マクロスF
『マクロスfrontier』(『マクロスF』とも表記、マクロスフロンティア、MACROSS Frontier)は、日本のテレビアニメ作品。およびそれを原作としたメディアミックス作品。2008年4月から2008年9月までTBS系列で放送された。全25話。
マクロスfrontier | |
---|---|
ジャンル | ロボットアニメ、SFアニメ |
アニメ | |
原作 | 河森正治、スタジオぬえ |
総監督 | 河森正治 |
監督 | 菊地康仁 |
シリーズ構成 | 吉野弘幸 |
キャラクターデザイン | 江端里沙、高橋裕一 |
メカニックデザイン | 河森正治 |
音楽 | 菅野よう子 |
アニメーション制作 | サテライト |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2008年4月 - 2008年9月 |
漫画:マクロスF | |
作者 | 青木ハヤト |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊少年エース |
レーベル | カドカワコミックス・エース |
発表期間 | 2008年2月号 - |
巻数 | 既刊2巻 |
漫画:マクロスF 超次空歌巫女ランカ | |
作者 | 黒岩よしひろ |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊コンプエース |
発表期間 | 2008年4月号 - 7月号 |
漫画:マクロスF 抱きしめて、銀河の果てまで。 | |
作者 | 水島空彦 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊コンプエース |
発表期間 | 2008年9月号 - |
小説:マクロスフロンティア | |
著者 | 小太刀右京 |
イラスト | 江端里沙、青木ハヤト |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
刊行期間 | 2008年7月1日 - |
巻数 | 既刊2巻 |
ラジオ:RADIO MACROSS | |
放送期間 | 2008年1月4日 - 3月28日 |
放送局 | 文化放送、MBSラジオ、音泉 |
放送時間 | 25時30分-26時00分(30分) 日付は放送局を参照 |
放送回数 | 全13回 |
パーソナリティ | 三宅健太、中島愛 |
提供 | SANKYO、ハセガワ アミューズメントメディア総合学院 |
ラジオ:マクロスF○※△ | |
放送期間 | 2008年4月4日 - |
放送局 | 文化放送、MBSラジオ マクロスF公式サイト |
放送時間 | 25時30分-26時00分(30分) 日付は放送局を参照 |
パーソナリティ | 中村悠一、中島愛、神谷浩史 |
提供 | 角川書店、flying DOG、SANKYO バンダイビジュアル、他 |
テンプレート - ノート |
マクロスシリーズ生誕25周年記念作品であり、製作には「マクロスシリーズ」を伝統的に担当するビックウエストおよび毎日放送(MBS)が関わっている。放送終了後、劇場版の製作も発表されている。
概要
- コンセプト
- マクロスシリーズ生誕25周年記念作品として、河森正治を総監督に迎え制作されたテレビアニメ版マクロスの第3作目。物語の舞台は、超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」である。(『マクロスF』の「F」は「FRONTIER」の略である) 物語の年代は『超時空要塞マクロス』から50年後、『マクロス7』から14年後の西暦2059年。シリーズの伝統である主要男女キャラクターの三角関係は本作でも健在で、更に軍人・歌手としての生活を送る一方で、日常では普通の学生として日々を過ごす「学園物」を基本コンセプトに据えている。
- 河森正治は同じことを繰り返さないことをモットーとしているが(河森正治#人物を参照)、本作では原点回帰として各種設定やエピソードなどに前作シリーズからのオマージュが多数見られる他、深夜枠ならではの描写も多い。また、本作ではOVA『マクロス ゼロ』に続いて、メカニックや敵生物バジュラの描写などに3DCGが全面的に導入されている。
- 制作スタッフ
- これまで同シリーズの映画、OVAには、バルキリー(可変戦闘機)のデザインのみならず監督としても名を連ねた河森であるが、テレビシリーズにおいては本作が初であった。なお、「総監督」である河森の他に、「監督」として菊地康仁も起用されている。
- 『天空のエスカフローネ』や『創聖のアクエリオン』など、河森作品に縁の深い菅野よう子が本作でも音楽を担当する他、河森に馴染み深いスタッフが多数参加している[1]。
- 歌唱シーン
- 同じくシリーズの伝統である歌姫については、1980年代の清純派アイドル風のランカ・リーと、現代の洋楽アイドル風のシェリル・ノームがダブルヒロインとして登場する。ランカ・リー役は、約5000通の応募からオーディションで選ばれた新人・中島愛が演じており[2]、歌唱シーンも中島本人が担当している。シェリル・ノーム役は、声優とシンガーがそれぞれのパートを担当する『マクロス7』と同様の手法が採られており、「歌シェリル」を女性歌手のMay'nが担当している。
- 楽曲の多彩さに加え、作中の随所で歌唱シーンを演じていることの影響から、主題歌・挿入歌のシングルやサウンドトラックがオリコンチャート5位以内に飛び込み[3][4]、さらに映像ソフト第1巻がBlu-ray Discとしては異例の2万枚を突破するなどDVDより普及率が少ないにも関わらず好調なセールスを記録している。また、放送内容とリンクする形でヒロイン2人のオフィシャルブログ(外部リンク参照)が掲載されていたが、放送終了の9月26日で更新が終了した。
あらすじ
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
西暦2009年2月。地球統合軍と異星巨人種族「ゼントラーディ」とのファースト・コンタクトを機に勃発した第一次星間大戦。1年余りに渡る戦いは、地球を死の星へと変貌させ、そこに住まう生命の99%以上を死滅に追いやった。西暦2010年3月、第一次星間大戦は終結。同年4月、旧統合軍及び旧ゼントラーディの将官達を取り込み新地球統合政府が樹立。荒廃した地球環境の再生と共に、来たるべき全人類規模の危機に備え、全宇宙への種の保存・拡散を目的とした「銀河播種計画」を立案、実行へと移した。やがて、新統合軍の護衛戦闘艦と一体化した巨大な居住艦を中心に大規模移民船団が次々と結成され、人の住める惑星を探して銀河の方々へと旅立っていった。
西暦2059年。旗艦アイランド1を中心に大小数千隻の宇宙船で構成された第25次新マクロス級移民船団マクロス・フロンティアは、1,000万人規模もの居住民を乗せて銀河の中心を目指す航海の中にあった。
ある日、近隣宙域を航行中の第21次新マクロス級移民船団マクロス・ギャラクシーより、コンサートツアー中のトップシンガーシェリル・ノームがフロンティアに来訪する。彼女のコンサートの演出であるエア・アクロバットへの参加依頼を受けた美星学園航宙科の高校生早乙女アルトは、ステージ裏手での準備の最中、コンサートに訪れた女子高生ランカ・リーと出会う。そして始まったシェリルのコンサートに人々は熱狂するが、一方その頃、謎の巨大異星生命体バジュラがフロンティアへと迫っていた。新統合軍の迎撃が奏効せぬ事態を受けて、フロンティア行政府は民間軍事プロバイダーS.M.S.に出動を要請。最新鋭可変戦闘機VF-25を擁するスカル小隊が迎撃に向かうが、バジュラはこれも意に介さず、ついにはアイランドワン居住区にまで侵入し破壊の限りを尽くす。混乱の中アルトは街中でバジュラに遭遇する。アルトの目前で追撃してきたVF-25のパイロットを惨殺したバジュラは、逃げ遅れていたランカに次の狙いを定める。それを見たアルトは、彼女を救うべく主を亡くしたばかりのVF-25へ乗り込みバジュラに立ち向かう。
かろうじてランカを守りきったアルトは、S.M.S.スカル小隊の隊長でランカの育ての兄オズマ・リーによってS.M.Sの施設に連れて来られる。アルトはそこで級友のミハエル・ブラン(ミシェル)とルカ・アンジェローニがスカル小隊のパイロットとして戦場に出ていたことを知る。そこへ再びバジュラが襲来し、アルトは偶然一緒になったランカ、シェリルとともに閉鎖空間に閉じ込められる。その際に兄の負傷を知りパニックを起こすランカを見たアルトはオズマから、ランカがバジュラの攻撃により壊滅した第117調査船団の生き残りであり、当時の記憶を失っていることを知らされる。ランカを守るため、アルトはS.M.S.に入ることを決意する。S.M.S.に入ったアルトは新人ながらも卓越した才能を見せ、スカル小隊に配属される。一方アルトに励まされたランカはこれまで秘めていた歌手になる夢を実現させるため行動を始める。コンサートでのアクシデントをきっかけにアルトに興味を持ったシェリルは、自分を特別扱いせず自然体で接してくるアルトに次第に惹かれてゆく。
無茶をしながらも戦場で成果を挙げてゆくアルト、映画出演をきっかけに一躍スターとなるランカ、故郷のギャラクシー船団がバジュラの襲撃を受け行方不明になったことでフロンティア船団に留まり活動を続けるシェリルと、三者は互いに影響されながらそれぞれの道を歩んでゆく。そんな中シェリルに誘われたアルトはゼントラーディ部隊が駐留する辺境惑星ガリア4の慰問公演に護衛として付き添うことになる。だがそれはギャラクシー船団上層部と結託して自身の野望を実現しようとするシェリルのマネージャー、グレイス・オコナーによって仕組まれた計画であった。グレイスの手引きによって駐留部隊の反乱分子が暴動を起こすが、アルトを助けにやってきたランカの歌に聴き惚れ、沈静化する。ランカを連れて帰還する途中アルトは、惑星上で第117調査船団の旗艦グローバルの残骸を発見する。艦へと向かう途中ランカが艦に巣食っていたバジュラに連れ去られる。必死に助けようとするアルトの前に、これまでの戦闘でたびたびS.M.Sの任務を妨害してきた謎のパイロット、ブレラ・スターンが操縦するVF-27が立ちはだかる。さらにブレラに指示を出していたグレイスがシェリルを抹殺しバジュラへの憎しみをあおるため惑星上で新兵器ディメンション・イーターを起動させ、ガリア4と駐留部隊を壊滅させる。フォールド波を追って現れたバジュラの大艦隊によってフロンティア船団は甚大な損害をこうむるものの反応弾の使用によりかろうじて撃退に成功し、ランカはブレラによって救出される。
ランカがグレイスの計画の鍵となる「リトルクイーン」であることが判明し、グレイスたちは計画を変更する。グレイスと裏で結託する大統領主席補佐官レオン・三島から呼び出しを受けたランカはその歌がバジュラに効果があるとして、対バジュラ戦の切り札として偶像化され、ブレラがその護衛につく。一方グレイスに見捨てられ、自身がバジュラ由来の不治の病「V型感染症」のキャリアであると知らされたシェリルは絶望し、彷徨する。ランカの歌によってバジュラを無力化し、長距離フォールドによってその勢力圏から離脱したフロンティア船団は歓喜に包まれるが、艦内部では大量のバジュラが繁殖していた。ランカのアルトへの想いに反応したバジュラは一斉に脱皮し、フロンティア船団は自己修復が不可能になるほどの大打撃を受け、その戦いの中でミシェルも命を落とす[5]。その混乱に乗じて三島は大統領を暗殺し、自らが大統領の地位を得る。バジュラの痛みを感じつつ、自分の歌が戦いの道具として使われることに絶望し逃げ出したランカは、自分になついていた動物「あい君」がバジュラの幼生であることを知り、記憶を取り戻し始める。ランカはあい君を群れに戻そうとアルトに協力を求めようとするが、バジュラを憎むアルトは自分たちが生き残るにはバジュラを殺すしかないと叫ぶ。ランカは秘めていた自分の思いをアルトに告げると、ブレラとともにフロンティア船団を飛び立ってゆく。
取り残され途方にくれるアルトは、シェリルが病に侵され余命いくばくもないことを知らされる。それでも歌おうとするシェリルをアルトは抱きしめ、死ぬまでそばにいると誓う。そのとき、三島たちに疑念を抱くS.M.S.の面々が旗艦マクロス・クォーターを強奪し、真実を求めてガリア4へと旅立ってゆく。召集のメールを見逃し取り残されたアルトは新統合軍に編入しシェリルのそばで面倒を見続けるが、去り際のオズマや歌舞伎の兄弟子・矢三郎からその時々の感情や周囲の期待に流されて生きる姿を指摘されたアルトは改めて自分を見つめなおし、ひとつの決意を抱く。
バジュラ本星の位置を知った三島は、本星にいるバジュラの女王を倒し、そこをフロンティア船団の新天地とすることを決定する。アルトたちはそれぞれの思いを胸に、最後の決戦へと向かう。
登場人物
主人公・ヒロイン
- 早乙女 アルト(さおとめ アルト)
- 声 - 中村悠一
- 美星学園高等部航宙科パイロット養成コースに通う16歳の少年(後に17歳)。2043年7月27日生まれ。小説版によれば、名前は漢字表記で有人。
- 美少女と見紛うほどの美貌の持ち主だが、それゆえ頻繁に女と間違えられる自分の容姿に、強いコンプレックスを抱いている。手慰みに、手近な紙で紙飛行機を折っては飛ばす癖がある。
- 銀河に名を馳せる歌舞伎の名門早乙女一門の跡取りとして生まれ、その亡き母親似の容姿と天賦の演才で名女形としてわずか13歳でファンを持つほどだったが、幼少から抱いていた大空への憧れを捨てられず、父親との大喧嘩の末に勘当されている。それと同時に、中等部まで在籍していた演劇科から航宙科へと途中転科した。学業成績は次席と優秀で、特にパワーグライダー「EX-ギア」を用いたアクロバット飛行を得意としている。家庭の事情からやや捻くれているが、正義感は強く義理固い性格。反面、その場の状況や感情で物事を判断し行動している節がある。異性関係にも疎く、ランカとシェリルの好意に気付かない。
- バジュラに襲われたランカを救うために、主を亡くしたVF-25Fに搭乗したことがきっかけで、S.M.S.スカル小隊所属のパイロットとなる。入隊後の階級は准尉(後に少尉、最終的には中尉)で、コールサインは「スカル4」。S.M.S.の解体・新統合軍への編入後は軍の正規軍人として中尉に昇進し、サジタリウス小隊の隊長に就任。コールサインは「サジタリウス1」。バジュラ本星に向かったランカに代わり、再び表舞台に立つことを決めたシェリルの余命が短いことを知り、彼女の最期の瞬間まで見届けることを誓う。
- バジュラ本星突入作戦にて、搭乗していたVF-171EXが、グレイスに支配されたブレラにより撃墜されるも機体の爆発前に脱出。その直後に帰還したマクロス・クォーターに搭載されていたかつての愛機VF-25Fを駆り、グレイスの支配下から脱したブレラと共に奮戦、作戦を成功させる。
- 後のインタビューで、アルトは未だシェリルとランカに対して恋愛感情を抱いていない事が明かされ、三人の恋愛は最終話でようやくスタートラインに立ったと語られた。
- ランカ・リー
- 声 - 中島愛
- シェリルに憧れ、歌手になることを夢見る15歳の女子高生。ゼントラーディの血を引くクォーターで、感情の変化に合わせて頭髪が動くのが特徴。
- 義兄オズマの教育方針により有名なお嬢様学校の聖マリア学園に通いつつ、中華料理店「娘々」(ニャンニャン)でアルバイトをしていた。
- やや抜けたところがあるものの、優しく天真爛漫な少女。恵まれた環境で育ったせいか、無自覚ではあるが周囲の人間の好意に感謝していない点が見られ、また、自分の事で一杯一杯の時は、無自覚ではあるが周囲の人間の事を考えられない所がある。 初期の頃は引っ込み思案な点も見られたが、アルトとシェリルとの出会いにより、時として大胆な行動をとるようになり、自分のしたいことを実行に移せる強さを身に着けていく。
- 11年前にバジュラによって壊滅させられた第117次大規模調査船団の生き残りで、自分以外の全ての肉親を亡くすという悲劇に見舞われている。そのショックによる解離性健忘により当時の記憶を全て失っているが、親しい人間の危機に直面すると記憶がフラッシュバックし、錯乱状態に陥る。事故以前の唯一の記憶が、劇中歌の「アイモ」であったが、段々と症状が和らぎ始め、最終話で全ての記憶を取り戻すことになる。物語後半、後述のランシェ・メイの娘でありブレラとは実の兄妹であることが判明する。
- 事件以来人前で歌うことを避けていたが、フロンティア船団へのバジュラ襲来をきっかけに知り合ったアルトやシェリルの激励を受けて本格的に歌手を目指す。エルモ・クリダニクに見出されて芸能プロダクションに入り、美星学園芸能科に編入。映画「BIRD HUMAN -鳥の人-」でサブヒロイン・マオの代役を演じたことから一躍脚光を浴び、「超時空シンデレラ」の異名をとるアイドル歌手となる。その後ガリア4のゼントラーディ部隊の叛乱を歌によりほぼ無血鎮圧したことや、バジュラに対しても自分の歌が有効であることが示されたことで、「現代のリン・ミンメイ」と称されるようになる。しかし、人類の希望の歌姫として過剰に持ち上げられ、自分の歌が兵器として使われることに対して戸惑いも感じる。
- バジュラから助けられたことでアルトに好意を抱いているが、上手くそれを伝えられず、また自分の感情を自己確認しきれず、彼とシェリルが親しいことに複雑な思いを抱くようになる。が、終盤に最初は自分が恋に恋していた事、そして今は自分が本当にアルトに恋をしていることを自覚。 想いを伝えようとするが、病のためアルトに寄りかかるシェリルを見て誤解し叶わなかった。
- やがて、自分の記憶を辿るため、またバジュラとの争いを止めるためにアルトに想いを告げてからブレラと共にフロンティアを離脱。あい君に導かれバジュラ母星へ向かう。一時的にグレイスの完全な支配下におかれ、人類の敵となるもアルトの力で支配下から脱出。シェリルと共に歌い、バジュラ本星へのフロンティア船団突入を援護する。最終話ラストで、シェリルに夢も恋も負けないと宣言する。
- シェリル・ノーム
- 声 - 遠藤綾 / 歌 - May'n
- ギャラクシー船団出身のアイドルシンガー。17歳。漢字表記は雪露。その類稀な美貌と美声からギャラクシー・ネットワークにて絶大な人気を博し、「銀河の妖精」と称される。リリースされた楽曲は常に銀河チャートの上位に位置しており、「この銀河に暮らしてシェリルの歌を聞かない日はない」とまで言われる。
- フロンティア船団来訪ツアー中に知り合ったランカの夢を後押しし、また、自分を特別扱いせず自然に接してくるアルトには興味と好意を抱くようになり、他の人間の前では決して見せない弱い一面も彼の前では見せるようになる。一方、ランカとアルトが親しいことには複雑な思いを抱く。
- 周囲の人間を見下すかのような傲慢さを持ち、プライドの高い性格を見せるが、実はそれは歌姫である自分自身を強く保つために繕っている部分が大きい。
なお、ギャラクシー船団においては整形やインプラントが積極的に用いられているが、シェリルはその類の処置を一切受けていないことも売りの一つにしている。
- 幼い頃に身寄りがなく、ギャラクシーのスラム街で1人でごみ漁りをしながら生きていたところをグレイスに保護された、いわゆるストリートチルドレン。インプラントを受けていない生身の人間へのV型感染症の影響を調べるための実験台として、グレイスによりV型感染症に感染させられていた。物語後半、マオ・ノーム(Dr.マオ)の孫という事実が判明する。
- ギャラクシー船団が消息を絶ったためツアー終了後もフロンティアに滞在し、美星学園航宙科パイロットコースに編入。ガリア4慰問ツアーへ出発する頃からV型感染症の症状が進み始め、徐々に体調を崩していく。こうしてメディアへの露出が皆無となったことによる人気の低下に加え、ランカの台頭、グレイスの裏切り、さらに、自身が近く死に至るということを告知されたことにより、心身ともに打ちひしがれ、アイドルとしての「シェリル」とただの少女としての「シェリル」という自身のアイデンティティに苦悩する。しかし、アルトやクランの檄を受け、その後フロンティアがバジュラによる襲撃を受けた際、人々が絶望しすすり泣くシェルターの中で「絶望の中で歌ってみせる」と自分にとっての歌うことの意味を再確認して歌い始める。
- 頭部にV型ウィルスが回りV型感染症の末期に達するが、それによる副作用で、ランカほどではないものの、歌からフォールド波を放つことができるようになる。ランカが去った際、バジュラに影響を与えるフォールド波を放つことができ、かつ、歌によって人々に希望を与えることができる人物を探していた軍の要請を受け、「銀河の妖精」としてフロンティアのために歌うことを決意。フロンティアにて身を削って歌い続ける。また、最終話にてランカの力で彼女と同じく腹部にV型ウィルスが固着、体調は回復する。最終話ラストでのランカの宣言に受けてたつと笑顔で応える。
美星学園
- ミハエル・ブラン
- 声 - 神谷浩史
- 通称ミシェル。航宙科の主席に立つ優等生で、アルトの悪友にして最大のライバル。同時にS.M.S.スカル小隊所属の少尉というもう1つの顔を持つ。搭乗機は青いVF-25G。コールサインは「スカル2」。
- ゼントラーディの血縁者で、種族特有の尖った耳が特徴。また常人離れした視力を持ち、任務ではその能力を活かし遠距離狙撃を担当する。なお、普段は日常生活に支障が出ぬよう、補正用眼鏡を架けている。女好きで、美人を見つけると口説かずにはいられない性分。女顔のアルトをよく「アルト姫」と呼んでからかい、過敏に怒る彼の反応を楽しんでいる。一方で達観した部分も持ち、アルトのS.M.S.入隊やランカの歌手志望に厳しい目を向け、その道を進む覚悟を問うたこともある。
- 両親を幼少時に失い、新統合軍の名スナイパーだった姉ジェシカもある事件により失っている。S.M.S.に入隊し、スナイパータイプの機体に乗っているのも、姉の死の影響によるもの。クランとは幼馴染で互いに並みならぬ想いを抱いているが、いつ死ぬかわからないという立場もあってか、本命の恋に対して臆病になっているところがある。
- アイランド1内部に潜んでいたバジュラが引き起こした騒乱中、襲撃してきた第2形態のバジュラからマイクローン装置内のクランを守り、致命傷を負わされながらもこれを撃破する。その際クランに自分の秘めた想いを伝えるも、爆発によって開いた穴から宇宙空間へ吸い出され死亡する[5]。
- 小説版では祖父母のうちひとりがゾラ人で、ゼントラーディの血も引いているとされているが巨人化に耐えるDNAを持っていないことが示唆されている。
- 青木ハヤトの漫画版での名前は、ミシェル・ブラン。
- ルカ・アンジェローニ
- 声 - 福山潤
- アルトを慕う航宙科の後輩(1年飛び級しているため、学年は同じ)。ミシェルと同じくS.M.S.スカル小隊所属のパイロットで、緑のRVF-25に搭乗し、主に後方からの情報支援を担当する。コールサインは「スカル3」。随伴機として専用ゴーストを使用するが、それらには単体別の名前(シモン・ヨハネ・ペテロ)が付けられている。
- まだ幼さの残る少年だが、コンピュータや軍用電子機器の扱いは無二の天才。総合機械メーカーL.A.I.技研の経営一族の子息で、技術開発部特別顧問の肩書きを持つ。VF-25の開発にも関わっており、そのコネクションを生かし最新試作装備をS.M.S.に廻すこともある。アルトとミシェルという2人の個性的な先輩に振り回されつつも、健気に日々を過ごす。ナナセに密かに想いを寄せている。
- 松浦 ナナセ(まつうら ナナセ)
- 声 - 桑島法子
- アルトの級友で、ランカのアルバイト仲間の16歳。美星学園美術科所属。ランカの夢を純粋に応援している。おとなしく引っ込み思案な性格だが、ランカ絡みのことに対しては活発で大胆な面を見せる。豊満なバストと眼鏡姿が特徴。ランカの絵を描くなどランカに対して友情以上の感情を抱いている節もあるが、それを表に出すことはなく、影ながらランカの恋を応援する。アイランド1内部に潜んでいたバジュラが引き起こした騒乱の中で負傷し意識不明の状態となるが、最終話にて意識が戻る。
S.M.S.
スカル小隊
- オズマ・リー
- 声 - 小西克幸
- スカル小隊隊長。階級は少佐。搭乗機は指揮官用のVF-25S。コールサインは「スカル1(リーダー)」。かつては新統合軍所属のエースパイロットだったが、ある事件を機に軍籍を剥奪されている。普段は豪放磊落で雑な性格だが、任務では軍人らしいシビアさを見せる。操縦に高度な技量を要するアーマード装備をほぼ常用するなど、パイロットとしての腕は一流。過去のバジュラとの戦闘でランカの家族を救えなかった悔恨から彼女を引き取り、妹として育てている。ランカには非常に甘く過保護で、S.M.S.の職権乱用も辞さないなど公私混同振りは過度。また、ランカを安心させるためにバジュラのフロンティア襲撃までは、危険なパイロットは辞めて人事に就いていると嘘をついていた。一方でランカの歌手志望には強く反対していたが、エルモの説得により渋々ながら認める。愛車はランチア・デルタで、自宅のアパートにも写真を飾っている。
- キャシーとはかつて男女の関係だった。しかし想いは残しており、彼女のマクロス・クォーター乗艦後は寄りを戻しはじめる。最終話では新しい星で彼女の肩を抱いている場面がある。
- FIRE BOMBERのファンであり、FIRE BOMBERの楽曲をよく聞き、戦闘時のフォーメーション名に「PLANET DANCE」「突撃ラブハート」などといった楽曲名を使う。
- カナリア・ベルシュタイン
- 声 - 桑島法子
- 重可変爆撃機ケーニッヒモンスターを駆る、寡黙な女性。階級は中尉で、コールサインは「ラビット1」。達観した思考の持ち主で、オズマの良き相談相手。医師免許を所持しており、平時は衛生兵として勤務している。また、記憶を失ったランカの治療やカウンセリングなども行っている。既婚者で、「エディ」という名の息子がいる。
- ヘンリー・ギリアム
- 声 - 大原崇
- アルトの前任のスカル小隊パイロット。階級は大尉。第1話のバジュラ初襲来時にオズマと共にVF-25Fで迎撃に出たが、アイランド1居住区に侵入した1体を追撃の末に、アルトの目前で捕縛された状態のコクピットから飛び出して戦うも空しく握り潰され、惨死を遂げる。遺された機体はアルトが引き継いだ。小隊唯一の妻帯者だったが、S.M.S.の規則に則り、遺族に正確な死因が伝えられることはない。
- 小説版での名前はギリアム・フォード。新統合軍時代からのオズマの部下で、彼と共にS.M.S.に移籍した。
ピクシー小隊
- クラン・クラン
- 声 - 豊口めぐみ
- ピクシー小隊の隊長で、真紅のクァドラン・レアを操るトップエース。階級は大尉。第一次星間大戦の折に最初に地球人側に付いたゼントラーディ達の末裔で、一族の戦士としての誇りを受け継ぐ気高い女性。それ故、戦争終結後も文化的な生活に適応できずに無差別な破壊活動を続ける同胞達を、一族の恥として嫌悪している。平時はフロンティア内にある大学に通う大学生。
- S.M.S解体時にはミシェルを殺したバジュラへの復讐のために新統合軍への編入を選ぶ。
- 巨人時はグラマーな女性だが、マイクローン化すると遺伝子異常により肉体が幼児化し、性格・声まで幼くなる。ミシェルとは幼馴染であり、お互い成長した現在では照れから反発し合うことも多いが、密かに好意を抱いている。
- 25話ではマイクローン状態でミシェルが乗っていたVF-25Gに乗り換える。
- ネネ・ローラ
- 声 - 平野綾
- 桃色のロングヘアーが特徴の長身女性。やや気弱で、おっとりした性格。クランを「お姉様」と呼び、慕う。
- ララミア・レレニア
- 声 - 大村歌奈
- 赤いショートヘアーと鋭い目付きが特徴の、ボーイッシュかつスレンダーな女性。
- 第14話で、敵母艦へのクァドラン・レアでの突撃中にバジュラ(大)からビーム砲の直撃を受け、爆死する。小説版によると、次の長距離フォールド後に結婚退職する予定であった。
マクロス・クォーターのブリッジクルー
- ジェフリー・ワイルダー
- 声 - 大川透
- 艦長で、階級は大佐。かつては新統合軍のパイロットとして腕を鳴らしていた。歴戦の軍人らしい貫禄ある容貌だが、部下への気遣いやユーモアを欠かさない。オズマとは旧知の仲らしい(小説版設定では統合軍時代からの上司と部下)。既婚者だが、妻とは死別している。
- 演じる大川はナレーションも兼任している。
- ボビー・マルゴ
- 声 - 三宅健太
- 操舵士で、階級は大尉。ファンキーな厳つい男性だが、心は女性そのもの。しかし素の性格や言動は極めて男らしく、特にクォーター強攻型では雄叫びを上げながら荒々しい操艦を行う。
- S.M.S.入隊前は伝説のメイクアップアーティストとして名を馳せており、気立ての良さもあって女性クルー達からの信頼は厚い。ただしアルトには熟睡していた際に断りもなくメイクを施したため、彼からの心証は良くない。オズマに対し、密かに淡い恋心を抱いている。ランカの芸能界デビュー後は、彼女のメイクと相談役を引き受けている。
- モニカ・ラング
- 声 - 田中理恵
- オペレーター3人娘の1人で、索敵担当。真面目な優等生で、個性的な他の2人をまとめ上げる。3人の中では一番の年長者。
- ジェフリーに対し密かに想いを寄せていることは、彼以外の面々には周知の事実。
- ミーナ・ローシャン
- 声 - 平野綾
- オペレーター3人娘の1人で、艦内ステータス管理などを担当。褐色の肌と、白目の少ない黒い瞳が特徴。マイペースでどこか抜けた雰囲気だが、実はIQ180を誇る天才的頭脳の持ち主。
- 小説版設定ではバンガロールに本拠を置くローシャン財閥の令嬢。在学中に同人誌(とりわけ美少年を扱う一連のジャンル)に傾倒し、方向の末紆余曲折を経てS.M.Sに引き抜かれたという過去を持つ。
- ラム・ホア
- 声 - 福原香織
- オペレーター3人娘の1人で最年少。通信・火器管制(デルタ1)担当。データ収集・分析を趣味とする、データマニア。たまに出る毒舌の切れ味は非常に鋭い。
- 小説版設定ではヴェトナム系とアングロサクソン系の血を引いている。
その他
- リチャード・ビルラー
- 声 - 宮澤正
- S.M.S.のオーナー。巨人ゼントラーディ人。私邸でマイクローンのメイドと巨大鉄道模型に囲まれながら暮らしている。
- 少尉に昇進したアルトを自邸に招き、「フォールド断層で隔てられた銀河を1つにする」という自らの夢と、それを実現する方法にバジュラが関わっていることを語る。指にはめているロケットにはリン・ミンメイの写真が入っている。
新地球統合政府・軍関係者
マクロス・フロンティア船団
- キャサリン・グラス
- 声 - 小林沙苗
- 通称キャシー。新統合軍参謀本部所属の中尉。新統合政府大統領の息女にして、大学を首席卒業した明晰な頭脳と、過去に準ミス・フロンティアにも選ばれた美貌を併せ持つ才女。オズマとはかつて男女の仲だった。シェリルのツアー期間中担当責任者として振り回された後、対バジュラ戦でマクロス・クォーターにオブザーバーとして乗艦し、航空機管制を担当する。やがて、オズマと寄りを戻し始める一方、婚約者である三島の行動に疑念を抱く。
- 三島の陰謀が明らかになった時に婚約破棄の意志を示し、最後は新しい星でオズマに寄り添う。
- 演じる小林は次回予告のナレーションも担当している。
- ハワード・グラス
- 声 - 西村知道
- 新統合政府第4代大統領。フロンティア船団の行政を司る統括責任者にして、キャシーの父。バジュラの存在を初めて公表する。アイランド1内部に潜んでいたバジュラが引き起こした騒乱に対処すべく、行政府からバトル・フロンティアへ向かう途中、三島とその部下達によって暗殺される。
- 小説版では、改革派と保守派の間を取り持つ中道派の政治家として、大統領に就任したことが説明されている。
- レオン・三島(レオン・みしま)
- 声 - 杉田智和
- 新統合政府大統領府首席補佐官。キャシーとは男女の仲で婚約者。大統領府のバジュラ対策の責任者としてバジュラに関する情報の規制や、11年前の第117次大規模調査船団遭難事件の関係者情報の隠蔽工作を行っている。その一方では野望を抱き、ハワードの与り知らぬ部分で暗躍している。また、ランカの能力には早くから目を着け、監視・干渉している。
- 後にアイランド1でのバジュラの騒乱に乗じてハワード大統領を暗殺し(その時もやはり「バジュラの襲撃によって殺された」として事件を隠蔽した)自ら大統領位を簒奪し、自ら陣頭に立ってバジュラ母星への直接攻撃を指揮するも、戦闘中に帰還したマクロス・クォーターから持たらされた情報と共に前大統領暗殺の真相を暴露され失脚する。
- ジェシカ・ブラン
- ミシェルの姉。2032年生-2055年没。両親の死後はミシェルの親代わりとなり、新統合軍のエースVFスナイパーとして活躍していた。しかし、不倫関係にあった上官の機体を誤射してしまった際、その直前に上官から別れ話を切り出されていたことから痴情による故意を疑われて軍法裁判に掛けられ、自殺する。その死はミシェルの心に暗い影を落とし、S.M.S.入隊の一因となった。
- エリエラ・ジフォン
- 青木ハヤトの漫画版に登場する、オリジナルキャラクター。フロンティア軍所属のパイロットで、直情径行のゼントラーディ女性。階級は大尉。腕は確かだが、その性格が災いし撃墜される頻度も多い。
第33海兵部隊
- オゴタイ
- 声 - 稲田徹
- 惑星ガリア4駐留のゼントラーディ部隊「第33海兵部隊」の指揮官。階級は少佐。テムジン達の叛乱を穏便に解決することを望み、シェリル慰問団の派遣を要請する。
- 容姿は、劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』に登場するブリタイ7018に酷似している。
- 副長
- 声 - 麻生智久
- オゴタイ付きの副長で、第33海兵部隊旗艦オケアノスの副艦長。名前は不明。テムジンの叛乱に対し、母艦の艦砲射撃による殲滅を強く進言する。フロンティア船団から離れたガリア4に駐留しながらも、ブレイク間もないランカの情報を既に得ており、ランカを知らなかったオゴタイに驚愕する。テムジンの叛乱が鎮圧された後、ガリア4で発生した大規模フォールド波に巻き込まれて死亡する。
- オゴタイ同様、容姿は劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のエキセドル4970に酷似している。
- テムジン
- 声 - 金野潤
- 第33海兵部隊の上級兵士。血気盛んな好戦派で地球文化を拒み、武力による「マイクローン」(地球人)から、銀河系の覇者の座を奪回しようとする。謎の人物の手引きでシェリル慰問団を人質に部下達と叛乱を起こすが、ランカの歌により部下全員が戦意を喪失し、計画は頓挫。ただ1人クァドラン・レアを駆ってランカを殺害しようとするも、アルトに阻まれ撃破される。
- 右目にカバー状の通信装備を付けている。上記2人と異なり、こちらの容姿や性格はテレビ版『超時空要塞マクロス』のカムジン・クラヴシェラに酷似する。
- 小説版では反乱の際の乗機がネオ・グラージとなっており、アルトに撃墜されるものの直接的な死亡描写はない。
マクロス・ギャラクシー船団
- ブレラ・スターン
- 声 - 保志総一朗
- VF-27を駆る謎の少年。表向きのコールサインは「アンタレス1」。グレイスからは「パープル1」と呼ばれている。身体の大部分をインプラントに置き換えたサイバーグラント。VF-27の強G機動に耐えうる卓越した身体能力と、全身各所にナイフなどの武器を内蔵している。
- 過去の記憶を失っており、唯一覚えているのがランカの歌と同じ「アイモ」の曲であり、首に下げたブルースハープで時折吹奏している。グレイスの命令で動いている一方、同じ記憶を持つランカに興味を抱き、彼女の周辺に出没する。
- 後にギャラクシー船団アンタレス小隊所属の少佐であることを明かし、グレイス達に取り込まれたランカの護衛役を務める。アルトとは戦闘での因縁やランカを巡り、犬猿の仲。物語後半にてランカの実兄である事が判明する。
- フロンティア船団から離反したランカに同行し、彼女と共にバジュラの本星へ向かう。
- グレイスに完全に支配され、フロンティア船団のバジュラ本星突入作戦を阻もうとするが被弾したことによりグレイスの支配下から解放され、同じくグレイスの支配下から解放されたランカと共にフロンティア船団を援護する。
- 小説版では、第117大規模調査船団の事故から救助された時にギャラクシー政府によってバルキリーのパイロットとなるべくインプラント化され、偽の記憶を与えられたことをグレイスから知らされる。
- グレイス・オコナー
- 声 - 井上喜久子
- シェリルのマネージャー。物腰柔らかでおっとりした女性だが、我の強いシェリルを巧くコントロールし的確に仕事をこなす。怒るとかなり怖く、シェリルですら逆らうことが出来ない。全身は機械で構成されており(ただし外見は生身そのもの)、情報処理と通信能力に優れている上、驚異的な運動能力を備え、性別・体格・髪型などを変えることも可能。とある場所に他人と意識を共有する同一の身体を幾つも用意しており、使用中の身体が消失してもすぐさま別の身体を使えるため、単体へのダメージは全く影響とならない。フロンティアに来てからは、ブレラに命令を与えたり三島と密約を結ぶなどの不審な動きを見せながら、どこにバジュラの巣(ネスト)があるかも把握している。
- 元々は第117大規模調査船団で、マオやランシェと共にV型感染症とバジュラを研究していた科学者。ギャラクシーのスラム街で1人でごみ漁りしながら生きていたシェリルを、自身の野望のために保護。インプラントを受けていない生身の人間へのV型感染症の影響を調べるためのに、シェリルにV型ウィルスを感染させていた。後に、自分に反発し、袂を分かつと宣言した彼女に対し残酷な真実を突き付ける。バジュラのフォールド通信ネットワークを手に入れ、銀河を支配しようとするもアルトにより撃破される。
- 小説版では、ラムジェットエンジンやグレネードを内蔵していることが描かれている。また、後のインタビューではギャラクシー船団もグレイス達黒幕もまだ健在である事、倒されたのはあの場で使っていた身体だけで、バジュラの利用を阻止できただけであることが明かされている。
その他
- 早乙女 嵐蔵(さおとめ らんぞう)
- 声 - 三宅健太
- アルトの父で早乙女一門の18代目宗家。非常に厳格な人物で、アルトを幼少の頃から厳しく指導してきた。それが却って息子の反発を煽る結果となり、絶縁状態となっている。
- 早乙女 美与(さおとめ みよ)
- アルトの母。故人。息子と瓜2つの容姿を持つ美女。生前はよく本物の大空の夢と魅力を幼いアルトに語り聞かせ、後に彼がパイロットを目指す原動力となった。
- 早乙女 矢三郎(さおとめ やさぶろう)
- 声 - 野島裕史
- 早乙女一門の歌舞伎役者でアルトの兄弟子。穏和な性格で細目が特徴の優男。早乙女家の血縁者ではないが、アルトには業界の慣習から「兄さん」と呼ばれている。アルトの勘当に伴い次期宗家の最有力候補に選ばれているが、自身を超える彼の才能を惜しみ、家に戻るように諭す。
- エルモ・クリダニク
- 声 - 大川透
- 弱小芸能プロダクション「ベクタープロモーション」を経営するゼントラーディ人。街中で偶然耳にしたランカの歌に感銘を受け、彼女をスカウトする。クラン達と同じ親地球派ゼントラーディの末裔で、歌や文化による平和の実現を唱える。名刺の絵柄や書かれたメールアドレスは、ミンメイ。第12回「ミス・マクロス・フロンティア」の審査会場にも足を運んでおり、アルト達の後席に座っているのが確認できる。
- ランカを二人三脚で支えるが、天空門ホールでの初ライブを前に政府命令でグレイスにマネージャー権を奪われる。後に表舞台に復帰したシェリルのマネージメントを行う。
- 徳川 喜一郎(とくがわ きいちろう)
- 声 - 稲田徹 / 歌 - 徳川一郎
- ベクタープロモーション所属のゼントラーディ巨人演歌歌手。持ち歌は「宇宙兄弟船」。ゼントラーディモール・フォルモなどで歌う姿の他、下積み時代のランカを先輩として励ましたり、ランカのマネージャー権を奪われて落胆しているエルモを励ます姿が見られる。
- ミランダ・メリン
- 声 - 田中理恵
- 第12回「ミス・マクロス・フロンティア」優勝者で、プロポーション抜群の美女。ナナセとは中学時代の同窓生。映画『鳥の人』でヒロインのサラを演じる。非常に高慢な性格で、ランカを見下し冷遇する一方、シェリルには敬愛の眼差しを向けているが、肝心の彼女には全く相手にされない。超時空要塞マクロス(TVシリーズ)に登場する、ジャミス・メリンと姓が同じく、傲慢な性格も酷似しているが作中で関係は語られていない。
- ジョージ・山森(ジョージ・やまもり)
- 声 - 坂口候一
- 映画『鳥の人』の監督。寡黙な人物で、他人との会話は助監督を介して行う。ランカの手渡しキャンペーンの際に偶然プロモディスクを受け取ったことがきっかけで、彼女を端役として映画に起用。更にそこからサブヒロインのマオ役へと急遽抜擢し、大飛躍の立役者となる。女形時代のアルトのファンでもあったことから、ランカの出番増加を対価として彼に出演を依頼するが、断られる。
- 容姿のモデルは総監督の河森正治本人。
- あい君(愛KUN)
- 声 - 佐々木日菜子
- アイランド1に迷い込んだバジュラの幼生体。美星学園でシェリルの下着を被って徘徊したことから学園中を大騒動に陥れ、後にランカに匿われる。
- 第21話にて脱皮し、第2形態へと変化する。
- ランシェ・メイ(蘭雪 美)
- 声 - 坂本真綾
- 第117大規模調査船団で、マオやグレイスと共にV型感染症とバジュラを研究していた研究者。ランカとブレラの母親。ランカを妊娠時にV型感染症に感染していた。
- マオ・ノーム
- 第117大規模調査船団団長で、ランシェやグレイスと共にV型感染症とバジュラを研究していた科学者。作中では「Dr.マオ」という名で通っており、プロトカルチャー研究の第一人者とされる。
- 『マクロス ゼロ』に登場したマオ・ノームと同一人物で、作中では研究レポートの添付写真にランシェやグレイスと共に写っている。
- Blu-ray Disc版『マクロス ゼロ』では、シェリルが身に付けているイヤリングがノーム家に由来するものであることを示す描写が追加されている。
メカニック
S.M.S.
VF-25 メサイア
新統合軍の主力機VF-171 ナイトメアプラスの後継機としてフロンティア船団にて開発された新世代可変戦闘機。
試作機YF-24エボリューションの設計データを基に、新星インダストリーマクロス・フロンティア工廠にて独自開発。総合機械メーカーL.A.I.技研は技術支援を行っている。操縦系統も従来機から一新され、従来のAVFを上回る性能を持つ。パイロットへのG負荷対抗策として、新機軸の耐Gパワードスーツ「EX-ギア」を標準採用している。 バトロイド・ガウォーク形態ではEX-ギアを介して四肢のコネクトスレイブ操作も行え、コクピット外からの接続操作も可能。コクピットは通常単座だが、後部に補助用の副操縦席が収納されており、必要に応じて複座となる。
各形態のフォルムはVF-1を髣髴とさせるが、バトロイドへの変形は、胸部となる中央ブロックが機首に、主翼と尾翼で構成される背面ユニットがコクピット部に覆い被りVF-19に類似しつつも独自の変形方式を採用している。
前世代AVFであるVF-19、VF-22以降の機体に採用されたピンポイントバリア(PPB)システムやアクティブステルスシステムは、より発展した形で継承されアンテナは主翼に内蔵されている、VFシリーズ伝統のスーパーパック(ファストパック)及びアーマードパック(プロテクター・ウェポンシステム)を初めとしたオプション兵装も充実している。
また、VFシリーズ初の純粋な格闘武装として(従来機ではガンポッド先端に銃剣を設置するケースはあった)、左腕シールド裏に大型の特殊合成鋼製ナイフを格納。刀身周囲にピンポイントバリアを展開することで、戦艦の装甲をも容易に切断できる。
政治的理由から新統合軍に先んじてS.M.S.に30機余りが優先配備され、予備機を除いた20数機程度が評価試験を兼ねて実戦運用されている。
ペットネーム(愛称)の「メサイア」(救世主)は、公式サイトによる一般公募の中から選ばれた名称。作中では専ら、可変戦闘機全般の一般代名詞として人類に知れ渡っている「バルキリー」と呼称されている。
- スペック
ファイター形態 全長18.72m 全幅15.50m(主翼展開時) 全高4.03m(主脚含まず) バトロイド形態 全高14.53m(レーザー機銃含まず)
空重量8450kg 機体設計最大負荷27.5G
エンジン 新星インダストリー/P&G/PR社制FF-3001AステージII熱核タービンエンジン×2 (推力1620KN+×2) スラストリバーサー、3D機動ノズル装備 高機動スラスター P&W HWM-9 最大速度マッハ5.0+(高度10000m・機体耐熱限界のため。ノーマル仕様にて衛星軌道上に進出可能)
原型機初飛行:2057年6月24日(新星インダストリーテストフライトセンター/惑星エデン/ラグランジュポイントポイント上工場コロニーL2)。
バリエーション
- VF-25F
- 標準型。頭部モニターカメラは横一面式のゴーグル型で、頭部レーザー機銃の装備数は2門。アルト搭乗機のカラーは前任者であるギリアムのそれを引き継ぎ、ホワイトに赤と黒のライン。通常のカラーはVF-1Aのスタンダードカラーに似たカラー。
- VF-25S
- 指揮官用の機能向上型。頭部カメラは横三面式で、歴代指揮官機の伝統に則り頭部に4門のレーザー機銃を装備する。オズマ搭乗機のカラーはグレーに黄と黒のライン。
- VF-25G
- 長距離狙撃型。頭部カメラは運用目的に適した単眼式の高精度型を採用。頭部レーザー機銃の装備数は1門。専用スナイパーライフルと精密射撃時の機体固定用アンカーで構成される、ロングレンジパックを標準装備する。スナイパーライフルは、バジュラの強固な装甲を一撃で貫通する威力を誇る。ミシェル搭乗機のカラーは青と白のツートン。
- RVF-25
- 索敵・電子戦型。多数の高性能センサーを凝集した卵状の頭部が特徴。頭部レーザー機銃の装備数は2門。背面のレーダーレドームと下面のスタビライザー型アンテナで構成される、イージスパックを標準装備する。ルカ搭乗機のカラーは濃淡2色のライトグリーン。また、ルカ機はスーパーパック主翼ブースター先端に取り付けられたフォールド通信誘導システムにより、直衛機として最大3機の無人戦闘機ゴーストを遠隔制御する。
追加オプション
- スーパーパック(ファストパック)
- 大気圏外運用時の標準装備。今までのバルキリーでは背部に装着されていたブースターユニットが主翼にマウントされ、後退角に応じて基部が回転する。惑星大気圏突入時には切り離され、各パーツは1つにまとまるようドッキングして軌道上に待機するようになっており、惑星離脱後に再び装着することが可能。
- アーマードパック(プロテクター・ウェポンシステム)
- 今までのバルキリーではバトロイドにアーマードパックを装着し、パックを切り離さないとファイター、ガウォーク形態に変形することが不可能だったが、本機ではその欠点が改善され、装着したまま3段変形が可能となっている。主に特殊任務用の装備であり、使用にはジェフリーの許可が必要。スーパーパック以上に多数のマイクロミサイルを内蔵している大重量の装備を、スーパーパックと同じ数のブースターで駆動させるために運動性が悪く、扱うには高度な技量が必要。作中では主にオズマが使用している。
- フォールドブースター
- 2040年代は片道使い捨てだったが、2059年代のものは複数回使用可能で、惑星大気圏突入時にはスーパーパック(この場合はフォールドパックと呼称される)と1つにまとまり軌道上待機・再接続が可能。更に、フォールド断層対策や主観時間と実時間とのずれの解消を図った試作モデルも登場している。
- スピーカーポッド
- ガリア4でミシェルがランカの歌を流すのに使用。主翼パイロンに装備される。
その他
- VB-6 ケーニッヒモンスター
- デストロイドモンスターの流れを汲む可変爆撃機 (Variable Bomber、VB) 。プレイステーション用ゲームソフト『マクロス VF-X2』に初登場した機体で、本作ではS.M.S.配備の機体として登場する。就役後既に30年以上が経過している古参機だが、その火力は依然強力無比である。なお、小説版ではVF-19、VF-22といった従来の機体もS.M.S.に配備されている事が語られている。
- クァドラン・レア
- 巨人兵士用バトルスーツのクァドラン・ローの火力向上型。ピクシー小隊の主力機。左背に装備したヌージャデル・ガーと同型のビームキャノンを搭載し、腕部3連パルスレーザーガンの出力も強化されている。機動性もスーパーパック装備のVF-25に匹敵し、パイロットの技量と相まって高い戦闘力を発揮する。隊長のクラン機は真紅、他の2機はグレーで塗装されている。本来はゼントラーディの婦人(メルトランディ)兵士の体型や特性に合わせて設計されているため、婦人用バトルスーツと形容されることが多いが、男性にも着用可能である。それゆえ、主に男性兵士で構成されるガリア4方面軍にも多数が配備されている。
- デストロイド・シャイアンII
- 2足歩行式の陸戦用支援兵器デストロイドシリーズの1機種。移動砲台として、マクロス・クォーターを初めフロンティア船団には多数が配備されている。
- マクロス・クォーター
- S.M.S.旗艦を務める可変攻撃宇宙空母。「クォーター(4分の1)」の名の通り、その全長は従来マクロス級の4分の1の約450mとアームド級並みのサイズしかないが、その分強攻型(人型形態)での運動性、格闘性能は従来型を遥かに凌ぎ、バトロイド並に人間的な動作を可能としている。更にトランスフォーメーション中の回避機動も可能で、変形中脚部のみを展開したガウォークのような中間形態も存在する。右舷(右腕)には従来マクロス級と同等の威力を持つマクロスキャノン(重量子反応砲)、左舷(左腕)にはシールド兼用の飛行甲板を持っており、左腕を腕のように使用する際は飛行甲板を背部にマウントする。従来どおりのマクロスアタックだけでなく飛行甲板にピンポイントバリアを集中させて盾としたり右腕主砲にピンポイントバリアを集中させてサーベルとするなど、本格的な格闘戦のための兵器システムも備えている。最終回では空母形態のままでも主砲も披露している。
新地球統合軍
- マクロス・フロンティア船団
- 地球発(2041年)の第55次超長距離移民船団[6](第25次新マクロス級移民船団)。バイオプラントを採用した第5世代型巨大移民船団である。大型都市船に複数の環境艦を連結して一体の循環系を構成しており、従来の新マクロス級と区別して「アイランド・クラスター級」とも称される[7]。総人口1,000万人を乗せて、地球から銀河中心を目指して航行している。なお、バイオプラントによって全ての物資を船団内で循環させることが可能だが、戦闘などに伴う環境変化に弱いという構造的欠陥もある。物資欠乏が予想されると統制モードの発令によって市民生活に制限を加えることがある。
- アイランド1
- 船団住民の約半数が居住する旗艦。天窓式のドームに開閉式の防護シェルを持つ構成は従来の新マクロス級と同様だが、その全長は約15kmと従来艦の約2.5倍に相当する。地上面からドーム最上部までの高さは約2000m。ドーム頂上部にはスカイシティ、地下にも居住区や物資備蓄スペースがあり、更にその下には動力部や環境・重力維持のための装置が備えられている。大気や水などの物質全てがこの艦内で循環し、周囲の農業艦や工業艦などと連動することで、最小限の補給で長距離の航行を成しうる。非常時にはシェルが閉じ(シェルダウン)、居住区の安全を確保する。艦内の各施設は、かつて地球上に存在した都市をモチーフにしている(後述)。
- バトル・フロンティア
- 船団護衛軍全体を統轄するバトル級可変ステルス攻撃宇宙空母。バトル25と表示される場合もある。平時はアイランド1の先端にドッキングしている。従来艦と同様にトランスフォーメーション機能を持つが、空母形態のままでも主砲の使用が可能(劇中バトル・ギャラクシー(強攻型)の主砲により、主砲を破壊されたため強攻型での主砲発射シーンはなし。主砲は修理又は交換され空母形態に戻った際には装備されている)。有事の際は本艦に政府機能が置かれる。強攻型(人型形態)に変形後は、初代SDF-1マクロスのダイダロスアタック同様、マクロスアタックで攻撃をすることが可能。艦内には球形のホログラムスクリーンを使う巨大なCDC(統合司令室)がある。変形シークエンスはバトル7とほぼ同じ。
- アイランド3
- 農業プラント艦。フロンティアの資源循環システムの一部を構成する生態系艦の1つ。全長8km・直径3kmの円筒形の艦内には地球の自然環境が再現され、観光名所にもなっている。実際の地球上では禁止されている巨人サイズでの生活が許可されており、マイクローンサイズの人間と共存する光景を観ることが出来る。艦内にはゼントラーディモール・フォルモ、異星生物研究所などが設置されている。第21話にて、バジュラ殲滅作戦のために爆破された。
- 他にも、アイランド1を先頭に同型の環境艦が多数連結されている。
- グァンタナモ級宇宙空母
- ウラガ級護衛宇宙空母
- ノーザンプトン級ステルスフリゲート
- 上記3つは共に『マクロス7』などの旧シリーズにも登場した艦。フロンティアにも多数が配備されている。
- ステルスクルーザー
- 青色をした大型艦で「あきつき」などがある。
- VF-171 ナイトメアプラス
- 新統合軍の主力多目的重可変戦闘機。大柄でペイロードに余裕のある特務機VF-17を戦闘爆撃機化した機体。若干の基本性能低下と引き換えに従来17系の欠点であった生産・運用コストや操縦難度の高さが大幅に改善され、機首の延長など形状変更による空力特性も改善されている。またPPBシステムを標準装備し、防御力、近接格闘能力の強化が図られている。2059年時点で最も普及している機種であり、フロンティア船団軍においても多数が配備・運用されている。
- バリエーション
- RVF-171
- 機体上面レーダーレドーム、底面にスタビライザー型アンテナを設置した偵察・早期警戒仕様機。
- VF-171EX
- L.A.I.社が開発した対バジュラ用兵装を搭載した強化型。右尾翼(バトロイド前腕)に重量子ビーム砲、左尾翼に強化MED弾内蔵のミサイルランチャーを装備。エンジン出力も強化され、コクピットもEX-ギア対応に改修されている。更に指揮官機には追加装甲や脚部ブースターなどが追加される。また、ノーマル機と同様にレドームとアンテナを追加したRVF仕様も存在する。劇中ではアルトやルカも搭乗する。
- AIF-7S ゴースト
- 新統合軍の無人戦闘機。シャロン・アップル事件を機に一時開発が凍結されていたが、有人機との連携による運用戦術が確立されたことで有効性が見直され、主力機として採用された。有人機を遥かに凌ぐ高機動性能を誇るが、バジュラによるECMの前には全くの無力。
- S.M.S.にもルカ搭乗のRVF-25が運用する機体が配備されており、こちらはECM対策として試作のフォールド通信誘導システムが搭載されている。また、母機からの遠隔操作で運用されるが、完全自律起動モードである「ユダ・システム」を発動することにより、本来の超高機動戦闘力を発揮することが出来る(シャロン・アップルを参照)。
- マクロス・ギャラクシー船団
- 惑星エデン発の第21次新マクロス級移民船団。循環システムには密閉式ケミカルプラントを採用している。民間企業・ゼネラル・ギャラクシー主導の移民船団であり、その技術力は全銀河でもトップレベルを誇る。2059年初頭(本作品の開始時点)にはフロンティアの近隣宙域を航行しており、同船団のトップアイドルであるシェリルがコンサート・ツアーでフロンティアを訪れるなど、文化交流も活発化していた。バジュラからの大規模な襲撃を受けている旨の通信を最後に消息不明となるも、実際には小惑星帯に無傷の状態で潜んでいた。そしてグレイスらの暗躍によって実質的にフロンティア船団と交戦する事となった。
- 小説版の説明では、シェリルの台詞によると「資本主義を聖典と崇めるほどの資本主義体制」であり、効率を重んずるあまり失業率が高く、一部はスラム化している。
- メインランド
- マクロス・ギャラクシー船団旗艦。
- バトル・ギャラクシー
- メインランドにドッキングするバトル級攻撃宇宙空母。AIF-9Vゴーストを艦載機としており、独特の高速射出システムで短時間で大量の艦載機を射出する。艦体色は紫色で施されている。基本概観はバトル7やバトル・フロンティアとほぼ同じで武装やレイアウトも共通しているものの、艦橋は独自の形状(本船団で開発されたVF-27の頭部に酷似)、副砲のある菱型状部分が肩とは別パーツとなり射角範囲が上昇、背中に翼状のパーツが追加など、違いも多く見られる。主砲でバトル・フロンティアの主砲を損傷させるも、クォーターのマクロス・アタックで主砲を破壊され、それに続くバトル・フロンティアのマクロス・アタックを受けて撃沈する。
- デネブ級重巡洋艦
- ギャラクシー船団所属の大型戦闘艦。カイトス(デネブ・カイトス)やダルフィム(デネブ・ダルフィム)など、「デネブ」を冠する恒星名を艦名としている。
- 双胴空母
- ギャラクシー船団所属の双胴空母。ダルフィムがこれにあたる。
- VF-27 ルシファー
- マクロス・ギャラクシー可変戦闘機開発工廠「ガルド・ワークス」が独自開発したサイボーグ兵専用機。VF-25と同じくYF-24系列機だが、機体性能はVF-25を大きく上回る。その高機動性から来る強GがEX-ギアの耐G限界をも超えているため、生身の人間では操縦不能。機体制御はパイロットの脳神経と直結した電波誘導方式を採用しており、遠隔操作も可能なうえ、通常の手動操作方式を上回る反応速度を得ている。ただしコクピットには通常の操縦装置が取り付けられているので生身のパイロットでも通常の有人機程度の機動なら操縦可能。コクピットはモニターが動作するとシート等が透過して擬似的な全周囲モニターとなる。VF-25との外見上の相違点は、装甲化されたコクピットキャノピーと固定式の主翼ブースター、脚部の3次元ベクターノズルなど。主武装として、実弾と重量子ビーム砲を複合した大型ガンポッドを装備。VF-25と同じく左腕シールド裏に格闘用ナイフを装備するが、こちらは盾先端からそのまま刀身を伸ばして使用する。ブレラがフロンティアにきてからの3機編隊やバジュラクイーンの護衛として多数登場しているが(機体色ブレラ機:紫、その他の機体:ケーニッヒモンスターと同色)だがブレラ以外にパイロットが乗っているのか無人でブレラの遠隔操作なのかは不明。機体とパイロットの一体化(サイボーグ化パイロットによる運用)という点で一世代先の機体。新統合軍では制式採用機として認めていないのでVFナンバーではなくYF-27扱い。ギャラクシーは軍に対しての技術開示すら拒んでいる。ペットネームの「ルシファー」は、PSPゲーム『マクロスエースフロンティア』より。
- スペック
- 全長18.8m 空重量12080kg
- エンジン 新中州/P&W/RR/MG FF-3011/CステージII熱核タービンエンジン×4 (推力1377KN×4)
- 高機動スラスター P&W HWM-9
- 最高速度M5.2+(高度10000m) 短時間(機体耐熱限界のため)ならPPBとSWAGを併用してM9+が可能。素の仕様で衛星軌道に到達可能。
- 基本兵装
- 20mmビーム機銃×1+1.25mm高速機関砲or25mmビーム機関砲、2.35mm重ビーム機関砲、ビームガンポッド/ビームグレネード4連装内蔵マイクロミサイルランチャー、25mm高速機関砲
- 備考
- スーパー・フォールドブースター対応
- AIF-9V ゴースト
- バトル・ギャラクシーに艦載される無人戦闘機。劇中ではV9又はゴーストV9と呼ばれる。かつて「マクロスプラス」においてマクロスシティを恐怖に陥れたゴーストX9の系列機。
- 第117次大規模調査船団
- 2048年にバジュラの襲撃を受けて壊滅した調査船団。政府による公式発表では「フォールド断層に巻き込まれた遭難事故」と説明されている。ランカは本船団の数少ない生き残りの1人であり、新統合軍時代のオズマも護衛部隊として参加していた。なお、襲撃を受けたのはガリア4宙域であったが、アルト達が遭遇するまで調査船団の残滓が人目につくことはなかった。
- グローバル
- 船団旗艦で、第1世代型マクロス級調査移民船の4番艦。ガリア4未調査地域の湖畔に強攻型の状態で擱座していた。
- 同級は戦艦マクロス(SDF-1)を元に簡易居住区画を設けた調査移民船で、超長距離移民船団に先行する航路調査を目的に量産された[7]。また、艦内にはバジュラの標本など置かれており、バジュラに関する研究が行われていた。
- マクロス11船団
- 惑星エデン発の第11次新マクロス級移民船団。最終話で2カットのみ登場。後方には、フロンティアと同型の円筒形型のドーム構造の環境艦らしき居住艦が多数確認できる。小説版ではギャラクシー船団に次いでフロンティア船団に近い船団として名称のみ登場。『マクロス ダイナマイト7』劇中のラジオドラマ「ゾミオとゾリエット」の主人公、ゾミオの故郷として登場する。FIRE BOMBERのコピーバンド「FIRE BOMBER AMERICAN」の出身船団でもあり、名称や設定としてだけなら色々な作品に登場している。
- SDF-1 マクロス
- 最終話において、地球の首都マクロスシティとともに2カットのみ登場する。
バジュラ
各移民船団などを襲撃している異星生命体。甲虫のような形態で、VFシリーズと同質のエネルギー転換装甲である外殻を持ち、強力な妨害電波を発してゴーストやその他遠隔誘導兵器を無力化する。また、ミサイルやフレアと同種の物体を体内生成して放出する、果ては単独でフォールド航行するなど、その能力は単なる生物としてのそれを大きく逸脱している。体構造も極めて異質で、脳と呼べる部位がほとんど存在しない(この為当初は昆虫並みの知性しかないと思われた)。しかし、戦闘においては複数による連携行動や待ち伏せなどの戦術的行動が見られる。生物としての繁殖力によって自律的に個体を増やすことが可能で、女王蜂や女王蟻に相当する特別な個体が巣を作り産卵している。その上、随時進化し続ける能力を持ち、ある程度の戦闘経験を積むとそのデータが群全体にフィードバックされ、より強力な個体となって生まれてくる(一例として反応弾にすら耐えられる個体が誕生するに至るが、フィードバックされていない攻撃には脆いという側面を持つ)。新統合軍やS.M.S.の軍事識別コードでは「ビクター」と呼称され、一般にはその存在は隠匿されていた。バジュラと接触した人間にはV型感染症の恐れがあるとされ、感染が疑われる者は隔離され精密検査が行われる場合がある。
バジュラの正体は、プロトカルチャー時代以前から存在し彼らが恐れるも憧れ遂には神格化し、姿を真似て「鳥の人」を作ったという超時空生命体。プロトカルチャーはバジュラと接触することで、フォールド素子を模倣したフォールド機関を開発、星間文明を発達させていった。バジュラにとって頭部は思考する場所ではなく、腸(正確に言えば腸に寄生させたV型ウィルス)によって思考を行っている。また人類のような単体思考ではなく、群全体のネットワークによって思考を行う為、個というものを持つ人類を理解できなかった。人類が自分達とあまりに違う生物であることから、フォールド波を発する仲間(ランカ)を人類より保護しようとした結果、第117調査船団壊滅へと繋がった。その行動が調査船団の生き残りであるグレイスに利用され、シェリルのフォールド波に誘導されたバジュラとフロンティア船団の戦いへと発展。しかし最終話において、ランカとシェリルというフォールド波を発する別々の個体を認識したことで、人類が単体思考を行いコミュニケーションをとらなければ互いに分かり合えない生物であるということを理解し、人類への敵対行動を停止する。
- バジュラ(大)
- 赤い体色と6本脚が特徴の個体。バトロイドより二回り近い体躯とそれに違わぬ怪力を持ち、通常のガンポッドやミサイルでは通用しない程の強靭な装甲を持つ。中脚に機関砲のような火器を内蔵し、背中には航宙艦をも撃沈可能な大型ビーム砲を備える。大気圏内では背中から細い4枚の翅を展開し飛行する。
- バジュラ(小)
- 白い体色と槍状に尖った頭部が特徴の個体。頭部先端にビーム砲とミサイルを内蔵し、尾の先端に格闘用の鋭い刃を持つ。大型1体に対し数体が随伴して行動する。大きさ自体はバトロイドより一回り程度小さい。
- バジュラ(幼生)
- 孵化直後の形態で、この時は体毛を持つ緑色の小動物(大きさは猫くらい)のような形状。成長すると脚が生え始め、ある程度の大きさ(ランカに近い大きさ)になると脱皮し第二形態となる。アイランド1に大量に繁殖していた。
- バジュラ(第二形態)
- 幼生から脱皮した、緑もしくは茶の体色と二本の足、触覚が特徴の個体。飛行能力も持っている。まだ成長過程なので、この後バジュラ(大)になるのか(小)になるのかはこの時点では不明。第二形態はまだ大や小の様な装甲は持ち合わせておらず対人用の火器でも対処可能であるが、それでも武装した軍人を簡単に殺せる程の力を持つ。第117調査船団で研究対象として捕獲されていたのがこの形態のバジュラ。
- 空母級
- 潜水艦のような形状に下側と左右に伸びるフィン状の突起物を持つ戦艦クラスの個体。艦首が上下二叉に分かれて出現する口腔部のような部位から放つ要塞砲クラスの大出力エネルギー砲と無数の対空砲を備え、フォールド断層を直接通過可能な長距離フォールド航行能力を持つ。また、艦載機射出口に相当するバジュラ(小)を放出する器官を備えている。
- 準女王級
- 空母級の指揮などをする要塞クラスの個体。空母艦の数倍の大きさを誇る。空母級を引き連れての艦隊戦や挟撃等から非常に高い指揮能力を有すると推測されるが、準女王級の撃沈や内部の準女王の撃破がなされると指揮系統が乱れるため、空母級の陣形維持などが出来なくなる(戦闘行為自体は続行可能)。空母級同様、フォールド断層を直接通過可能な長距離フォールド航行能力を持つ。艦内部には準女王と呼称される下記のバジュラクイーンに近い形状を持つ超大型バジュラが存在しており、そこで繁殖活動を行っている。
- バジュラクイーン
- バジュラ本星に存在するバジュラの真の女王。バジュラネットワークにおける頂点で、すべてのバジュラはクイーンからの命令に基本的には逆らえない。なお、『マクロス ゼロ』に登場する「鳥の人」は、プロトカルチャーがクイーンの姿を模したものとされている。
その他
- EX-ギア(エクスギア)
- 次世代可変戦闘機用に開発された、操縦桿と射出シートを兼ねる新開発の耐Gスーツ。機能的には、強化外骨格タイプのパワードスーツと同義。背部の飛行ユニットは、搭乗時はコクピットシートと一体化しているが、緊急脱出時やパイロットの単独行動時には熱核タービンエンジンとウイングを展開し、機能する。また、ホバリング走行機能も備えている。このEX-ギアとそれに対応するコクピットを総称して、作中ではEX-ギアシステムと呼称されている。このシステムで、従来のパイロットスーツでは耐えられない程の戦闘機動時の強Gを大幅に負担軽減することにより、パイロットの安全性を確保している。装着するとかなり重く動力を作動させないと立って歩くだけでも一苦労する(そのため懲罰にEX-ギアの無動力歩きが使われる)。足の裏に走行装置を装備している。
- 後に幾つかの機体で改修が行われ、VF-25やVF-27以外においてもEX-ギアシステムが搭載されている機体が作中でも確認できる。
- 美星学園のパイロット養成コースでは、基本的な規格が軍用の物と同じ簡易型EX-ギアによる飛行訓練教習が行われている。同規格なのでこの簡易型でもVF-25に接続することが可能だが、新統合軍の運用規定で緊急脱出モードがオンでなければ接続は出来ても操縦は不可能である(放棄された機体の回収を行えるように一時的に操縦が可能となる)。
- ケータイ君
- 声 - 金野潤
- ランカ愛用の携帯端末兼ペットロボット。緑色のサンショウウオのような形状。有機系素材や生体系素材が多用されており、柔軟に形状を変え生物のような挙動を見せる。ランカの子供の頃の記憶(夢)には、同じデザインのぬいぐるみも登場する。
- デストロイドワーク
- シャイアンIIを作業用に改造した非武装型デストロイド。バジュラの襲撃で破壊された建造物の除去作業や、オズマが倒したバジュラの回収作業の際、その姿が確認出来る。
- VF-1 バルキリー
- 第一次星間大戦で史上初めて本格的に実戦投入された可変戦闘機。美星学園では、レストアされたA型(漫画版ではJ型)が同校のシンボルとして校舎屋上に飾られており、整備もされているため今でも飛ぶことが出来る。カラーリングは劇場版における一条機に似ているが、細部が異なる。形状はハセガワ製プラモデルに準じている。また、小説版によればパイロット養成コースでは実習用にデチューンされたVF-1Cが使用されている。
- VF-0 フェニックス
- VF-1の先行試作機を実戦用に改装した機体。熱核反応タービンエンジンの実用化が遅れていた事から、代替として旧来のジェットエンジンを搭載している。なお、このエンジンサイズの兼ね合いから、VF-1より一回り大きく(当時の双発の軍用機と同等のサイズ)設計されている。本機が実戦投入されたマヤン島事変を描いた映画「鳥の人」に登場する機体は、よく似たシルエットを持つVF-25を撮影後にCG加工したものである。
- リレーポッド
- フォールド断層による通信の遅延を短縮する通信中継装置。
用語
組織・団体
- S.M.S.
- フロンティアに駐留する民間軍事プロバイダー(StrategicMillitaryServices )。政府との契約に基づき、船団予定航路の先行偵察、可変戦闘機を含む軍用装備品の評価試験、要人護衛などを実施する。アイランド1に接舷する宇宙戦闘空母マクロス・クォーターを母艦としている。本来は正規軍である新統合軍を支援する立場だが、相対して士気・練度ともに高い隊員と、試作兵器を含む最新鋭の装備を揃えているため、有事には最前線に投入されることが多い。
- 民間企業であるS.M.S.の隊員は、戦闘行動中に殉職した場合も事故死の扱いであり、戦没者墓地に葬られる栄誉も与えられない。一方で守秘義務により自らが隊員である事すら公言できず、政府が戦争状態になった場合は命令拒否権・脱退の自由を喪失する(入隊契約特例B項)など多くの制約が課せられる。それでもなお、S.M.S.には戦闘技能に優れた人材が集まり、生死を共にする隊員同士の結束力は強固である。
- 元々は、オーナーであるリチャード・ビルラーが経営していた運送会社の私兵護衛集団から発展した組織。
- スカル小隊
- VF-25およびVB-6を運用する可変戦闘機部隊。隊長はオズマ・リー少佐。
- ピクシー小隊
- クァドラン・レアを運用するゼントラーディ部隊。隊長はクラン・クラン大尉。
- ブルー小隊・パープル小隊・バーミリオン小隊
- 小説版にて名前のみ登場。運用機種は不明。ただし、RVF-25と同様のフォールド同調式センサーを搭載したVF-22Sが各小隊に1機配備されている。
- 美星学園(みほしがくえん)
- フロンティアに建てられている学校の1つ。航宙科、芸能科、美術科などをはじめとした様々な学科がある。学業レベルは船団内でもトップクラスだが、完全単位制で校則は比較的緩やかで、髪型や制服の着方、自主留年までは自由とされている[8]。
- 校舎外観はマクロスを模しており、屋上には航宙科が使用するカタパルトが設置されている他、一条輝が劇場版で搭乗したのとカラーリングが似たVF-1Aがシンボルとして置かれている。
- 校門のモデルは米国カリフォルニア州サンフランシスコ湾東岸地区に実在するカリフォルニア大学バークレー校のサウザーゲートである。
- 聖マリア学園
- フロンティアに建てられている学校の1つ。ミスマクロスコンテストに出場するまでランカが通っていた有名なお嬢様学校。
- 娘々(ニャンニャン)
- ランカやナナセがアルバイトをする中華料理店。マクロス世界に於ける中華料理店の代名詞的な存在。
施設・設備
- 天空門ホール
- アイランド1内に所在する多目的ホール。シェリル・ノーム来艦時のコンサート会場となる。のちにランカ・リーのファーストライブにも使用される。
- グリフィス・パーク
- アイランド1内に整備された公園。市街を展望できる丘の上には、かつて地球に存在したグリフィス天文台(Griffith Observatory)を模した建造物が立つ。
- ゼントラーディモール・フォルモ
- アイランド3内のショッピングモール。ゼントラーディ巨人とマイクローンが共存できるように工夫されている。
- サンフランシスコ・ブロック
- アイランド1の主要な街区の一つで、かつてのサンフランシスコの街並みを再現した繁華街。長い坂道にはレトロなケーブルカー(路面電車)が走り、港湾部にはゴールデンゲートブリッジをイメージした吊り橋が掛けられるなど、周囲の景観も含めて忠実に再現されている。フロンティアには同様に地球の歴史的市街を再現した街区が複数存在するが、これらは単にテーマパーク的な観光資源に留まらず、住民の文化的多様性を維持することをも企図したものである。
- フロンティア・メトロ(FMR)
- フロンティアの各艦を結ぶ鉄道型交通機関。住民の主要な移動手段の一つ。
技術
- インプラント
- 一般的には体内に埋め込まれる器具の総称であるが、本作世界においては骨格や筋肉の人工物への置換、脳移植デバイスによる個人データ認識技術や視聴覚データ運用技術なども含む。ギャラクシー船団では一般的な技術であるが、フロンティア船団では医療目的のものを除き、原則違法とされている。
- 機装強化兵(サイバーグラント)
- インプラント技術の軍事的利用法の1つ。人体の骨格や筋肉、臓器を人工物に置換することで身体能力を強化した兵士のことを指す。さらに体内に武器を内蔵するなど、生身の人間にはそもそも存在しない機能を付与することも可能。ギャラクシー船団で開発されたVF-27のように、この兵士の搭乗を前提とした兵器も存在する。ただし、本人の意思とは関係なく身体機能を停止もしくは制限を加える機構が組み込まれているため、倫理上の問題がある。
その他
- V型感染症
- バジュラと接触した人間が感染する症状。ただし血液、体液型感染なので、感染率は低い。感染初期ならば完治可能だが、末期まで症状が進むとウィルスが脳内に根付き毒物を分泌、手の施しようが無くなり死亡する。現時点では完全な治療法はないとされていた。劇中ではシェリルが幼い頃感染していて、発症を抑制する受容体ブロッカ薬を服用している。ただし嘔吐、発熱等の副作用があり感染症を根治することはできない。だが母体が感染者だった場合は例外で、胎児とウィルスが共存しようとする為に頭部ではなく腹部へと留まる。そのため何の病状も発症すること無く、バジュラと同じネットワーク能力を獲得するに至る。劇中ではランカがこの例にあたり、グレイス達からはリトルクイーンというコード名で呼称されていた。最終的に、ランカがネットワークを利用してシェリルの脳内のウィルスを腹部へと移動させ、シェリルの病状も回復しランカと同じ能力を得る。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
スタッフ
- 原作 - 河森正治、スタジオぬえ
- 総監督・ストーリー構成・バルキリーデザイン - 河森正治
- 監督 - 菊地康仁
- シリーズ構成 - 吉野弘幸
- キャラクターデザイン - 江端里沙、高橋裕一
- メカニックデザイン - 石垣純哉、高倉武史
- メカニカルアート - 天神英貴
- コンセプチュアルデザイン - 宮武一貴
- モーショングラフィックス - 笹倉逸郎、HIBIKI
- 美術監督 - 吉原俊一郎
- 美術設定 - 塩澤良憲、平澤晃弘
- 色彩設計 - 中山久美子
- 色彩設計補佐 - 竹澤聡
- セットデコレーター - BRUNET STANISLAS
- 音楽 - 菅野よう子
- 音楽プロデューサー - 佐々木史郎、太田敏明
- 音楽ディレクター - 井上裕香子
- 音楽制作 - flyingDOG/JVCエンタテインメント、ボーダーライン
- 音響監督 - 三間雅文
- 音響制作 - テクノサウンド
- 音響効果 - 倉橋静男
- ナレーション - 大川透
- プロデューサー - 国崎久徳、諸冨洋史、丸山博雄、平井伸一、葛西励
- エグゼクティブプロデューサー - 大西加紋、川城和実、竹田菁滋、佐藤道明
- アニメーション制作 - サテライト
- 製作 - ビックウエスト、マクロスF製作委員会、毎日放送
主題歌
オープニングテーマ
- 『トライアングラー』
- 作詞 - Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 坂本真綾
- 使用話数 - 第1話(テレビアニメ版)、第2話〜第16話、エンディングテーマとして第19話では使用
- 『星間飛行』
- 作詞 - 松本隆[9] / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第17話、劇中歌として第17話〜第19話では使用
- 『ライオン』
- 作詞 - Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - May'n、中島愛
- 使用話数 - 第18話〜第24話
エンディングテーマ
- 『愛・おぼえていますか -デカルチャーエディションsize-』
- 作詞 - 安井かずみ / 作曲 - 加藤和彦 / 編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第1話(ヤックデカルチャーエディション)、第12話、劇中歌として第18話では使用
- 『アイモ』
- 作詞 - Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第1話(テレビアニメ版)、第3話、第7話、劇中歌として第8話、第12話、第14話、第18話、第21話、第23話、第24話では使用
- 『アイモ〜鳥のひと』
- 作詞 - Gabriela Robin、坂本真綾 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第10話
- 『ダイアモンド クレバス』
- 作詞 - hal / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第1話(ヤックデカルチャーエディション)、第2話〜第6話、第8話〜第9話、第13話〜第14話、劇中歌として第6話、第7話では使用
- 『ダイアモンド クレバス50/50』
- 作詞 - hal / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第15話
- 『ねこ日記』
- 作詞 - 一倉宏 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第11話、劇中歌として第9話、第12話では使用
- 『ノーザンクロス』
- 作詞 - 岩里祐穂、Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第16話〜第18話、第22話〜第24話、劇中歌として第25話で使用
- 『真空のダイアモンドクレバス』
- 作詞 - hal / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第20話
- 『蒼のエーテル』
- 作詞 - 坂本真綾 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第21話
- 『トライアングラー(fight on stage)』
- 作詞 - Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第25話
挿入歌
- 『射手座☆午後九時 Don't be late』
- 作詞 - 佐藤大、hal、マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第1話、第7話、第24話
- 『What 'bout my star?』
- 作詞 - hal / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第1話、第5話
- 『What 'bout my star?@Formo』
- 作詞 - hal / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第5話と第19話(ランカ・リー=中島愛のみ)、第15話
- 『超時空飯店 娘々』
- 作詞 - 吉野弘幸 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - リンミンメエ[10](第1話)、ランカ・リー=中島愛(第11話・第15話)
- 『突撃ラブハート』
- 作詞 - K.INOJO / 作曲・編曲 - 河内淳貴 / 歌 - FIRE BOMBER
- 使用話数 - 第2話、第25話でオズマの台詞で題名が使用
- 『私の彼はパイロット - MISS MACROSS 2059』
- 作詞 - 阿佐茜 / 作曲 - 羽田健太郎 / 編曲 - 保刈久明、菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第4話
- 『SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン』
- 作詞 - 黒河影次 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - SMSのみなさん
- 使用話数 - 第4話
- 『宇宙兄弟船』
- 作詞 - 一倉宏 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 徳川一郎
- 使用話数 - 第5話
- 『インフィニティ』
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第7話、第15話
- 『ニンジーン Loves you yeah!』
- 作詞 - 一倉宏 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第8話
- 『アイモ O.C.』
- 作詞 - Gabriela Robin、坂本真綾 / 作曲・編曲 - 保刈久明、菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第16話、第20話
- 『MY SOUL FOR YOU』
- 作詞 - K.INOJO / 作曲 - 福山芳樹 / 編曲 - 河内淳貴 / 歌 - FIRE BOMBER
- 使用話数 - 第17話
- 『TRY AGAIN』
- 作詞 - K.INOJO / 作曲 - 福山芳樹 / 編曲 - 田中裕千 / 歌 - FIRE BOMBER
- 使用話数 - 第17話
- 『アナタノオト』
- 作詞 - 真名杏樹 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第19話、第20話、第25話
- 『妖精』
- 作詞 - 真名杏樹、Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n
- 使用話数 - 第22話
- 『愛・おぼえていますか~bless the little queen』
- 作詞 - 安井かずみ / 作曲 - 加藤和彦 / 編曲 - 菅野よう子 / 歌 - ランカ・リー=中島愛
- 使用話数 - 第24話、第25話
- 『娘々(ニャンニャン)サービスメドレー』[11]
- 作詞 - Gabriela Robin、岩里祐穂、阿佐茜、hal、松本隆、安井かずみ / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - シェリル・ノーム starring May'n、ランカ・リー=中島愛、坂本真綾(蘭雪)
- 使用話数 - 第25話
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
01 | クロース・エンカウンター | 吉野弘幸 | 菊池康仁 河森正治 |
田中孝行 | 高橋裕一 江端里沙 |
02 | ハード・チェイス | 松田清 | 関口雅浩 猪狩崇 | ||
03 | オン・ユア・マークス | 阿保孝雄 | 藤川太 | ||
04 | ミス・マクロス | 赤根和樹 | 間島崇寛 | 江畑諒真 | |
05 | スター・デイト | 菊地康仁 | 福田貴之 | 丸藤広貴 | |
06 | バイバイ・シェリル | 田中孝行 | 土屋日 | 三浦珠美 | |
07 | ファースト・アタック | 河森正治 | 大龍之仁 | 松田清 | |
08 | ハイスクール・クイーン | 原博 | 金澤洪充 | 鈴木信吾 山中正博 | |
09 | フレンドリー・ファイア | 鹿島典夫 | KIM YONG-SIK | ||
10 | レジェンド・オブ・ゼロ | 阿保考雄 | 間島崇寛 | 小倉典子 | |
11 | ミッシング・バースデー | 原博 | 政木伸一 | 和田伸一 | |
12 | ファステスト・デリバリー | 田中孝行 | 藤川太 | ||
13 | メモリー・オブ・グローバル | 松田清 | 大龍之仁 | ||
14 | マザーズ・ララバイ | 鹿島典夫 河森正治 |
鹿島典夫 | KIM YONG-SIK | |
15 | ロスト・ピース | 河森正治 | 間島崇寛 | 小倉典子 | |
16 | ランカ・アタック | 原博 | 古川政美 | 和田伸一 | |
17 | グッバイ・シスター | 阿保考雄 | 奥野耕太 | 相坂ナオキ | |
18 | フォールド・フェーム | 福田貴之 | KIM YONG-SIK 丸藤広貴 | ||
19 | トライアングラー | 田中孝行 | 入江篤 塚原元 | ||
20 | ダイアモンド・クレバス | 原博 | 古川政美 | 和田伸一 | |
21 | 蒼のエーテル | 殿勝秀樹 河森正治 |
鹿島典夫 | 関口雅浩 KIM YONG-SIK | |
22 | ノーザン・クロス | 阿保考雄 | 小倉典子 | ||
23 | トゥルー・ビギン | 福田貴之 | 古川政美 | 和田伸一 | |
24 | ラスト・フロンティア | 菊池康仁 | 福田貴之 | 丸藤広貴 | |
25 | アナタノオト | 河森正治 | 間島崇寛 松田清 |
高橋裕一 |
放送局
この項目は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音・視聴・聴取などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。詳細はWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組#番組警告テンプレートの廃止提案をご覧ください。 |
放送対象地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送 (MBS) | 2008年4月3日 - 9月25日 | 木曜 25時25分 - 25時55分 | 制作局 |
中京広域圏 | 中部日本放送 (CBC) | 木曜 26時30分 - 27時00分 | ||
関東広域圏 | 東京放送 (TBS) | 2008年4月4日 - 9月26日 | 金曜 25時55分 - 26時25分 | |
宮城県 | 東北放送 (TBC) | 金曜 26時15分 - 26時45分 | ||
静岡県 | 静岡放送 (SBS) | |||
広島県 | 中国放送 (RCC) | 2008年4月5日 - 9月27日 | 土曜 26時40分 - 27時10分 | |
熊本県 | 熊本放送 (RKK) | 2008年4月6日 - 9月28日 | 日曜 25時50分 - 26時20分 | |
北海道 | 北海道放送 (HBC) | 2008年4月7日 - 9月29日 | 月曜 26時25分 - 26時55分 | |
岡山県 香川県 |
山陽放送 (RSK) | |||
福岡県 | RKB毎日放送 (RKB) | 月曜 26時30分 - 27時00分 | ||
日本全域 | GyaO | 2008年4月18日 - | 毎週金曜 12時00分更新 | ネット配信 |
ANIMAX | 2008年5月7日 - 10月22日 | 水曜 22時00分 - 22時30分 | リピートあり 『LEVEL22』枠 |
毎日放送 木曜深夜25:25枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
マクロスF
|
放送局は前々番組『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』のTBS系列10局、つまりJNN基幹局5社連盟とそれに続く有力4局・RKK。CBC・HBC・RKB以外は放送曜日・放送時間も同一である。そのうちCBCは前番組『灼眼のシャナII (Second) 』の枠をほぼ引き継いでいる。
字幕放送やフルサイズ放映は実施しているが、MBSやTBSなどではハイビジョン制作を示すHVマークは表示されていない。スポンサーには、サテライトの親会社であるSANKYOがいる。
関連番組・配信
特別番組
祝25周年!あのマクロスが帰ってくるぞSP!!
2007年12月にTBSとMBSで放送。『マクロスF』の本放送開始に先駆け、『超時空要塞マクロス』や『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のダイジェスト映像の他、宮迫博之、千原ジュニア、有野晋哉、大沢あかねら出演者と河森正治とのトークや『マクロスF』第1話スペシャル編集版を交え、「マクロスシリーズ」25周年の軌跡を振り返る。制作局であるMBSでは、トーク部分をTBS放送分より10分拡大したものが放送され[1]、放送終了後に続けて『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が放送された。
「デカルチャーエディション」と題された第1話スペシャル編集版は、後の本放送版では削除されたり変更された箇所を多数含む、言わば試写バージョン。本番組の放送終了後、2008年1月よりインターネットの動画配信サービス(バンダイチャンネルなど)でも期間限定で無料配信された。2008年4月現在、gyaoおよびYahoo!動画でも配信されている(編集によりいくつかバージョンが存在する)。DVD・Blu-ray Disc第1巻にも収録されている。
放送地域 | 放送局 | 放送日 | 放送時間 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | TBS | 2007年12月23日 | 26時50分 - 27時50分 |
近畿広域圏 | MBS | 2007年12月28日 | 25時15分 - 26時25分 |
Webアニメ
マックロッスfufonfia
『ゲームソフト制作会社S.M.S』での日常をコミカルに描写するWebアニメ。マクロスF公式サイトで配信。登場人物の役柄はすべて変更され、台詞は字幕で表現される。全20話。
ラジオ
RADIO MACROSS
2008年1月より3月まで文化放送とMBSラジオにて放送された、『マクロスF』の関連ラジオ番組。インターネットでは、音泉にて再配信されている。全13回。
パーソナリティは中島愛(ランカ役)と三宅健太(ボビー役)。主な内容は、パーソナリティ2人のフリートークと番組コーナーとなっている。
コーナー
- 普通のお便り
- 『マクロスF』に関するお便りを紹介するコーナー。
- 嗚呼、でかるちゃー
- 身の周りや日常生活での衝撃体験を募集し、奇想天外な出来事を紹介するコーナー。
- 愛(めぐみ)・おぼえてください
- リスナーから募集した要望に中島愛が挑戦するコーナー。
- マクロス ラジオ大学
- マクロスシリーズの作品を紹介、解説するコーナー。
- マクロスソングリクエスト!
- マクロスシリーズの中から、リクエストが多い曲を紹介したり流したりするコーナー。
ゲスト
『マクロスF』に登場している声優だけではなく、過去の「マクロスシリーズ」に登場した声優もゲストで出演している。
- 第2回 - 神谷浩史(ミハエル・ブラン役)
- 第3回、第4回 - 小西克幸(オズマ・リー役)
- 第6回、第7回 - 神奈延年(熱気バサラ役/『マクロス7』)
- 第8回 - 遠藤綾(シェリル・ノーム役)
- 第9回 - 山崎たくみ(イサム・ダイソン役/『マクロスプラス』)
- 第11回 - 進藤尚美(アリエス・ターナー役/『マクロス ゼロ』)
- 第12回 - 中村悠一(早乙女アルト役)
マクロスF○※△
2008年4月より『RADIO MACROSS』に引き続き放送される『マクロスF』の関連ラジオ番組。インターネット配信は番組公式サイトで行い、音泉での配信は行われていない。パーソナリティは中村悠一(早乙女アルト役)、神谷浩史(ミハエル・ブラン役)、中島愛(ランカ・リー役)。
番組タイトルの「F」以降の言葉は毎回決められておらず、常に「新番組」と喧伝しているが放送回数はカウントしている。中村、神谷、中島が毎回決めてタイトルコールをする。しかし番組開始当初から「いちいち考えるのが大変」「ネタがすぐ尽きる」との理由からリスナーからアイデアを募集しており、実際に採用されている。ゲストのいる回はゲストがタイトルコールをする。
番組前半は中村と神谷2人のトークで始まり、後半(基本的に「アイドル育成道場「今夜もドル箱積み上げたろ課」」)から中島が入り3人でトークをするという形態になっている。
コーナー
- セボ〜ン・ちゃんぽん・マルチウェぽん♪
- 戦闘機かと思ったらロボットだったり、学生かと思いきや特殊軍人だったり、「マクロス」ではお馴染みの「○○でありながら××」な一粒で2度オイシイことをリスナーから募集するコーナー。
- SMSファンクラブ
- 特殊軍事部隊S.M.S.のキャラクターたち(声の出演者含む)への歯の浮くファンレターを送るコーナー。公式サイトのコーナー紹介ではS.M.Sのキャラクター宛と謳っているが実際には特に限定されていない。ゲスト出演回にはゲスト及び演じるキャラクター宛のものに限られ、数回前より業務連絡という態で告知と応募がなされる。
- アイドル育成道場「今夜もドル箱積み上げたろ課」
- リスナーから「スーパーアイドルの条件」を募集し、それにランカ役の中島がチャレンジするコーナー。
- ふつおた
- ふつうのおたより、『マクロスF』に関するお便りを紹介するコーナー。
ゲスト
- 第9回 - 遠藤綾(シェリル・ノーム役)
- 第13回 - 小西克幸(オズマ・リー役)
- 第17回 - 豊口めぐみ(クラン・クラン役)
- 第21回・第22回 - May'n(歌シェリル)
- 第25回 - 福山潤(ルカ・アンジェローニ役)
マクロスF○×▲
アニメ本編終了後の2008年10月より『RADIO MACROSS』『マクロスF○※△』に引き続き放送される『マクロスF』の関連ラジオ番組。インターネット配信は番組公式サイトで行い、音泉での配信は行われていない。
パーソナリティ3名とタイトルの決め方は『マクロスF○※△』と同様。コーナーが改編され、最初から中島が入り3人でトークをするという形態になっている。
コーナー
- 中村悠一の「はっきりせぇや!」
- リスナーから怒りに油を注ぐ優柔不断な相談メールを紹介するコーナー。
- 神谷浩史の「一発必中! 口説いて☆ぴろぴろ♪」
- リスナーから「こんなシチュエーションでこんなこと言われたらゼッタイ堕ちる!」という口説き文句を紹介するコーナー。
- 中島愛の「キラッ☆男だらけのクイズ大会!」
- 中村悠一と神谷浩史が二つのクイズで対決するコーナー。負けたほうにはハードな罰ゲームがある。
- ふつおた
- ふつうのおたより、『マクロスF』に関するお便りを紹介するコーナー。
放送局
放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|
文化放送 | 2008年1月4日 - 3月28日(RADIO MACROSS) 2008年4月4日 - 9月26日(マクロスF○※△) 2008年10月3日 - (マクロスF○×▲) |
金曜日 25時30分 - 26時00分 |
MBSラジオ | 2008年1月6日 - 3月30日(RADIO MACROSS) 2008年4月6日 - 9月28日(マクロスF○※△) 2008年10月4日 - (マクロスF○×▲) |
2008年1月6日~9月28日 日曜日 25時30分 - 26時00分 2008年10月3日~ 土曜日25時00分-25時30分 |
音泉 | 2008年1月8日 - 4月1日(RADIO MACROSS) | 毎週火曜更新 |
番組公式サイト | 2008年4月8日 - 9月30日(マクロスF○※△) 2008年10月7日 - (マクロスF○×▲) |
毎週火曜更新 |
劇場版マクロスF
テレビアニメ版マクロスF最終話放送終了後に劇場版の製作が発表された。 公開時期ならびにストーリーは2008年10月現在公表されておらず、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」や「マクロスプラス MOVIE EDITION」のような再構成なのか、「マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!」のような番外編なのか、それとも続編なのかは不明。
その他関連メディア
CD
JVCエンタテインメント(Flying DOGレーベル)より発売。作曲・編曲は菅野よう子、プロデューサーは佐々木史朗。
シングル
サウンドトラック
DVD・Blu-ray Disc
バンダイビジュアルより、2008年7月25日に第1巻発売。HDマスター。なお、DVDとBlu-ray Discで同時発売されるテレビアニメ作品は、本作が史上初。第1巻は第1話「クロース・エンカウンター」のTV放送版、「デカルチャー・エディション」(年末特番27分)、「ヤックデカルチャー・エディション」(完全版32分)の3バージョンを収録。2巻以降は各3話収録で全9巻を発売予定。
漫画
青木ハヤトによる漫画版が月刊少年エース2008年2月号より、水島空彦による漫画『マクロスF 抱きしめて、銀河の果てまで。』が月刊コンプエース2008年9月号より連載中である。また、黒岩よしひろによる外伝漫画『マクロスF 超次空歌巫女ランカ』が月刊コンプエース2008年4月号より7月号まで短期連載された。
- マクロスF(青木ハヤト著、カドカワコミックス・エースより発行)
- 2008年4月26日発行 ISBN 978-4-04-715066-9
- 2008年8月26日発行 ISBN 978-4-04-715107-9
小説
- マクロスフロンティア(小太刀右京著、角川スニーカー文庫より発行)
- 『クロース・エンカウンター』 2008年7月1日発行 ISBN 978-4-04-473801-3
- 『ブレイク・ダウン』 2008年10月1日発行 ISBN 978-4-04-473802-0
脚注
- ^ a b ファミ通.com (2007年12月11日). “マクロス最新作『マクロスF(フロンティア)』が放映決定!”. 1月13日閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。(説明)
- ^ animate.tv (2007年8月17日). “『マクロス』、新歌姫に高校3年生の中島愛”. 1月13日閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。(説明)
- ^ ORICON STYLE (2008年6月10日). “『マクロス』が『エヴァ』以来11年ぶりの快挙!”. 7月10日閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。(説明)
- ^ ORICON STYLE (2008年10月14日). “アニメ『マクロスF』、サントラ初動10万枚突破は『エヴァ』以来11年ぶり”. 10月14日閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。(説明)
- ^ a b 『オトナアニメ』vol.10 洋泉社 2008年
- ^ BD/DVD『マクロスF 1』ライナーノート
- ^ a b 『マクロス・クロニクルNo.01』小学館集英社プロダクション
- ^ 『祝25周年!あのマクロスが帰ってくるぞSP!!』において、総監督の河森正治が堀越学園をモデルに設定したと言及している。
- ^ 松本曰く、『愛、おぼえていますか』を自分の手で作詞したかったと語ったが、別の形でマクロスシリーズの楽曲に携わることになった。
- ^ 公式サイト music 第1話より。2008年8月31日閲覧。
- ^ 『ライオン→インフィニティ→私の彼はパイロット→ダイアモンド クレバス→星間飛行→What 'bout my star?→ライオン→愛・おぼえていますか→ライオン(合唱に愛・おぼえてますか)→アイモ』で編成されたメドレー(マクロスF O.S.T.2 娘トラ。歌詞参照)
関連項目
外部リンク
- マクロスF公式サイト
- マクロスF公式サイト (MBS)
- FRONTIER MAGAZINE (公式ファンクラブ)
- マクロスシリーズ公式サイト
- シェリル・ノーム オフィシャルブログ
- ランカ・リー オフィシャルブログ