宮本顕治宅盗聴事件

これはこのページの過去の版です。モトカル (会話 | 投稿記録) による 2008年7月2日 (水) 20:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (「脚注」の節作成、出典明示)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

宮本顕治宅盗聴事件(みやもとけんじたくとうちょうじけん)とは日本共産党委員長であった宮本顕治宅の電話が盗聴されていた事件。

概要

1970年、自宅の電話回線が創価学会の学生部幹部数名により盗聴されるという事件の被害にあった。この事件は、後に同事件を根拠に創価学会を恐喝し、実刑判決を受けた創価学会の元顧問弁護士山崎正友が主導したものであった[1]。山崎自らが、盗聴事件の実行犯は自らを含めた複数の創価学会幹部であることを週刊誌にて告白した1980年に、宮本は特定の個人は不明としながらも、宗教法人としての創価学会に対して、盗聴被害の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。1988年、東京高等裁判所での控訴審の判決後、学会側が最高裁判所への上告を取り下げたことにより、創価学会側の敗訴が確定している[2]

裁判所の判決では、「当時創価学会幹部の承認と資金提供のもとに盗聴を実行した」として創価学会の組織的関与を認定した。

関連項目

脚注

  1. ^ 島田裕巳 『日本の10大新宗教』(幻冬舎 2007年11月30日) ISBN 978-4344980600
  2. ^ 宮本顕治委員長(当時)宅電話盗聴事件の判決は?(『しんぶん赤旗』 2004年3月11日付)