大潟富士

秋田県南秋田郡大潟村にある山 (築山)

2025年10月15日 (水) 09:28; Nnh (会話 | 投稿記録) による版 (周辺)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

大潟富士(おおがたふじ)は、秋田県南秋田郡大潟村中央部にある人工の八郎潟干拓して造成された大潟村は全域が海面より低い海抜ゼロメートル地帯。周囲からの比高が、日本最高峰である富士山の1,000分の1となる3.776 mで、かつ山頂標高が0 mとなるように造られた[1]。日本一低い山とされる仙台市日和山よりも標高が低い。

大潟富士
大潟富士。彼方には出羽富士と称される鳥海山を遠望する。
標高 0 m
所在地 秋田県南秋田郡大潟村
位置 北緯39度59分09秒 東経140度00分30秒 / 北緯39.98583度 東経140.00833度 / 39.98583; 140.00833座標: 北緯39度59分09秒 東経140度00分30秒 / 北緯39.98583度 東経140.00833度 / 39.98583; 140.00833
種類 築山
大潟富士の位置(秋田県内)
大潟富士
大潟富士
プロジェクト 山
テンプレートを表示

山形は、円錐形の築山である。1995年平成7年)6月3日測量の日に竣工した。大潟村は1994年(平成6年)頃、国土地理院地形図への掲載を求めたが、当初は掲載が見送られた[2]。現在は地形図に土地の利用景として表示されている。

歴史

編集

秋田県測量設計業協会が創立20周年の記念事業として1992年(平成4年)に大潟村役場へ提案し、設計費は協会が、村が建設費925万円を負担した[2]。もともと八郎潟の底に積もったを主とする大潟村の地盤は軟弱で、積んだ土がすぐに崩れるなど作業は難航したが、道路工事の際に盛り土工事で使われる発泡スチロールを土台に用いることで解決した[2] [3]

アクセスと登頂

編集

JR東日本奥羽本線八郎潟駅から秋田県道298号道村大川線西へ8 km[4]。麓には「日本一低い山」「大潟富士」と書かれた碑が二つ建てられ、山頂には階段がしつらえられており、登頂証明書を道の駅おおがた隣の大潟村干拓博物館で受け取れる[4]

周辺

編集

脚注

編集
  1. ^ 海抜0メートルの山 大潟富士 - 大潟村公式ホームページ
  2. ^ a b c 標高0メートル 超ミニ富士…秋田・大潟村読売新聞オンライン(2007年2月8日)※2011年11月16日時点のオリジナルよりインターネットアーカイブ
  3. ^ 大潟富士 - やまたび スーパー低山 (建設費の記述あり)
  4. ^ a b [気になるスポット]秋田「日本一低い山」は標高0メートル日本経済新聞』夕刊2024年3月28日くらしナビ面

関連項目

編集
  • 最も低い山
    • 日和山 (仙台市) - かつて標高6mで日本一低い山とされていたが、標高4.5mの天保山が新たに日本一低い山と認定され、その後は「元祖日本一低い山」の扱いとなっていた。ところが、2011年3月11日の東日本大震災津波により大幅に侵食、標高3mとなって2014年4月9日に再び「日本一低い山」に返り咲いた。
    • 天保山 -二等三角点のある山としては日本一低い。
    • 弁天山 (徳島市) - 日本一低い自然の山。
    • 蘇鉄山 - 一等三角点のある山では日本一低い。

外部リンク

編集