ボーズ (企業)
BOSE Corporation(ボーズ コーポレーション 非上場)は、アメリカ合衆国に本社を置く スピーカー(音響機器)開発製造企業。マサチューセッツ工科大学(MIT)教授アマー・G・ボーズが、自身の研究をもとに設立した。
概要
マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授アマー・G・ボーズが、MITのスタッフと共にその技術を培い、スピーカーに関する独自の理論を確立。この研究を元に1964年、ボーズ・コーポレーションがMIT学内に設立された。
Boseの基準による独自の音を追及し、スピーカーをはじめとする様々な音響機器を開発しており、高い評価を得ている。
現在はコンシューマー用、業務用、車載用オーディオ機器などの音響機器分野以外にも産業用機器や自動車用サスペンションシステムに至るまで研究開発を手がける技術主導の会社として運営されている。
沿革
主要なテクノロジー
- 11.5cmフルレンジドライバー
BOSEの看板商品の一つであり、これを基礎として、さまざまな商品ラインナップがされている。11.5cmは低音から高音まで出すのに必要最小限の径に由来し、フルレンジゆえの音の広がり方が2ウェイや3ウェイのスピーカーに比べ非常に広い、音のつながりを気にすることなく安定した音質を提供する、といった利点をもつ。
- クリスタルドライバー
前述の11.5cmフルレンジドライバーを、SACDなど出力周波数のワイドレンジ化に対応させたドライバーであり、高音を高解像度に振り、かつ全体的な臨場感を重視したドライバーである(搭載されている機種は125WestBoroughなど)。
- アコースティック・ウェーブガイド
BOSEのコンパクトスピーカー、特に11.5cm以下のフルレンジスピーカーとサブウーファーに対して使われる技術である。パイプオルガンやホルンなどを髣髴させる構造となっている。
- ノイズキャンセリング
- ダイレクト・リフティング
- スーパーフロントサラウンド
主な製品
一般家庭向け
ヘッドフォン/イヤホン
- TriPortシリーズ
- TriPort® (around-ear headphones) (トライポート・アラウンドイヤーヘッドホン)
- on-ear headphones (TriPort®OE) (オンイヤーヘッドホン)
- in-ear headphones (TriPort®IE) (インイヤーヘッドホン)
- QuietComfortシリーズ
ANC (Active Noise Control)機能搭載ヘッドホン。
- QuietComfort (クワイアットコンフォート)
- QuietComfort2 (クワイアットコンフォート2)
- QuietComfort3 (クワイアットコンフォート3)
ホームシアター
- 独自技術
- BOSE Digital(BD)
- 2chあるいはモノラルのアナログソースを5.1ch変換する技術である。
- スーパーフロントサラウンド
- 1つのスピーカーに2つの別の方向を向いたドライバーを搭載し個別のデジタルプロッセッサーでコントロールすることにより、2つのスピーカーで5.1CHを作り出す特許技術である。利点として配線やスピーカー数の減少につながるため室内をコンパクトにまとめることが可能。
- 上記の2つの技術を使うことにより、リアサテライトの無い2chのスピーカでサラウンド効果を体感できる
- AM-xxシリーズとLifestyleシリーズ
- 小型のキューブ型スピーカーをサテライトスピーカーに使用しており、コンパクトながら高品質な音を提供し、特許技術アコースティック・ウェーブガイドを採用したため、迫力の重低音を再生可能にした。
ホームオーディオ
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防水・防滴スピーカー
マルチメディアサウンドシステム
- companionシリーズ(companion2II・3II・5)
- M3
- SOUND DOCK(iPod専用のドック)
家庭用アンプ
- 1705II
- 1706II
- 2705MX
- 4702-III
アクセサリ
- スピーカースタンド
- 各種設備用として利用できるように多彩なスタンドやブラケットがオプションとしてラインナップされている。
- ダイナミックマイク
OEM
カーオーディオ
国産メーカーでは日産自動車(プレジデント・シーマ・フーガ・エルグランド・スカイラインなど)やマツダ(CX-7・MPV・アテンザ・アクセラ・ロードスターなど)やホンダ(レジェンド)に高級車用やオプションとして供給しており、車種ごとに専用設計されている。諸海外のメーカー(アルファロメオ・アウディ・キャディラック・シボレー・ハマー・マセラティ・マイバッハ・メルセデスベンツ・ポルシェ・フェラーリ)など各社に採用されている。
業務用
音響システム
- BMS (ビジネスミュージックシステム)
- パナレーシステム
- プルミエ・シアター・サウンド
- 通称エコッツ。シネマコンプレックス「ティ・ジョイ大泉」に採用されているスピーカーシステム。どこからでも音を拾えるようになっている。そのため座席による音の聴こえ方の違いが無いようになっている。