学園アリス

樋口橘による日本の連載漫画

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学園アリス』(がくえんアリス)は、樋口橘による少女漫画作品と、それを原作とするアニメ作品、およびゲーム作品である。

学園アリス
ジャンル 少女漫画
漫画
作者 樋口橘
出版社 白泉社
掲載誌 花とゆめ
発表期間 2002年 - 連載中
巻数 14巻(以下続刊)
アニメ
監督 大森貴弘
シリーズ構成 横山雅志
キャラクターデザイン 伊藤良明
アニメーション制作 グループ・タック
製作 「学園アリス」製作委員会
放送局 NHK-BS2
放送期間 2004年10月30日 - 2005年5月14日
話数 全26話
テンプレート - ノート

あらすじ

小さな田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然、アリス学園に転校する事になってしまった。蛍が転校したのは、潰れそうだった田舎の学校に学園からもらったお金を寄付して救い、蜜柑を悲しませないため。さらに、生徒たちの噂では、一度入ったら出られないという。それを知った蜜柑は、転校していった蛍を追いかけ単身東京へ。向かった蜜柑が辿り着いたのは、天賦の才能=アリスを持つ者のみが通える究極の一芸入学の学校、アリス学園であった。 鳴海のフェロモンのアリスが通用しないことから学園教師の鳴海にアリスの才能を見出された蜜柑はそのまま学園に入学するが、入ったクラスは学級崩壊状態。初等部B組のボスで、危険人物として恐れられる棗からは反感を持たれ、さらに学園外との接触は全て断たれるという苦難の日々が続く。しかし持ち前の明るさと根性、そして蛍を始めとする友人たちの協力で、蜜柑は次第に周囲の雰囲気を明るく変えていく。棗のために心を閉ざしていた流架や、反感を持たれていた棗さえも・・・。学園の暗部や出生の秘密に翻弄され、芽生え始めた恋心に戸惑いつつも、蜜柑の学園生活は続いていくのだった。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物

初等部

佐倉 蜜柑(さくら みかん) (声優植田佳奈
主人公。11歳。1月1日生まれ。山羊座。血液型O型。身長138cm。体重33kg。髪型はツインテール。「負けへん」「くじけへん」をモットーとする。京都府出身、関西弁を話す。超がつくほどの元気っ娘。無邪気且つ天真爛漫だが、かなりのお馬鹿さん。ただ1人の家族である「じーちゃん」の教えを常に忘れず、律儀に守っている。自分より人を思いやる優しさ故に無茶をし過ぎてしまう事も。ちなみに「ドM」(イラストファンブックより)。愛読書は『MとNの肖像』(作者の過去作品)。
攻撃してくるアリスやフェロモン系のアリスを打ち消す「無効化のアリス」を持つ。攻撃系に対してはまだ完全に使いこなせておらず、大切な人を守りたいという気持ち(主に棗)に対して爆発的に発動する。但しフェロモン系には効果が持続する。また、潜在的にだが「盗みのアリス」を持つことも判明。これらは、「昔ある事件を起こした関係者と同じ能力」という事で学園から危険視されている。前者は蜜柑の実父、後者は蜜柑の実母である安積柚香(後述)と同じ能力であり、遺伝的に受け継いだものとみられる。しかし今のところ蜜柑に対しては一切明かされていない。特別能力系だが、危険能力系に移る可能性がある(ペルソナのセリフより)。星階級はシングルアリスストーンの色は名前と同じ蜜柑色。
大親友の蛍を追ってアリス学園にやって来た。当初は初等部B組のクラスメート達と折り合いが悪く、その上初等部総監督の神野先生に目を付けられ、学園一の劣等生の証である「星なし」という不名誉な烙印を押されるという前途多難な日々を送っていた。しかし後に誘拐された棗をスミレと共に救出した功績を称えられ、「星一つシングル)」へと昇格できた。
最近は棗が異性として気になっている様子。一方で流架や(忘れられがちだが)裕にも想いを寄せられており、心読み君曰く「外見は並みの上」らしい。棗とは当初『パートナー』というだけだったが、なんだかんだ言いつつ進展していた。クリスマスにキスされたり、お正月では棗の部屋で一緒に眠っていた。しかし転入生である小泉月の言うことを棗がすんなり受け入れているため、複雑な感情を抱いており、棗との関係もギクシャク気味(棗は蜜柑を守るためにとっている行動だが蜜柑は気づいていない)。しかし、春の体育祭の時、抱きついてきたのは棗だということを確信していて棗がそうしなければならない理由があるのだと気付いた。また蜜柑自身も月から直接脅されたり、ハーレムを使って蜜柑に不利な状況を作り出されている。月にくっついている子にとっさに盗みのアリスを使った。月との一騎討ちで、無効化のアリスではじくが、気絶してしまう。無効化のアリス以外にもう一つアリスを持っていることに気付き、五島総代表から「盗みのアリス」だと教えられる。
今井 蛍(いまい ほたる) (声優:釘宮理恵/2004花とゆめ 9~12号応募者全員サービス 激ラブ花ゆめプレミアムDVD・花とゆめ2004☆ハッピードラマCDは沢城みゆき
11歳。10月25日生まれ。蠍座。血液型AB型。身長139cm。体重33kg。見た目は美少女だがかなりの毒舌。親友であるはずの蜜柑にも容赦ないが、その言動とは裏腹に蜜柑とはじめとする周りの友人や家族を想う愛情を心に秘めており、蜜柑の窮地には文句を言いつつ手助けすることが多い。その絆の深さは鳴海が怪しむほど深い。イラストファンブックでも「百合好きさんに9つの質問」をされていた。かなりの守銭奴、面倒くさがりで大食らい。コマの随所随所で食べ物を食べているシーンが見受けられる。特にカニ、カニみそ、イクラエビハマグリが大好物。パーティーの時などは大抵ひたすら食べている。兄・昴と似ているところが多く、好きな食べ物や性格などはそっくり。しかし同族嫌悪なのか、学園内で出会うたびに壮絶なバトルを繰り広げている。心読み君に自分以外の「ドS」な人として認定されている。
不思議な力によってアイディアをメカ内に宿らせ、不思議なメカを作り出す「発明のアリス」を持つ。但しメカの性能はその時の気分や好みによってムラがある。非常に珍しく実用性が高いアリスのため、ハイテク技術を欲する企業や世界中の大富豪をも魅了している。技術系。星階級はトリプルアリスストーンの色は紫色
転入生の月に対して不信感を抱いている。月にアリスを自分の首に使われそうになったことから、蜜柑のことを本気で心配している。また、棗と翼の会話から蜜柑が柚香の娘だと知る。体育祭の時のコスプレはたらこ。
日向 棗(ひゅうが なつめ) (声優:朴璐美
アリス学園の天才美形生徒。11歳。11月27日生まれ。射手座。血液型B型。身長140cm。体重34.5kg。ドがつくほどの「S」でツンデレ。初期の方は殆ど笑顔を見せず、親友の流架以外には心を閉ざしていた。しかし蜜柑との出会いを経て、徐々に蜜柑やその友人に対して心を開きつつある。普段は冷静で滅多な事では動じないが、怒るととてつもなく恐ろしい。サボり・脱走の常習犯だが頭は良く、取り巻きに勉強を教える場面もあった。
炎を自由自在に操る「のアリス」(正式には火のアリス)を持つ。危険能力系。星階級は、初等部唯一の「幹部スペシャル)」。蜜柑に会う前は幹部生の地位にいることへの妬みから、上級生に苛めに近いことをされていた。アリスストーンの色は赤。強大なパワーを誇るが故に学園に目を付けられ、裏の危険な任務を片付ける「裏工作員」に仕立て上げられた。仕事をする時は黒猫モチーフとした「アリス完全制御面」必ず装着する事から、闇の世界では畏怖を込め「黒ネコ」と呼ばれている。弱点はフェロモン系のアリス。
8歳の頃、「町を一夜にして火の海にした」と言われていたが、実際は1歳違いの妹・葵(後述)をかばっての嘘だった。彼のアリスは遺伝的なものであるらしく、家族全員が「炎のアリス」を有している(但し母親だけは違うアリスで、父親のアリスは現在は残りカスのようなものらしい。そして妹:葵(後述)は現在非アリス)。入学前は学園のスカウトから逃げる為に転校を繰り返していた。その先で流架と出会い、現在に至る。
蜜柑に恋心を抱いているが複雑な内面を持つ為、行動以外の面は非常に分かりにくい。しかし、借り物競走で好きな人を連れてこいと言われたとき、迷わず蜜柑を連れていった。(棗は仮面をしていた)心読み軍団の審査結果は可だった。蜜柑とキス済。初対面にも関わらず蜜柑のパンツを脱がせたり、「ガリバー飴」によって15歳になった蜜柑の胸を触ったりと、かなり過激な悪戯をしでかしていた。蜜柑のことを「水玉」や「ブス」などと呼んでいたが、文化祭のラストダンスの際「たまには名前で呼んで」と蜜柑に言われ、それ以来は「みかん」と呼んでいる。但し、2人きりの時や余程慌てた時でないと人前ではそう呼ばない。だが、月転入後は「蜜柑」と人前で呼び、回数も増えた。葵の「一緒に帰ろう」という申し入れを「仲間がいる」と断ったが、実際は「蜜柑を守る為」に学園に残った。仕事で蜜柑としばらく会わないうちに、蜜柑より身長が多少伸びた。月が蜜柑の代わりに棗の隣に座ろうとしたとき『ここにいろ蜜柑』といったものの、月が蜜柑に何かしら関係する人物だと気付いた為、蜜柑に少しでも被害が及ばないようにと月に何を言われても反論しない、蜜柑の言葉にも耳を傾けないなどの態度を取っている。しかし棗にも月に脅しのような言葉をかけられている。今はクラスの中で孤立状態だが、蜜柑曰く「孤立って言うより自ら一人で居る。」
乃木 流架(のぎ るか) (声優:安田美和/2004花とゆめ 9~12号応募者全員サービス 激ラブ花ゆめプレミアムDVD皆川純子
棗の親友。11歳。3月16日生まれ。魚座。血液型O型。身長140cm。体重35kg。ハーフで金髪の美少年であり、パリジェンヌの母親とそっくり。実家は旧家で町内の権力者。以前は棗の為に自らも他人に心を閉ざしていたが、蜜柑が転入して以降は彼女の明るさに触れる事で、段々と本来の優しい自分を取り戻した。ニックネームはルカぴょん、ルーちゃん。
どんな動物とも心を通わせられ、また言葉を理解したり操る事も出来る「動物フェロモンのアリス」を持つ。アリス使用時は普段とは別人の如くはじけ、動物達にデレデレ状態となる。そこを蛍につけこまれ、アリス使用時の写真や恥ずかしい写真を撮られては、脅迫のネタや資金稼ぎの元にされている。大の仲良しのをいつも抱えている。この兎は蜜柑に「うさぎん」と勝手に名付けられている(うさぎんによると流架は「息子でもあり夫婦でもある」らしい)。体質系。星階級はトリプルだが、棗の親友であることから不自然に与えられた階級のため、普段は星を隠していた。が、後にバッジを投げ捨て、そのしがらみから解放された(星階級は変わっていないが)。アリスストーンの色はクリーム色。
学園に来る前は、学園のスカウトや誘拐犯などから流架を守るための見張りに付き纏われる窮屈な日々を送っており、自分がアリスである事にコンプレックスを抱いていたが、棗との出会いにより変わり始め、現在に至る。
蜜柑に恋心を抱いているが、それを上手く言葉に表す事が出来ない。ちなみに蜜柑以外の周りの者たちにはしっかり伝わっている。それ故、翼や美咲たちに蜜柑のことでいじられがち(ルカぴょんを見守る会(体質系支部もある)&ルカぴょんをちょっぴりつつく会などが発足)。
最近、月の棗に対する不審な行動を目撃し不安を感じている。蛍と同じく蜜柑が柚香の娘だと知る。また、蛍が月にアリスを使われそうになったところを声をかけて助けた。
飛田 裕(とびた ゆう) (声優:大浦冬華
初等部B組委員長。11歳。6月14日生まれ。双子座。血液型A型。身長138cm。体重32.5kg。博多出身。あだ名は「いいんちょー」。困っている人を放っておけない性格で、荒れ放題のB組を誰よりも心配していた。強い信念を持ってクラスの平和を誰よりも考えている、真の意味でのクラスのまとめ役。意外と奥行きがある侮れない性格だが、怖いものが苦手。蛍曰く、「バカ」(蜜柑と同類)。ゲーム「わくわく☆ハッピーフレンズ」で、初の怒り顔を披露した。
自分の念じた幻覚・幻影を他人に見せる「幻覚のアリス」を持つ。潜在能力系。星階級はトリプルアリスストーンの色は翡翠色。過去に自分のアリスを盗まれた事がある(盗んだのは安積柚香)。成績優秀でアリスのパワーも優れており、優等生賞も取っている。蜜柑に密かに想いをよせている(作者曰く一目惚れらしい)。
正田 スミレ(しょうだ すみれ) (声優:斎藤千和/2004花とゆめ 9~12号応募者全員サービス 激ラブ花ゆめプレミアムDVD水橋かおり
蜜柑のクラスメイト。11歳。5月31日生まれ。双子座。血液型B型。身長140cm。体重36kg。蜜柑からは「(クルクル)パーマ」と呼ばれている。くるくるパーマというあだ名は3巻の棗がレオに誘拐される直前に蜜柑が言ったことから定着。転入当初の蜜柑にキツく当たり、蜜柑を「星なし」に陥れる(実際は神野先生が蜜柑を最初から星なしにしようとしていた)など嫌がらせばかりしていたが、棗の誘拐事件をきっかけに以前よりは仲良くなった。初登場の頃はアリスを持たない普通の人間を見下すような言動があったが、その反面アリスである事に誰よりも強い誇りと責任感を持っており、言動にも筋が通っている。その一方で棗・流架ファンクラブの会長を務めるなど、結構ミーハーな面も。しかし棗と流架(特に棗)からはほとんど相手にされていない。13歳のよーちゃんも気に入ったらしい様子。転入生の月をかなり嫌っており、さりげなく蜜柑のことも心配している。中等部に技術系の兄(声優:武内健)、通称わかめ頭がいる。
嗅覚・直感力・走力が並みになる「犬猫体質のアリス」を持つ。アリス使用時はヒゲが生えるが、アニメでは犬か猫の耳も生えていた。何故か言動も変わり四脚歩行になる。体質系。星階級はダブルアリスストーンの色は棗と同じ赤。将来はアリスを生かして、国家の捜査官や警察関係に勤めたいと思っている。
小泉月のことを典型的に嫌っている。
小笠原 野乃子(おがさわら ののこ) (声優:野中藍
蜜柑のクラスメイト。11歳。9月26日生まれ。天秤座。血液型A型。色々なを調合したり作り出す事が出来る「不思議な薬のアリス」を持つ。顔に似合わぬマッドサイエンティスト技術系。星階級はシングルアリスストーンの色はピンク。アンナと仲が良い。
蜜柑の転入初日にいち早く声をかけたり、ドッジボールの時も仲間になったりと、いつも優しいほのぼのとした雰囲気の持ち主。岬先生が好き。よーちゃんも気に入っている。
梅ノ宮 アンナ(うめのみや あんな) (声優:神田理江
野乃子の親友。10歳。3月2日生まれ。魚座。血液型A型。料理を作ると何故か喋ったり動いたりと、不思議な副作用のある物が出来てしまう「不思議な料理のアリス」を持つ。技術系。星階級はシングルアリスストーンの色はピンク。岬先生が好き。
野乃子の親友だけあってとても優しい性格で、常にマイペースで天然気味。名前の由来は、梅宮アンナらしい。
心読み君(こころよみくん) (声優:松元恵/2004花とゆめ 9~12号応募者全員サービス 激ラブ花ゆめプレミアムDVD南央美
蜜柑のクラスメイト。10歳。3月18日生まれ。魚座。血液型AB型。相手の心が読める「読心術のアリス」を持つ。潜在能力系。 飄々とした笑顔に似合わずかなりの毒舌キャラだが、優しいのか意地悪なのか良く分からないのに憎めない性格。ある意味蜜柑より自由奔放。瀬里奈先生と何か関係がある。面食いでドS。人の心を勝手に読み上げるが感情がこもっていない。
幼い頃、「道案内したおばあさん(変装した正真正銘の男)の心を読んでみたら殺人犯だった」という経験をしたにも関わらず笑い話として語るなど、見た目によらず肝が据わっている。本名が公開されていないにも関わらずネット上の人気投票では上位を獲得する、侮れないキャラである。ちなみに、本名が明かされていないことは作中でも触れられているが、笑ってごまかした。しかし作者曰く、彼の名前自体は考えているらしい。心読み君と呼ばれ始めたのは4巻で初めて蜜柑に呼ばれていて、その頃までは名無しキャラだったらしい。ことがあるらしい。元々は無表情キャラだったがイメチェンしたらしい。
実はスミレのパートナー。在校生代表演奏の時、スミレを率先してフォローした事から「スミレが気になっているのでは」との噂もたっている。 
体育祭の騎馬戦では、殿先輩と最強のタッグを組んでいる。紅組騎馬戦の大将。 
キツネ目君(キツネめくん) (声優:細野雅世
蜜柑のクラスメイト。11歳。4月4日生まれ。牡羊座。血液型O型。宙に浮く事ができる「浮遊術のアリス」を持つ。潜在能力系。心読み君と行動を共にする事が多い。2人で組んではイタズラをしている。性格もいい意味でフワフワしている。意外に人懐っこい(委員長に寄り添ったり、棗の手も臆せず握っていた)。いつも糸目だが、アニメ13話、漫画3巻でしっかり目を開けたことがある。
宇佐美 和歌子(うさみ わかこ) (声優:上田純子
アニメオリジナルキャラクターで、 蜜柑のクラスメイト。スミレと行動を共にする。「物体テレポートのアリス」を持つ。潜在能力系。星階級はシングル
棗・流架ファンクラブの会員で、スミレを「会長」と呼ぶ。普段はスミレのいいなりだが抜け駆けすることも。CDドラマ「チョコレート☆ホリック」では、スミレを差し置いて、棗と流架に自分の作ったチョコレートを渡した。
星野 保志雄(ほしの ほしお)
蜜柑の元クラスメイト。「天候操作のアリス」を持つ。あだ名は「ほっしゃん」。普段はアリス制御の仮面を付けている。特別能力系。アリスが「子供のときにしか発動しない」タイプに該当、学園を去ることになる。アリスが強力というわけではなく、アリスが感情に左右されてしまうために仮面を付けている。話題に上るまで、蜜柑はアリスどころか名前すら知らなかった。学園を去る時虹を残して帰って行ったが、午後には消えてしまったらしい。蜜柑曰く、のだっち系の顔をしている。
聖 陽一(ひじり よういち) (声優:斎藤千和
A組の3歳児の男の子。4月13日生まれ。牡羊座。血液型AB型。通称「よーちゃん」。悪霊を何体も召喚できる「悪霊使いのアリス」を持つ。能力を使うと鬼太郎のように髪の毛が逆立つ。他者の「負の」を敏感に察知でき、また取り込む事も出来る。危険能力系。星階級はシングル
棗にとても懐いており、彼の影響でかなり口が悪い。当初は蜜柑には懐かなかったが、クリスマスパーティーのベアの一件により蜜柑にも懐くようになった。何故か蛍にも懐いており、棗といる場面以外では蛍といることが多い(蛍のことを「ほたるおねーちゃん」と呼ぶが蜜柑のことは「みかん」である)。デザインは、作者の前作「MとNの肖像」に出ていた聖英一の弟の「聖陽一」の使い回しである。蛍の部屋からパクったガリバー飴を食べて急に幼児(3歳)から美少年(13歳)に成長。その副作用で大きくなったり小さくなったりできる「特異体質」(第2のアリス)を手に入れ、3歳にして2つのアリスを持つ事になった。故に制服は伸び縮み70%の特注品。
棗同様、月の存在とアリスを理解したらしく、蜜柑を守ろうとしている。
小泉 月(こいずみ るな)
蜜柑のクラスに転入してきた女の子。「アリスを使う毎に自分の寿命を削る」タイプのためアリスを極力使わないように言われているらしいが、いろいろな人にアリスを使って操っていたり、自分の都合で咳き込んだりする辺り、詳細は不明(蛍曰く「都合が悪くなると具合も悪くなる」)。「吸魂(きゅうこん)のアリス」ということが安積柚香により判明。アリスを使った人間には、首に痣ができる。体質系(本人が明かしている)。実は初等部校長による蜜柑への刺客。
棗にひっついており、語尾にハートマークが付くこともある。棗と棗の母親、蜜柑の母・安積柚香について何か知っている様子。周りにつくった男子ハーレムを使い蜜柑に不利な状況を作り出したり、脅しをかけたりもしている。
安積柚香とクラスメイトだった。それが事実なら現在は29歳位であるので、何らかの方法を用いて子供の身なりをしていると思われる。
蜜柑が盗みのアリスもあるのを知り、とっさに蜜柑にアリスを使おうとするが無効化ではじかれた。アリスを3回以上使ったため、気絶してしまう。
今は校長命令で大人しくしているが、クラスメートたちは、何となく月を怪しく感じている。

中等部

安藤 翼(あんどう つばさ) (声優:成瀬誠
蜜柑の初めての先輩。14歳。7月15日生まれ。蟹座。血液型O型。身長165cm。体重は秘密。を自由自在に操れ、操作法のバリエーションも豊富な「影使いのアリス」を持つ。特別能力系危険能力系。本来の星階級はダブル
アリスの能力は高く、トリプル程度の実力を持っているが、過去に親友の要を利用された事に怒り教師達に噛み付いた事で、罰則としてバッチ)を取り上げられ、場合によっては激痛を起こす事も出来る「罰則印」(目の下の星マーク)を付けられた。その為同級生からは「中等部一の落ちこぼれ」と呼ばれている。しかし本人は全く気にしていない。後輩思いの頼れる先輩で、蜜柑も慕っている。これが原因で、棗からは目の敵にされていたが、「Z」編以降は少しずつ棗と新たな絆を築きつつある。物心がつく前から周囲にアリスと知られていた為、3歳の頃から学園にいる。棗や蛍からは後輩であるにも関わらず「カゲ」(最近では語尾に「ゲ」がつくルールになり、しかも「ハゲ」(蛍談)「まげ」(棗談)と髪型つながり)と呼び捨てにされることがしばしば。ちなみに翼に罰則印をつけたのは、高等部の周瑠衣。翼自身は瑠衣のことが苦手だが、瑠衣からはかなりの「お気に入り」として好意を寄せられている。
クリスマスパーティの時に2人が仮面を付けずに踊っていたことについて、「美咲先輩と翼先輩が付き合ってるから?」という蜜柑の質問を肯定しようとすることや、それを遮って美咲の口から出た否定の言葉に少し傷ついた様子を見せること、イラストブックの質問ページなどから、美咲に恋愛感情を抱いている様子。
最近(77話)「タケノコを取りに行く」などの理由をつけていなくなることが多いらしいが、それは能力別クラスの移動が関係しているものと見受けられる。現在担っている裏の仕事は「安積柚香を捕まえること」。一連の騒ぎに巻き込まれる蜜柑を心配している。
原田 美咲(はらだ みさき) (声優:井上麻里奈
蜜柑の先輩。14歳。6月14日生まれ。双子座。血液型B型。身長159cm。体重は秘密。多数の分身を出現させる「ドッペルゲンガーのアリス」を持つ。分身を出現させていられるのは1日弱が限度。たまに分身同士で口喧嘩をする事も。特別能力系
とても面倒見が良く、下町っ娘気質の姉御肌。話す言葉がやや男っぽいが意外とモテる。翼とはいいコンビだが、恋人同士になるのかは今の所不明。翼は「ただの仲間で友達として一番気楽だから一緒にいるだけ」らしい。しかし周りからはカップルを通り過ぎて夫婦だと囁かれている。異性そのものに興味がないようなセリフも聞かれるが、アニメ版のドラマCDでは好きな人がいるらしいセリフを言っており、翼のことを気にしている節もある。数年前のバレンタインデーで翼が他の女の子から貰った「媚薬チョコ」によりメロメロになっている所を見たらしく(このときのせいか翼のことを「女たらし」と思っている)、それ以来翼には義理チョコも渡していない。アリスストーンの交換をほのめかされても無視しているらしい。翼と同じく3歳から学園にいる。
メガネ君(メガネくん) (声優:荻原秀樹
蜜柑の先輩。14歳。7月30日生まれ。獅子座。血液型AB型。自分のを自在に切り離し、他の物に憑依させる「憑依のアリス」を持つ。それを生かし、アリス祭でも十分に参加した。本体が危機を感じると魂が引き寄せられるらしい。特別能力系
翼と仲が良いらしく、他の特力メンバーの中でも登場頻度は高い。文化祭の時のスミレの猫耳や、最終日のパーティーの蜜柑達、初等部女子生徒のドレス姿を褒めちぎったり、久々に会った要に「要ちゃ~ん」と抱きつこうとしたり、ガリバー飴で小学生と化した美咲を写真に収めようとするなどのシーンが見受けられる為、ファンの間でロリコンホモ疑惑が囁かれている。
宮園 百合(みやぞの ゆり) (声優:豊口めぐみ
中等部生徒。14歳。8月1日生まれ。乙女座。血液型A型。女性を虜にする「女性限定フェロモンのアリス」を持つ。ただし上手く制御ができない。体質系
フェロモンのせいで当然女子生徒から絶大な人気を誇り、蛍・野乃子・アンナ・スミレもファンになる程。ファンからは「ユーリ様」という愛称を得ている。今一つ自分のアリスに納得がいかないらしく、「普通の女の子になりたい」と思っている。そんな風に苦悩する彼女に対して、鳴海は間接的ながら女好きにしようとしていた。数多くの宝ヶ塚から破格の待遇でスカウトされており、現在、モデルの夢との間で悩める日々を送っている。
実は櫻野の隠れファン。彼女のタイプは、櫻野の様に線の細い人のようである。かなりもてるため、バレンタイン・デーなどは、花姫殿に隠れている。花姫の1人で、花名は「若竹の君」。
園生 要(そのお かなめ) (声優:小林沙苗
翼と美咲の親友。14歳。1月16日生まれ。山羊座。血液型O型。人形を創る際、人形の中にを吹き込み命を与える事が出来る「人形創りのアリス」を持つ。技術系
ベアの生みの親で、ベアも要に対してだけは素直に甘える。自分のウリを最大限活用して、要求を言葉にせずに相手に伝える術を持っている。「アリスを使う度に寿命を縮めてしまうタイプ」で、元々病弱な事も重なり、殆ど病院暮らしである。優しく温和な美少年で、高等部の女子生徒にファンが多い。人形創りを生きがいにしており、自分の命を縮めるとわかっていても人形を創り続けている。アニメ版ではそのエピソードが原作よりも丁寧に描かれており、作者も気に入っているらしい。ずっと昔に蛍と蜜柑が描いた「王子様」によく似ている。
音無 由良(おとなし ゆら) (声優:上田純子
蜜柑の元クラスメイト。中等部一年。13才。4月4日生まれ。牡羊座。血液型AB型。遠く離れた人物や未来などをある程度予測できる「占いのアリス」を持つ(千里眼に近い能力を兼ね合わせている)。但しその際はリズミカルなダンスが何故か不可欠。潜在能力系
ユニークなアリスを持つ一方で、小学生とは思えない色気も持ち合わせている。それもあってか、文化祭のラストダンスを踊ったのがきっかけで付き合い始めた彼氏がいる。蜜柑は占い時は「先生」と呼んでいる。卒業式の際、初めて占いがはずれた。

高等部

殿内 明良(とのうち あきら)
特力系代表プリンシパル(生徒会)の一員。幹部候補生。高等部3年。18歳。6月14日生まれ。双子座。血液型O型。他人のアリスのパワーを増幅させる「増幅のアリス」。特別能力系アリスストーン紫色茄子型。
通称「殿」。無類の女好きで、初対面で小学生の蜜柑にすら粉をかけようとする困った人物。他の特力のメンバー同様、学園のルールなどはあまり気にしていない。
アリスのパワーが非常に強い上に用途も幅が広く、よく学園の「外」の仕事に同行させられるため、普段は特力を留守にしがちで、そのため蜜柑も入学してから数ヶ月間はその存在を知らなかった。しかしそれだけあって裏の情報などに詳しい情報通。女癖の悪さからいい加減な性格に思われがちだが、思慮深さや後輩思いな一面を見せる。実際、蜜柑達が「Z」を追って高等部に潜入したときは力を尽くした。翼と同様の理由で棗に目の敵にされている(棗に足を踏まれた)。
中学の頃に学園の卒業生の占い師のアリスを増幅させたことによりアリスと判明して入学したが、当初は学園の理不尽さに納得がいかず荒れていた。当時はその憂さ晴らしで翼とメガネ君はよく苛められた。今はそのネタで女性の同情を誘って口説きまくっている。尚、第14巻の表紙に「女好き」と「ロリコン」の札が貼られていたり、イラストファンブックで「ロリコン好きに9つの質問」をされていたりと、その疑いが強い。
蜜柑達のZ事件における行動により、責任を負わされる立場になっている。現在、初等部校長・ペルソナ・鳴海から尋問をうけている。
速水(はやみ)
高等部生徒。新聞部部長。「遠目・遠耳のアリス」を持つ(2つで1つのアリスなのか別々のアリスなのかは不明)。おそらく潜在能力系。覚え方は「速耳のハヤミ」。
関西弁で話すため、蜜柑も親近感を抱いていた。目を鍛えるためにアリス育成眼鏡をかけている。能力故に情報通で、裏の情報も知っている。ちなみに、「速水」は名字ではなく下の名前。
櫻野 秀一(さくらの しゅういち) (声優:私市淳
アリス学園の生徒会長にして学園総代表プリンシパルの一員。幹部生。高等部3年。18歳。1月26日生まれ。水瓶座。血液型AB型。3つのアリスを持っており、「瞬間移動」と「直感」のアリスの持ち主と判明したが、残り1つのアリスの詳細は不明。しかし、応援合戦の時に月がアリスを使った生徒にアリスを使い、蜜柑を助けたアリスが、3つ目のアリスだと思われる。潜在能力系。物腰の柔らかい美青年。
高等部の「ワープゾーン)」の存在を知る人物であり、それを隠し通している。蜜柑達「Z」追跡の際には、蜜柑に心を動かされて「」の存在を教える。昔、学園で起こった悲劇について何かを知っている節がある。初等部の頃は昴と共に、蜜柑の母である柚香を「お姉ちゃん」、蜜柑の父を「先生」と呼んで慕っていた。そのためか、自分の「直感」のアリスストーンを蜜柑の手元に渡らせたり、「実習中風紀委員に捕まるな、僕たちとも必要以上に関わるな」と忠告したりと、蜜柑を見守っているようである。
春になってプリンシパル(会長)を引退し、B組で教育実習中。
今井 昴(いまい すばる) (声優:川島得愛
潜在系総代表にして副会長プリンシパルの一員。幹部生。高等部3年。18歳。4月21日生まれ。牡牛座。血液型O型。自他共に傷を癒す「癒しのアリス」と、その痛みを記憶して第3者に転移する「痛みのアリス」という表裏一体の2つのアリスを持つ。蛍の実の兄。
幼い頃から学園にいる。離れて暮らしていた為か、実の妹の蛍に対して余所余所しい態度をとるが、いざという時には身を挺して妹を守る。人望は厚いが、冷淡な性格で恐れられてもいる。秀一と同様に「」の存在を知っているが隠し通している。過去の悲劇も知っている模様。実は蛍と同じく守銭奴で、好きな食べ物も同じなど共通点は多い。また、ファン層も蛍とかぶっている。櫻野とは初等部の時は犬猿の仲だったが、ある事件を通して仲が良くなった。
初等部の頃、ペルソナにアリスを使われたが逃れられた。
現在、櫻野と共にB組で教育実習中。
山之内 静音(やまのうち しずね)
技術系総代表プリンシパルの一員。幹部生。高等部3年。17歳。4月12日生まれ。牡羊座。血液型A型。「音色のアリス」を持つ(音色といっても音楽だけでなく自分で鳴らす音なら何でも相手の心を操れる)。眼鏡を掛けた冷静沈着な少女。技術系繁栄の為、蛍同様守銭奴の様である。真面目に見えてお茶目な性格。
花園会で筆頭花姫の役に就いており、花名は「かきつばた」。蜜柑達に中等部校長の事や花姫殿の結界、ペルソナとの謎の繋がりについて教える。姫(ひい)様のお守り役。隠れ設定として巨乳である。
櫻野、今井(昴)と共にB組で教育実習中。コスプレはウサギの着ぐるみだった。
五島 聖(ごしま ひじり)
生徒会長にして体質系総代表全身を粘土のようにに自由自在に変えるアリス。
風紀隊に捕まった蜜柑を高等部校長の指示により逃がした。蜜柑が盗みのアリスを持っていることを本人に話す。

 

危険能力系

日向 棗(ひゅうが なつめ) (声優:朴璐美
詳しくは上記を参照。
安藤 翼(あんどう つばさ) (声優:成瀬誠
詳しくは上記を参照。
聖 陽一(ひじり よういち) (声優:斎藤千和
詳しくは上記を参照。
茨木 のばら(いばらぎ のばら)
中等部1年。13歳。9月4日生まれ。乙女座。血液型A型。吹雪を起こして物を凍らせる「のアリス」を持つ。能力自体は強力なものの、上手く制御できない。危険能力系
学園生の間では棗に並ぶ有名人。大人しく引っ込み思案だが可愛らしい美少女。自分のアリスを上手くコントロール出来ず、その能力の強さ故に学園の生徒からは「雪女」、「氷姫」と呼ばれて避けられていたが、クリスマスケーキ作りの際に出会った蜜柑と友達になった。それ以来蜜柑を非常に慕っている。棗同様ペルソナに目を付けられて可愛がられているらしい。棗の変化のきっかけは蜜柑にあるといち早く気付いた人物。氷のアリスを持つ故、が大好き。
実は二重人格で、普段はおどおどしているのに任務時は残忍で冷酷な性格になる(トランス状態)。それを蜜柑に知られてしまい、もう会えないと花姫殿から逃げ出した。今はペルソナの傍におり、ペルソナを守りたいという思いから手を振りほどけないでいる。実は腐女子。月について何か知っている様子。
松平 颯(まつだいら はやて)
中等部3年。15歳。翼のクラスメイト。2月17日生まれ。水瓶座。血液型O型。空気を操ってかまいたちを起こす「空気使いのアリス」を持つ。危険能力系。通称はそのまま「かまいたち」。
突っ張っている様だが実は惚れっぽい性格で、棗を追って花姫殿の地下に来た蜜柑達を妨害するつもりが、昔大好きだったアニメ美少女戦隊☆ファイブカラー!」に登場する「クール☆ブルースカイ」にそっくりな蛍に一目惚れしてしまう。好きな食べ物はお好み焼き。蜜柑曰く、「空気の読めない空気使いの人」。棗の事を快く思っていない。体育祭の時の障害物リレーで蛍がコスプレする時「ブルースカイー」と叫んでいたからブルースカイになってほしかったと思われる。
周 瑠衣(あまね るい)
高等部生徒。17歳。10月2日生まれ。天秤座。血液型B型。かつて翼に罰則印を付けた張本人で、「呪いのアリス」を持つ。呪詛(?)の言葉を「呪煙」というに変えて口から吐き出し、呪いを刻印として染み付かせる(罰則印)。翼は過去にこの人に罰則印をつけられた。危険能力系
自らのアリスの持つ負のエネルギーにも負けない、陽気で強靭な精神の持ち主。しかしサド。格好、口調、全てが女っぽい、真性のオカマ。同性愛者で男に見境がなく(守備範囲は中等部以上)、女には容赦がない。「カマ」と言われると言った相手を殴る。怒ると口調が乱暴になる。語尾に「☆」が付く事が多い。翼の事がいたくお気に入りらしいが、翼の方は彼(?)が大の苦手。
八雲 一(やくも はじめ)
高等部生徒。18歳。10月9日生まれ。天秤座。血液型AB型。あらゆる種類のを呼び寄せられる「虫使いのアリス」を持つ。危険能力系
顔に包帯を巻いた青年。常に冷静沈着で、寡黙、根暗、真面目。
日向 葵(ひゅうが あおい)
棗の妹。10歳。棗同様「炎のアリス」を持っていたが、現在は非アリス。
明るく朗らかな可愛らしい少女。自分でも可愛くてモテると思っている。棗のぶっきらぼうな態度の裏にある優しさを誰よりも理解している。笑えない兄の代わりに、自分が常に笑う事で彼の周りを明るくしようとする、兄思いの優しい性格である。棗を通じて知り合った流架とすぐに親しくなるなど人懐っこくもある。
平穏に過ごしていたが、「日向兄妹の能力の強さを見極める」という初等部校長の命令を受けたペルソナが仕向けた(ストーン)タイプの「アリス能力増幅剤」のためにアリスが暴走、町を全焼させてしまう。その暴走の副作用で視力記憶の一部、そしてアリスを失ってしまい、棗の事も忘れてしまうが、棗の声により彼の事は思い出した。花姫殿の地下(かつてペルソナが幽閉されていた部屋)にいて、ペルソナを「仮面の君」と呼び、何か役に立てる事はないかと気にかける健気な一面も。花姫殿で蜜柑と友達になる。
花園会編」解決後、学園の附属病院に入院。治療に治療を重ねて視力と記憶を取り戻し、父親の元に帰ることができた。

学園関係者

鳴海先生(なるみせんせい) (声優:石田彰
自分のアリスが効かない事により、蜜柑のアリスを見出した先生。27歳。8月10日生まれ。獅子座。血液型O型。身長179cm。体重は秘密。男女を問わず自分の虜にできる「フェロモン体質のアリス」を持つ。体質系教師。恋愛沙汰に免疫力がない子供に使うと、その子供は気絶してしまう。制御ピアスを外せば大人でも気絶する。国語担当。蜜柑達のクラス、初等部B組の担任。通称「ナル」(ナルシストの意も含まれている)。普段は軽薄でいい加減に見えるが、生徒の為なら体を投げ出せる真剣さを持ち、時折思慮深い表情も見せる。いつも女性顔負けの派手な服装をしており、イベント時は特に派手になる。女装を練習している姿を流架に見られた。
本人の性格やアリスの能力、棗に能力を使う時にわざわざ気に障るような行動(耳に息をかける、おでこにキスをするなど)をしたり、同性の岬先生に熱烈なキスをすることなどから変態と思われやすい(岬先生は後でコロス・シバク事を心に誓った)。蜜柑の母・柚香とは学生時代の先輩・後輩の間柄。彼女に想いを寄せていたが、彼女と出会うまでは人を好きになった事が無かった様である。初等部位の頃から学園にいるらしい。
クリスマスパーティーの時にペルソナにアリスを使われ、「病い」が次第に侵蝕、現在は肩まで広がっている。転校して来た月が初等部校長の刺客という事に気づいた。
岬先生(みさきせんせい) (声優:櫻井孝宏
鳴海先生の悪友。27歳。9月3日生まれ。乙女座。血液型A型。身長181cm。体重は秘密。新しい品種の植物を作り出す事が出来る「植物作りのアリス」を持つ。技術系教師。生物担当。
アリス学園に来た蜜柑が、鳴海先生の次に出会った教師。鳴海先生とは学生時代からの腐れ縁で、彼とは正反対の硬派で真面目で実直剛健な性格。心配性。女性は苦手だが、その性格の為か女子生徒からは人気が高い。登場する時は、自作の植物(サボ点、グミ食感の果物など)を持っている事が多い。鳴海先生に振り回され、蛍にはパシられてばかりいる、いわゆる「ヤラレ・いじられキャラ」。鳴海同様、初等部の頃から学園にいるらしい。学園の箱入りらしく、満員電車に乗ったときはチカンにあったと思っている。女性と付き合ったことがあるらしいが、いつ付き合ったのかは不明。
小泉月の事について何か知ってる様子。
山田瀬里奈先生(やまだ せりなせんせい) (声優:山田美穂
「マドモアゼル・セリーナ」の異名を持つ、アリス学園には少ない女性教師。29歳。2月12日生まれ。水瓶座。血液型AB型。水晶玉を使って遠く離れた光景を見通せる「千里眼のアリス」を持つ。潜在系教師。英語担当。美人で優しく、生徒からも慕われている。鳴海先生と岬先生の3つ上の先輩にあたる。常にドレス風の服を着ている。
神野先生(じんのせんせい) (声優:松本大
アリス学園初等部総監督。38歳。12月24日生まれ。山羊座。血液型AB型。を起こせる「雷のアリス」を持つ。主に秩序を乱す生徒の懲罰に使用し、蜜柑も一度喰らわされた。潜在系教師。数学担当。かなり厳格な教師で、風紀を乱す生徒には容赦しない。柚香の娘である蜜柑には特に目を付けている。それほど生徒に厳しく接する理由は、蜜柑の父親が深く関わる、学園で起きた悲劇にあるらしい。アニメでは原作よりも愛嬌のあるキャラになっており、見かけによらず幽霊の類がかなり苦手で、いつも(蜜柑が無効化で弾き飛ばしたゴミ箱の中に入っていた)を肩もしくは頭に乗せていた。あだ名はじんじん。髪型のモデルは小泉純一郎元総理。
体育祭準備のとき、小泉月首謀の騒ぎで 月に操られた遠隔操作のアリスを持つ男子達が蜜柑に罪をなすりつけたが、蜜柑が何も言わなかった為、それを間に受けた形で蜜柑を風紀隊に引き渡した事がある。
野田先生(のだせんせい) (声優:宮野真守
特力系教師。32歳。8月15日生まれ。獅子座。血液型A型。過去から未来までどんな時代にも行ける「タイムトリップのアリス」を持つ。但しアリスが不安定な為、制御のブレスレットをつけている割には狙った時代に行けず(しかし時空の乱気流にのまれて制御ブレスレットが作動しなかったとき、行きたいと思ってた時代に行けたらしい)、自分の意志に関係なく発動する事があるのが難点。その為不在が多い。通称「のだっち」。
様の如く優しい目元が印象的。目は開いたことがない。温和な性格で、生徒からも家族の様に慕われている。鳴海先生や岬先生よりも長く学園にいる為、学園の謎に色々詳しいようである。長く学園にいる筈なのだが、外見は全く変わっていない。能力故に過去を直に見る機会が多いため歴史に強い印象があるが、見てきた歴史が教科書の内容と異なったり、雑学が多いためテスト対策には役立たない(翼曰く「特力なら踏んどく地雷」らしい)。
副担先生(ふくたんせんせい) (声優:野島裕史
B組の副担任。25歳。11月11日生まれ。蠍座。血液型A型。髪の毛を自在に伸ばせる「髪の毛が伸びるアリス」を持つ。体質系教師。テストの時実技の先生のしてたことからおそらく家庭科担当。
かなり気弱で、蜜柑が学園に来る前は生徒から苛められまくりだった。今でこそ苛めも落ち着いたが、アリスが判明してからはからかわれ、「髪の毛のび太君」と言うあだ名を付けられて不憫な日々を送っている。普段は髪を結んでいるリボン(制御アイテム)で髪が伸びるのを防いでいる。
槙原先生(まきはらせんせい)
潜在系教師。「瞬間移動のアリス」を持つ。
主要キャラクターとの絡みもなくあまり目立たない。社会担当。ペルソナにテストの監督を取って代わられたことがある。スミレと蜜柑が、レオを追っていたときに1回捕まえたが逃してしまった。日向兄妹と流架に対し、鳴海先生と一緒に学園への勧誘をした。通称「マッキー」。
蜜柑の父親
元特力系教師。「無効化のアリス」を持つ。
故人。柚香の恋人にして蜜柑の父親であり、主要人物たちの過去に深く関わっている。死因は不明(公には自殺となっている)だが、柚香は学園の陰謀により殺されたと思っている。
ペルソナ (声優:三木眞一郎
死の刻印のアリス」を持つ。危険能力系教師。年齢不詳。4月13日生まれ。牡羊座。血液型は不明。名前の通り、常に仮面(顔の上半分を覆うタイプ)を付けているが、これも制御アイテムの1つで、彼が身に付けているアイテムの中では最大の制御力を持つ。結界の所為でアリスが使いにくかった事もあり、蜜柑の無効化のアリスも効かなかった。素顔を知るのは初等部では棗のみ。
棗に任務を言い渡す役目を担っているようで、棗が最も恐れている人物。棗を絶望の淵へ叩き落すような脅し文句を言う事も多い。ファンの間では人気が低かったが、美形の素顔が判明した途端、人気が上がった。
左耳に付けているピアスの石は、アリスを封印する為のアリスストーンで、自らにも害を為してしまう強大なアリスのパワーを封じ込める為に、 蜜柑の父親に貰ったとおもわれる(ペルソナの回想から)。その為か初等部校長には尽くしている。左目の下に罰則印らしき十字マークがある、謎に包まれた人物。他の教師達には「芹生」という偽名で通している。花姫殿では「仮面の君」と呼ばれている。台詞では、蜜柑の父親の死に深く関わっているようである。
自分のアリスによって蝕まれた容姿のため、「化け物」と言われた過去があり、自分を見る目に過剰に反応する。
初等部校長(しょとうぶこうちょう)
アリス学園を纏める3校長の1人。翼によると一番得体が知れない人物。外見は蜜柑と同い年位の美形少年。
ペルソナと共謀しているようなシーンが多々あり、棗に目を付けている様である。また、鳴海を「気に入って」いるらしい。クリスマスパーティの仮面舞踏会に現れ、蜜柑の仮面を外して「きをつけて。大切な何かを失わないように。」といってたのは棗が幽閉されるということだったが、蜜柑達が棗を助けたため失敗に終わる。
月を蜜柑に対しての刺客として放った。今までは蜜柑の事は、柚香を誘き出すための道具としか考えていなかったが、盗みのアリスを持っていることに気付き、蜜柑を利用して、柚香に体内に入れられたアリスを取り出そうとしている。蜜柑が本当に盗みのアリスを持っているのなら「かこってやる」という謎の発言をした。
中等部校長(ちゅうとうぶこうちょう)
煌びやかな着物に身を包んだ、年齢不詳の超美女。蜜柑曰く「竜宮城の乙姫さま」。「花姫殿」と呼ばれる屋敷に住んでおり、「結界のアリス」で花姫殿と学園を守っている、静音曰く、「守り神のようなお方」。アリスに関しては当代随一の使い手らしい。
かなりの女好きで、綺麗な女性を見ると涎を垂らして自分のものにしようとするほど。逆に男は大嫌い。しかし、ペルソナには嫌々ながらも協力している。通称姫宮さま、もしくは姫(ひい)様。かなりの変人。
花園会の新年会に男(棗、流架、陽一)が来る憂鬱を晴らす為、「憂さ晴らしの為の楽しい事」の一環として、彼らを敢えて花姫殿の地下へ行かせた。蜜柑が盗みのアリスを持っていることに気付いた。
高等部校長(こうとうぶこうちょう)
軍服の様な服装の男性。年齢不詳。
校長の中では一番出番が少ないがこれから増えていく模様。風紀隊に捕まった蜜柑を五島聖総代表に助けさせるなどして蜜柑を守っている。蜜柑が盗みのアリスを持っていることに気付いた。

ZERO

毛利 玲生(もうり れお) (声優:鈴村健一
Zの一員。23歳。8月20日生まれ。獅子座。血液型B型。自分の声を聞かせる事により、相手の意思をコントロールしたり洗脳する事が出来る「声フェロモンのアリス」を持つ。体質系。学園生時代は幹部(スペシャル)まで登りつめた。
「魅惑のミラクルヴォイス」により世界中を魅了し、歌でも映画でもトップクラスの人気を誇るハリウッドスターだが、それはあくまで組織のボスの命令でこなしている副業に過ぎないらしい。疲労で入院している棗を組織送りにする為に誘拐したが、蜜柑とスミレの活躍により失敗に終わる。鳴海先生の後輩で、彼を「ナル先輩」と呼んでいる。学生時代は鳴海も反アリス学園要員だったため、教師になった鳴海を、裏切られたと感じて憎んでいる。柚香に何か思う所がある様子。
安積 柚香(あづみ ゆか)
Zの一員。29歳。7月14日生まれ。蟹座。血液型O型。アリスを能力結晶石にして体内から取り出し、その能力結晶石を体内に入れることが出来るという、「アリス盗みのアリス」を持つ。特別能力系
蜜柑の実の母親。学園で起こった「アリス紛失事件」の主犯格。アリスが原因で虐げられていた自分を救ってくれた無効化のアリスを持つ、蜜柑の父親である前特力系教師をその頃から愛していたが、彼はある日突然謎の自殺を遂げる。柚香はそれを学園が自殺に見せかけて殺したと思い、学園を抜け出しZに入る。その際、初等部校長の体内に何らかのアリスを入れたらしく、そのアリスを取り出させるため、校長は執拗に柚香を追っているらしい。当時まだ赤ん坊だった蜜柑を養女に出したのはその頃だと思われる。
蜜柑達がZを追ってアジトに潜入した時、特効薬を渡したり、最後の最後で蜜柑達を助けるために御原に深手を負わせた為、相棒の志貴と共に組織から追われる身となる。元々、自分達の行動が本当に正しいのか疑問に感じていた。先生に告白したのは柚香から。月とは同級生だったらしい。
蜜柑が「盗みのアリス」を持っている事実はまだ知らない。志貴の調べで、初等部校長が自分をおびき寄せるため、蜜柑を狙っている事を知る。
志貴(しき)
Zの一員。柚香の相棒の青年。柚香と同様、鳴海先生と顔見知り。「爆破、結界能力、幻覚、瞬間移動」などの複数のアリスを持つが、蛍曰く、3つ以上のアリスを持つ人間はありえないらしいので、柚香にアリスストーンを入れられている可能性がある。
御原(みはら)
Zの幹部。目で見た物を石化させる「石化メドゥーサのアリス」を持つ為、部下からは影で「メドゥーサ」と呼ばれている。翼曰く、このアリスは滅多に見かけないものらしい。危険能力系眼鏡を掛けた白衣の男。
アリスのパワーは強く、自らのアリスを他の物体(木や石など)に転移させられる程。幹部という立場の為か高圧的な態度が目立つ。また、相手をじわじわと痛ぶるのが好きなサディストでもある。部分的に石化させられた棗達を元に戻そうとした柚香に刺され負傷する。棗を「我が高名なる後輩殿」と呼んでいる事から、彼も棗同様、裏工作員だったと思われる。
紫堂(しどう) 
Zの一員。元アリス学園の生徒で玲生と行動を共にする。アリスの効力を弱める「結界のアリス」を持つ。アニメでは紫堂に似た人物が、「バランスのアリス」を持っていたが中等部の頃にアリスが無くなり、学園から追い出されたと言っている。しかし棗誘拐事件の時、紫堂は結界とテレポートのアリスを持って玲生に付き従っていた。

その他のキャラクター

Mr.ベア(ミスターベア)
北の森の番人として生徒から恐れられている。ぬいぐるみなのに、なぜか凶暴かつ最強。特に子供が大嫌い。だが唯一の弱点は水で、これは要の創ったぬいぐるみ全てに共通する。生みの親である要のことを誰よりも心配していて、陰から見守る優しさを持っている。基本的に要以外の人間には容赦がないが、要の親友である翼には逆らわない。要の創った他のぬいぐるみとは違い、言葉を話すことはできないようだ。登場時には、「ロッキーのテーマ」を鍵盤ハーモニカアンサンブルにアレンジした「Mr.ベアのテーマ」が流れることが多い。学園アリスの話を考えた当初、一番初めにできたキャラが蜜柑とこのベアらしい。ベアのモデルは作者の持っているお気に入りのテディベアらしい・・・
年齢7歳。12月25日生まれ。山羊座
ジャイアントピヨ
中等部で飼っている突然変異の巨大なヒヨコ。寝床は北の森。空腹になると暴れだす。流架とは大の仲良しで、流架が出ている学園祭の劇を見に来るほど。セントラルタウンでは、ピヨを模した「ピヨまんじゅう」が売られている。流架はなぜか「ことりちゃん」と呼んでいる。
ペンギー
イタリアのおじさんのために蛍が作ったロボット。蛍を恋しがり夜泣きがひどかったため返品された。用意していた食料を全て食べつくしたことから、食いしん坊だということが分かる。蜜柑と気が合い、大の仲良し。(何かと蜜柑に似ている)生まれ。1歳。漫画の8巻では、蜜柑達を救うために自分から身を投げた。
ペンギーが好きな人は蛍、蜜柑、流架。やや好きな人は委員長、翼、野乃子、アンナ。嫌いな人は棗、スミレ。
甘夏 (声優:植田佳奈
アニメオリジナルキャラ。蛍が製作した蜜柑そっくりのロボット。劇中では、蛍が学園に来て初めて作ったロボットとされている。蛍を「蛍様」と呼んで慕う。言動・行動が蜜柑と瓜二つで、蜜柑同様世話を焼きたがるがドジを踏みやすい。蛍は、蜜柑のように笑顔と優しさで周りの人間を幸せにできるロボットを作ろうと考えており、そのプロトタイプとして作られた。アニメ最終回では、蛍がフランスの研究員の前で発表することになり、フランス語を覚えた。
ブタ
漫画で度々出て来るブタ。正体は作者の樋口 橘先生。蜜柑のクラスメイトとして登場。その他にも煙の模様に紛れ込んでいたりしている。漫画の1巻~7巻までで76回登場している。12巻では、花名「橘の君」として登場している。アニメにも登場している。

用語

アリス
特殊な能力(天賦の才能)及びその能力を持つ人間の総称で、この作品の主軸。様々な種類があり、大衆の役に立つものから、一発芸のようなものまである。生まれ持った天賦の才能であり、望んだものが手に入るという訳ではないので、自分のアリスを嫌っている者も少なくない。子供がアリスと判明すると、アリス学園からの勧誘や、拉致しようとする人間から逃げ回らなければならない事が多いため、快く思わない親が多い。
アリスの持ち方は現在までに2種類確認されている。ひとつは、蜜柑や棗のように親のアリスが遺伝するタイプ。もうひとつは流架のように、親はアリスではないが本人はアリスとして生まれるタイプ。親がアリスなのに本人が非アリスとして生まれるケースがあるかどうかは、今の所不明である。
アリス学園
アリスを持つ子供を保護・教育する、小・中・高エスカレーター式の全寮制学校。ちなみに高等部は通常の学校と違い5年制のため、20歳で卒業することになる。アリスは、翼や美咲のようにわかりやすい物から、蜜柑や殿のようにわかりにくい物まで多種多様であり、また、能力が現れる時期も人によって異なるため、入学時期はバラバラである。国や大手企業から援助を受けており、かなり広い敷地を持つ。一度入学すると、卒業するまでは外に出るどころか両親との面会もままならない。外部との唯一の連絡手段は手紙である。
表向きは成長期でアリスがうまく制御できない子供の保護を目的にしているが、一方で棗のように、公にできない仕事も行なっている。
家族にも会わせない、小さな子供に危険な仕事をさせていることなどから、外部はもちろん内部からの反発も少なくない。
星階級制度を設けている。幹部生(スペシャル)・星三つ(トリプル)・星二つ(ダブル)・星一つ(シングル)・星なしに分けられ、日頃の生活やお小遣いなどに影響する。
花園会
中等部校長の屋敷でもある「花姫殿」にある美少女サロン。校長が選りすぐった女生徒を招いて、季節毎に大掛かりな催しを行っている。選ばれた女生徒を「花姫」と呼び、1人1人に花名がつけられる。主に中等部以上が対象なのだが、初等部の蛍が選ばれた。着物の着用が基本であり、招かれる女生徒には豪華な着物がプレゼントされる。
抽選方法は、校長から選ばれて招待状が送られる場合と、抽選玉を見つけた一般の女生徒を招待する場合がある。抽選玉は校長の気まぐれで隠される。
校長が男嫌いということもあって男子は絶対禁制であるが、特例として棗、流架、陽一が招かれたり、ペルソナが出入りしている。
ZERO
アリス学園に敵対する反体制組織。通称「Z」。アリス学園に利用されたと感じている卒業生が、アリス学園に報復するために結成・組織化している。しかし柚香のように抜け出す者もいるため、一枚岩という訳ではない。アリスを持つ人間の解放を謳いつつも、棗らを誘拐・洗脳したり売り飛ばそうとしている事から、アリスを持つ人間の味方という事でもないらしい。
潜在能力系
世間一般でいわれる超能力はこの部類が大半。能力別の合同授業の雰囲気も普通。
透視、予知、発火能力、幻覚を見せる、心を読むなどといったアリスがある。棗も危険能力系でなければここに入る。委員長や心読み君など。
技術系
物作りの際に能力を発揮する。作った物に魂を吹き込む能力もある。オタク気質の強い能力のため、合同授業も個別に行われている。アリス祭の出し物の人気が高い。セントラルタウンでの仕事もこのクラスが多い。
発明、感情を動かす演奏、不思議な料理を作る、描いた絵が動くなどといったアリスがある。蛍や要、野乃子やアンナなど。
体質系
人や動物を惹きつけるフェロモンを醸し出したり、身体能力を向上させるなどの体に関する能力。「Z」の玲生などの様に、将来はスポットライトを浴びる仕事に就く場合が多い。
フェロモン系、脚力や腕力を上昇させる、顔や体を粘土のように作り変えるなどといったアリスがある。陽一も危険能力系でなければここに入る。

   流架やスミレ、百合など。

特別能力系
略して「特力系」。上の3つに当てはまらない能力。最小クラスで珍しいアリスが多いが、その反面大衆の役に立ちそうな能力は少なく、他のクラスからしばしば馬鹿にされることもある。蜜柑曰く、「みそっかす系」。この能力者は変人と言われているが、翼曰く、「この学園での変人は外の世界ではマトモ」。合同授業の雰囲気はかなり明るい。
無効化、ドッペルゲンガー、アリス盗み、他者の能力を増幅するなどといったアリスがある。翼(影使いのアリス)も危険能力系でなければここに入る。

   蜜柑や美咲、殿先輩など。

危険能力系
ジャンルを問わず、高い攻撃力や危険性を秘めた能力が当てはまる。合同授業の内容など、謎に包まれている部分が多い。攻撃的なアリスが多い。「危険能力系」クラスとは、外の仕事を行うために能力が高い者を集めることが目的の、名前だけの存在。
少し前まで(少なくとも玲生が生徒だった3年前まで)は、能力が高い者はクラスを問わず駆り出されていたため、このクラスは存在しなかった。
炎、氷、悪霊使い、空気使い、呪い、虫使い、影使いなどといったアリスがある。

   棗や陽一、翼やのばらなど。

能力の形
アリスの寿命の形は以下の4種類に分類される。また、同じ形でも人によって使える量が異なる。
子供の時にしかアリスが使えない(中等部に入る前にアリスが使えなくなって追い出される者もいる。例としてほっしゃん)。
アリスが小出しな代わりにアリスの寿命が長い(例として野田先生)。
爆発的に能力が出るがアリスの寿命が短い(例として葵)。
アリスに底がない代わりに、使うたびに使用者の生命に影響を及ぼす(滅多にいないタイプらしいが当てはまる人が多い。要はこのタイプで、棗もここの可能性が高い。月もここということになっているが、本当かどうかは分からない)。
アリスストーン(能力結晶石)
アリスの一部を封じ込めた石。能力が安定した者にしか作れない。出来た石はアリスもしくは個人の性格を反映した色になり、使うたびに色が薄く、小さくなっていく。
異性でアリスストーンを交換すると付き合っていることの証になる、という昔からの恋の慣わしがあるらしい。棗が合同授業の次の日、蜜柑に渡した。
星階級
その人の能力や日頃の頑張りによって決められる。日頃の生活やお小遣いに影響してくる。
ナッシング(星なし) : 初等部A組に一人いるらしい。
シングル(星1つ) : 蜜柑・心読み君・野乃子・アンナなど - 初等部卒業程度
ダブル(星2つ) : スミレ・翼など - 中等部卒業程度
トリプル(星3つ) : 蛍・委員長・流架 - 初等部では三人・幹部生候補・高等部卒業程度
スペシャル(幹部生) : 棗 - 初等部ではただ一人・文字通りプリンシパルの一員の証
風紀隊
新生徒会長(五島先輩)により発表された。学園側にとって良からぬ態度や反抗的に見える生徒を取り締まる。この人たちに取り締まられると、内申の減点や罰則が課せられる。生徒を煽動するような行為や企みは、見つかれば未遂でも重大な処罰がある。学園中をこの風紀隊が見張る。五島先輩が発表したが、生徒は学園が決めたと思っている。

漫画

花とゆめ白泉社)で2002年に開始され、現在も連載中。2007年11月現在、単行本(漫画)が14巻までと公式ファンブックが刊行されていて、2008年2月頃に15巻が発売される予定。2007年5月18日にイラスト集が発売され、今現在発売中。

アニメ

スタッフ

主題歌

  • オープニングテーマ 「ピカピカの太陽」
    • 作詞:東川遥、作曲・編曲:吉森信、歌:佐倉蜜柑(植田佳奈
    • 1~3話のチアダンスのシーンで、蜜柑のダンスと後ろの人のダンスがずれている。25話はオープニングなし。
  • エンディングテーマ 「幸せの虹」

サブタイトル

  • 1話 学校がなくなっちゃう☆
  • 2話 ようこそ☆アリス学園へ
  • 3話 アリスなんかに負けてたまるか☆
  • 4話 これがウチのアリス☆
  • 5話 星階級はシビアやなぁ☆
  • 6話 うちはみそっかす系☆?
  • 7話 負けへん☆アリスドッジ
  • 8話 じーちゃんに会いたい☆
  • 9話 大好き☆蛍様
  • 10話 うきうき☆セントラルタウン
  • 11話 ただいまアリス☆特訓中
  • 12話 学園祭がやってくる☆
  • 13話 トップ☆スターを追いかけろ
  • 14話 棗を取り戻せ☆
  • 15話 学園へ帰ろう☆
  • 16話 迷路で勝負☆魔法のランプ
  • 17話 蛍のひみつ☆
  • 18話 暗闇で☆ふたりきり
  • 19話 開演☆眠れる森の白雪姫
  • 20話 ラストダンスは誰と☆
  • 21話 目指せ☆優等生賞
  • 22話 ベアと王子様☆
  • 23話 サーカス☆がやって来た
  • 24話 鳴海先生の嘘つき☆
  • 25話 学園を取り戻せ☆
  • 26話 友情は☆エンドレス
NHK BS2 土曜午前8時枠前半
(衛星アニメ劇場 第1枠)
前番組 番組名 次番組
学園アリス
NHK BS2 土曜午前8時枠前半
絶対少年
学園アリス(再放送)
NHK教育 木曜19時25分枠
学園アリス
メントーズ(時間枠拡大)

ゲーム

  • 学園アリス~ドキドキ☆不思議たいけん』 (ゲームボーイアドバンス用ソフト)
    • 2004年11月18日発売。主に原作版の絵である。アリス祭はあったが、新年会は無かった。2006年11月2日には価格を下げた『お買い得版』が発売されている。ちなみにゲームに登場するミニゲームのほとんどは絶対絶命でんじゃらすじーさん史上最大の土下座のキャラ替え版である。(つまり使いまわし)
  • 学園アリス~きらきら★メモリーキッス』 (プレイステーション2用ソフト)
    • 2006年6月22日発売。主にアニメ版の絵である。『ドキドキ☆不思議体験』と違い、主人公(プレイヤー)は未来から来た少女と言う設定である。

                 

  • 学園アリス~わくわく ハッピー★フレンズ』 (ニンテンドーDS用ソフト)
    • 2007年4月19日発売。主に原作版の絵である。「アリス学園がなくなる」と言う噂が立つ。それを阻止するため、ぶた貯金箱にお金を貯めてゆく事になる。ためる方法は森などで集めるアイテムを合成して、またアイテムをつくり、オークションに出品する。合成してできるアイテムは全て蛍特製だ。原作に出てくるケチャップ弾、ピグラー3号、ペンギーバッジなどがつくれる。そのほかにも飽きることなくたくさんのアイテムが作れる。くりご飯大会などGBA用ソフトの『ドキドキ☆不思議たいけん』ではなかったイベントがある(が、やはり新年会は無い)。

※ いずれも発売元はキッズステーション

外部リンク