1985年のJSL

これはこのページの過去の版です。220.148.226.171 (会話) による 2008年4月30日 (水) 10:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (参加クラブ)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

1985年JSL(第21回日本サッカーリーグ1部および第14回日本サッカーリーグ2部)は1985年9月6日から1986年3月26日まで行われた。このシーズンから本格的な秋春制に移行した。優勝は、1部が古河電気工業サッカー部で2部が松下電器産業サッカー部であった。

JSL1部では古河電工が得意の堅守速攻が冴え渡り9年ぶりの2度目のリーグ優勝を達成した。また日本鋼管本田技研といったダークホースの健闘が光ったシーズンとなった。開幕前に優勝候補と目されていた読売クラブ日産自動車日本代表に多くの選手を送り出していた事もあって苦戦が続き不本意なシーズンとなった。

主な話題として、1986年2月8日の第16節、三菱対日立戦で西野朗日立製作所所属)が8試合連続得点を達成し、往年の名ストライカー釜本邦茂の記録(釜本は2度記録している)に並んだ。2月1日の第15節、読売対フジタ戦で現役高校生の菊原志郎(読売クラブ所属、16歳7ヶ月)が後半から途中出場しリーグ最年少出場を記録した事などが挙げられる。

また、読売に次ぐクラブチームの1部参加となった全日空横浜クラブはシーズンを通じて最下位に低迷し、3月22日の第22節、三菱重工戦で選手6名がボイコット騒動を起こし、選手が無期限登録停止処分を受ける事件も発生した。

今シーズンのキャッチフレーズは「見せてくれ、蹴闘」。モデルにタレントの明石家さんまが起用された。

1部

大会概要

  • 開催期間:1985年9月6日から、1986年3月26日
  • 12チームに拡大。
  • 開催期間を秋から翌春に変更。
  • 下位2チームが自動降格(入れ替え戦廃止)。

参加クラブ


成績

年間順位

順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1位 古河電工 35 15 5 2 40 15 +25
2位 日本鋼管 28 13 2 7 39 22 +17
3位 本田技研 28 8 12 2 30 20 +10
4位 フジタ工業 26 9 8 5 31 17 +14
5位 日産自動車 24 8 8 6 23 29 -9
6位 ヤマハ発動機 23 9 5 8 20 21 -1
7位 三菱重工 22 8 6 8 29 19 +10
8位 日立製作所 21 8 5 9 26 33 -7
9位 読売クラブ 19 7 5 10 28 31 -3
10位 ヤンマー 18 6 6 10 20 27 -7
11位 住友金属 15 6 3 13 21 32 -11
12位 全日空横浜 5 2 1 19 16 57 -41


優勝・アジアクラブ選手権出場
自動降格

得点ランキング

順位 選手名 所属クラブ 得点数
1 吉田弘 古河電工 16
2 西野朗 日立製作所 12
3 藤代伸世 日本鋼管 11
4 松浦敏夫 日本鋼管 10
関塚隆 本田技研 10
小林幸一 フジタ工業 10
原博実 三菱重工 10

アシストランキング

順位 選手名 所属クラブ アシスト数
1 浅岡朝泰 日本鋼管 11
2 永井良和 古河電工 10
3 谷中治 フジタ工業 8
4 及川浩二 日本鋼管 8
ラモス 読売クラブ 7

来季の変動

  • 住友金属(JSL1部11位)と全日空(JSL1部12位)がJSL2部へ自動降格。
  • 松下電器(JSL2部優勝)とマツダ(JSL2部準優勝)がJSL1部へ自動昇格。

表彰

選手名 所属クラブ 受賞回数
得点王 吉田弘 古河電工 2
アシスト王 浅岡朝泰 日本鋼管
ゴールデンボール賞 吉田弘 古河電工 2
シルバーボール賞 浅岡朝泰 日本鋼管
新人王 越後和男 古河電工 _
ファイティング
スピリッツ賞
宮内聡 古河電工 _
優秀監督賞 清雲栄純 古河電工
年間優秀11人賞 松井清隆 日本鋼管 2
岡田武史 古河電工
金子久 古河電工
勝矢寿延 本田技研
加藤久 読売クラブ 5
木村和司 日産自動車 3
宮内聡 古河電工
西野朗 日立製作所
吉田弘 古河電工 3
永井良和 古河電工 5
浅岡朝泰 日本鋼管

2部

大会概要

今シーズンより、東西ブロック別による前期と上位・下位リーグによる後期の前後期制を採用した。

  • 前期:12チームを東西ブロックに分け、2回戦のリーグ戦で行われた。
  • 後期:前期の東西ブロックそれぞれの上位3チーム(計6チーム)で上位リーグを行い、下位3チーム(計6チーム)を東西ブロックに分け下位リーグを行う。
    • 下位リーグ順位決定戦:下位リーグの東西ブロックそれぞれの1-3位が直接対決で7・8位、9・10位、11・12位決定戦を行った。

参加クラブ


成績

年間順位

  1. 松下電器
  2. マツダ
  3. 東芝
  4. 甲府クラブ
  5. 田辺製薬
  6. トヨタ自動車
  7. 新日鐵
  8. 富士通
  9. 西濃運輸
  10. 京都府警
  11. 大阪ガス
  12. TDK

前期

東ブロック
順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1 トヨタ自動車 17 8 1 1 23 6 +17
2 東芝 13 6 1 3 12 7 +5
3 甲府クラブ 10 5 0 5 22 16 +6
4 富士通 10 4 2 4 16 12 +4
5 西濃運輸 8 3 2 5 13 21 -8
6 TDK 2 0 2 8 10 34 -24
西ブロック
順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1 松下電器 18 8 2 0 26 6 +20
2 田辺製薬 13 6 1 3 13 8 +5
3 マツダ 12 5 2 3 14 10 +4
4 新日鐵 11 5 1 4 18 9 +9
5 京都府警 4 2 0 8 3 28 -25
6 大阪ガス 2 1 0 9 8 21 -13

後期

上位リーグ
順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1 松下電器 17 8 1 1 23 6 +17
2 マツダ 13 6 1 3 12 7 +5
3 東芝 10 5 0 5 22 16 +6
4 甲府クラブ 10 4 2 4 16 12 +4
5 田辺製薬 8 3 2 5 13 21 -8
6 トヨタ自動車 2 0 2 8 10 34 -24
下位リーグ・東ブロック
順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1 富士通 8 4 0 0 17 2 +15
2 西濃運輸 3 1 1 2 5 8 -3
3 TDK 1 0 1 3 2 14 -12
下位リーグ・西ブロック
順位 クラブ 勝点 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失差
1 新日鐵 7 3 1 1 9 2 +7
2 京都府警 3 1 1 2 4 7 -3
3 大阪ガス 2 1 0 3 6 10 -4


自動昇格
順位決定戦
名称 東ブロック スコア 西ブロック
7・8位決定戦 富士通 0-1 新日鐵
9・10位決定戦 西濃運輸 1-0 京都府警
11・12位決定戦 TDK 1-2 大阪ガス

来季の変動


表彰

選手名 所属クラブ 備考
得点王 山本浩靖 松下電器 9得点
アシスト王 田口亮二 トヨタ 7アシスト