日清食品ホールディングス

日清食品グループを統括する持株会社

これはこのページの過去の版です。You-kan (会話 | 投稿記録) による 2007年10月28日 (日) 14:00個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (主なCM出演タレント)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

日清食品株式会社にっしんしょくひん、Nissin Food Products Co., Ltd.)は大阪府大阪市淀川区に本社を置く食品加工会社。世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンを開発した安藤百福によって創設された。同じ大阪に本社を置くエースコックハウス食品と並ぶインスタントラーメンメーカーの一つでもある。

日清食品株式会社
Nissin Food Products Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2897
1963年10月上場
大証1部(廃止) 2897
1963年10月上場
略称 日清食品、日清食、nissin
本社所在地 大阪府大阪市淀川区西中島四丁目1番1号
(東京本社:東京都新宿区新宿6-28-1)
設立 1948年9月4日
業種 製造業
法人番号 7120001057574 ウィキデータを編集
事業内容 即席袋めん、スナックめんを主とするインスタント食品の製造および販売、その他食品事業など
代表者 代表取締役社長 安藤宏基
資本金 251億2271万8774円(2006年3月31日現在)
売上高 単体2440億6300万円、連結3217億円(2006年3月期)
総資産 単体3190億9500万円、連結3668億0100万円(2006年3月31日現在)
従業員数 単体1411名、連結6216人(2006年3月31日現在)
決算期 毎年3月31日
主要株主 スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(8.75%)、財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団(6.08%)
主要子会社 日清シスコ、日清ヨーク、明星食品
関係する人物 安藤百福(創業者会長)
外部リンク www.nissinfoods.co.jp
テンプレートを表示

社名の由来

らかに豊かな味をつくる」という創業者安藤百福の言葉を由来とし、日清戦争(他、日本中国清朝とを意味する単語)との関係は無い[1]

又、日清製粉日清オイリオとも一切関係ない。故に「日清」と名前がつく食品関連企業はいずれも知名度の高い企業であるので使用の際には注意が必要である。

キャッチフレーズ

  • おいしさは世界のことば
  • おいしい、のその先へ

沿革

  • 1948年9月 泉大津市に「中交総社」設立。
  • 1949年9月 「サンシー殖産」に商号変更し、本社を大阪市北区に移転。
  • 1958年8月 世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」発売
  • 1958年12月 「日清食品」に商号変更。本社を大阪市東区に移転。
  • 1959年12月 初代ロゴマーク制定(略称「NSS」を2本の下線と円で囲ったもの)。高槻市に工場完成、同時に本社を移転。
  • 1963年10月 東京大阪証券取引所第2部に上場
  • 1968年2月 袋入りラーメン「出前一丁」を発売。
  • 1971年9月 2代目ロゴマーク制定(赤と青の円に「N」を基調としたロゴ)。「カップヌードル」を発売。
  • 1972年8月 東京・大阪・名古屋各証券取引所第1部に昇格。
  • 1973年6月 本社を大阪市北区に移転。
  • 1976年5月 焼きそば「UFO」を発売。8月にはうどん・そば「どん兵衛」を発売。
  • 1977年4月 本社を現在地の大阪市淀川区に移転。
  • 1983年8月 3代目(現行)ロゴマーク制定(赤い半円に「nISSIn」と入れたもの)。
  • 1988年3月 東京支社を「東京本社」に改称。
  • 1990年7月 乳酸飲料会社のヨーク本社(現:日清ヨーク)に資本参加。
  • 1991年2月 コーンフレークのシスコーンで知られる菓子会社のシスコ(現:日清シスコ)に資本参加。
  • 1995年2月 陸上競技部創設。
  • 1999年11月 池田市インスタントラーメン発明記念館を開館。
  • 2003年ごろ 現行ロゴマークのアルファベッド綴りが『nISSIn』(小文字形体)から『NISSIN』(大文字形体)に小変更。
  • 2006年11月 明星食品と合弁会社を設立、事実上の経営統合。12月15日、友好的TOB成功で日清食品の明星食品株式の所有割合が86.32%(議決権割合は90.43%)になり、明星が子会社へ。12月21日将来的には株式交換により完全子会社化することを決定。
  • 2007年1月 安藤百福創業者会長が逝去、享年96。

主な商品

袋入りめん
カップめん
共通

などのインスタント食品で知られる。

なお、「ごんぶと」と「どん兵衛」のそれぞれ一部では、だしつゆが東日本バージョンのものと西日本バージョンのものがある。パッケージやふたに「W」と「E」の記載があるので、容易に判別できる。

近頃では大手商社の「インスタントラーメンから~まで」と言う言葉は薄れ価格も値崩れを防ぐため一時期あるスーパーで55円で売るという例もあったが、現在はしていない。

かつてあった商品

袋入りめん
  • スパゲニー(1964年発売の袋入りスパゲティ。現在の「Spa王」の祖にあたる)
  • 日清 田舎そば
  • ふとめん味助
  • めんくらべ(インスタントラーメンで初めて小麦胚芽を原料に用いた商品で麺の断面が二重構造になっている。二重構造の製法は後の「麺の達人」シリーズに受け継がれることに)
  • くおーか(九州とんこつラーメン)
  • めんぐるめ(グルメなラーメンとして登場。紳助竜介ぬるま湯お湯それぞれを使った、洗濯洗剤のCMのパロディーCMが話題となった)
  • 日清飯店棒々鶏豆板醤坦々麺(「今度は私の当番ジャン!!」等のギャグCMが話題。「ボーボー鳥時計」プレゼントキャンペーンも行われた)
  • 麺皇(メンファンと読む。当時、ハウス食品の『楊夫人(マダムヤン)』などとともに、来客用の高級ラーメンとして登場したが、不振で打ち切りとなった)
  • 日清御膳ほんうどん
  • はかたもんらーめん(正式な名称は『はかたんもんな おうどうもん あおたけわって へこにかく ばってん らーめん』。ハウス食品の『うまかっちゃん』に対抗する形の商品だった)
  • あじろべえ
  • さふらわあ
  • したっけらーめん(はかたんもんらーめんの北海道バージョン。味噌バター味のみ)
  • 中華コンソメラーメン うししのし(ビーフコンソメ味)
  • 中華コンソメラーメン とりりのり(チキンコンソメ味)
  • 九州熱湯ラーメン お湯かけて(とんこつ味)
  • 桃金ラーメン
  • 家族の焼そば

など

カップめん

など

その他

など

地域限定カップ麺

宇宙食ラーメン

スペース・ラム

2005年7月下旬に打ち上げられたスペースシャトルディスカバリー」を使用したミッションに、世界初の宇宙食ラーメンスペース・ラム(Space Ram)」が搭載された。これは、日清食品が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発したもので、宇宙船内という特殊な環境下でもラーメンが楽しめるという画期的なものである。(参考

特徴は、以下の通り。

  • 味はカップヌードルベース - レギュラー(しょうゆ)の他、カレー・みそ・とんこつの全4種類を用意(これは乗員の野口聡一宇宙飛行士のリクエストによる)。
  • 70度で湯戻し可能 - スペースシャトル内で給湯できる湯温は摂氏70度が上限で、この温度のお湯で戻せる麺を開発。
  • 飛散防止 - 微小重力下で、精密機器やスイッチ類が露出した宇宙船内で食品の細片(スープ等の液体の細粒を含む)が飛散するのは厳禁のため、スープは粘度を上げ、麺は戻しても形状を保つ一口大の塊状麺を採用。1食分は、これが特製の合成樹脂パックに3個入っている。量的には、カップヌードルミニとほぼ同じ(レギュラーサイズの約半分)である。

このように、麺類ならではの「すする」ような食べ方こそできないものの、味や食感はカップヌードルとほぼ同じで、実際に宇宙で食べた野口飛行士も非常に満足であったと語っている。

「宇宙篇」CF

2005年11月2日より放映された、カップヌードルの「NO BORDER」シリーズCFの第7作目「宇宙篇」では、宇宙飛行士が空中に浮遊する塊状麺を食べるシーンがあるが、これは実際に国際宇宙ステーション(ISS)内のロシア居住モジュールで撮影されたものである(プレスリリース記事)。

このCF撮影は、JAXAやロシア宇宙庁などの全面協力のもと、約2年間の準備期間を経て実現したもので、2005年10月1日に打ち上げられたソユーズロケットに撮影機材や特製カップヌードルが搭載され、ISSへ送られた。

実際の撮影に当たっては、地上の管制センターとISSの間で連続最長10分の交信が可能な「リアルタイム・ダウンリンク」を使用して撮影の指示を出す等、一企業のCF撮影としては破格の国際協力が行われた。

この撮影に使われたカップヌードルは、上記の「スペース・ラム」をベースに、CF撮影用としてカップヌードルのロゴなどをパックに印刷した特製のもので、ソユーズへの搭載およびISSへの持ち込み許可などの厳しい基準をクリアしたものである。

参考

グループ

※インド、インドネシア、タイ、オランダ、アメリカ、ブラジル現地工場。また、味の素と提携しており、インドネシアタイに合弁会社をすでに設立している。

主なCM出演タレント

出演中

以前の出演者

その他の情報

  • 「カップヌードル」名義で、F1チームのスーパーアグリF1チームのチームスポンサーとして参加している。また辻村明須香(女子ゴルフ選手)とスポンサー契約を結び、カップヌードルのロゴ入りウェアーを着用してプレーすることになった。
  • 水を注いで電子レンジに入れる「e-noodle」を2001年初頭に発売したが、調理時間が6分もかかる(熱量500Wの家庭用電子レンジでの場合)ことや、コンビニエンスストアで一般的に使われている熱量1500Wの業務用電子レンジで調理できなかったことが関係して、すぐに消滅した。この失敗が、のちに200mlの水を容器に注いで電子レンジで調理する電子レンジ調理専用カップ焼そば「UFO NEXT GENERATION」の誕生に繋がる。なお「UFO NEXT GENERATION」は熱量1500Wの業務用電子レンジでも調理可能となっている。ちなみに1500Wの業務用電子レンジを使用して「UFO NEXT GENERATION」を調理した場合は約2分30秒で調理が完了する。
  • 日本生活協同組合連合会との共同開発により「鶏ガララーメン」「コープの焼そば」「コープヌードル」および「コープのラーメン屋さん」シリーズを製造、全国各地の生協へ供給している。
    • 「鶏ガララーメン」は、チキンラーメンとほぼ同じ商品。パッケージも、カラーリングがチキンラーメンと似ている。
    • 「コープの焼そば」は、袋めんタイプの日清焼そばとほぼ同じ商品。パッケージもカラーリングをはじめ、「焼そば」のロゴや、表面の調理例写真がほぼ同一である等、非常によく似ている。(参考
    • 「コープヌードル」は、カップヌードルとほぼ同じ商品。ただし、麺に卵白と卵殻カルシウムを練り込み、カップは紙ベースのエコカップを使用している。「しょうゆ味」「カレー味」「シーフード」のほか、カップヌードルにはない「とんこつ」がある。なお、商品ロゴはカップヌードルのものに酷似している。(参考
    • 「コープのラーメン屋さん」は、「日清のラーメン屋さん」とほぼ同じ商品。ただし、麺に卵白と卵殻カルシウムを練り込んでおり、また「旭川しょうゆ風味」のしょうゆ原料の丸大豆には「有機栽培丸大豆」を使用、「札幌みそ風味」のみそ原料の大豆には「非遺伝子組換え大豆」を使用、「函館しお風味」は1食あたりの塩分量を7%カット、また全商品でビーフ由来の原料を使用しない等、コープの理念である「安心原料にこだわった」ものとなっている。通常、5食パックのみでの販売である。(参考
  • 阪神・淡路大震災の際、大量のカップヌードルと割り箸を積んだトラック、給湯車のコンビ「カップヌードル号」を被災地に出動させ被災者・避難者に供給。救援活動への協力が評価され感謝状を受けた。
  • 近畿2府4県向けのCMでは、毎年プロ野球開幕直前から「NISSIN GoGo タイガースキャンペーン」CMが放送されている。
  • 2007年7月17日、新潟県中越沖地震の被災地にカップヌードル1万1000食を送ると発表した。また、阪神大震災新潟県中越地震でも活躍した給湯設備付き調理車「チキンラーメン号」2台を急きょ現地に向かわせた。

本社

本社の所在地
東京本社の所在地

提供スポンサー

テレビ

TBS

ラジオ

かつて提供していた番組(テレビのみを列挙)

他多数

関連項目

外部リンク

  1. ^ http://www.nissinfoods.co.jp/utility/customer/faq.html#02_01