静岡県立富士宮西高等学校

静岡県富士宮市にある高等学校

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静岡県立富士宮西高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者 静岡県
設立年月日 1981年4月7日
校訓 志尚
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制による教育
学科 普通科
所在地 〒418-0052

静岡県富士宮市淀師1550

電話番号 0544-23-1124
外部リンク 富士宮西高等学校「紫翠」

静岡県立富士宮西高等学校(しずおかけんりつふじのみやにしこうとうがっこう)は、静岡県富士宮市にある男女共学の県立高等学校である。富士地域では「にしこう」、県内では「みやにし」と呼ばれる。

概要

全日制普通科。富士地区では静岡県立富士東高等学校と地域の二番手を争う。
部活動でも野球部・ソフトテニス部・サッカー部・ワンダーフォーゲル部等の強豪部を有し、文武両道をはかっている。
校舎は中心市街地からやや離れた山の斜面上に所在し、周囲を森林と田畑に囲まれている。暖房の完備されていない冬場の校舎は、授業中でも凍えるような寒さとなる。富士山の麓に吹くからっ風により、体感温度はさらに低く感じられる。

沿革

経緯

静岡県立富士宮西高等学校は、男女共学の普通科進学校設置を望んだ地元の期待を背に開校した。
折からの経済成長と第二次ベビーブームによる人口増加に伴い、高等学校への進学希望者が急増することが予想された。彼らの受け入れ先を用意する必要とともに、特に富士宮地区においては、大学への進学希望者の受け皿となるべき進学校が存在しなかったために地元住民の期待は大きく、これが同地での開校へと至る経緯となった。

年表

  • 1979年12月19日 - 静岡県教育委員会の「第2次生徒急増期の高等学校整備計画」において、富士・富士宮学区に高等学校を新設することが発表される
  • 1980年2月8日 - 設置場所を富士宮市淀師に決定
  • 1980年12月12日 - 静岡県議会は校名を「静岡県立富士宮西高等学校」と決定する
  • 1981年4月7日 - 開校
  • 1982年5月13日 - 校旗・校歌制定
  • 1985年6月3日 - 校訓制定
  • 1994年 - 通学バッグが自由化される
  • 1996年 - マフラー・コートが自由化される
  • 2006年10月 - 必履修科目未履修問題が発覚する

教育

校訓

  • 志尚
校訓には「抽象的であり、教員・生徒ともに理解が難しい」という観点から、後に「知を求め、他を思いやり、躍進せよ」という解釈を与えている。

教育方針と教育重点目標

  • 教育方針
  • 心身ともに健全な人格の完成を目指して、確かな知性を磨き、たくましい自力を養い、規律正しい生活習慣の確立を図って次代を担うに足る有為な人材の育成に努める
  • 教育重点目標
  1. 生命を尊重する意識を高め、安全指導の徹底を図る
  2. 規律正しい生活習慣の確立を図る
  3. 生き生きとした学習集団を作り、学力の充実を図る
  4. 進路意識の向上をはかり、生徒の個性に促した進路指導を行う
  5. 環境の整備と美化をはかり、清掃の徹底につとめる
  6. スポーツと読書を奨励し、文武両道の生徒の育成を図る

教育課程

進路

静岡県の高校における進路指導や、これに関わる教員の特異性から生じる「国公立志向」の進路選択傾向が、富士宮西高校においても比較的支持されている。あるいは、合格大学の偏差値や希望進路の実現に依らず、現役で進学させるという方針を強く推進している。この方針は、周辺に大手の予備校が存在しないという事情や、教育にできるだけ資金を使わずに、子供に対して早期から独立心を持たせたいという地域の保護者たちの意を反映している。進学準備者の割合が減り、大学進学率と現役合格率が上昇する一方で、少子化による大学全入の時代を迎えていることも事実であり、より競争の激しい難関大学への進学や就職という選択肢より、えり好みをさせず、とにかく生徒に国公私立大学に進学することを勤めて勧めるという進路指導方針は、受験競争の全国化が進行する昨今の事情と反して他の都道府県進学校からの遅れや首都圏進学校との格差拡大を呈し、地域進学校として住民や入学希望者が求める本来の要望からは次第に離反しつつある。
3年次には私立型も国公立型も、文系・理系ともにセンター試験対策程度の難易度を対象として授業が進められるため、2次試験比率が高い国公立大学の志望者や私立大学の志望者は、自分の志望大学に沿った対策を立てるなどの留意が必要となる。
学校側は総合学習「ドリームプラン」で将来を考えさせ、生徒に夢と目標を持たせるよう指導をしている。一方で、拍車のかかる大学進学者の地方分散化傾向は、第一志望合格という生徒の希望実現がなされていない実情の表面化でもある。
過去の年度によっては進学準備(浪人)を選ぶ者もいたが、近年では大幅に減少している。この背景として、近くに大手の予備校がないため、浪人した場合には、予備校のある都市への通学や上京、これにかかる費用負担などの過酷な条件が強いられるという事情がある。こうした厳しい諸条件の一方で、浪人生の中には難関大学への進学を果たす者も多い。
指定校推薦などの推薦入試は、運動部の生徒を優先的に受験させている。運動部の生徒の推薦を多く優先するために、生徒たちからは、半ば冗談交じりで、学校の謳い文句である「文武両道」を疑問視されることがある。

2006年10月、2004年度と2005年度の2年間に渡り、学習指導要領で必修となっている世界史の授業を地理の授業に置き換えて講義し、生徒に履修させていなかったことが発覚した。

校歌

  • 富士宮西高等学校校歌(3番まで)
作詞:高橋昭夫 作曲:木津文彦

部活動

野球部は1987年(昭和62年)の春センバツに出場。2005年(平成17年)の秋季県大会でも優勝している。
このほか、ワンダーフォーゲル部は男女とも高校総体(インターハイ)や国体等全国大会の上位常連であり、2006年(平成18年)のインターハイでは女子団体で優勝している。

著名な卒業生

所在地

  • 富士宮市淀師1550番地
  • TEL 0544-23-1124
電話番号は「親しみやすく覚えやすい番号」にするため、開校時にNTTと調整した経緯がある。学校側からいくつかの案が提示され、最終的には「23(にいさん)1124(いいにし)」という語呂合わせの番号となった。

関連項目

外部リンク