マルス (ファイアーエムブレム)

『ファイアーエムブレム』シリーズの登場人物

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マルスMarth)は、任天堂(開発インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』及び『ファイアーエムブレム 紋章の謎』などに登場する架空の人物。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


人物

アリティア王国王子。温和で優しい性格の持ち主である。服装は、『暗黒竜と光の剣』では、パルテナの鏡の登場人物ピットのようなギリシア神話風だったのが、『紋章の謎』では中世ヨーロッパ風となった。ただ、戦闘画面においてはその当時の名残で、スカート状のものを身に着けているのみでズボンをはいていない。

タリス王国のシーダ姫とは、マルスが14歳の時に彼が逃げ延びたタリス王国にて知り合った。周囲も認める公然の恋愛関係である。

マルスの父親が、コーネリアス王であり、姉がエリス、母がリーザである。100年前大陸全土を支配せんとした竜人(マムクート)達を率いた王メディウスを、退治の神剣ファルシオンを手に単身メディウスに立ち向かい、これを倒したアリティア王国初代アンリ王の末裔がマルスであるが、実際にはアンリの弟のマルセレスの曾孫である。

主な対人関係

  • マケドニア白騎士団のカチュアはマルスに片思いをしており言動等からその事がうかがえるが、マルス自身は、その事に気がついていないようである。また他にも、ミネルバの妹マリアや、グルニアのシスターであるマリーシアなどにも、これに類した内容の言動がみられる。
  • マムクートでナーガ族の王女チキには、「おにいちゃん」と慕われている。また、この事でコマンドのチェイニーにちゃかされた事がある。
  • マルスの傅役(ふやく、後見人のこと)は、アリティア宮廷騎士団の隊長でもあるパラディンのジェイガンである。彼は、英雄戦争編では現役を引退し、モロドフ伯爵の後を継いでマルスの相談役となっている。その為、英雄戦争編でのラング将軍との口論の場面の様に、会話シーンにおいては英雄戦争編の方が目立っている。
  • マルスの教育役として寝食を共にした名軍師が、モロドフ伯爵である。マルスは彼を「じい」と呼んでいる。英雄戦争編では軍師の職を引退し、ジェイガンが後を継いでいる。
  • アリティアの貴族出身の魔道士であるマリクとは幼なじみである。

ファイアーエムブレム シリーズでのマルス

『暗黒竜と光の剣』及び『紋章の謎』の全編を通しての主人公。ユニットとしての種別は「ロード」である。

レイピア(Sナイト・Aナイト系に特効)を初期装備とし、彼のみがこれを扱える(ただし、『紋章の謎』版では、踊り子も使用可)。マルス専用の神剣ファルシオンは竜系のユニットに特攻の効果を持ち、さらに『暗黒竜と光の剣』では、使用するとマルスのHP回復とマムクート以外の敵の直接攻撃を封じる効果も持つ。アカネイア王家の宝剣メリクルは、『暗黒竜と光の剣』ではマルス専用のレイピアで、効果はLVUP時にマルスのステータスのどれかが最大2UPする効果がある(ただし、紋章の謎ではソードに変更になり、剣が扱えるユニットならば誰でも使用可能に変更されている。効果も獲得経験値2倍になっている。)。なお、小説版『紋章の謎』ではハーディンとの対決の際にアストリアが「グラディウスを持つハーディンと戦うならば」とメリクルソードをマルスに借すシーンが描かれている。

アイテムとしての(ファイアー)エムブレムはマルス専用で、宝箱を開ける事が出来るようになる。「村」を訪れる「訪問」と陣地の「せいあつ」はマルスのみが行えるコマンドであり、敵のボスを倒して玉座などを「せいあつ」する事が各ステージの勝利条件となる。また『紋章の謎』では、マルスのユニットが輸送隊を兼務している。

ちなみに、『紋章の謎』では、第1部のレベル(成長)を第2部に引き継ぐことが出来ない。

暗黒竜と光の剣及び『紋章の謎』第1部 暗黒戦争編

アカネイア歴602年に、ドルーア帝国により占領されたアリティア王国から東方の島国タリスに、主だった家臣と逃げ延びる。 それから、2年後のアカネイア歴604年に、逃亡先であるタリス王国がガルダの海賊に襲われたことにより、マルスが立ち上がったところから物語は始まる。

当初は少数派であるが、オレルアンにてニーナ王女からファイアーエムブレムを託されて以来、その人望などから次第に期待が寄せられるようになり、対ドルーア帝国派の盟主となっていく。その後605年に神剣ファルシオンにより、暗黒竜メディウスを倒し、暗黒戦争は終結する。

公式設定では『暗黒竜と光の剣』及び『紋章の謎』第1部 暗黒戦争編の時点で16歳である。

『紋章の謎』第2部 英雄戦争編

アカネイア歴607年に、アカネイア帝国のハーディン皇帝の要請によりグルニアの反乱鎮圧に赴いたマルスらアリティア軍。しかし、司令官のラングのやり方に気に入らず口論を起こしてしまう。この事でマルス達は反逆者になってしまい、出身国のアリティアを襲撃されてしまう。これは、ハーディンの策略であった。一時期は反乱の首謀者として暗黒戦争編の戦友に敵対され戦う事になるマルス。

しかし、ハーディンの強引な手法に疑問を持つ人々やそのやり方に気に入らない者達がマルスの下に集うようになり、対ハーディン皇帝派の盟主となっていく。その後幾多の戦いを経て、アカネイア歴:608年、アリティア軍によりアカネイア帝国のパレスが陥落。皇帝ハーディンは戦死し、英雄戦争は終結した。さらに、ハーディンを陰で操っていた暗黒司祭ガーネフ及び、ガーネフにより再度復活を遂げた暗黒竜メディウスを倒したのである。

公式設定では「英雄戦争編」の時点で17歳である。

暗黒竜と光の剣(DS・仮)でのマルス

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ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣のリメイク版が、ニンテンドーDSソフトとして2008年に発売予定。「暗黒竜と光の剣(DS・仮)」は当事典での便宜上の仮名で、雑誌等では現在「ファイアーエムブレム(仮)」と表記されている。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでのマルス

大乱闘スマッシュブラザーズDX

2001年11月21日(日本国内)発売のニンテンドーゲームキューブ用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では隠しプレイヤーの1人として登場する。デザインは『紋章の謎』をベースにリメイクされている。武器としてファルシオンを装備している。はOVA版同様緑川光。当初マルスはファイアーエムブレムシリーズが(当時)日本のみの展開であった為日本版のみでの登場の予定だったが、マルスというキャラクターが海外でも好評だった為、海外版スマブラDXでも削除されず登場したという経緯がある。その為、海外版でもマルスは日本語で喋る。

マルスが参戦したきっかけはニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ公式サイト「オンラインガイドスマブラ拳!!スマッシュブラザーズ秘伝の書」の「アンケート集計拳!!」にて、『スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ』 のアンケートにて、ファイアーエムブレムのキャラクターで参戦して欲しいキャラクターの中で、第一位だったからだと思われる。なお、スマブラシリーズにおいてストーリーと言うものは特に無く、マルスの参戦においてもオリジナル作とスマブラとの間において、特段ストーリ上における関連付けはされていない。

声が爽やかすぎる事とキャラクター停止時に髪をかき上げる仕草からDXでのマルスはキザの印象が強いようである。顔がオリジナルゲームと比べると美形よりになっているのでファイアーエムブレムを知らないスマブラファンからは「女性」だと間違われる事がDXのアンケート集計拳、ファミ通キューブ+アドバンス誌のスマブラランドDXの投稿等でたまに見かける。

『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』においてマルスの通常攻撃は歩いて敵を攻撃するが、クリティカル(必殺)攻撃の場合は走って敵に攻撃する。当作(『DX』)でもこの走るモーションが再現されており、スマッシュ横攻撃も剣装備時の必殺モーションが元になっている。又、ジャンプしている時に回転をするモーションは『暗黒竜と光の剣』のファルシオン装備時限定の最大ジャンプ時の戦闘アニメーションが元になっている。

プレイスタイルは「流麗な剣質」と言う性能である。服装やデフォルトカラー等は、オリジナルの『紋章の謎』とは相違点がみられ、公式イラストには無い胸鎧が追加されていたり肩当ての形状も『紋章の謎』とは異なる。この形状が一致するマルスはファイアーエムブレム 紋章の謎(OVA)の鎧だと思われる[1]。色代えの白カラーは、ファイアーエムブレム トラキア776の主人公リーフに準じたカラーだと、DXのアンケート集計拳の桜井政博氏のコメントで判明している。

大乱闘スマッシュブラザーズX

2008年1月31日(日本国内)発売のWii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』においても、隠しプレイヤーキャラクターの1人としての登場している。隠しキャラでありながらオープニングムービーに登場しており、公式サイトでも発売後に早く(2008年2月7日)から紹介された。

前作同様マルスの参戦においてオリジナル作とスマブラとの間において、特段ストーリ上における関連付けはされておらず、アドベンチャーモードの亜空の使者で軽いストーリーが追加されている程度である。プレイスタイルは前作同様「流麗な剣質」である。最後の切り札は、オリジナルゲームに準じた『必殺の一撃』。この時、相手側には紋章の謎の赤背景つきのHPゲージが表示される(ゲージはオリジナルゲームに準じた52で表示)。デフォルトカラーは、一部を除き大乱闘スマッシュブラザーズDXに近いカラーで参戦している。鎧の形状はファイアーエムブレムミュージアムの紋章の謎、英雄戦争編のファイアーエムブレムTCG版のイラストに近い。

シャドーモセス島ステージ限定のソリッド・スネークのアピール通信でのマルスの説明には、一部地名が間違えている。 Template:SpoilerH アドベンチャーモード『亜空の使者』では、戦場の砦の上で亜空間爆弾が爆発した姿を目撃し、亜空軍と戦いながら、爆発したところまで近寄ると、敵と認識したメタナイトと互いに一度は敵だと思った二人が、“亜空軍”という共通の敵を見いだすことよって行動を共にする。その後、亜空軍の幹部であるエインシャント卿の持つ亜空間爆弾を落としたアイクと剣士三人組として行動を共にする。ボスキャラクター・ガレオムを発見するなり何も言わないまま一目散で追撃を開始するアイクの姿に仕方ない表情を浮かべる一面も持つ。 Template:SpoilerF

脚注

  1. ^ ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート、ファイアーエムブレム紋章の謎(OVA)より。

その他

  • 日本コロムビア株式会社発売の『ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集』の第一曲目「マルス」の曲は、一部のシリーズを除いた歴代オープニングテーマ、CMソング、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのステージ曲他で使われている「ファイアーエムブレムのテーマ」のアレンジ曲である。なおこのCDには、ファイアーエムブレムシリーズの作曲者、馬場由佳氏が参加している。
  • 株式会社ユージンの「SRファイアーエムブレム紋章の謎」パート1のカプセルフィギュアに登場する。天馬に乗ったシーダとセットで戦うシーンのフィギュアである。
  • 角川書店佐野真砂輝&わたなべ京のファイアーエムブレム漫画からのドラマCD、BMGビクター/アニメイトフィルムから発売されたファイアーエムブレム黎明編/紫嵐編(バージョンはファミコン版暗黒竜と光の剣)では石田彰エニックスの『GファンタジーコミックCDコレクション ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣』では中原茂がマルスの声を担当していた。

参考文献

  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 1990年5月20日発行 (株)小学館
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 (株)小学館
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL 1994年5月20日発行 (株)小学館
  • ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート 1996年5月20日発行 NTT出版(株)
  • NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK1 任天堂(株)発行
  • ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株) 

関連項目

外部リンク