髄膜刺激症状
髄膜刺激症状(ずいまくしげきしょうじょう 英syndrome of meningeal irritation)は髄膜が刺激されている時に出る症状。
原因
感染 : 脳脊髄液に感染が起こると本症を来たす。 クモ膜下出血や髄膜炎で見られる症状。 羞明,頚部硬直、ケルニッヒ徴候が見られる。
種類
髄膜刺激症状には以下のものがある。
- 項部硬直(nuchal rigidity, nuchal stiffness)
- 項部硬直(こうぶこうちょく)は仰臥位の患者の頭部を持ち上げると抵抗がある事。
- 病態
- 頭部を持ち上げると髄膜が伸展されて刺激される。正常ではその程度の刺激では抵抗を示さないが、感染などにより髄膜が刺激されている状態で伸展による追加刺激が加わると、追加刺激を和らげようとする方向に反射的に筋肉が働く。これが診察者には抵抗として観測される。反射なので本人の意識レベルに関係なく観測できる一方、小児などでは髄膜刺激があっても観測されない事がある。
- ケルニッヒ兆候(Kernig's sign)
- ブルジンスキー兆候(Brudzinski's sign)