遊☆戯☆王5D's

2008年4月2日から2011年3月30日までテレビ東京系で放送されていたテレビアニメ作品

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Template:継続中の作品遊☆戯☆王5D's』(ゆうぎおうファイブディーズ)は、2008年4月2日よりテレビ東京系で放映中のテレビアニメ作品。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

集英社週刊少年ジャンプ」創刊40周年、及び「Vジャンプ」15周年記念作品。本作は、アニメ作品『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の世界観を継承した新シリーズ第3部である。前2作とは異なり舞台は数十年後の童実野町となる。当初、「バイクに乗ってデュエルする」というコンセプトが話題となったが、デュエルはすべてバイクに乗って行うというわけではなく通常のデュエルも行われる。今作もカードゲームが主軸の物語ではあるが、今回メインタイトルから「デュエルモンスターズ」が外れ、「遊☆戯☆王」のロゴも新たなデザインのものに変更された。「デュエルモンスターズ」は過去の作品ではカードゲームの呼称であったが、本作ではその名称は使用されていない。

あらすじ

舞台は武藤遊戯がいた時代から数十年後の童実野町。そこはネオ童実野シティと呼ばれ、身分の高低などから上層地帯と下層地帯に分けられている階層社会であり、D・ホイールと呼ばれるバイク型デュエルディスクを使用したライディング・デュエルが流行していた。

不動遊星は、ネオ童実野シティの下層地帯「サテライト」で仲間と共に生活を共にしている。ライディング・デュエルのキング、そしてかつてのライバル、ジャック・アトラスに自分の大切なカードである「スターダスト・ドラゴン」を奪われ、それを取り戻すべくついにサテライトから脱出する。

登場人物

主要人物

不動 遊星(ふどう ゆうせい)
本作の主人公。年齢は18歳。身長・体重・血液型・生年月日・職業はすべて不明。生まれた場所も不明。マーカーのID番号はG2MA2-88。サテライトの一角で仲間達と暮らしていた。サテライト脱出後は雑賀の元に身を寄せる。エースカードは「スターダスト・ドラゴン」。過去にジャックに盗まれたため所持していなかったが、後にジャック自身により返還される。
拾い集めのカードからなるデッキを使用するものの、そのデッキの完成度の高さは上層エリアのデュエリスト並あるいはそれ以上である。ライディング・デュエル用と通常のデュエル用の2つのデッキを所持し状況によって使い分ける。
普段は冷静沈着で純朴な青年だが、その胸の奥にはデュエリストとしての熱い心を秘めている(ジャックからは熱い性格のために挑発に乗りやすいと言わている)。また、この世に存在するすべての人間やカードには価値があり、不要なものなど一切無いという信念を抱いている。
人と人との「」を頑ななまでに強く信じており、自分達を裏切ったジャックすら「友」と呼んだ。その熱い心は人を惹きつけ、彼の周囲にはいつも「絆」で結ばれた仲間が存在している。
頭脳明晰で手先が器用なため、D・ホイールを自ら組み立てることができる。また、ハッキングジャミング等も容易に行える程の技術も持っている。
仲間たちの協力もあり、サテライトから脱出する事に成功。スターダスト・ドラゴンを取り戻す為、ジャックにライディング・デュエルを挑むが、スターダスト・ドラゴンとレッド・デーモンズ・ドラゴンとのせめぎ合いの最中、突如「赤き竜」が出現し、右腕に竜の痣が浮かび上がって消えた。その後、シティへの不法侵入の罪でセキュリティに身柄を拘束され、左頬にマーカーを刻印された後、1ヵ月間に渡る再教育プログラムを受けるために収容所へ送られた。しかし、ゴドウィンから収容所に居てもシグナーの力を覚醒出来ないと判断され、出所することになった。その後、雑賀の協力を得てセキュリティ保管庫に保管されていたデッキとD・ホイールを取り戻すが、セキュリティ保管庫から脱出する際に捜査官に特殊警棒による電撃を浴びせられ、意識が朦朧となりシティ最上階である「トップス」近くで気絶する。トップスに住む龍亞と龍可に助けられるものの、マーカーを付けていることからセキュリティに探知され、関係のない2人に危害が加わることを恐れ、夜中に脱出する。そこへ、突如現れたイェーガーに「デュエル・オブ・フォーチュンカップに出場しなければラリー達に危害を加える」と脅され、フォーチュンカップに出場する事となる。フォーチュンカップ1回戦ではライディング・デュエルで炎城ムクロに勝利する。
ジャック・アトラス
遊星の友であり、ライバルでもあるデュエリスト。唯一、サテライトから頂点に上り詰めた人間。デュエルキングでエースカードは「レッド・デーモンズ・ドラゴン」。「キングは-」が口癖で、キングとしての自負がある。性格はプライドが高く傲慢で自信家かつ野心家、自分が頂点であると考えている。デュエルにおいては圧倒的なタクティクスと巧みな話術で相手を翻弄し勝利を手にする。その人気とカリスマ性は高いが、敗者に対しては冷淡で他者に対する思いやりは皆無に等しい。しかし、その人気の高さから自身のブロマイド写真とレッド・デーモンズ・ドラゴンのフィギュアが販売されている。
2年前までは遊星達と共にサテライトで暮らしていたが、現在は自分がサテライト住民だった事を恥だと思っている。また、遊星のD・ホイールとエースカードを盗み出した事が原因でナーヴ達からは嫌悪感を抱かれている。
サテライトを脱出した遊星とデュエルスタジアムでライディング・デュエルを繰り広げるが、赤き竜の出現により、そのデュエルは中断される。後にデュエルが中断されていなければ、遊星に敗北していた事を知り驚愕と同時に愕然とする。怒りを抱えたまま遊星に会おうとするのを止めるゴドウィンから、赤き竜の正体、そして治安維持局の真の姿を知ることとなる。遊星とのライディング・デュエル後、自身のキングの座に空しさと同時に虚無感を覚え、デュエルに勝利しても喜びを感じられなくなっていった。
しばらくして収容所を出所しD・ホイールを取り戻した遊星の前に再び姿を現し、「スターダスト・ドラゴンは遊星が使ってこそ相応しい」と告げ、前回中断されたデュエルスタジアムでのライディング・デュエルの決着をフォーチュンカップで着けるためにスターダスト・ドラゴンを遊星の元に返還した。
十六夜 アキ(いざよい あき)
ダイモンエリアに現れる、謎の女性デュエリスト。植物デッキを使用し、エースカードは「ブラック・ローズ・ドラゴン」。ダイモンエリアでは仮面で素顔を隠し、「黒薔薇の魔女」の異名で恐れられ、その名はシティにも轟いている。「魔女」と呼ばれる所以は、デュエルを行うと物理的な破壊を行ってしまう事から。遊星の腕に現れた「竜の痣」について何かを知っている素振りを見せ、「忌むべき印」と呼んだ。彼女も遊星や龍可と同様にシグナーの可能性が疑われている為、フォーチュンカップの招待状を受け取っており、当日は素顔で出場した。1回戦の相手であるジルには、ブラック・ローズ・ドラゴンの圧倒的な力を見せつけて勝利する。
余談だが「16」の数字と関連のあるカードを多用する傾向がある。彼女が初めて素顔でデュエルを行ったのは7月16の16話。「薔」「薇」の字もそれぞれ16画と、何故か「16」と関連が多い。
龍亞(るあ)
龍可の双子の兄。11歳。シティの最上階エリアである「トップス」に龍可と二人で住んでいる。明るく活発だが、ドジさも目立つ。常にデュエルを楽しみ、「ディフォーマー」と呼ばれる変形能力を持つモンスターを軸としたデッキを操るが、相手を見ず自分のコンボにばかり夢を見る、独り善がりなデュエルを行う癖がある。ジャックのファンであり、ポスターやフィギュア等の色々なグッズを持っている。その為、デュエリストでありD・ホイーラーである遊星にも最初から好意的に接していた。
双子で容姿がそっくりである事を利用し、龍可に変装してフォーチュンカップに出場。1回戦でボマーと対戦するが、一手上を行かれ敗北する。
龍可(るか)
龍亞の双子の妹。11歳。妖精デッキを使う。シティ最上階の「トップス」に龍亞と二人で住んでいる。常識的なしっかり者で、龍亞のドジによく突っ込みを入れる。また、デュエルをすると(カードの精霊の声を聞くと)非常に疲れる。3歳だった頃、デュエルキッズ大会決勝で昏睡状態となり、1ヶ月間そのままだったが意識を取り戻した時に精霊世界に行っていたと発言した。当初はマーカーを付けている遊星を警戒していたが、自分と龍亞のデュエルディスクを自分達に合うようにカスタマイズしてくれたことから考えを改めた。フォーチュンカップの招待状が送られていたが、出場する気が無かったため、変装した龍亞が代わりに出場する事になる。実はシグナーの疑いが持たれていたために招待状を送られていた。
矢薙 典膳(やなぎ てんぜん)
「秘宝デッキ」(水晶ドクロアショカピラーなどオーパーツをモチーフにしたカード)」を所有する老人のデュエリスト。
ネオ童実野シティの外部からやって来た旅人であり、不法侵入の罪により収容所へ送られた。世界各地を旅している様で、南米にいた時に星の民の伝説を知った。また、各地の収容所を渡り歩いているため、収容所内でのルールを熟知しており、身体の至る所に自分のカードを忍ばせている。初対面の遊星や氷室にも対等に話しかける等、かなり陽気な性格をしているが、逆に疎まれる場合もある。
自分のカードをこよなく愛し、他人に自分の「秘宝デッキ」を見せたがるが、カードの効果を把握してはいない為、デュエルでは負け越している。また、シグナーが従えているという竜にも大きな関心を抱いている。
収容所を出る遊星に永続罠カード「トーテムポール」を託した。その後、氷室と共に収容所を出所し遊星と再会する。
氷室 仁(ひむろ じん)
「牛鬼」を軸とする蜘蛛デッキを扱う元プロデュエリスト。両頬にマーカーを付けている。
かつてジャックにライディング・デュエルで敗北し、プロデュエリストを引退。その後は地下での違法のデュエルや酒に明け暮れる日々を過ごし、収容所へ送られた。そのため、プロデュエリストだった頃の事を話されるのを嫌っていた。
矢薙のカードを「ゴミ」と呼び付け、足で踏みつけた事から遊星の怒りを買い、矢薙のデッキを借りた遊星にデュエルを挑まれる。遊星とのデュエル後、本来の熱い心を思い出して、遊星、矢薙と和解した。その後、鷹栖に「凶器を隠し持っている」という偽の罪を被せられた上に、遊星について知っている事を全て喋るように拷問を受けるが、「ダチを売る様な事をしない」と言うほどまでに彼を信頼するようになった。
収容所を出所する遊星に雑賀に会うように伝え、「大牛鬼」を託した。後に矢薙と共に収容所を出所し、遊星や雑賀と再会した。
雑賀(さいが)
シティの裏社会で生きる男。現在は何でも屋。ハッキングの腕は一流で、セキュリティのシステムに容易に侵入できるほどである。
かつてはライディング・デュエルのタッグ・デュエリストでユージとタッグを組んでいたが、ライディング・デュエル中に事故に遭い、ユージを見捨てて自分の命を優先させてしまう。幸い、ユージは一命を取り留めたものの、それ以来、雑賀は友を見捨てたという自責の念から「絆」を嫌っていた。その為、ユージから送られてきた二人の絆の象徴であるカード「マシンナーズ・スナイパー」も手切れ金代わりだと誤解していた。しかし、遊星の言葉でユージの真意に気付き、牛尾の妨害に遭っていた遊星を救い出す。その後、サテライトに居る遊星の仲間が治安維持局に狙われていると知り、彼らの安否を確認する為、サテライトに向かう。
早野 天兵(はやの てんぺい)
サスペンダー蝶ネクタイメガネという某名探偵のような出で立ちの少年。トップスエリアに住んでいて龍亞、龍可と友達でダイモンエリアに現れる「黒薔薇の魔女」にデュエルで勝つべく、自身曰く最強のデッキを構築し龍亞と2人でダイモンエリアに乗り込んだ。そこで会ったマーカーを付けた遊星達を警戒していたが、遊星がフォーチュンカップに出る程の実力のあるデュエリストであることが分かって打ち解けた。だが、その場に現れた黒薔薇の魔女の力に萎縮してしまった。

サテライト

ナーヴ
サテライトに住む遊星の仲間。正義感が強い。
タカ
サテライトに住む遊星の仲間。心配性。
ブリッツ
サテライトに住む遊星の仲間。陽気な性格。
ラリー・ドーソン
サテライトに住む遊星の仲間。幼い少年。左目の下に「マーカー」を付けられている。マーカーのIDはAWX86007
D・ホイールを飛躍的にスピードアップさせるチップを遊星に渡すが、その部品が盗品であることが判明しセキュリティに追われるも、遊星のおかげで助かる。それからは盗みは絶対にしないと誓った。その後、ジャックの待つ中心部に向かう遊星に自分の大切なカード「ワンショット・ブースター」をお守りとして託す。
瓜生(うりゅう)
パワーインセクトデッキを使用するデュエリスト。シティで事件を起こした為、取り巻き共々マーカーを付けられた挙句、サテライト送りになった。二言目にはシティ出身という事を自慢し、サテライト住民に絡んでいる。ナーヴ達を逆恨みし、遊星のD・ホイールを賭けて遊星とデュエルする事になるが、彼のデュエリストとしての情熱の前に敗れる。
堂島(どうじま)
瓜生の取り巻き。特徴的な喋り方をする。
志崎(しざき)
瓜生の取り巻き。常に右手の人差し指を立てている。「シシシ」としか喋らない。

治安維持局関連

レクス・ゴドウィン
ネオ童実野シティの治安維持局長官、及びイリアステル第360代星護主。選民思想を持っており、サテライトとシティの2つに人々を選別し、それぞれが互いに補完しあい、発展させるために町を階層社会へと変貌させた。言葉遣いは穏やかだが厳しい面があり、一方を生かすために一方を生け贄にする事もいとわないという考えの持ち主。また「竜の痣」の意味を知る唯一の人物で、ジャックに星の民や竜の痣の歴史を話したり、遊星の竜の痣を入念に調べ上げる等、「赤き竜」や「星の民」に関する様々な情報を持っている。遊星が収容所に居てもシグナーの力を覚醒出来ないと判断し、彼の収容所からの出所を許した。
イェーガー
治安維持局特別調査室室長。「さて」が口癖で、気味の悪い笑い方をする。ラリー達を人質にして遊星にデュエル・オブ・フォーチューンカップの招待状を手渡した。
阿久津(あくつ)
海馬コーポレーションのモーメント研究開発部員。シティを支えるモーメントへの愛を熱く語る。ボディランゲージが激しく、よく回転する(目や体など)。
狭霧 深影(さぎり みかげ)
ジャックの秘書。ゴドウィン達と一緒に治安維持局の立体モニターで遊星とジャックのデュエルを観戦していた。

セキュリティ

牛尾 哲(うしお てつ)
セキュリティに属する警察官で、サテライトの住民を監視しているデュエリスト。使用するデッキは「アサルト・ガンドッグ」や「手錠龍(ワッパー・ドラゴン)」等の、警察用語・用具をモチーフにした「ポリスモンスター」で構成されている。また、遊星との最初のデュエル後、上司(声:松本忍)からデュエルチェイサーズが使っている「特殊追跡デッキ」を与えられた。特殊追跡デッキも「ジュッテ・ナイト」や「ゴヨウ・ガーディアン」等のポリスモンスターで構成されている。その実力は何度も遊星を追い詰めた程である。
性格は乱暴で粗野な言葉遣いや、警官としての権力を振り翳す傲慢な態度が目立つが、ルールに則ってデュエルを行ったり、遊星とデュエル前に交わした約束を守りラリーの窃盗を見逃し、自身の給料で損害を肩代わりする等、デュエリストとしての筋は重んじている(しかし、遊星との3回目のライディング・デュエルでは敗北が確定した際に自分のD・ホイールを遊星に当てて彼を妨害するという暴挙に出た)。サテライト住民や弱いカードを「クズ」と呼ぶ事から遊星にはデュエリストとして認められていない。
窃盗の容疑でラリーを追っていたが、それを妨害した遊星を追跡し、彼にデュエルを申し込まれ受けて立つものの敗北する。その後、勝手に遊星の専任捜査官となり、遊星がサテライトから脱出する際も、特殊追跡デッキで遊星に挑むが敗北し、シティからサテライトに送られてきた大量のゴミに巻き込まれ、頬に大きな傷を残す。遊星が収容所から出所後は、セキュリティ保管庫で遊星を追い詰めるが敗北。トップスから脱出しようとする遊星の前に再び立ちはだかろうとするが、イェーガーから追跡することを止めさせられてしまう。
前作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』では童実野町の住民リストの中に彼の名前があった。
作中では明らかにされていないが、『遊☆戯☆王』の学園編に登場した風紀委員とは同一人物という裏設定があり、[1]初期からの原作ファンを喜ばせた(本作と世界観を共有するアニメ2作目では、岸祐二が牛尾の声を担当している)。

収容所

烏水(うすい)
氷室の取り巻き。名前の由来は「取り(とり)巻き」。オーパーツの知識に長けてはいるが矢薙のようにロマンを感じてはいない。
坂巻(さかまき)
氷室の取り巻き。名前の由来は「取り巻き」。
鷹栖(たかす)
「C(チェーン)モンスター」を操る収容所の所長。鼻毛を抜き、辺りに吹きかける事が癖。サテライト住民を忌み嫌う。ゴドウィンの命令で、遊星の右腕から消えた竜の痣を研究員と共に調べた。その後遊星とのデュエルで敗北し、そのデュエルを見ていたゴドウィンから収容所をまとめていく技量がないと判断され、所長を辞めさせられた。
権力を振りかざしてやりたい放題をしており、氷室に「凶器を隠し持っている」という偽の罪を被せたりする等、傲慢かつ卑怯な性格をしている。
青山 光平(あおやま こうへい)
収容所の長期収容者用の部屋に住む青年。当初はすぐに収容所から出られるはずであったが、一年近く収容されており、遊星と共に脱獄を計画する。
その脱獄は遊星の手助けをするために失敗してしまうが、近日中の出所が約束された。

デュエル・オブ・フォーチュンカップ

ボマー
相手のライフポイントに直接ダメージを与える「リアクター」なるモンスター群を使用するデュエリスト。実はシグナーを見出すために治安維持局から派遣されているのだが、マーカー付きの遊星にヤジを飛ばす観客に喝を入れるなどの公正さを持つ。フォーチュンカップ1回戦では龍亞を圧倒して勝利した。
ジル・ド・ランスボウ
「マスクド・ナイト」というレベルアップモンスターを使用するデュエリストで「鉄血の騎士(てっけつのきし)」の異名を持つ。全身を金色の鎧で覆い、盾のようなデュエルディスクを使用する。シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者。フォーチュンカップでは1回戦でアキを相手に善戦するが、彼女のブラック・ローズ・ドラゴンに圧倒され、最後は命乞いもむなしく倒された。
死羅(しら)
蘇る死神(よみがえるしにがみ)」と呼ばれる非情のDホイーラー。その名の由縁は死羅とデュエルした者はその恐怖から二度とデュエルが出来なくなることから。シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者。フォーチュンカップでは1回戦で遊星とデュエルするはずだったが・・・。
炎城 ムクロ(えんじょう むくろ)
「スカル・フレイム」を中心としたデッキを操る打倒キングに命を懸けるDホイーラー。第143回デュエルキング争奪戦でジャックに挑んだものの、弄ばれた挙句に敗北した。その後、デッキを再構築してジャックに再挑戦し、あと一歩という所までジャックを追い詰めるが、ジャックからは「運が良かっただけ」と言われ、返しのターンで全てのライフポイントを削られて敗北した。その後フォーチュンカップに乱入し、死羅になりすまして遊星とライディング・デュエルをする。「スピードアクセルデッキ」で遊星を追いつめるが敗北した。
フランク
シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者だが1回戦ではわざと敗北していた。

その他

MC
ライディング・デュエルのMC。長いリーゼントが特徴。フォーチュンカップの実況も務める。
マスター
「ブートレグ」の看板が掲げられている店のマスター。
ユージ
ライディング・デュエルのタッグ・デュエリスト。かつて雑賀とタッグを組んでいたが、ライディング・デュエル中の事故でデュエリストを引退する。その後、事故でボロボロになってしまった雑賀との絆の象徴である「マシンナーズ・スナイパー」を雑賀のもとに送る。これは「雑賀との絆を守りたい、断ち切りたくない、大切にしたい」という思いが込められていたが、雑賀はそれを手切れ金代わりだと誤解していた。
ディヴァイン
アキとジルのデュエルを観戦していた謎の男。

作中用語

D・ホイール
「決闘盤(デュエルディスク)」の発展系。オートバイ型で、デュエリストが搭乗して運用する(D・ホイールの形状は個人によって様々である)。後述のライディング・デュエルに必要不可欠。究極のエネルギー発展システム、モーメントの力によって時速250km以上の速度を発生させる高出力を実現し、また高所からの着地など激しい衝撃にも耐える頑丈さを持っている。ライディング・デュエル中は自動操縦に切り替わる(デュエル・モード)。タッグデュエル時にはサイドカーを連結して走行する。デュエルに敗北したデュエリストのD・ホイールはモニター画面にDEFEAT(=敗北)と表示され、強制的に停止するようになっている。ディスク部分とプレート部分は取り外して腕に装着することで、従来のデュエルディスク同様に使用することが出来る(個人によって様々な形状をしているが、遊星のデュエルディスクのデザインは前々作の物に酷似している)。D・ホイールを所持するデュエリストを「Dホイーラー」と呼ぶ。
ライディング・デュエル
ネオ童実野シティで流行しているデュエル。D・ホイールに搭乗し、ハイスピードで疾走しながらデュエルを行う。
最大の特長である「スピードスペル」は、専用のフィールド魔法「スピードワールド」発動中のフィールドでのみ発動できる魔法カードのことで、そのカードは共通して、スピードカウンターの数を発動条件としている。スピードカウンターは自分のターンのスタンバイフェイズごとにひとつ増え、その際D・ホイールが加速される。また、1度に1000以上のダメージを受けると、その数値÷1000の解の整数部分の数だけスピードカウンターが減り、同時にD・ホイールは自動的に減速する。ライディング・デュエル中は通常の魔法カードの使用は禁止されるため、専用のデッキを用意する必要がある。ちなみに、魔法カードに関しては、「スピードワールド」のテキストには『「Sp-スピードスペル」と名のつく魔法カード以外の魔法カードをプレイした時2000ポイントのダメージを受ける」』と記載されているだけなので、それは大会ルールかもしれない。もっとも、4000のうちの2000なので、使えないも同然である。
赤き竜
3000年前に当時の星竜王が邪悪な戦乱を治めるべく竜の星に祈りを捧げた時、竜の星が応えた結果として召喚された神の化身。
ナスカの地上絵
かつての邪神達が封印された場所。だんだんと封印の力が弱くなってきている。
イリアステル
世の安寧をもたらす「星の民」の力を受け継ぐ者のこと。万物の第一質量を意味する言葉でもある。政治、経済、軍事など世を統べるあらゆるものはイリアステルに忠誠を誓う者たちによって動かされている。
竜の痣
星の民に選ばれし者(シグナー)に浮かぶ痣のこと。レクス曰く、竜の痣を持つものは赤き竜を召喚できる。
シグナー
竜の痣をもつ人間。矢薙曰く、5人存在していてそれぞれ自身の力を引き出す竜を従えており、そしてその5体の竜は時代を超えて姿を変えながら生き続けているらしい。
星の民
天空の神殿と呼ばれる巨石を築き上げ、万物を司るという竜の星を神と崇めていた、3000年前のプレ・インカ文明の時代に南米アンデス高地に存在した民族。竜の星からもたらされる全ての英知は統治者である星竜王に伝承されていた。そして星竜王を通じて星の民たちは竜の星に導かれ独自の社会と文化を作り上げたとされている。
ネオ童実野シティ
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の時代から数十年後経過した童実野町。高層ビルが立ち並んでおり、階級社会が出来上がっている。
トップス
ネオ童実野シティの最上層で高層ビルの屋上に存在する。たとえセキュリティであってもここで捜査活動を行うには正式に許可を踏まなければならず、トップスはセキュリティの人間のエリートによって警護されている。
シティ
ネオ童実野シティの上層。街の中心部には高層ビルが立ち並び、高度な技術が発達したことによって人々の生活は快適になっている。また、海岸沿いにはスタジアムがあり、連日、D・ホイールによるライディング・デュエルが行われている。
ダイモンエリア
マーカーがついた者でシティにも行けずサテライトにも行きたくない者達が集まる場所。
サテライト
ネオ童実野シティの最下層。身分の低い者の居住区で中心部とは対照的に暗く寂れている。また、中心部の繁栄を支える為の工場や施設が並び立っており、中心部から排出される廃棄物の処理も行われる。犯罪者等もここに送られてくる為か、ここに住む者を「クズ」と呼んで卑下する人間も存在する。普段はシティと隔離されておりサテライトの住民はシティに行くことが出来ないが、ゴミを再生して再使用するというシステムのため作業船が出ており、それを使えばサテライトとシティを行き来することが出来る。
ネオ童実野シティ治安維持局
ネオ童実野シティの安寧と世界の発展を願うシティの最高行政機関。セキュリティや収容所は当局の管轄であり、長官のレクスは時折赴いて様子を窺っている。
また治安維持局とは仮の姿で、実体は星の民の力を受け継ぐイリアステルであり、治安維持局地下には星の民が建造したといわれる天空の神殿がある。
セキュリティ
ネオ童実野シティにおける警察組織。シティを巡回する捜査官には1人1台D・ホイールが与えられている。シティ及びサテライトの捜査官はトップス居住エリアで捜査活動を行うには正式に許可を踏まなければならない。
デュエルチェイサー
D・ホイールを悪用する者に対抗する為に組織された機動部隊。通常では制限カードに指定されているカードを自由に使うことが出来る「特殊追跡デッキ」を使える。また、強制的に相手をライディング・デュエルさせる事が出来る。
マーカー
ネオ童実野シティ管内における不適合者の印。セキュリティに常に信号を送っており、対象者の顔のどこかに付けられる。マーカーを付けられた者はネオ童実野シティで生活権の無いことを意味している。ブリッツや牛尾の台詞から犯罪歴のある者が対象になると思われる。
モーメント
ネオ童実野シティにおける究極のエネルギー発生システム。回転力によってデュエルディスクを発展させ、ソリッドビジョンシステムを新たなステージへと飛躍させた。
モーメント研究開発部
通称MIDS。海馬コーポレーションに属するモーメントのさらなる発展を目指し、またシティ中枢のモーメント及び電力等の管理をしている研究機関。
ネオ童実野シティ完全モーメント化事業計画をついに完成させた。
収容所
ネオ童実野シティ治安維持局が管轄する、シティで問題を起こした者を収容し再教育を受けさせるための施設。サテライトからの不法侵入者以外にも様々な不適格者が収容されている。部屋の扉は刑務官のリモコンによって開閉できる仕組みになっている。収容所の中でも外と同じようにデュエルによって仕切る者とそうでない者に分けられている。
再教育プログラム
1ヵ月間に渡り、収容所でネオ童実野シティでのルールを再確認するために全違反者が均等に受けるプログラムのこと。プログラム終了後はシティ拡充工事に6ヶ月従事した後にサテライトへ強制送還させられる。
デュエル・オブ・フォーチュンカップ
海馬コーポレーションがシティ内のデュエリストをランダムに選び、スタジアムで行うデュエルの大会。優勝者にはデュエルキングであるジャックとデュエルができる栄誉が与えられる。

スタッフ

  • 原作:高橋和希
  • 企画:川崎由紀夫、松下洋子
  • 監督:小野勝巳
  • シリーズ構成冨岡淳広
  • デュエル構成:彦久保雅博
  • キャラクターデザイン:丸山修二
  • モンスターデザイン:東出太
  • メカデザイン:こかいゆうじ
  • プロップデザイン:佐藤よしひろ
  • 美術監督:柴田聡
  • 美術補:金延連
  • 背景:スタジオフォレスト
  • デザイン協力:幡池裕行
  • 色彩設計:箕輪綾美
  • 撮影監督:星知良
  • CGプロデュース:永田太
  • CGディレクション:富田和仙
  • 編集:楫野允史
  • 音響監督平光琢也
  • 音楽:蓑部雄祟、谷丙午
  • 音楽プロデューサー:長谷川雄介
  • 音楽協力:テレビ東京ミュージック
  • プロデューサー:山川典夫、実松照晃
  • アニメーションプロデューサー:田中日出男
  • 3D制作:デジタルワークスエンターテインメント
  • デジタルエフェクト:枝光弘明
  • ビデオ編集:東京現像所
  • 音響制作協力:林希実子
  • 録音・調整:山田均
  • 効果:佐々木純一(アニメサウンドプロダクション
  • キャスティング協力:等々力佐和子(ネルケプランニング
  • 録音協力:神南スタジオ
  • 番組宣伝:青木洋介(テレビ東京)
  • アシスタントプロデューサー:芹澤洋子
  • 制作デスク:水田賢治
  • 設定制作:内山幹博
  • アニメーション制作:ぎゃろっぷ
  • 製作:テレビ東京NAS

また、クレジットはされていないが、主要キャラクターや遊星のDホイールのデザインは原作者の高橋和希がおこなっている。[2]

サブタイトル

Template:継続中の作品

  1. ライディング・デュエル!アクセラレーション!
  2. パワーインセクトデッキ!蟻地獄の罠
  3. 脱出!ニトロ・ウォリアーVSゴヨウ・ガーディアン
  4. 運命の対決! 立ちはだかるスターダスト・ドラゴン
  5. 激突するエースドラゴン!スターダストVSレッド・デーモンズ
  6. 見てくれ!ワシの秘宝デッキ!
  7. カードにこめた想い!水晶ドクロVS大牛鬼
  8. 満たされぬ魂 シグナーと伝説の竜
  9. カードにかける思い 仕組まれたライトニング・デスマッチ
  10. デッキ0(ゼロ) チェーントラップのループを破れ
  11. 特殊追跡デッキ再び 取り戻せ仲間との絆
  12. 死闘追跡(デッドチェイス)!絆を紡げターボウォリアー
  13. ダイヤル・オン!うなれディフォーマーデッキ
  14. 現れるフォークロア破壊をもたらす『黒薔薇の魔女』
  15. デュエル・オブ・フォーチュンカップ開幕 大空襲!!ジャイアントボマー・エアレイド
  16. 魔女再来、破滅の竜「ブラック・ローズ・ドラゴン」
  17. 炎のリベンジャー スピード・キング☆スカル・フレイム
  18. 古の森 精霊世界への誘い


15話以降、始まりと終わりのCMテロップイラストで、遊星が劇中メインとなるカードを見せる演出がなされる。

主題歌

オープニングテーマ『絆-キズナ-』
歌:Kra
エンディングテーマ『START』
歌:中河内雅貴

作品の変遷

テレビ東京系列 水曜18時枠
前番組 番組名 次番組
遊☆戯☆王5D's
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出典

  1. ^ 週刊少年ジャンプ2008年18号より
  2. ^ 漫画文庫版遊☆戯☆王第21巻あとがきより

関連項目

外部リンク