余湖三千雄
日本の教員 (1943-)
人物・来歴
新潟県佐渡市出身。新潟県立佐渡農業高等学校卒業後、農業・土方・タクシー運転手と職を転々とする。働く傍ら日本大学文理学部英文学科(通信教育)に通い1980年に卒業。更に早稲田大学教育学部専攻科へ進み、卒業後に予備校の英語講師を務めながら心理学を学ぶために東京都立大学大学院に聴講生として通う。こうした研究や予備校講師としての経験から「SK方式」と呼ばれる独特の学習法を編み出し、1985年に「早慶外語ゼミ」を設立。大学受験生を教えると共に教師の養成にも力を入れていた。
1999年に常総学院から鹿島学園高等学校の運営を引き継ぎ、理事長並びに校長に就任。同校を部活で全国レベルの活躍をさせるまで躍進させると共に、通信制課程を開設した。ゴルフ部は2004年から3年連続で日本一、サッカー部は2004年から6年連続茨城県代表として全国大会に出場し、第87回全国高校サッカー選手権では全国3位となるなど、スポーツ分野でも功績を残した。
鹿島学園高等学校では自らも教壇に立ち英語、国語、現代社会を生徒に教えていた。
2010年には、中国石家庄市で開催された“教育発展戦略と教育質量”をテーマとする国際シンポジウムに出席した。
不祥事
性暴力事件
- 2015年4月2日、3月31日深夜に茨城県内の自宅で知り合いの女性に乱暴し、全治1ヶ月のけがを負わせたとして、茨城県警行方署に強姦致傷と逮捕監禁の容疑で逮捕された。これを受け、4月1日付で鹿島学園高等学校を懲戒解雇された[1][2][3]。
- 同年4月3日、鹿島学園は記者会見し「甚だ遺憾であり、関係者一同におわびします」と謝罪している。
- 同年9月11日、水戸地裁土浦支部は懲役4年(求刑・懲役6年)の判決を言い渡した。
中尾佳久裁判長は「監禁時間は約8時間と長く、卑劣かつ悪質な犯行」と述べた。判決によると、余湖被告は2015年3月31日午後11時頃、女性の首を絞めて手錠をかけ、スタンガンで脅迫して監禁。目や首などに1か月の重傷を負わせ、抵抗することができない女性を乱暴した。中尾裁判長は判決で「欲求の赴くままの犯行。被害者の心情を全く顧みない身勝手極まりない動機に何ら酌むべきものはない」と指弾した[4]。
エピソード
- 大学進学を志した動機は、実弟が大学受験に失敗した仇討ちのためである。通信制大学に入学したため実際は大学受験を経験していない。
著書
テレビ出演
- 余湖の教育理念・半生をテーマにした30分の特別番組が、TOKYO MXTVにて放送された。また、同様にNHK水戸放送局でも取材を受け番組が放送された。
辞書編纂
脚注
- ^ “鹿島学園理事長を強姦致傷容疑で逮捕 サッカー強豪校”. 2015年4月3日閲覧。
- ^ “鹿島学園理事長兼校長、知人女性を強姦致傷の疑い 茨城県警が逮捕 学園は懲戒解雇”. 2015年4月3日閲覧。
- ^ “強姦致傷・監禁容疑:鹿島学園高校長を逮捕…懲戒解雇”. 2015年4月3日閲覧。
- ^ “知人女性を8時間監禁、元高校長に懲役4年判決”. 縄奥ニュース・音楽まとめサイト (2015年9月12日). 2025年8月31日閲覧。
- ^ “紀伊國屋書店”. 紀伊國屋書店 (20203-11-25 エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明)). 2025年9月5日閲覧。