ライオン事務器

日本の東京都中野区にある事務用品メーカー

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株式会社ライオン事務器: LION OFFICE PRODUCTS CORP.)は、東京都中野区に本社を置く事務機器および文房具オフィス家具メーカー。一般社団法人日本オフィス家具協会に正会員として加盟している[3]

株式会社ライオン事務器
LION OFFICE PRODUCTS CORP.
本社ビル
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 423A
2025年10月15日上場
(予定)[1]
本社所在地 日本の旗 日本
164-0003
東京都中野区東中野2丁目6番11号
北緯35度42分7.1秒 東経139度40分55.3秒 / 北緯35.701972度 東経139.682028度 / 35.701972; 139.682028座標: 北緯35度42分7.1秒 東経139度40分55.3秒 / 北緯35.701972度 東経139.682028度 / 35.701972; 139.682028
本店所在地 577-8560
大阪府東大阪市長田中3丁目5番44号
北緯34度40分50.2秒 東経135度35分26.6秒 / 北緯34.680611度 東経135.590722度 / 34.680611; 135.590722
設立 1921年10月1日(株式会社福井商店)
創業1792年(寛政4年)
業種 その他製品
法人番号 1122001014313 ウィキデータを編集
事業内容 事務用品、文房具、オフィス家具の製造販売
代表者 代表取締役社長 髙橋俊泰
代表取締役副社長 清野宏
資本金 26億7700万円
(2025年9月5日現在)[2]
発行済株式総数 29,900,000株
(2025年9月5日現在)[2]
売上高 連結: 348億9400万円
単独: 339億4400万円
(2024年9月期)[2]
営業利益 連結: 10億8900万円
単独: 8億8900万円
(2024年9月期)[2]
経常利益 連結: 11億6800万円
単独: 9億7900万円
(2024年9月期)[2]
純利益 連結: 7億6200万円
単独: 6億6600万円
(2024年9月期)[2]
純資産 連結: 114億2400万円
単独: 105億900万円
(2024年9月30日現在)[2]
総資産 連結: 232億7500万円
単独: 205億2200万円
(2024年9月30日現在)[2]
従業員数 連結: 475人
単独: 363人
(2024年9月30日現在)[2]
決算期 9月30日
会計監査人 史彩監査法人[2]
主要株主 大塚商会 36.85%
福井資 4.22%
福井靖 3.66%
福井務 3.37%
みずほ銀行 2.59%
ライオン事務器社員持株会 1.95%
勝又祐一郎 1.23%
三井住友銀行 1.20%
寺西八 1.12%
日本生命保険 1.02%
(2024年9月30日現在)[2]
主要子会社 株式会社サンライテック 100%
株式会社ライオンロジスティクス 100%
LION OFFICE PRODUCTS,INC. 100%[2]
外部リンク https://www.lion-jimuki.co.jp/
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洗剤歯磨きなどで知られる大手家庭用品メーカーのライオンとは一切関係がない。

概要

事務用椅子などのオフィス家具から文房具、事務機器を幅広く取り扱っている。 1792年(寛政4年)に大阪・平野町(現在の大阪市中央区平野町)にて創業。もとは筆墨商「今津屋」に端を発しており、長い歴史を持つ企業としても知られる。やがて明治期に入り、欧米から輸入した文具や、輸入品の取扱いを始め、舶来物品商組合に加入するとともに、同社が扱う製図器に、商標として「獅子印」を登録し販売する。このマークが現在まで続く社名の由来になっている。 高度経済成長期に広島、福岡、札幌、金沢、京都など各地に支店進出。資本金を増大させた。 1990年代まで創業地の大阪に本社を置いていたが、2001年に本社を東京へ移した。 2008年には大手事務機器商社の大塚商会と資本・業務提携を行った。

沿革

  • 1792年:創業者の福井小八郎が「今津屋」の商号の下、大阪にて筆墨商を営む。
  • 1877年:福井庄次郎が事業を軌道に乗せ、今日の基礎を築き上げる。
  • 1881年:石盤、石筆など事務用品の輸入取扱を始め、商標に「獅子印」を採用する。
  • 1921年:資本金100万円を用意し、福井商店を創業。当時は事務用品卸が中心であった。
  • 1931年:業界初の多穴式バインダー「ドンコ帳簿」を開発、発売。
  • 1932年:製図器部を設け、「獅子印」の商標を使う。後に製図器の代表的ブランドとして知られることになる。
  • 1933年:東京に進出。後の東京本社の前身となる東京出張所を開設。
  • 1940年:有限会社で「ライオン製図器製作所」を設ける。
  • 1945年:戦禍により、大阪、東京の両本社を焼失。戦災を免れた大阪倉庫を活用して再建を図る。また社名を「福井商事」に改める。
  • 1948年:戦後初のヒット商品「シグマボールペン」発売。
  • 1957年:現在のFAXの先駆けとなる「トーシャファックス」を発売。
  • 1980年:社名を「ライオン事務器」に変更。
  • 1992年:創業200周年を迎える。
  • 1998年:品質マネジメントシステム ISO 9001認定取得。
  • 2000年:環境マネジメントシステム ISO 14001認定取得。
  • 2001年:本社を大阪市中央区から東京都中野区に移転。
  • 2005年:世界初のショルダーサポート機構採用のオフィスチェアー「i-Beetle」発売。
  • 2006年:プライバシーマークの付与認定。
  • 2008年:株式会社大塚商会と資本業務提携。
  • 2012年:創業220周年を迎える。
  • 2014年:本社にショールーム「WORK PALETTE」を開設。
  • 2025年東京証券取引所スタンダード市場に上場する予定。

新聞広告

1970年代高度経済成長期の折に、全国紙に数々の広告を掲載している。 この当時掲載された広告でよく知られているものに、当時の主力製品であったライオンファイルの「十歳にして愛を知った。[4][5]、「うちの息子は厳父と岳父の違いも知らない、愚息だ。[5]といったものがある。

これらの広告文案はコピーライターで、当時博報堂に所属し、その後、フリーとなり『AERA』(朝日新聞社)の名称を考案し、他にも『恋を何年、休んでますか。』(1989年伊勢丹のキャンペーン広告のキャッチコピー。のちに2001年10月から12月にかけてTBS系で放映された、ドラマのタイトルに起用されてもいる)などのコピーを書いた眞木準の手によるものである[5]。かつては、毎月20日の読売新聞の朝刊1面にも広告を掲載していた。

現在は事務用品が低価格化したことに伴い、主として第一面のブランド名のみを記載した2ベタ広告が多い[要出典]

脚注

  1. ^ 新規上場会社概要 株式会社ライオン事務器東京証券取引所 2025年9月5日
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 新規上場のための有価証券報告書ライオン事務器
  3. ^ 一般社団法人日本オフィス家具協会
  4. ^ 当用漢字で「愛」は小学4年生で習うことから
  5. ^ a b c 「真木準作品集から」『広告批評』第46号、マドラ出版、1983年2月、62頁、NDLJP:1853010/33 

外部リンク