エクメーネ

地球の表面のうち人間が居住している地域

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エクメーネ(ekmene) は人間が居住している地域の事である。

地球上の全陸地のうち約88%を占める。「人の住む全地」を指すギリシア語エクメーネーに由来し、ラッチェルによって提示された概念。エクメーネに対して人の居住しない地域をアネクメーネという。オイクメネとも転写される。

エクメーネの範囲は主に気象条件によって決定される。アネクメーネとエクメーネの境界を決定する限界として「極(寒冷)限界」「乾燥限界」「高距(垂直)限界」である。極限界は栽培限界の極限と一致し、垂直限界は低緯度地域ほど高度限界が高い。世界最北の人間の居住地域はノルウェースバールバル諸島ニーオーレスン、あるいはグリーンランド北西部のチューレ空軍基地といわれる。世界最高地の首都はボリビアの首都ラパス

エクメーネの拡大は、気候の変化による境界域の変化、技術の進歩による居住地域の拡大、人口増加による他地域への移住や入植などによって起こる。エクメーネには人が定住する恒常的なものと、一時的なものの二種がある。たとえば南極大陸宇宙空間は、かつてはアネクメーネであったが、現在は一時的エクメーネの一種である。

エキュメニカルの語はオイクメネから来ており、エキュメニズム世界教会協議会はoikoumeneを名乗る。

関連項目