障害を持つアメリカ人法
障害を持つアメリカ人法(しょうがいをもつあめりかじんほう、Americans with Disabilities Act of 1990)は、1990年に制定された連邦公法101-336の略称。アメリカ障害者法、ADA法とも呼ばれる。
障害を持つアメリカ人法 | |
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![]() アメリカ合衆国の連邦法律 | |
英語名 | Americans with Disabilities Act of 1990 |
通略称 | ADA法、アメリカ障害者法、米国障害者法 |
法典 | 合衆国法典第42編第12101条 42 U.S.C. § 12101 |
制定日 | 1990年7月26日 |
効力 | 現行法 |
種類 | 社会保障法 |
主な内容 | 障害者に対する人権の尊重 |
この法律は障害による差別を禁止する適用範囲の広い公民権法の一つである。1964年の公民権法は、人種、信仰、性別、国籍、民族その他の属性による差別を非合法と規定するものであるが、障害を持つ者に対する差別に関する規定はなかった。本ADA法の成立により、障害者は1964年の公民権法と同等の差別に対する援護を与えられたものと評価される。
ADA法は大きく4つの柱からなる。
- Title I - Employment (雇用)
- 一定の公的機関や15人以上の従業員を有する民間企業などに雇用時において障害を理由とする差別的取扱いを行うことを禁ずるもの。
- Title II - Public Services (公共サービス)
- Title III - Public Accommodations (公共施設での取扱い)
- Title IV - Telecommunications (電話通信)
参考文献
- 『アメリカ障害者法 全訳・原文』現代書館 1991年 ISBN 978-4768433768
- 八代英太『ADAの衝撃 障害をもつアメリカ人法』学宛社 1991年 ISBN 978-4761491116