古手梨花

ひぐらしのなく頃にの登場人物

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古手 梨花(ふるで りか)は、『ひぐらしのなく頃に』に登場する架空の人物である。(声:田村ゆかり/演:あいか

概要

暇潰し編」のヒロインにして皆殺し編主人公であり、の最終章澪尽し編主人公その1。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


人物

8月25日生まれ。圭一の下級生で沙都子と同学年。古手神社の一人娘で、雛見沢村御三家・古手家の最後の1人。毎年6月に行われる「綿流し」では巫女役を務める。「オヤシロさま」の生まれ変わりだと言われており、冷静さと神秘性を兼ね備えた少女で、村中の人間から可愛がられたり崇められている。また、友人や御三家の人間を呼ぶときは名前を呼び捨てにし、その他の人間に対しては名字を呼び捨てにしている。

年少ながら家事全般が得意で、特に料理のレパートリーは豊富。ちなみに小柄で背が低いことと胸が無いことを、密かに気にしている。 Template:SpoilerH

この物語の真の主人公であり、自らを評して曰く「100年の魔女」。どの可能性においても昭和58年6月に殺害される運命にあり、そこから抜け出すために羽入と共に何度も「世界」を繰り返してきた。
また、雛見沢症候群の女王感染者と呼ばれる感染者で、彼女が死ぬと雛見沢症候群の患者が暴走するといわれている。沙都子と共に週に1回は入江診療所に診察に行っている。また、彼女自身雛見沢症候群に感染していると認識している。だが、彼女が雛見沢症候群の研究材料になっていることに対して、彼女の母親は鷹野とよく反発していた。
彼女は自分が死ぬのを防ぐことが目的であると同時に、部活メンバーと共に仲良く平穏に暮らすことも望んでいる。そのため何度も羽入と共に自分の「運命」に立ち向かってきた。部活メンバーが疑心暗鬼に取り付かれた時や、鉄平の帰還など、必死に悲劇の回避を試みる場面があるが、自分自身の非力さによって運命に確実に敗北してしまう。やがて、巻き戻せる運命が短くなるにつれ自分の終わりが近づいていると考え諦観していた。だが、圭一が罪滅し編で奇跡を起こしたり、おもちゃ屋で圭一に運命は金魚網のように簡単に打ち破れるという言葉から、再び「運命」に立ち向かうことを決意する。
「世界」を移行する際に殺害直前の記憶を失うという制限がある。皆殺し編の世界では、最後の夜に山狗に追われる途中、自分を置いて逃げるよう沙都子に懇願されて、逃げ切って犯人が鷹野であるという記憶を引き継ぐか沙都子と共に戦うかという選択を迫られる場面がある(原作では実際にここで選択肢が表示されるが、プレイヤーではなく梨花が自分で選ぶ演出)。梨花は記憶を失う危険を犯してでも逃げずに運命を切り開く選択をし、駆けつけた仲間たちと共に戦うが、残念ながら敗れてしまう。その後、麻酔なしで殺されて次の世界に犯人の記憶を引き継ごうと試みるが、やはり制限通り記憶を奪われる。しかし、犯人の記憶は羽入が引き継ぎ、羽入が祭囃し編で梨花を助けるために貢献することとなる。
趣味として沙都子には隠れてワイン(Bernkastel産)を飲んでいる(『祭』では未成年の飲酒に問題があるとして「ブドウジュース」になっている)。
祭囃し編」で死の運命から逃れられたものの、彼女から超越者としての自覚は完全には抜けていなかった。彼女が「普通の少女」として歩み始めるプロセスは「賽殺し編」にて語られる。

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性格

のような愛くるしさで周囲をいつも和ませているのだが、その振る舞いはなかなか狡猾で、猫というよりは。人の不幸や失敗が大好きで、そんな人を見つけては頭を撫でて慰めてあげることに無上の喜びを感じている。一人称が「ボク」であり、口数は少ないが「〜なのです」「みぃ」「にぱ〜☆」「ふぁいと、お〜」などの口癖を持ち、不思議な存在感をかもし出している。 Template:SpoilerH

普段の可愛い性格の梨花は「その世界の古手梨花」としての人格であり、その時の彼女の一人称や「~なのです」といった口調は、彼女に色々教えていた羽入の真似である。そして、時折現れる「黒リカ」と呼ばれる大人びた性格が「100年の魔女」である彼女の本来の人格である。その意味では、長い時間を経て精神だけの存在として「各世界の古手梨花」から独立化したと言っても過言ではない。
「100年の魔女」として非情な言葉を発することがあるが、本来は心優しい性格。沙都子とは本当に親友だと思っており、北条家という理由だけで村から迫害されていることに胸を痛めている。また、自分が死ぬことを「運命」として受け入れきっている節があり、自分が死ぬ結末を回避するために他の人間達の辿る道程を操作し干渉させて自身の運命を覆そうと試行錯誤するも、そのたびの世界の流れに身を任せて一喜一憂するばかりで「自分自身が辿る道を、自分自身で捻じ曲げる」という観点が欠落してしまっており、本質的に梨花自身が一番「惨劇は回避できる」という希望を信じていないことを羽入によって指摘されている(澪尽し編)。実際に仲間として慕っている部活メンバーを過小評価してしまう場面も多い。彼女の名台詞である『もう、決まっている事なのです…』という言葉も、取り返しのつかない惨劇へのフラグが立ってしまった時に多く見られ、度重なる失敗において心が擦り切れて「精神の死」が近い彼女の深い諦観の心象が垣間見える。また、表の人格で誤解されがちだが、年相応の女の子らしい感情もあり、祭囃し編で赤坂を自分の家で寝泊りしてもらう発言を羽入がした時、顔を赤らめながらそれを拒む場面もある。ちなみに沙都子や羽入をからかったりすることが好きで、「古手梨花」として沙都子をからかう時はほとんど故意でやっている。

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家族構成

両親は共に他界しており、神社の集会所の裏手にある倉庫小屋にて親友の沙都子と二人暮らしをしている。一応両親がまだいた頃に使っていた家は残っているが、過去の事を思い出すという理由でめったなことがない限り帰ることがない。外出先でも沙都子と一緒にいることが多い。 Template:SpoilerH

両親は連続怪死事件の3年目の被害者。出題編にて夫は入江診療所で急死したと病院関係者の関与が暗示されているが、実際この事件は唯一鷹野の「山狗」によって行われた偽装殺人である。梨花自身何度も世界を繰り返し惨劇を回避できなかったため、死という事実を受けいれている。だが、両親のことを決して嫌っているわけではない。また、両親に羽入の存在を語ったり、母親よりも料理をうまく作ってしまい気味悪がられていて不仲のように描かれているが、本当は普通の女の子として生活してほしいという願いだったようだ。

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ゲームスタイル

部活でのゲームスタイルは、強い個性を持った他の4人に比べて余り目立たないものの、堅実に、そしてしたたかに漁夫の利を目指すタイプである。また、自分の可愛らしい振る舞いを生かして相手を骨抜きにすることもできる。

賽殺し編での梨花

両親が共に健在で、住んでいる場所も集会所の裏手の倉庫ではなく実家で生活している。性格は他の人間の会話から他の人間に対して好き勝手やっていたため、みんな(少なくともその世界での沙都子には)から嫌われていた。また、この世界での彼女はオヤシロ様の生まれ変わりではないため、羽入とも連絡が取れない状況になっている。

その他

  • 各編の冒頭に現れる詩の作者「Frederica Bernkastel」は、「100年の魔女」としての梨花の人格であることが推測される。さらに「100年の魔女」としての梨花の人格や「賽殺し編」の内容から勘案するとTips「歯車と火事と蜜の味」「箱選びゲーム」は梨花によって語られたものである。
  • うみねこのなく頃にのとある人物と共通する部分が多いが同一人物かは不明。