ルルーシュ・ランペルージ

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ルルーシュ・ランペルージ(Lelouch Lamperouge) は、アニメ作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場する架空の人物であり、同作品の主人公福山潤、少年時代は大原さやか)。

個人データ

  • 誕生日:皇暦2000年12月5日
  • 血液型:A型
  • 身長:178cm

人物

本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(Lelouch vi Britannia) 。神聖ブリタニア帝国の第11皇子・第17皇位継承者として生まれる。

幼少時、襲撃で母マリアンヌが死去、妹ナナリーは歩行能力を奪われると共に視力を失った。その後ナナリーと共に人質として日本へ送られる。そこで出逢った枢木家の枢木スザクと、最初は反目していたが、次第に親友となっていった[1]。だが、間もなく行われたブリタニアの日本侵攻により、自身の名前を失い、スザクとも離れ離れになる。それらの出来事がブリタニアに対する憎悪と復讐心を芽生えさせる。戦後はアッシュフォード家の庇護の下、素性を隠して過すこととなった。後にアッシュフォード学園に入学、生徒会副会長を務める。眉目秀麗ゆえ学園では1年で100人以上のファンがつくほど女性からの人気は高いが、本人は純情で恋愛には奥手な上にかなり鈍感であり、シャーリーにキスされるまでシャーリーが自分に好意を抱いていたのに気付いていなかった。

17歳の時、ある事態に巻き込まれ謎の少女C.C.と出会い、彼女から異能の力・ギアスを授けられたことをきっかけに、異母兄にしてエリア11総督であるクロヴィスを殺害後、素顔を仮面とマント[2]で隠したテロリスト・「ゼロ」として、私設軍隊「黒の騎士団」を結成し、ブリタニア帝国に反逆を引き起こす。身体能力は高くはないが、類稀な頭脳を誇り、ゲーム(特にチェス)を得意とし、戦闘ではギアスと知略を駆使した戦略を立てて戦い、「戦略が戦術に負けることはない」という信念を持っている。「王が動かなければ部下が付いてこない」という持論から、黒の騎士団の作戦時には指揮官としてだけでなく、自ら陣頭に立ってギアスを利用した単独潜入やナイトメアフレーム(KMF)の操縦を行い作戦を遂行する。想定外の事態に弱く、言動が予測できない者や言うことを聞かないものを苦手としている。他にも、自分の発言に対する相手の反論などを予測し、録画で相手と会話するという離れ業を披露したこともある。

敵に対しては非情な反面、心を許した人間には非情になれない性質。旧友・スザクには最後まで非情になれなかったが、ユーフェミアの死(後述)を経て対立を受け入れる。反逆を起こす目的もそういった人間たちと平和に過ごすために他ならず、ギアスによって大切な人物を次々と失いながらも、修羅の道を進むことを決意する。

打倒ブリタニアと並行して、マリアンヌの死の真相究明、及びナナリーが安全に過ごせる場所を作り上げる事が彼の根本的な行動原理である。特にナナリーの幸福に関しては、ブリタニア打倒の目的とも密接に直結しており、あらゆる事態において最優先に彼女を案じる[3]。その為、ナナリーの身に危険な事態が近づく際には、平常心を失い冷静さを欠く行動を起こす。

コードギアス 反逆のルルーシュ

ギアスを手にしてから「ゼロ」として表舞台に出現し「黒の騎士団」を結成。自分たちのことを「武器を持たない者の味方」と標榜したが、目的のためには手段を選ばない非情な作戦も数多く行った。

マオとの対決などの事態には冷静さを失う事も多々ありながらも、黒の騎士団結成後着々と勢力を拡大し独立国家建設を目指していく。しかし異母妹ユーフェミアの「行政特区日本」設立宣言により窮地に立たされる。ユーフェミアを陥れようとするが、彼女の真意を聞き和解を決意。しかしその矢先に暴走したギアスで冗談で口にした「日本人を殺せ」をユーフェミアに命じてしまったことで日本人虐殺の惨劇を生み出してしまう。事態を収拾するためユーフェミアを殺したことでスザクと決別、民衆の前で「合衆国日本」の設立を宣言した後、決起したイレヴンの暴徒を吸収した黒の騎士団を率いてブラックリベリオンを引き起こす。戦闘の最中にナナリーがV.V.にさらわれたため指揮を放棄して神根島に向かう。トラップでC.C.の過去の片鱗に触れる事態を突破し、追ってきたジェレミアをC.C.に任せ遺跡の内部へ進むが、そこで追ってきたスザクによってカレンにも素顔を暴かれ、自分の理念と存在を否定したスザクと対峙する。

コードギアス 反逆のルルーシュR2

前作の最終決戦で神根島にてスザクに捕らえられ、皇帝である実父・シャルルの下に連行される。その際、父のギアスにより、「自分が皇子であること」「自分がゼロであったこと」「自分にナナリーという妹がいたこと」の記憶と、絶対遵守のギアスを消し去られてしまう。再び学園に通いながら、彼の監視役である偽りの弟、ロロと共に暮らしていた。

しかしブラックリベリオンの約1年後にバベルタワーにてC.C.と再会し、全ての記憶とギアスを取り戻し、再びゼロとして黒の騎士団を率いる。その後ナナリーが自分の意思でエリア11の総督に就いた事を知り、今までの自分の行ってきたことの意義を失い自暴自棄になるが、生徒会メンバーとの交流の中で自分の戦いがナナリーのためだけにあるのではないことを悟り立ち直る。

ブリタニアとの全面戦争のための戦力増強と、皇帝シャルルの野望の裏にあるギアスの研究組織・ギアス嚮団の制圧・利用を目的として、嚮団の本拠地があるとされる中華連邦へ亡命。武官・黎星刻との対決・共闘を経て中華連邦中枢との同盟に成功するが、その矢先に自身の大切な存在であるシャーリーをロロに殺されたため、ギアス抹消を目的としたギアス嚮団壊滅作戦を行った。その後、合衆国日本と合衆国中華を中心とする、ブリタニアに匹敵する連合国家・超合集国を建国し、超合集国決議第壱號により神聖ブリタニア帝国に宣戦するが、第二次トウキョウ決戦でナナリーがフレイヤの爆発に巻き込まれ生死不明となり、生きる理由を失った上に、シュナイゼルによって黒の騎士団幹部達に自身の素性とギアス能力を暴露されたため団員達の背信に遭ってしまう。

団員達に粛清されかけた所をロロの捨て身の行動によって命を救われてからは、全ての元凶であるシャルルだけでも倒す決心をしアーカーシャの剣に赴きシャルルと対峙。そこでシャルルの真の目的を知ると共にアーニャの中に潜んでいたマリアンヌと再会。二人の世界を否定し神(=集合無意識)にギアスを掛け、それまで彼らの世界に賛同していたC.C.が拒否を示したことで勝利する。この際に右目にもギアスの紋様が浮かび上がるようになる。1カ月後、神聖ブリタニア帝国・帝都ペンドラゴンに現れ、その場にいた者たちをギアスで制圧、神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”として即位する。

皇帝即位後は、貴族制度の廃止、歴代皇帝陵の破壊、財閥解体、各エリアの開放など歴代皇帝が行ってきたのと正反対の革新的な政治を実行したが神聖ブリタニア帝国の超合集国への加盟を審議する会議に於いて超合集国首脳陣を人質に取り、生きていたナナリーを皇帝候補にしたシュナイゼルと組んだ黒の騎士団と対峙する。

本編以外での人物像

小説版

STAGE0
彼がスザクと出会った頃の話が語られる。表向きは日本へ留学しにやって来た皇族という事になっていたが、その時点で皇位継承権は剥奪されていた。
境遇は決して良くなく、当初はスザクと喧嘩するなど仲が悪かったが、町の子供達に殴られる所をスザクに助けられた事や、ナナリーがスザクに対して心を許した事などで親友となる。しかしルルーシュは、当時の世情からスザク以外の人間には心を許さなかった。ゲンブが、ルルーシュとナナリーの命をブリタニアへの交渉材料にしようとしており、スザクがナナリーを守る為にゲンブを殺したことに、当時のルルーシュは気付けなかった。
後日、アッシュフォード家の者と合流、彼らがルルーシュとナナリーを守る為に「誘拐」を決行しようとしてたこと、日本側と話をつけたことを知る。ルルーシュとナナリーの立場はさらに危険となっており、アッシュフォードの工作で皇子ルルーシュと皇女ナナリーを死亡させ、身分と名前を捨てる事となる。日本とブリタニアの戦争が始まる数ヶ月前の話だった。
STAGE1以降は本編準拠。ランスロットの騎士がスザクだと知らず、コーネリアがランスロットを使いたがらない理由を読めなかった。

ピクチャードラマ

DVD1巻
ナナリーと一緒に枢木家の土蔵へ送られてそこでスザクに出会い、彼と殴り合いになるという最悪な出会い方をする。また、ルルーシュの独白ではスザクを「最初の友達であり、最悪の敵となる男」と表現している。
DVD4巻
料理上手な面が伺える。ナナリーにC.C.の事をどう言い訳しようか、悩む様子も描かれている。
DVD7巻
男女逆転祭りで女装を披露。外見はほぼ完璧だったが、女言葉で話す事に葛藤する。

ドラマCD

長編「戻らない夏の日」
基本設定は小説版とほぼ共通で、スザクとの対立から、友人になり共に悪巧みをするところ等が描かれている。

漫画版

Asuka版

KMFが存在しない為、策略とギアス能力を生かした白兵戦でブリタニアに反逆する。ユーフェミアとはアッシュフォード学園で再会する。

反攻のスザク

スザクやC.C.に対する思いやりを見せるシーンが多い。テロを鎮圧するランスロットを警戒していたが、黒の騎士団メンバーの暴走を抑えに向かった際、ランスロットを装備しているのがスザクだと知る。

ブリタニア人からのゼロの評価は余り良くない。

ナイトメア・オブ・ナナリー

賭けチェスの帰りにシンジュクゲットーを通っていたルルーシュは、そこでC.C.と出会うが、XOO(ミサイル)の爆発に巻き込まれ生死不明(ネモ曰く、彼女をナナリーの騎士にしたのはルルーシュの遺言でもあるようだ)となる。この作品においては初期ではゼロがルルーシュと同一人物かは明言されていなかったが、中盤にてC.C.と融合して「神の力」と云われるほど強力なギアスを手に入れた存在となって、ゼロとなったことが明らかになった。本人は自らを「魔王」と称している。

C.C.と融合したことで、銃撃がきかない、いつの間にか姿を現し消えている、サザーランドやグロースターを生身で行動不能にし、スザクのランスロットと互角に渡り合う等、人間とは思えない存在となっている。

ホテルで覚醒したナナリーの精神世界に現われ、彼女にネモと契約した責任と、自身の感情はコントロール出来るという事を説く。後にはナナリーに戦場へ出てはいけないと説いて、彼女の望む「優しい世界」を作るべく戦いに身を投じる。クロヴィスを暗殺した後、カレンや扇達を助け、以降彼らを指揮し黒の騎士団を結成し騎士団総帥となる。

ゼロの衣装はアニメ本編とは大きく異なり、仮面と一体感のある漆黒のブレストアーマーに、レオタード地の全身スーツである。体格も隆々とした筋肉質の大男になっている。日本人男性としては大柄であろう扇よりも巨漢である[4]。ゼロと仮面の衣装の下はルルーシュの姿をとる事も、C.C.の姿をとる事も可能であり、表層意識もルルーシュとC.C.のものが切り替えられる(体格も筋肉質から女性的でグラマラスなものへと変化する)。

ルルーシュと瓜二つの弟、ロロ・ヴィ・ブリタニアはエデンバイタル響団の枢機卿であり、ルルーシュとナナリーを深く憎んでいる。

ゲーム版

ニンテンドーDS版

主人公。展開次第ではギアスを使ってスザクやコーネリアを「仲間」に出来る。最終的に「合衆国日本」を設立してブリタニアと戦争を起こす事となる。

その他・パロディ

  • ハヤテのごとく!』第33話にあやつり執事(正式名は「いっぺんだけ操り」)としてゼロ風の仮面を被って登場(面差しはXXXHOLiCの四月一日君尋似)。ギアス風の能力で三千院ナギを洗脳、ロボットに乗って綾崎ハヤテらに勝負を挑むが、接着剤の剥離により自壊して敗れる。また、コミックス16巻において、瀬川家に仕える「瀬川四天王」(しかし実際は7人いた)の1人にゼロ(らしき人物)が登場している。

主な搭乗機

脚注

  1. ^ ルルーシュとスザクの過去は、後述のDVDのピクチャードラマや小説版、ドラマCDに収録。
  2. ^ 放送上の都合で音声はルルーシュの声にエコーをかけた物だが、実際は男・女の区別がつかない物として聞こえている。
  3. ^ C.C.には黒の騎士団創設とゼロの存在さえも、ナナリーの為に生み出されているとすら吐露させた。
  4. ^ もともとたくまとCLAMPの絵柄に違いがあることも事実だが、たくまがアンソロジーに描くゼロはよりアニメ本編に近いものであるので、明らかにアニメ本編のゼロとは違う設定がなされている。