悪戯
悪ふざけ、人を担ぐこと
悪戯(いたずら、あくぎ、hoax, trick, funny business)とは、悪ふざけ、人を担ぐこと、わるふざけのことである。 子どもたちは、発達の過程の中で禁じられた悪戯、悪ふざけをしたりすることがある。時には、危険を伴ったりすることであっても、彼らは成長の中での自分の力試しとしてタブーに挑戦することがある。よその畑からスイカを失敬するとか、昭和初期の子どもたちにとっては日常茶飯事だったかもしれない。ジークムント・フロイトの用語では、タブー破りと呼ばれている。
子どもに限らず悪戯が広く許されるのは、4月1日のエイプリルフール(四月馬鹿)である。 悪ふざけで、史上最も成功した例は、オーソン・ウェルズがラジオドラマで演出した「火星人来襲」だと言われている。H・G・ウェルズの原作『宇宙戦争』に基づいたもの。
大学の寮などでは、誕生日のお祝いに当人を着の身着のまま学内の池に投げ込んだり、あるいは結婚式の新郎新婦に教会の出口でお米や花びらのシャワーを浴びせたりというのも、これに入るだろう。好意と友情としゃれのない交ぜになったようなもので、これもまた悪戯のひとつ。
報道などにおいて悪質な悪戯と表現する場合は、多くの場合において器物損壊などをはじめとする犯罪行為であることが多く、本来の「悪戯」には当たらない。人に危害、損害を与えてひそかにほくそ笑むような愉快犯は、悪戯とはいえない。
なお、ウィキペディアに悪戯な投稿をした場合は「即時削除」の対象になる。これもまたはた迷惑を撒き散らして、快感を得るという一種の犯罪行為に数えられる。
悪戯をテーマにした作品
- 児童文学
- 新美南吉『ごんぎつね』
- ダイアナ・W・ジョーンズ『いたずらロバート』ほるぷ出版 1992年
- ハインリッヒ・ホフマン『もじゃもじゃペーター』
- ヴィルヘルム・ブッシュ『マックスとモーリッツ』
- マーク・トゥエイン『トム・ソーヤーの冒険』
- 小説
- ゴットフリート・ビュルガー編『ほら吹き男爵の冒険』
- 『ティル・オイレンシュピーゲルのゆかいな悪戯』
- 音楽
- フランツ・ヨセフ・ハイドン「ビックリ交響曲」
- プロコフィエフ「ピーターと狼」