離心近点角(りしんきんてんかく、Eccentric anomaly)とは、近点・遠点とある時点での軌道上の位置の間にできる角のことである。軌道の楕円の外接円は主軸に対して垂直になり、楕円の中心を向いている。下記の図では、zcxで表されるEの角に相当する。
計算
軌道力学では、離心近点角Eは次の式で計算できる。
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ここで、
- は天体の位置ベクトル(線分sp)
- は軌道の軌道長半径(線分cz)
- は軌道の離心率
を表している。
離心近点角Eと平均近点角Mの関係は
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と表される。
( )の値は小さいため、 という初項を使って、 という漸化式によりこの方程式を解くことができる。
最初の数項における の冪級数は次のようになる。
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離心近点角Eと真近点角Tの関係は、
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または変形して
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と書ける。
半径(位置ベクトルの大きさ)と近点角の関係は、
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と表せる。
関連項目