乗り物

移動するために使うもの

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乗り物(のりもの)とは、主に人を乗せて移動(輸送)するもの。

一般的には、交通機関、あるいは人が乗る車両や船舶などの機器の総称をいう。なお、「乗り物」と呼んだ場合、広義には観覧車遊園地などの遊具なども含まれる。歴史的には、駕籠の内、高貴な身分の人物が乗るものも乗り物という。

概念的には英語の「ヴィークル」(vehicle)、ラテン語の「ヴェヒクルム」(vehiculum)、ドイツ語の「ファールツォイク」(Fahrzeug)などが全てを総括する対応語として存在するが、日本語に相応しい総称はなく、輸送(用)機器、あるいは輸送(用)機械(この場合は人だけでなく、貨物の輸送にも利用されるものも含む)とも総称される。

  • この輸送用機器を使って、人(旅客)や貨物の輸送サービスを提供する事業を営む業種は運輸業という。

乗り物の特性

乗り物を比較するときには以下の言葉が頻繁に用いられる。

高速性(迅速性)…いかに早く目的地まで物や人を運べるか
高速性に優れた乗り物は、航空機である。地上に比べ、障害物が少ないことが挙げられる。対して、海上では摩擦抵抗が大きいために、船舶などは高速性を出しにくい(それを克服したTSLなどもある)。
定時性…いかに安定した時間で、物や人を目的地まで運べるか
定時性に優れた乗り物として鉄道が挙げられ、とりわけ地下鉄は特に定時性に優れた乗り物として挙げられる。航空機や船のように天候に左右されることも少なく、自動車のように交通状況に左右されることも少ないからである。
大量性…いかに多くの物や人を目的地まで運べるか
大量性に優れた乗り物としては、船が挙げられる。浮力のために積載物の重量を軽減できるからである。また、旅客に対しては、鉄道は大量性に優れた乗り物といえる。
利便性…いかに便利に、物や人を目的地まで運べるか
利便性を代表する乗り物が戸口輸送を行いやすい、自動車である。鉄道は駅と線路、飛行機は空港、船は港などの専用設備が必要なのに対し、自動車(とりわけ自家用車)は舗装道路さえあれば、自在に輸送を行えるからである。
低廉性…いかに目的地まで物や人を運ぶのにコストを抑えられるか
運賃、輸送費用、設備費用、整備費用、乗り物の購入費用、あるいは燃費などを判断する基準となるものだが、顧客のニーズ(それがすぐ欲しい商品なのか、それとも安く仕入れたい商品なのか)によって大きく左右されるため、評価しがたい部分がある。
安全性…いかに安全に、物や人を目的地まで運べるか
とりあえず、一番安全といわれているのが航空機であり、事故発生率は他の乗り物に比べ、格段に低い。しかしながら、万が一の事故の際の生存率が極めて低いため、一概に安全とは言い難い部分がある。また、日本の新幹線はこの安全性を売りとしている部分がある。
快適性…いかに快適に、目的地に人を運べるか
一般に快適性に優れた乗り物は船であり、ホテルのようにくつろげる豪華客船などはこの快適性を追求したものである。しかしながら、船酔いしやすいなら船は快適な乗り物とは言い難い。また、目的地まで早く到着したいという客ならば、飛行機を快適性の高い乗り物と思うかも知れない。あるいは、窓から見る風景を評価するならば、鉄道(ローカル線)や高速バスに軍配が上がるだろう。つまり、何を以って快適と定義するか、それは大きく人の判断基準に委ねられるため、評価しにくい基準である。
耐久性…いかに頑丈で衝撃に耐え、長持ちすることができるか
安全性と似ているが一般にオートバイ自転車等の人間の体がむき出しの乗り物はぶつかった衝撃で運転者を死傷させたりして、何らかの後遺症を残すことも多い。運転者の生命、身体を保護する努力が必要となってくる。自動車等の外装で覆われた乗り物はこの点をうまくクリアしていると思われるが、ぶつかった衝撃で運転者に何らかの後遺症も残すことも考えられるため注意が必要である。また、耐用年数も考慮する事で事故を未然に防いだりすることもできる。
低公害性…いかに環境負荷やストレスを少なくして、目的地に人や物を運べるか
近年、盛んに叫ばれているのがこの低公害性である。排出ガスを出さないという点から鉄道が評価されているが、動力源の産生場所(発電所)などの環境負荷を考慮すると、明確に結論を出しがたい。また、公害は自然環境だけのものでなく、騒音振動悪臭などといった住環境も大きく関与しているため、総合的に考えると最も低公害性に優れた乗り物は自転車(ただし、乗車する人のマナーに大きく左右される)である。

乗り物一覧

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関連項目