ツバメ
スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類
ツバメ・つばめ
| ツバメ | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||
| Hirundo rustica | ||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||
| Barn Swallow |
ツバメ(燕)はスズメ目、ツバメ科に属する鳥である。全長約17cm。背が黒く、のどと額が赤い。餌は飛行する昆虫で、これらを空中で捕食する。北半球の広い範囲で繁殖する。
日本には夏鳥として春先に飛来する。泥と枯草で巣を作るが、民家の軒先など人が住むにぎやかな環境に営巣するという習性がある。これは、ヒナや卵を狙う天敵であるカラスやスズメが近寄らないためだと考えられている。ちなみに中華料理の食材となる燕の巣はアマツバメ目アマツバメ科に属するアナツバメの巣であり、ここで述べられるツバメの巣とは別物である。
4~7月ごろに3~7個の卵を産卵する。主にメスが抱卵し、13~17日でヒナが生まれる。巣立ちまでは20~24日、その間、親鳥はヒナに餌を運びつづける。1回目の繁殖を済ませたつがいの内、その半数以上がヒナが巣立っておよそ2週間後に同じ巣を使って2回目の繁殖をする。この2回目の繁殖のヒナを2番子という。2番子も7月中には巣立ちをする。巣立ちを終えたヒナと親鳥は河川敷のアシ原などに集まり、数千羽から数万羽の集団ねぐらを形成する。10月ごろに南の越冬地に旅立つ。渡りや越冬については不明点が多い。
害虫を捕食するため、益鳥として農村部を中心に大切に扱われてきた。江戸時代にはツバメの糞は雑草の駆除に役立つと考えられていた。
参考図書
大田眞也 『ツバメのくらし百科』 ISBN 4902116316