・ウーベル[注釈 1]も全く新しいベーム構造のA管[訳語疑問点]を製作すると、クラリネット奏者ルドルフ・シュタルダー(スイス)に渡した[2]。
1968年9月、シュタルダーはモーツァルト協奏曲のクラリネットのパートをこの楽器で演奏し、初めて録音した[2][注釈 2]。同年、イギリスの楽器メーカーがロンドンの奏者アラン・ハッカーに委託されてベーム構造を搭載したA管を製作し、イギリス初の前例となった。
1984年、世界的に著名なソリストのザビーネ・マイヤー は、モダンなドイツ製バセット・クラリネットの製作をヘルベルト・ヴュリッツァー(英語版)に委託し、それ以来、この楽器でモーツァルトの協奏曲の演奏を重ねてきた。他のソリストも後を追った結果、バセット・クラリネットはその重要性を取り戻した。
またオペラ「皇帝ティートの慈悲」(モーツァルト)など、作曲家が指定した楽器ではなくソロパートを通常のクラリネットで演奏されてきた楽曲があるが、最近の傾向として本来のバセット・クラリネットBb調律を採用する例が増え、その好例はセストのアリア「パルト、マ・トゥ・ベン・ミオ」(第9番)などである。
クラシック音楽以外
ジャズやクレズマーではこの楽器をクラシック音楽ほど使わない中、ジャズ・クラリネット奏者のテオ・ユルゲンスマン(ドイツ)はBb調律したバセット・クラリネットで演奏している。2020年以降、G管の「クラリネット・ダモーレ」も発売されており、ベルはドイツ語で「愛の足」を意味するLiebesfuß特殊な形状をしている(#冒頭の写真4を参照)。この楽器のための新曲は、オーストラリアのクラリネット奏者リチャード・ヘインズの発注で数曲、製作された[4]。
構造
#シュタードラーが使ったバセット・クラリネットはベルの構造が「愛の足」と呼ばれ(#冒頭の写真1)、通常のクラリネット同様に直管を採用し、ベル部分を90°に取り付ける。現代のモデルではベルと管は標準でまっすぐにつなぐ(#冒頭の写真2と#冒頭の写真3を参照)。しかし製造元のシュウェンク&セゲルケ(所在地ドイツ、バンベルク)のベーム・バセット・クラリネット(#写真5)のように、ベルがやや上向きで前方に角度をつけた方が、より好ましい響きが得られる[どうやって?]。
バセットの指使い
古い時代のものやドイツ式楽器では、バセット特有の[訳語疑問点](C3)からE♭音は図のように、運指は右手の親指で押さえる(4つのキー)。対照的に他社のフランス式の場合は通常、D音とE♭音を出す右手小指用の押手を2つ追加し、C音とC♯音は親指用の押手2つを備えており、機構には別の形もある。
- バセット音の運指の図解 ドイツ式とフランス式
-
ドイツ式:
4つの親指用キー(枡形) -
フランス式:
小指用の押手2つ(右)
親指用の押手2つ(左)
音階と音域
この節はただいま大幅な改稿を行っています。 申し訳ございませんが編集の競合を避けるため、12時間ほど編集を控えてくださるとありがたく存じます。 このメッセージは2025年2月19日 (水) 06:53 (UTC)~に貼られました。設定期限もしくは貼付後72時間経っても工事が完了していない場合は、このテンプレートを除去しても構いません。 |
標準クラリネットのBb管やA管に比べると、バセット・クラリネットの音色と音量を抑えた演奏は格別に美しく、アントン・シュタードラーが初めて演奏したときでさえ、同時代の聴衆が感嘆の声を上げた[要出典]。音はややミュート気味で高音域を過度に誇張せず、通常のクラリネットの最低音C4(1オクターブ下)からE3までシャルモーの音域(独: chalumeauregister)はより開放的でふくよかである[5]。
作曲
モーツァルトから現在まで、この楽器のために作られた曲は総計200曲に満たない[1]。
最も重要な3曲は、すでに述べた次の楽曲である。
- モーツァルト「バセット・クラリネット、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲 イ長調」K 581
- モーツァルト「バセット・クラリネットと管弦楽のための協奏曲 イ長調」K 622
- モーツァルト オペラ「皇帝ティートの慈悲」K 621 より第1幕アリア「Parto, parto, ma tu ben mio」(行こう、だが愛しい人よ)メゾ・ソプラノ、バセット・クラリネット(B♭オブリガート)と管弦楽のための
その他のほとんどの作曲は1950年以降のもので、それぞれの楽曲と、演奏の一部を以下にまとめた。
- 『Concerts with solo basset clarinet』:ジョーン・タワー(Joan Tower 1938年–、アメリカ合衆国)[6]ほかドイツ出身のマンフレッド・トロヤーン(英語版、1949年–)、ヘルムート・アイゼル(ドイツ語版、1955年–)に加えて菅野茂(1959年–、日本)[7]などがある。
- 『Pieces for basset clarinet solo』:川越美智子(日本)、アリベルト・ライマン(Aribert Reimann 1936年–、ドイツ)、オンドレイ・サレク(チェコ出身)、クリストファー・M・ウィックス(1975年–、アメリカ合衆国)。
- 『Duos with basset clarinet』:ハリソン・バートウィッスル(1934年–、イギリス)、Istvan Bozicevik(クロアチア出身)、エリカ・フォックス(1936年–イギリス、オーストリア)、パトリック•ナン(英語版、1969年–、イギリス)、マインラッド・シュミット({[lang|de|Meinrad Schmit}}、1935年–、ドイツ)、ウィリアム・スウィーニー(1950年–、イギリス)、グレゴリー・カーペンター(1951年– イギリス)。
- 『Trios with basset clarinet』:フランソワ・ドゥヴィエンヌ(1759年–1803年、フランス)、ヘルムート・アイゼル(1955年– 、ドイツ)
- 『Quintets with basset clarinet』:ハリソン・バートウィッスル、アントニン・ドヴォルザーク (1841–1904年、オーストリア=ハンガリー帝国)
- 『Larger chamber music ensembles with basset clarinet』:クラウス・フーバー(1924–2017年、スイス)など。
- 『Orchestral music and operas with basset clarinet』:トマス・アデズ(1971年– イギリス)、W・A・モーツァアルト(1756年–1791年)、オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』のフェランドによるアリア(24番)より「Ah! Io veggio」、フェルディナンド・パエール(1771年–1839年、イタリア)によるオペラ『サルジーノ』(1803年)のアリア「Una voca al cor mi parla」など。
製作者
一部のクラリネット・メーカーは現在、バセット・クラリネットと並んで、標準的なクラリネットをバセット・クラリネットに変換する部品のロワー・ジョイントを製造している。フランス式(ベーム式)を採用するバセット・クラリネットの製作者は、ビュッフェ・クランポン[8]、スティーブン・フォックス (楽器製作者)、バキュン・ミュージカル・サービス(英語版)、セルマー[9]などがある。
次のように、フランス式とドイツ式(Oehler)の両方を採用する製作者もいる。ヘルベルト・ヴュリッツァー、シュヴェンク&セッゲルケ、ライトナー&クラウス。ドイツ式限定の製造者はハラルド・ヒュイングである[10]。
演奏者
バセット・クラリネットを使ってアルバムを録音した人々で標準のクラリネットの奏者では、カリ・クリーックやリチャード・ヘインズ(Richard Haynes)[11]に加え、デイヴィッド・シフリン(David Shifrin)、アントニー・ペイ(Antony Pay)、サビーヌ・メイヤー(Sabine Meyer)、コリン・ローソン(Colin Lawson)などが数えられる。
モーツァルト協奏曲のバセット・クラリネットを奏でた音楽家はアンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(Annelien Van Wauwe)、シャロン・カム(Sharon Kam)、シャーリー・ブリル(Shirley Brill)、マーティン・フレスト(Martin Fröst)、セバスチャン・マンツ(Sebastian Manz)が含まれる。
国別に分類すると、イギリスにはクラリネット奏者セア・キングがあり、モーツァルトの五重奏曲と協奏曲のバセット・クラリネットのパートを録音し、1枚のCDにまとめている(ハイペリオン・レコード)。そのキングに師事したマイケル・コリンズはこの楽器でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のクラリネット用編曲と、モーツァルトの協奏曲を録音(ドイツ・グラモフォン)。またエレナ・カツ=チェルニン作「Ornamental Air」をローリーを本拠地とするノースカロライナ交響楽団と初演した(2008年4月10日)。同じくイギリスのジョイ・ファーラルもケーゲルシュタット・トリオに客演し、クラリネット、ヴィオラ、ピアノの構成にバセット・クラリネットで加わってモーツァルトの協奏曲(BMG)と五重奏曲(メリディアン)を録音している。
古楽器では、ジェーン・ブース(Jane Booth)がアイブラー四重奏団とモーツァルトの五重奏曲を録音している(Eybler Quartet、Analekta、2010年[12])。
実践と理論の両面で活躍するコリン・ローソンは1990年、ハノーヴァー・バンドとモーツァルトのクラリネット協奏曲K.622を録音して影響を与えた(ニンバスレコード)。1996年には演奏家の視点から『Cambridge Handbook to Mozart's Clarinet Concerto』を上梓し改版している[13]。
作曲当時の演奏の実践に取り組む演奏者はシュタードラー製バセット・クラリネットのレプリカでモーツァルトを演奏し、チャールズ・ナイディック(アメリカ合衆国)、ルカ・ルケッタ(イタリア)、ヴラド・ヴェーヴァーバーク(ベルギー)、ステファン・ハーグ(スウェーデン)がいる。
バセット・クラリネットでフリー・ジャズを演奏するテオ・ユルゲンスマン(ドイツ)はクラリネット奏者、同じく演奏家ヴィニー・ゴリアはバセット・ホルンを中心にロサンゼルスを拠点にする。
演奏者、楽団/曲名 | 発表 | モーツァルト | ベートーヴェン | レーベル |
---|---|---|---|---|
アントン・シュタードラー | 1789年12月22日 | クラリネット協奏曲K.622 | ||
ルドルフ・シュタルダー、ケルン室内合奏団 | 1968年9月 | クラリネットのパートを編曲し初録音[2] | ||
コリン・ローソン、ハノーヴァー・バンド | 1990年 | ニンバス・レコード | ||
ジェーン・ブース(古楽器)、アイブラー四重奏団(Eybler Quartet) | 2010年 | Analekta | ||
五重奏曲 | ||||
セア・キング | クラリネット協奏曲K.622 | ハイペリオン・レコード | ||
五重奏曲 | ||||
マイケル・コリンズ | クラリネット協奏曲K.622 | ヴァイオリン協奏曲のクラリネット用編曲 | ドイツ・グラモフォン | |
レプリカでかつての演奏を再現:アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ、シャロン・カム、シャーリー・ブリル、マーティン・フレスト、セバスチャン・マンツ | クラリネット協奏曲K.622 | |||
ジョイ・ファーラル、ケーゲルシュタット・トリオ | クラリネット協奏曲K.622 | BMG | ||
五重奏曲 | メリディアン |
- バセット・クラリネット奏者(姓の50音順)
-
アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(Annelien Van Wauwe)
-
シャロン・カム(Sharon Kam)
-
シャーリー・ブリル(Shirley Brill)
-
マーティン・フレスト(Martin Fröst)
-
リチャード・ヘインズ(Richard Haynes)
-
セバスチャン・マンツ(Sebastian Manz)
-
サビーヌ・メイヤー(Sabine Meyer)
関連資料
発行年順。
- 『やすらぎwith classic 2』東芝EMI、東京、2004年、OCLC 673732666
- フランツ・シューベルト『交響曲第5番・クラリネット協奏曲 結成15周年記念アルバム2』オクタヴィア・レコード、2005年、OCLC 675998310
- モーツァルト『管楽器のための協奏曲全集』オルフェウス室内管弦楽団他(演奏)、ユニバーサルミュージック、2006年、OCLC 675684043
- モーツァルト『フルートとハープのための協奏曲・オーボエ協奏曲・クラリネット協奏曲』アーノンクール指揮、吉野直子他(演奏)、ワーナーミュージック・ジャパン、2006年、OCLC 675007903
- モーツァルト『母と子のモーツァルト』東芝EMI、2006年、OCLC 674929954
- モーツァルト『クラリネット協奏曲』エマ・ジョンソン指揮・演奏、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、コン・テンポ弦楽四重奏団 (演奏)、ユニバーサルミュージック、2006年、OCLC 676356853
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『クラリネット協奏曲・クラリネット五重奏曲』ミハイル・プレトニョフ指揮、コリンズ ほか演奏、ユニバーサルミュージック、2007年、OCLC 676674629
- 『In the morning classics morning music for weekday & weekend』Sony Music Japan International、東京、2007年、OCLC 676500772
- 『ベルリン・フィル・ヒストリー Berliner Philharmoniker』ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、アバド、ラトルとベルリン・フィル、東芝EMI〈世界一のオーケストラ・サウンド列伝:ベルリン・フィル創立125周年. 4〉、東京、2007年、OCLC 75429306
- モーツァルト『ファミーユ ベビカム presents. CD 2』EMIミュージック・ジャパン、東京、2011年、OCLC 752010972
- 『クラシック・レミニセンス』ユニバーサルミュージック、東京、2012年12月、OCLC 843124846
- 『四戸世紀クラリネット・リサイタル東京ライヴ2014』カメラータ・トウキョウ、東京、2016年1月、OCLC 1133213140
- 『私のモーツァルト-ranking best モーツァルト生誕260年記念企画』ユニバーサルミュージック、東京、2016年6月、OCLC 954431031
- 『New era-18世紀のクラリネット作品集』ユニバーサルミュージック、東京、2017年8月、OCLC 1010440989
- ベートーベン、モーツァルト『愛、天才の神髄 Love, love, love, that is the soul of genius : モーツァルト&ベートーヴェンの管弦楽』コジマ録音、東京、2018年2月 OCLC 1100762737
- シューマン『アーベントリート Abendlied』マイスター・ミュージック、横浜、2019年12月、OCLC 1143408045
- モーツァルト『エクスタシー&アビス = Ecstasy and abyss』Sony Music Labels、東京、2023年、OCLC 1401953193
脚注
注釈
- ^ ルドルフ・ウーベルの叔父は、木管楽器の製作者フリードリヒ・アルトゥール・ウーベル(Friedrich Arthur Uebel)である。
- ^ この1968年9月[2]の録音は現在もYouTube[3]で聴くことができ、数箇所でバセット・クラリネットの音符を字幕で表示してある。
出典
- ^ a b T. Graß (2023-03-31) (PDF). Music catalog for basset horn and basset clarinet. pp. 265-285
- ^ a b c d “Konzert für Fagott und Orchester B-Dur / Konzert für Klarinette und Orchester in A-Dur KV 622 by Kölner Kammerorchester [ルドルフ・シュタルダー、ケルン室内合奏団「モーツァルト作イ長調協奏曲」]” (英語). Helmut Müller-Brühl - RYM/Sonemic. 2025年2月15日閲覧。
- ^ Mozart / Hans Rudolf Stalder, 1968 (2025-02-15閲覧) - YouTube
- ^ “Cubus Records › Richard Haynes Ghosts of Motion” (ドイツ語). サウンドキャリア(CD). Cubus Records. 2025年2月15日閲覧。
- ^ 石戸谷結子 (2017年10月20日). 株式会社ヤマハミュージックジャパン: “その夜、バセット・クラリネットは“歌った” — エリック・ホープリッチ&ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団”. ヤマハ株式会社. 2025年2月19日閲覧。 “エリック・ホープリッチ。彼は演奏家としてだけでなく、楽器の研究者としても、また製作者としても有名で、多くの著作や論文を発表している。当日の演奏では、モーツァルトの友人でクラリネットの名手だったアントン・シュタドラーが、1794年にリガで行ったコンサートのプログラムの版画をもとに、ホープリッチ自身が復元製作したという「バセット・クラリネット」を使用しての演奏。木製で先が折れ曲がったような珍しい形をしており、通常の楽器よりも3度低い音域までをカヴァーできるという。(後略)”
- ^ “Joan Tower – Concerto for Clarinet (1988)”. Wise Music Classical. 2018年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月1日閲覧。
- ^ Mozartfestival, ARGE Salzkammergut (2006年8月16日). “Japaner gewinnt Mozartfestival-Kompositionswettbewerb [2006年モーツァルト音楽祭作曲コンクールで日本人が優勝]” (ドイツ語). www.openpr.de. openPR. 2025年2月18日閲覧。
- ^ “Prestige Basset”. Buffet Crampon (2016年4月11日). 2019年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月22日閲覧。
- ^ “Selmer Paris Clarinets”. Selmer. 2006年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月22日閲覧。
- ^ “Home” (ドイツ語). Harald Hüyng Holzblasinstrumente [木管楽器の達人工房]. 2025年2月18日閲覧。
- ^ Haynes, Richard. “Gost of Motion” (英語). Cubus Records. 2025年2月18日閲覧。
- ^ “アイブラー:弦楽四重奏曲集 Op. 1, Nos. 1-3 (アイブラー四重奏団)”. NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー. 2025年2月19日閲覧。
- ^ Lawson, Colin (2008). Mozart Clarinet Concerto. Cambridge Music Handbooks (並製 ed.). Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-47929-5, 0-521-47929-0
外部リンク
ウィクショナリーには、basset clarinetの項目があります。
映像外部リンク | |
---|---|
バセットクラリネット | |
What Is A Basset Clarinet? | Discover Instruments - マーク・ヴァン・デ・ヴィールによる演奏と解説、Classic FM公式YouTube |
- サンプル音源
- 動画:モダン・バセット・クラリネット(Backun)、モーツァルト協奏曲のアダージョより(53秒)
- 動画:モダン・バセット・クラリネット(バフェット/フォックス)、モーツァルト協奏曲のアレグロとアダージョより(2分06秒)
- 動画:モーツァルトの失われたクラリネット(58分)
- 動画:モーツァルト:『La Clemenza di Tito』マリアンヌ・クレバッサ、フロリアン・シューレ「Parto」
歴史
最初期
パリとロンドンの博物館[要出典]に現存する最古の楽器は1770年製である。バセットクラリネットはバセットホルンと同様に、18世紀後半に何度か発明例があり、設計や調律、楽器名は異なる[要説明]。1838年にサクソフォンの発明者アドルフ・サックスが開発したバスクラリネットやバセットホルンとは区別される。中間的な音程はFである。
アントン・シュタードラーが使用した楽器は、ウィーンの楽器製作者テオドール・ロッツの手により1788年頃に完成した。シュタードラーは1789年12月22日にウィーンでモーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581を初演し、この時に用いたバセット・クラリネットはA管であった。この楽器はまた、モーツァルトのクラリネット協奏曲の初演でも用いた(1791年10月16日プラハ)。Bフラットで調律したものの初演は、1788年2月20日、ウィーンである。
モーツァルトとシュタードラー両名の没後、この楽器の音色はあまり聞かれなくなった。この楽器のための作品はモーツァルト以降、現在まで200曲ほどしか伝わっていない[1]。
1930年代の復活
現代初のバセット・クラリネット(ドイツ式、C調律)は1930年、オスカー・アドラー社(所在地マルクノイキルヒェン)が提供した。1966年になるとクラリネット製作者ルドルフ・トレイダール(Rudolf Trejdal、プラハ)が#セルマーA管を拡張してベーム構造(Boehm construction)のA調律[要説明]の楽器を作る。その2年後にはルドルフ・ウーベル[注釈 1]も全く新しいベーム構造のA管[訳語疑問点]を製作すると、クラリネット奏者ルドルフ・シュタルダー(スイス)に渡した[2]。
1968年9月、シュタルダーはモーツァルト協奏曲のクラリネットのパートをこの楽器で演奏し、初めて録音した[2][注釈 2]。同年、イギリスの楽器メーカーがロンドンの奏者アラン・ハッカーに委託されてベーム構造を搭載したA管を製作し、イギリス初の前例となった。
1984年、世界的に著名なソリストのザビーネ・マイヤー は、モダンなドイツ製バセット・クラリネットの製作をヘルベルト・ヴュリッツァー(英語版)に委託し、それ以来、この楽器でモーツァルトの協奏曲の演奏を重ねてきた。他のソリストも後を追った結果、バセット・クラリネットはその重要性を取り戻した。
またオペラ「皇帝ティートの慈悲」(モーツァルト)など、作曲家が指定した楽器ではなくソロパートを通常のクラリネットで演奏されてきた楽曲があるが、最近の傾向として本来のバセット・クラリネットBb調律を採用する例が増え、その好例はセストのアリア「パルト、マ・トゥ・ベン・ミオ」(第9番)などである。
クラシック音楽以外
ジャズやクレズマーではこの楽器をクラシック音楽ほど使わない中、ジャズ・クラリネット奏者のテオ・ユルゲンスマン(ドイツ)はBb調律したバセット・クラリネットで演奏している。2020年以降、G管の「クラリネット・ダモーレ」も発売されており、ベルはドイツ語で「愛の足」を意味するLiebesfuß特殊な形状をしている(#冒頭の写真4を参照)。この楽器のための新曲は、オーストラリアのクラリネット奏者リチャード・ヘインズの発注で数曲、製作された[4]。
構造
#シュタードラーが使ったバセット・クラリネットはベルの構造が「愛の足」と呼ばれ(#冒頭の写真1)、通常のクラリネット同様に直管を採用し、ベル部分を90°に取り付ける。現代のモデルではベルと管は標準でまっすぐにつなぐ(#冒頭の写真2と#冒頭の写真3を参照)。しかし製造元のシュウェンク&セゲルケ(所在地ドイツ、バンベルク)のベーム・バセット・クラリネット(#写真5)のように、ベルがやや上向きで前方に角度をつけた方が、より好ましい響きが得られる[どうやって?]。
バセットの指使い
古い時代のものやドイツ式楽器では、バセット特有の[訳語疑問点](C3)からE♭音は図のように、運指は右手の親指で押さえる(4つのキー)。対照的に他社のフランス式の場合は通常、D音とE♭音を出す右手小指用の押手を2つ追加し、C音とC♯音は親指用の押手2つを備えており、機構には別の形もある。
- バセット音の運指の図解 ドイツ式とフランス式
-
ドイツ式:
4つの親指用キー(枡形) -
フランス式:
小指用の押手2つ(右)
親指用の押手2つ(左)
音階と音域
この節はただいま大幅な改稿を行っています。 申し訳ございませんが編集の競合を避けるため、12時間ほど編集を控えてくださるとありがたく存じます。 このメッセージは2025年2月19日 (水) 06:53 (UTC)~に貼られました。設定期限もしくは貼付後72時間経っても工事が完了していない場合は、このテンプレートを除去しても構いません。 |
標準クラリネットのBb管やA管に比べると、バセット・クラリネットの音色と音量を抑えた演奏は格別に美しく、アントン・シュタードラーが初めて演奏したときでさえ、同時代の聴衆が感嘆の声を上げた[要出典]。音はややミュート気味で高音域を過度に誇張せず、通常のクラリネットの最低音C4(1オクターブ下)からE3までシャルモーの音域(独: chalumeauregister)はより開放的でふくよかである[5]。
作曲
モーツァルトから現在まで、この楽器のために作られた曲は総計200曲に満たない[1]。
最も重要な3曲は、すでに述べた次の楽曲である。
- モーツァルト「バセット・クラリネット、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲 イ長調」K 581
- モーツァルト「バセット・クラリネットと管弦楽のための協奏曲 イ長調」K 622
- モーツァルト オペラ「皇帝ティートの慈悲」K 621 より第1幕アリア「Parto, parto, ma tu ben mio」(行こう、だが愛しい人よ)メゾ・ソプラノ、バセット・クラリネット(B♭オブリガート)と管弦楽のための
その他のほとんどの作曲は1950年以降のもので、それぞれの楽曲と、演奏の一部を以下にまとめた。
- 『Concerts with solo basset clarinet』:ジョーン・タワー(Joan Tower 1938年–、アメリカ合衆国)[6]ほかドイツ出身のマンフレッド・トロヤーン(英語版、1949年–)、ヘルムート・アイゼル(ドイツ語版、1955年–)に加えて菅野茂(1959年–、日本)[7]などがある。
- 『Pieces for basset clarinet solo』:川越美智子(日本)、アリベルト・ライマン(Aribert Reimann 1936年–、ドイツ)、オンドレイ・サレク(チェコ出身)、クリストファー・M・ウィックス(1975年–、アメリカ合衆国)。
- 『Duos with basset clarinet』:ハリソン・バートウィッスル(1934年–、イギリス)、Istvan Bozicevik(クロアチア出身)、エリカ・フォックス(1936年–イギリス、オーストリア)、パトリック•ナン(英語版、1969年–、イギリス)、マインラッド・シュミット({[lang|de|Meinrad Schmit}}、1935年–、ドイツ)、ウィリアム・スウィーニー(1950年–、イギリス)、グレゴリー・カーペンター(1951年– イギリス)。
- 『Trios with basset clarinet』:フランソワ・ドゥヴィエンヌ(1759年–1803年、フランス)、ヘルムート・アイゼル(1955年– 、ドイツ)
- 『Quintets with basset clarinet』:ハリソン・バートウィッスル、アントニン・ドヴォルザーク (1841–1904年、オーストリア=ハンガリー帝国)
- 『Larger chamber music ensembles with basset clarinet』:クラウス・フーバー(1924–2017年、スイス)など。
- 『Orchestral music and operas with basset clarinet』:トマス・アデズ(1971年– イギリス)、W・A・モーツァアルト(1756年–1791年)、オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』のフェランドによるアリア(24番)より「Ah! Io veggio」、フェルディナンド・パエール(1771年–1839年、イタリア)によるオペラ『サルジーノ』(1803年)のアリア「Una voca al cor mi parla」など。
製作者
一部のクラリネット・メーカーは現在、バセット・クラリネットと並んで、標準的なクラリネットをバセット・クラリネットに変換する部品のロワー・ジョイントを製造している。フランス式(ベーム式)を採用するバセット・クラリネットの製作者は、ビュッフェ・クランポン[8]、スティーブン・フォックス (楽器製作者)、バキュン・ミュージカル・サービス(英語版)、セルマー[9]などがある。
次のように、フランス式とドイツ式(Oehler)の両方を採用する製作者もいる。ヘルベルト・ヴュリッツァー、シュヴェンク&セッゲルケ、ライトナー&クラウス。ドイツ式限定の製造者はハラルド・ヒュイングである[10]。
演奏者
バセット・クラリネットを使ってアルバムを録音した人々で標準のクラリネットの奏者では、カリ・クリーックやリチャード・ヘインズ(Richard Haynes)[11]に加え、デイヴィッド・シフリン(David Shifrin)、アントニー・ペイ(Antony Pay)、サビーヌ・メイヤー(Sabine Meyer)、コリン・ローソン(Colin Lawson)などが数えられる。
モーツァルト協奏曲のバセット・クラリネットを奏でた音楽家はアンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(Annelien Van Wauwe)、シャロン・カム(Sharon Kam)、シャーリー・ブリル(Shirley Brill)、マーティン・フレスト(Martin Fröst)、セバスチャン・マンツ(Sebastian Manz)が含まれる。
国別に分類すると、イギリスにはクラリネット奏者セア・キングがあり、モーツァルトの五重奏曲と協奏曲のバセット・クラリネットのパートを録音し、1枚のCDにまとめている(ハイペリオン・レコード)。そのキングに師事したマイケル・コリンズはこの楽器でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のクラリネット用編曲と、モーツァルトの協奏曲を録音(ドイツ・グラモフォン)。またエレナ・カツ=チェルニン作「Ornamental Air」をローリーを本拠地とするノースカロライナ交響楽団と初演した(2008年4月10日)。同じくイギリスのジョイ・ファーラルもケーゲルシュタット・トリオに客演し、クラリネット、ヴィオラ、ピアノの構成にバセット・クラリネットで加わってモーツァルトの協奏曲(BMG)と五重奏曲(メリディアン)を録音している。
古楽器では、ジェーン・ブース(Jane Booth)がアイブラー四重奏団とモーツァルトの五重奏曲を録音している(Eybler Quartet、Analekta、2010年[12])。
実践と理論の両面で活躍するコリン・ローソンは1990年、ハノーヴァー・バンドとモーツァルトのクラリネット協奏曲K.622を録音して影響を与えた(ニンバスレコード)。1996年には演奏家の視点から『Cambridge Handbook to Mozart's Clarinet Concerto』を上梓し改版している[13]。
作曲当時の演奏の実践に取り組む演奏者はシュタードラー製バセット・クラリネットのレプリカでモーツァルトを演奏し、チャールズ・ナイディック(アメリカ合衆国)、ルカ・ルケッタ(イタリア)、ヴラド・ヴェーヴァーバーク(ベルギー)、ステファン・ハーグ(スウェーデン)がいる。
バセット・クラリネットでフリー・ジャズを演奏するテオ・ユルゲンスマン(ドイツ)はクラリネット奏者、同じく演奏家ヴィニー・ゴリアはバセット・ホルンを中心にロサンゼルスを拠点にする。
演奏者、楽団/曲名 | 発表 | モーツァルト | ベートーヴェン | レーベル |
---|---|---|---|---|
アントン・シュタードラー | 1789年12月22日 | クラリネット協奏曲K.622 | ||
ルドルフ・シュタルダー、ケルン室内合奏団 | 1968年9月 | クラリネットのパートを編曲し初録音[2] | ||
コリン・ローソン、ハノーヴァー・バンド | 1990年 | ニンバス・レコード | ||
ジェーン・ブース(古楽器)、アイブラー四重奏団(Eybler Quartet) | 2010年 | Analekta | ||
五重奏曲 | ||||
セア・キング | クラリネット協奏曲K.622 | ハイペリオン・レコード | ||
五重奏曲 | ||||
マイケル・コリンズ | クラリネット協奏曲K.622 | ヴァイオリン協奏曲のクラリネット用編曲 | ドイツ・グラモフォン | |
レプリカでかつての演奏を再現:アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ、シャロン・カム、シャーリー・ブリル、マーティン・フレスト、セバスチャン・マンツ | クラリネット協奏曲K.622 | |||
ジョイ・ファーラル、ケーゲルシュタット・トリオ | クラリネット協奏曲K.622 | BMG | ||
五重奏曲 | メリディアン |
- バセット・クラリネット奏者(姓の50音順)
-
アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(Annelien Van Wauwe)
-
シャロン・カム(Sharon Kam)
-
シャーリー・ブリル(Shirley Brill)
-
マーティン・フレスト(Martin Fröst)
-
リチャード・ヘインズ(Richard Haynes)
-
セバスチャン・マンツ(Sebastian Manz)
-
サビーヌ・メイヤー(Sabine Meyer)
関連資料
発行年順。
- 『やすらぎwith classic 2』東芝EMI、東京、2004年、OCLC 673732666
- フランツ・シューベルト『交響曲第5番・クラリネット協奏曲 結成15周年記念アルバム2』オクタヴィア・レコード、2005年、OCLC 675998310
- モーツァルト『管楽器のための協奏曲全集』オルフェウス室内管弦楽団他(演奏)、ユニバーサルミュージック、2006年、OCLC 675684043
- モーツァルト『フルートとハープのための協奏曲・オーボエ協奏曲・クラリネット協奏曲』アーノンクール指揮、吉野直子他(演奏)、ワーナーミュージック・ジャパン、2006年、OCLC 675007903
- モーツァルト『母と子のモーツァルト』東芝EMI、2006年、OCLC 674929954
- モーツァルト『クラリネット協奏曲』エマ・ジョンソン指揮・演奏、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、コン・テンポ弦楽四重奏団 (演奏)、ユニバーサルミュージック、2006年、OCLC 676356853
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『クラリネット協奏曲・クラリネット五重奏曲』ミハイル・プレトニョフ指揮、コリンズ ほか演奏、ユニバーサルミュージック、2007年、OCLC 676674629
- 『In the morning classics morning music for weekday & weekend』Sony Music Japan International、東京、2007年、OCLC 676500772
- 『ベルリン・フィル・ヒストリー Berliner Philharmoniker』ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、アバド、ラトルとベルリン・フィル、東芝EMI〈世界一のオーケストラ・サウンド列伝:ベルリン・フィル創立125周年. 4〉、東京、2007年、OCLC 75429306
- モーツァルト『ファミーユ ベビカム presents. CD 2』EMIミュージック・ジャパン、東京、2011年、OCLC 752010972
- 『クラシック・レミニセンス』ユニバーサルミュージック、東京、2012年12月、OCLC 843124846
- 『四戸世紀クラリネット・リサイタル東京ライヴ2014』カメラータ・トウキョウ、東京、2016年1月、OCLC 1133213140
- 『私のモーツァルト-ranking best モーツァルト生誕260年記念企画』ユニバーサルミュージック、東京、2016年6月、OCLC 954431031
- 『New era-18世紀のクラリネット作品集』ユニバーサルミュージック、東京、2017年8月、OCLC 1010440989
- ベートーベン、モーツァルト『愛、天才の神髄 Love, love, love, that is the soul of genius : モーツァルト&ベートーヴェンの管弦楽』コジマ録音、東京、2018年2月 OCLC 1100762737
- シューマン『アーベントリート Abendlied』マイスター・ミュージック、横浜、2019年12月、OCLC 1143408045
- モーツァルト『エクスタシー&アビス = Ecstasy and abyss』Sony Music Labels、東京、2023年、OCLC 1401953193
脚注
注釈
- ^ ルドルフ・ウーベルの叔父は、木管楽器の製作者フリードリヒ・アルトゥール・ウーベル(Friedrich Arthur Uebel)である。
- ^ この1968年9月[2]の録音は現在もYouTube[3]で聴くことができ、数箇所でバセット・クラリネットの音符を字幕で表示してある。
出典
- ^ a b T. Graß (2023-03-31) (PDF). Music catalog for basset horn and basset clarinet. pp. 265-285
- ^ a b c d “Konzert für Fagott und Orchester B-Dur / Konzert für Klarinette und Orchester in A-Dur KV 622 by Kölner Kammerorchester [ルドルフ・シュタルダー、ケルン室内合奏団「モーツァルト作イ長調協奏曲」]” (英語). Helmut Müller-Brühl - RYM/Sonemic. 2025年2月15日閲覧。
- ^ 映像 - YouTube
- ^ “Cubus Records › Richard Haynes Ghosts of Motion” (ドイツ語). サウンドキャリア(CD). Cubus Records. 2025年2月15日閲覧。
- ^ 石戸谷結子 (2017年10月20日). 株式会社ヤマハミュージックジャパン: “その夜、バセット・クラリネットは“歌った” — エリック・ホープリッチ&ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団”. ヤマハ株式会社. 2025年2月19日閲覧。 “エリック・ホープリッチ。彼は演奏家としてだけでなく、楽器の研究者としても、また製作者としても有名で、多くの著作や論文を発表している。当日の演奏では、モーツァルトの友人でクラリネットの名手だったアントン・シュタドラーが、1794年にリガで行ったコンサートのプログラムの版画をもとに、ホープリッチ自身が復元製作したという「バセット・クラリネット」を使用しての演奏。木製で先が折れ曲がったような珍しい形をしており、通常の楽器よりも3度低い音域までをカヴァーできるという。(後略)”
- ^ “Joan Tower – Concerto for Clarinet (1988)”. Wise Music Classical. 2018年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月1日閲覧。
- ^ Mozartfestival, ARGE Salzkammergut (2006年8月16日). “Japaner gewinnt Mozartfestival-Kompositionswettbewerb [2006年モーツァルト音楽祭作曲コンクールで日本人が優勝]” (ドイツ語). www.openpr.de. openPR. 2025年2月18日閲覧。
- ^ “Prestige Basset”. Buffet Crampon (2016年4月11日). 2019年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月22日閲覧。
- ^ “Selmer Paris Clarinets”. Selmer. 2006年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月22日閲覧。
- ^ “Home” (ドイツ語). Harald Hüyng Holzblasinstrumente [木管楽器の達人工房]. 2025年2月18日閲覧。
- ^ Haynes, Richard. “Gost of Motion” (英語). Cubus Records. 2025年2月18日閲覧。
- ^ “アイブラー:弦楽四重奏曲集 Op. 1, Nos. 1-3 (アイブラー四重奏団)”. NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー. 2025年2月19日閲覧。
- ^ Lawson, Colin (2008). Mozart Clarinet Concerto. Cambridge Music Handbooks (並製 ed.). Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-47929-5, 0-521-47929-0
外部リンク
ウィクショナリーには、basset clarinetの項目があります。
映像外部リンク | |
---|---|
バセットクラリネット | |
What Is A Basset Clarinet? | Discover Instruments - マーク・ヴァン・デ・ヴィールによる演奏と解説、Classic FM公式YouTube |
- サンプル音源
- 動画:モダン・バセット・クラリネット(Backun)、モーツァルト協奏曲のアダージョより(53秒)
- 動画:モダン・バセット・クラリネット(バフェット/フォックス)、モーツァルト協奏曲のアレグロとアダージョより(2分06秒)
- 動画:モーツァルトの失われたクラリネット(58分)
- 動画:モーツァルト:『La Clemenza di Tito』マリアンヌ・クレバッサ、フロリアン・シューレ「Parto」