羽後町

秋田県雄勝郡の町

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羽後町(うごまち)は秋田県の南部に位置する。町長は大江尚征。キャッチフレーズは「緑と踊りと雪の町」。

うごまち ウィキデータを編集
羽後町
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
雄勝郡
市町村コード 05463-1
法人番号 6000020054631 ウィキデータを編集
面積 230.78km2
総人口 12,214[編集]
推計人口、2025年9月1日)
人口密度 52.9人/km2
隣接自治体 秋田県
 湯沢市由利本荘市横手市
町の木
町の花 福寿草
町の鳥 うぐいす
羽後町役場
町長 佐々木康寛
所在地 012-1131
秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野177
外部リンク 羽後町の公式サイト

羽後町位置図

― 市 / ― 町・村

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町勢

  • 周囲を山に囲まれ、古くは小野寺氏の城下町として発展した。主要産業は農業で、畜産も盛んである。県南でも最大の観客動員数を誇る「西馬音内の盆踊」は全国的に有名である。役場の2つの労働組合を中心とした「政争の町」としても知られる。

町のシンボル

  • 町の花は福寿草、平成元年制定。
  • 町の木は梅、昭和42年制定。
  • 町の鳥はうぐいす、平成元年制定。

地理

歴史

地域

教育

高等学校

中学校

  • 羽後町立羽後中学校
  • 羽後町立三輪中学校
  • 羽後町立高瀬中学校

小学校

  • 羽後町立西馬音内小学校
  • 羽後町立三輪小学校
  • 羽後町立新成小学校
  • 羽後町立明治小学校
  • 羽後町立元西小学校
  • 羽後町立田代小学校
  • 羽後町立仙道小学校

商業

マックスバリュ西馬音内店、ホーマック西馬音内店、パチンコ夢屋を中心にした郊外型ショッピングセンター。出店の際は地元商店街から反対運動が起こった。
お盆の時期3日間は西馬音内盆踊りの会場になる。地元資本のスーパー・バザールを中心に、書店、雑貨店などが立ち並ぶ。昔ながらの古い町家が多い。

本町通り商店街では江戸時代からの伝統があると言われる朝市が定期的に開かれ、賑わいを見せている。しかし平日は人の姿は決して多くなく、中心市街地空洞化が進んでいることは否定できない。西馬音内盆踊り開催期間中と、それ以外のギャップが激しい。

町内にはそば屋が多く、ガイドマップなどでも「西馬音内そば」として取り上げられている。なかでも「弥助そば」は代表格である。

市町村合併への対応

佐藤正一郎町長の時代に、湯沢市雄勝町などとともに雄勝郡内を巻き込んだ合併の話があったが、羽後町は県内でいち早く合併に加わらないことを決断、議会もそれを承認した。による地方の切捨てに反発すると同時に、湯沢市が背負う莫大な負債を負担することに対する危惧と、羽後町の優れた伝統文化の衰退を懸念したことによるものだった。また、役場の労働組合の反発もあったと言われている。 現大江尚征町長は佐藤氏の意思を受け継ぎ、役場職員の採用を行わないなどの徹底的な財政再建策を打ち出しており、独立の道を歩むことを模索している。

企業

公共施設

  • 羽後町立羽後病院
  • 羽後町立図書館
  • 羽後町立体育館
  • 西馬音内盆踊り会館:中心街にある。盆踊りの衣装の展示のほか、小規模のイベントが行えるホールが併設されている。
  • コミュニティーセンター
  • 活性化センター
  • 五輪坂温泉「としとらんど」
  • 町立歴史民俗資料館:竹下登内閣のふるさと創生事業の一環で建設された。

現存していないが、羽後病院の旧病棟(昭和23年)は建築家白井晟一が初めて設計した公共建築であり、秋田で手がけた初めての仕事であった。現在の病院は3代目である。

交通

道路

鉄道路線

JR湯沢駅の3番ホームから雄勝線の線路が出ていた。西馬音内駅は羽後病院そば、現Aコープ跡地にあった。現在は線路はすべて撤去されており往時を偲ぶことはできないが、梺駅跡にプラットホームと電車が1台保存されているほか、客車3両が博物館明治村愛知県犬山市)に運ばれて現存している。村内を走る蒸気機関車客車として活躍中である。

現在は湯沢駅前から羽後交通のバス路線が走っているが、1~2時間に1本の間隔の運転と少々不便である。町内への訪問はタクシーかレンタカーの方が便利。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・文化財

羽後町には古くからの伝統行事が多いだけでなく、近年になってからも数多くのイベントが企画されるなど、町民を中心にしたお祭りが盛んである。また、県内でも有数の文化財を残す町として知られ、文化財保存の実績は県内でも極めて高い。建築物伝統芸能が数多く残されているのが特徴である。

三輪神社は本殿(室町時代)境内社須賀神社本殿(桃山時代~江戸時代初期)の他にも、鐘楼や境内社八幡神社が江戸時代の建造物である。 鈴木家住宅は県内で最も古い部類に属する中門造りの民家である。大正時代に建てられた土蔵重要文化財に追加指定された。また、周辺地域にも茅葺の古民家が多数現存する。いずれも、近世以前の古建築が少ない県内では希少な遺構である。

西馬音内盆踊りは毎年10万人以上の観光客が訪れることで知られる。開催時期にはJR湯沢駅まで臨時列車が運行されるほどである。この踊りを一躍有名にしたのがニュースステーションの生中継で、全国的に知られるようになり観光客が急増した。そのため、観客と踊り手の場所の確保が困難になるなど、新たな問題も浮上している。

その他

  • 2007年7月7日、商店街のお祭り「かがり火天国」で行われた「かがり美少女イラストコンテスト」は、原画山本和枝の来町が大きな話題となった。来年の開催も視野に入れて準備が進められているという。
  • 町の風土や文化財を題材にした「郷土かるた」がある。その絵札は地元の小学生らを中心に広く募集した。しかし、20年ほどまえの製作になるため、些か内容が古くなっていることも否めない。
  • 漫画家矢口高雄が羽後銀行(現北都銀行)の社員として始めて赴任したのが西馬音内支店であった。

名物・特産品

かつては地酒若返り」があったが、現在は醸造を停止した。

出身有名人

前町長佐藤正一郎秋田県知事選に出馬するが次点で敗れている。

町に縁のある人物

外部リンク