ドナルド・マクドナルド
ドナルド・マクドナルド(Donald McDonald、原名・公式名称:Ronald McDonald)はファーストフードチェーン店マクドナルドのマスコットであるピエロ。英語での原名は「ロナルド・マクドナルド」であるが、この項目では日本での正式名称である「ドナルド・マクドナルド」に統一して記述する。

モデルは道化師のウィラード・スコット。
概要
人物など
マクドナルドが1960年代に生み出した。『ファストフードが世界を食いつくす』(2001年)によればアメリカ合衆国の児童の96%は彼を知っており、米国一知られたファーストフードの宣伝キャラである。アメリカではドナルドは人気者。
テレビCMにおいてこのピエロは架空の世界マクドナルドランドに住んでいて、後述の仲間たちと冒険を繰り広げる。近年ではこの「子供じみた」ドナルドは次第に消えていき、日常生活での子供たちとのふれあいが描かれるようになった。
ドナルドは31の違う言語を使うとされ、北京官話、オランダ語、タガログ語、ヒンディー語なども話す[1]。
多くの人々が常勤でドナルドの衣装を着て病院の子供たちを訪れる。またドナルド・マクドナルド・ハウスでは近くの長期療養施設に入院する子供に会いに行く親が宿泊することができる。
ファーストフードをめぐる論争で、ドナルドはタバコブランドのキャメルの元マスコットジョー・キャメルになぞらえて批判された。[2]。
2003年8月からドナルドはマクドナルドの"Chief Happiness Officer"に任命された。
1980年代までのマクドナルドのCMではドナルドは頭に帽子をかぶっており、今のイメージとはまったく異なるものであった。
顔のメイクなどは国ごとに違いが見受けられるものの、赤いアフロ、赤と白の縞模様の服、赤くて大きい靴などは万国共通である。
本名・正式名称はロナルド
上記のとおり、ドナルドの本名と正式名称はロナルド・マクドナルドであるが、日本ではドナルド・マクドナルドとなっている。これは、マクドナルドが初めて日本に進出した際、日本人にとって「ロナルド」という単語は発音しにくく「ドナルド」の方が発音しやすいという意見が出たためである。
このため、日本国内ではドナルドダックと混同することがしばしばあるが、近年「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」で「ロナルド」という本名が紹介された後も、区別をつけるために「ロナルド」と呼ぶパターンはほとんど存在しない[3]。
ドナルドの仲間たち
ドナルドには以下のような仲間たちがいる。かつてはドナルドと共にハッピーセットのおまけの玩具になることも多かったが、近年の日本国内ではほとんど姿を見かけなくなった。ハッピーセットのおまけ玩具の人形は、非常にもろく壊れやすかった。
()内は英名・正式名称。
- メイヤーチーズマック (Mayor McCheese)
- その名の通りチーズマックをイメージしたキャラクター。マクドナルドランドの市長。
- ハンバーグラー (the Hamburglar)
- ハンバーグをイメージしたキャラクター。ハンバーガーを盗むイタズラ者という設定。ビッグマックポリスはその敵役である。当初は初老の男性でいかにも悪役らしい風貌であったが、80年代後半に現在の少年の姿になった。なお、"burglar"とは英語で「盗人」の意。昔、マクドナルドのCMで子供のハンバーガーをハンバーグラーが盗み風船で逃亡しようとしたがドナルドのドナルド・マジックで風船を割られ殺されかけたことがあった。
- グリマス (Grimace)
- マックシェイクをイメージしたキャラクター。バーバパパに酷似しているが関連性はない。
- バーディー (Birdie the Early Bird)
- 朝マックをイメージしたキャラクター。鳥の女の子。
- フライガイ(The Fry Kids)
- フライドポテトをイメージしたキャラクター。ポンポンに足が生えたような格好をしている。
- ビッグマックポリス(Big Mac Police)
- ビッグマックをイメージしたキャラクター。現在は全世界で使用が中止されている。これは、警官であるビッグマックポリスがドナルドなどを監視する印象を与えるためである。→「ビッグマックポリス」を参照
ドナルドのウワサ
『ドナルドのウワサ』は2002年 - 2007年初頭ごろに放送されていたテレビCMのシリーズ。CMではドナルドに関する疑問が提示され、解答はマクドナルドのオフィシャルサイトに掲載されていた。ただし、現在ではすべて削除されている。
- ドナルドの髪は、なんで赤いの?
- どこにいても、子供達がドナルドをすぐ見つけ出せるようにしたため。なお、初期の髪形は今のアフロヘアーと異なり、帽子をかぶっていた。
- ドナルドの名字って、マクドナルド?
- 「ドナルド」が名前で「マクドナルド」が苗字。ただし、前述の通り日本以外での正式名称は「ロナルド・マクドナルド」である。
- ドナルドは、スポーツにはまってる?
- ドナルドは様々なスポーツをこなす。過去にはシンクロナイズドスイミングや、スキージャンプに挑戦しているCMもあった。
- 他にもサッカー、バスケットボール、野球、スケートボードなどを行っている。
- ドナルドって、しゃべるの?
- 日本では1990年代前半までは、ドナルドが喋っているCMが多かったが、1990年代末期からドナルドは喋らなくなり、「ドナルド=喋らないキャラクター」という印象が一般的となった。よってこのCMは、喋らないキャラクターという印象を持っている世代には不思議な感覚を与えるCMとなった。彼自身は「もちろんさぁ。ドナルドはおしゃべりが大好きなんだ。今度一緒にお話しようよ」と答えている。
- ドナルドは、ダンスにはまってる?
- 自然に体が動いてしまうほど、ダンスに夢中のようである。また、マクドナルドのオフィシャルサイト内には「ドナルドエクササイズ」なるダンスが存在するほか、現在は子供と踊るCMが放送されている。
- ドナルドのくつって、なんセンチ?
- 「何センチ」と質問しているのに対し、「ハンバーガーが4個分くらいかな?」と答えており、結局靴の長さが何センチなのかは未だに不明である。
- ランランルーって、なんなんだー?
- 「ランランルー」とは日本国内のCMでドナルドが発している謎の言葉である。この質問に対し彼は「ドナルドは嬉しくなると、ついやっちゃうんだ。みんなも一緒にやってみようよ」とだけ答えており、この言葉の意味は未だもって不明である。過去には似たようなものとして「ドナルドマジック」という言葉もあった。
ドナルドのゲーム作品
彼を主人公にしたファミリーコンピュータのゲームソフトがある。
ドナルドの役をした人物
アメリカ
- Willard Scott(ウィラード・スコット)(1963年 - 1965年)
- Bev Bergeron(1966年 - 68年)
- George Voorhis(1968年 - 1970年)
- Bob Brandon(1970年 - 1975年)
- King Moody(キング・ムーディ)(1975年 - 1984年)
- Squire Fridell(1984年 - 1991年)
- Jack Deopke(1990年 - 1992年)
- Joe Maggard(1994年 - 2007年)
- Brad Lennon(2007年 - )
日本
・富山敬(70年代後期から80年代前半まで) ・加門良(2002年まで) ・佐藤弘道(現在)
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脚注
- ^ McDonald's India: Fun Zone
- ^ Ronald McDonald - Meet Joe Camel in Advertising Jail
- ^ 前述の画像にもあるが、タイのドナルド人形は合掌をしている事も取り上げられた。
外部リンク
- ドナルドルーム - ドナルド・マクドナルドの日本版公式サイト