E×E
ゆずソフトによる日本の18禁恋愛アドベンチャーゲーム
| E×E エグゼ | |
|---|---|
| ゲーム | |
| ゲームジャンル | 学園バトルアドベンチャー |
| 対応機種 | Windows2000/XP/Vista |
| 開発元 | ゆずソフト |
| キャラクターデザイン | むりりん、こぶいち |
| メディア | DVD-ROM |
| プレイ人数 | 1人 |
| 発売日 | 2007年6月1日 |
| レイティング | ソフ倫:18歳未満販売禁止 |
| キャラクター名設定 | なし |
| エンディング数 | 7(BADEND含) |
| セーブファイル数 | 90+1 |
| 画面サイズ | 800×600 |
| 全画面表示モード | あり |
| 音楽フォーマット | Ogg Vorbis |
| キャラクターボイス | 主人公以外 |
| テンプレート - ノート | |
『E×E』(エグゼ)は、ゆずソフトから発売された18禁アドベンチャーゲームである。
概要
『E×E』(エグゼ)は、2007年6月1日に18禁の恋愛アドベンチャーゲームとして発売された。 発売日に公式ホームページにて修正パッチ1.11がアップされている。
あらすじ
岬市にある八坂総合病院で火災事故が発生し、大規模な被害をもたらした。交通事故に遭い入院していた主人公・伏見籐矢は運良く生き延びたが、この火災によって病院にとある研究に従事するため勤務していた母親・伏見鈴乃を亡くしてしまう。大きな悲しみを背負いながらも、当時知り合いであった白峯沙耶の保護の元、まだ幼い妹・伏見真姫奈ともに人並みの暮らしを送ることとなる。 そんな火災事故から10年後のある日。織部学園で何気ない学園生活を謳歌していた籐矢の前に、死んだはずの鈴乃が姿を見せる。かつて籐矢と同時期に入院し、最近になって学園に転入してきた少女・野宮悠と共にその姿を追いかけ対面した籐矢であったが、彼の記憶にある鈴乃とはどこか違っていた。驚き戸惑う籐矢に、鈴乃はいきなり襲いかかってくる。悠が不思議な能力で抵抗するも、絶体絶命の籐矢。そんな時、日本刀を持った女が現れ、命を救うのだが… 死んだはずの鈴乃が生きている理由。その鈴乃が携わっていたという八坂総合病院での研究。困惑を抱きながらも、籐矢は全ての真実を知る決意をし、行動を始めた…
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
登場人物
メインキャラクター
- 伏見 籐矢(ふしみ とうや)
- 本作の主人公。多少感情的になることはあれど、真面目でさっぱりとしたごく普通の好青年。父親は既に亡く、母親も八坂総合病院の火災事故で亡くしている。織部学園に通い、新しくなった八坂総合病院で清掃のアルバイト(尚之の斡旋)をしながら、妹の真姫奈と沙耶の元で暮らしている。かつて弓道の経験があるが、学園ではどこの部活にも所属はしていない。
- 野宮 悠(のみや ゆう)(声優:青山ゆかり)
- 籐矢のクラスに転入してきた少女。才色兼備で誰とでも分け隔てなく接し、笑顔を絶やさない…のは表向きで、実は演技である。本来はぶっきらぼうで人付き合いが苦手であり、他人と距離をとっている。その背景には、彼女も10年前の火災事故の被害者であり、籐矢と同じく研究に携わっていた父親を亡くし、以後施設での孤独な暮らしが長かったことがあげられる。火災事故前の病院では父親の言いつけで入院しており、そこで籐矢と知り合い一緒に遊んだ仲であるが、再会したときは互いに思い出せなかった。太股にバーコードのような模様があり、パイロキネシス(発火能力)を持つ。
- 籠 夏希(この なつき)(声優:みる)
- 籐矢のクラスメイト。目が見えないくらいに伸びた前髪、いつも自分の机で読書、低い身長と、クラスでの存在感はあまりない少女。しかし無口で暗いというわけではなく、話しかければ普通に受け答えはできる上、お茶目な一面を見せることもある。欲が浅く髪や衣装等は無頓着だが、鍋に対するこだわりは深い。
- 貴船 未緒(きふね みお)(声優:風音)
- 日本刀を持ち、鈴乃に襲われた籐矢の命を救った女性。何かの組織に所属しており、八坂総合病院について調べている。スタイル抜群でいわゆるクールビューティーであるが、それは仕事上での話であり、普段は気さくで剛胆なお姉さん。猫が大の苦手。沙耶とは古くからの友人である。彼女も10年前の火災事故をよく知る一人であり、籐矢同様運良く助かってはいるが、そのまま逃亡したため戸籍等は死亡扱いとなっている。
サブキャラクター
- 伏見 真姫奈(ふしみ まきな)(声優:榊るな)
- 籐矢の妹。籐矢のことを「兄様」と呼んで慕うとても元気で無邪気な少女。それゆえたまに無茶をすることもある。
- 白峯 沙耶(しらみね さや)(声優:一色ヒカル)
- 鈴乃亡き後、籐矢と真姫奈を育ててきた女性。家庭的かつ優しく穏やかで真面目な性格だが、怒ると怖く、夜通し説教となることも。未緒とは古くからの友人。
- 伏見 鈴乃(ふしみ すずの)(声優:野神奈々)
- 籐矢と真姫奈の母親。八坂総合病院でとある研究に従事していたが、10年前の火災事故で帰らぬ人となる。生前はお茶目で好奇心旺盛、まるで子供がそのまま大人になったような愉快な女性だった。10年後突然現れ、籐矢に襲いかかるのだが…
- 上御霊 円(かみごりょう まどか)(声優:榊原ゆい)
- 籐矢のクラスメイトで幼なじみ。ほんわかとした、明るく優しい性格のごく普通の少女。
- 加茂 寿士(かも ひさし)(声優:杉崎和哉)
- 籐矢のクラスメイトで友人。おちゃらけた性格で何事にもめげない前向き思考だが、女好きでセクハラまがいの行動が多く、女の子の下着を抜き取る(上下問わず。主に被害者は円)技を持つ。籐矢同様部活には所属していないが、ごくまれに家業を手伝っているらしい。
- 日向 紅葉(ひむかい もみじ)(声優:佐本二厘)
- 謎の少女。可憐な外見とは裏腹に、おどけてまるで人をおちょくった態度で人と接する。本人曰く「悪い魔術師」。10年前の火災事故の真相を知っているようで、尚之に研究の再開を持ち出した張本人。幼少の頃から非常に聡明であったため、特異の目で見られた過去があるらしいが…
- 八坂 紫織(やさか しおり)(声優:成瀬未亜)
- 尚之の養子。髪が長く可愛らしい外見をしているが、男の子。長らく眠っていたが、紅葉の手で目覚め、以後行動を共にするようになる。無邪気で明るい性格だが、言葉の節々に毒を帯びることが多く、非常に歪んだ内面を秘めている。
- 八坂 尚之(やさか なおゆき)(声優:小次郎)
- 八坂総合病院の現院長。先代の院長で父親の八坂甚五郎の逝去に伴い、若くして院長の座に就く。寡黙で素っ気ない言動が冷徹な印象を与えがちだが、アルバイトを捜していた籐矢に院内の清掃の仕事を斡旋したり、夜な夜な知り合いの入院患者を見舞ったりといった一面もある。かつて研究を主導し、火災事故を起こした父親を嫌悪しているが、ある願いを成就するために紅葉の誘いに乗り、研究に手を染めていく…
- 宇治上 影臣(うじがみ かげおみ)(声優:ドテラ4号)
- かつて八坂総合病院でとある研究に従事していた一人。彼も10年間の火災事故にあうも運良く助かり、未緒を連れ逃亡した。以後、未緒同様何かの組織に所属し、八坂総合病院を調べている。無駄な感情を一切なくし、目的のためなら手段を選ばず、人を殺めることも厭わない冷酷な男である。
- エクセル(えくせる)
- 鈴乃曰く「病院から逃げ出した」黒猫。紫織が拾ってきた。逃げ出した後、鈴乃や紅葉、紫織をはじめとした病院関係者から何故か血眼になって探されている。後に弱っていたところを真姫奈に保護され、白峯邸でペットのような存在となる。真姫奈曰く、「人間の言葉を喋れる」とのことだが…
※なお、登場キャラクターの名字は京都府内の神社からとられている模様。
作中における『魔術』概念
- 悠ルート及び夏希ルートに於いて、夏希自身が言及しているのを要約すれば、「人の持つ生命力から魔力を精製し、法に則って世界にアクセス、自己の意志を介入させ、事象をねじ曲げ改ざんしたもの」となる。さらにわかりやすい例として夏希は「原油とガソリンの関係」を挙げている。ただ、魔力を得る為には体内の神経を繋げ、生命力から魔力を精製するための「サーキット」と呼ばれる器官が必要不可欠であり、本来は長い時間をかけて身体に馴染ませる。「サーキット」の生成は魔術師によって短時間で可能だが、多少の痛みを伴う上、慣れないと反作用(軽いと切り傷、重いと死)を起こす可能性もある。
- 魔術を行使する際は、術者の強い意志(イメージ)と集中力が必要である。よって生命力を媒体としている以上、術者の体力が著しく低下している場合に使用すると術の制御がままならない上、生命の危険も伴う。また、より早くかつ精度の高い魔術行使にはイメージトレーニングの反復練習と熟練が必要であり、短期間で習得しようとした籐矢は実戦でなかなか思うように使いこなせなかった。
八坂総合病院での『研究』
スタッフ
- OP:Trust in me
- 作詞:Riryka
- 作曲:Famishin
- 編曲:不知火つばさ
- 歌:榊原ゆい
- OP:Trust in me
- ED:true drop
- 作詞:霜月はるか
- 作曲:Famishin
- 編曲:R.EAST
- 歌:霜月はるか
- ED:true drop