ポケットモンスター (アニメ)

日本のテレビアニメシリーズ

これはこのページの過去の版です。222.158.114.87 (会話) による 2009年2月4日 (水) 13:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (用語)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Template:継続中の作品

ポケットモンスターシリーズ
アニメ
原作 田尻智杉森健増田順一
総監督 湯山邦彦
監督 日高政光(無印第1話 - AG第158話)
須藤典彦(AG第170話 - )
アニメーション制作 OLM
TEAM OTA(第1話 - AG第169話)
TEAM IGUCHI(AG第170話 - )
製作 テレビ東京
SOFTX→MEDIANET
小学館プロダクション→ShoPro
放送局 テレビ東京系列
放送期間 1997年4月1日 -
その他 放送休止期間あり
(1997年12月17日 - 1998年4月15日
関連作品
テンプレート - ノート

ポケットモンスター』は、任天堂ゲームソフトポケットモンスター』シリーズを原作とするテレビアニメである。

この記事は、下記のページに内容を分割しています。このテーマに関する情報については、それぞれのページをご参照ください。
※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。
詳細はTemplate‐ノート:ポータルWikipedia:削除依頼/Template:ポータルをご覧ください。

概要

ポケモンマスターを目指す主人公サトシピカチュウの成長の物語とポケモン達のキャラクター性に焦点を当て、ゲームソフト発売から1年あまり経った1997年(平成9年)4月1日から、テレビ東京系列にて字幕放送アニメ番組としてスタートした。

ゲームをアニメ化した作品にとどまらない独特な世界観と芸術性でギャグから涙をさそう感動まで幅広い作品性を持っている。アニメーションになる事で本来のポケモンのデザイン的な良さが一層際立つ事となる。またRPG作品のポケモンでは表現に限界のあった生き物らしさをもったポケモンが登場する事でポケモンというキャラクターが更に広がるきっかけとなった。ゲーム版とは表現上バトルの属性や進化に関する一部の設定が異なる場合がある。

そうしたこだわりによって構築されたアニメポケモンはゲームプレイヤー以外の視聴者にも受け入れられた。そして徐々にお茶の間アニメの定番としての位置を不動のものにしていった。更に主なファン層である子供達の親の層にも安心して受け入れられた。

放送開始当初はセル画で制作されていたが、第259話「ナナコとエレキッド!」よりデジタル制作となった(但しオープニングなど一部のシーンではそれ以前からデジタルを採用していた)。また、『アドバンスジェネレーション』の後期からは一部のポケモンの技などがCGになっている。

2008年現在でも殆どのアニメがHD画質映像16:9になっている中で、SD画質4:3である。

同年12月16日(第38話の「でんのうせんしポリゴン」の放送日)に起こった「ポケモンショック」によって[1]番組の存続が危ぶまれたが、アニメ放送から半年以上・ゲーム発売から数えれば2年近くもの間に築いた視聴者との信頼によってか人気は衰えず、数ヶ月の放送中断を乗り越えた放送再開後、1998年夏にアニメ映画を公開。同年に日本で公開された映画で4位の興行成績を記録した。その後も毎年夏にアニメ映画を公開していき、毎年興行成績で上位の成績を上げる。

2007年で放送開始から10周年を迎える長寿番組である。放送開始から視聴し続けているファンもおり支持する視聴者の年齢幅は広い。現在もアニメ番組全体の視聴率ランキングで10位以内を保持しており、テレビ東京のアニメとしては最も高い視聴率を獲得している。

電通の渡辺哲也は「アニメ番組の理想型は『ポケモン』」と述べている[2]

世界各国でも数十カ国語にわたり訳されて放映されており、テレビ東京系はもちろん、日本、そして世界を代表するアニメーション作品として成長している。

2007年第1回「声優アワード」シナジー賞を受賞。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

不思議な生き物、ポケットモンスターと人間が互いに助け合って生きている世界。この世界ではポケモン同士を戦わせるスポーツ「ポケモンバトル」が盛んに行われており、多くの少年少女たちが最強のトレーナーを目指して旅をしていた。

マサラタウンに住む10歳の少年・サトシもポケモンマスターに憧れる一人。彼は10歳の誕生日に、町に住むポケモン研究家のオーキド博士からポケモンをもらって旅立つことになっていた。しかしサトシはその旅立ちの朝に大寝坊、慌てて研究所に向かったものの憧れていたヒトカゲフシギダネゼニガメの3匹は全てライバル達に持って行かれた後だった。そんなサトシに博士が差し出したのは、ねずみポケモン・ピカチュウ。かわいい容姿のピカチュウにサトシは一目ぼれ。こうしてサトシの旅は始まったが、相方のピカチュウは一向に心を開かず、モンスターボールにも入らなかった。

対立しながらの旅を続ける1人と1匹であったが、ふとした事から起きたオニスズメの大群との戦いを通してうち解け、唯一無二のパートナーとなる。そして多くの人やポケモンとの出会いと別れを繰り返しながら、サトシや仲間達の冒険の日々は続いていく。

用語

ポケットモンスター(ポケモン)
作中に登場する生物。主にモンスターボールで捕獲する事が可能な生物を言う。現在1025種が確認されている。
生物学上の細かい定義は不明に近く食物連鎖上の位置づけ等は不明である。アニメではポケモンと動物の区別がつけづらい事を懸念して、基本的に人間とポケモンたちの他に動物は登場しない。
モンスターボール
ポケモンを捕獲・収納する道具。
真ん中のボタンでサイズをコンパクトにしたり開いたりすることが出来る。投げても自動的に開いてポケモンが飛び出す。
多くのデザインがあり、トレーナーの個性やボールの性質などが現れている。
ポケモン図鑑
ポケモンを調べる電子式の図鑑。
知りたいポケモンにかざすだけでそのポケモンのデータが読み上げられる。自分のポケモンに関しては覚えている技や能力値をスカウターで調べる事が出来る。またカラーバリエーションもある。
シリーズが変わる度にバージョンアップしているが身分証明書を兼ねており、再発行は不可である。
ポケモンセンター
ポケモンの体力回復、モンスターボールの整備、トレーナーの宿泊、ポケモン交換などが出来る全国に点在する施設。
施設の管理は女医のジョーイと専門学校を卒業したナースラッキーが行う。
場所によっては温泉やポケモンバトルのフィールドを完備するところもある。
ポケモンバトル
ポケモントレーナーが互いの持つポケモンを戦わせるスポーツ。
スポーツとしてはポケモンがトレーナーの指示に従ってバトルするが、ポケモンが単独で行う場合もある。
ポケモンには元々戦う本能があるらしく、個体差こそあれほとんどのポケモンは戦うことを拒むことはしない。ポケモンバトルはそういった本能を持つポケモンと人間の交流のために発達したものである。
ポケモンコンテスト
ポケモンを美しく魅せる競技。
各地で大会が開催され、公認大会で優勝するとその証としてコンテストリボンが贈呈され、規定数集めるとグランドフェスティバルへの参加が許可される。コンテストリボンの所持数が一定に達したコーディネーターのみ参加を許可される大会やイベントなどで非公式大会が開かれる事も多い。
競技は一次審査と二次審査に分かれており、一次審査はポケモンのアピール、二次審査は一次審査を通過した者たちでコンテストバトルが行われる。コンテストバトルはポイント制で相手のポイントを削りあうがどちらかが戦闘不能になった場合は戦闘不能になった側の負けとなる。 また一次審査の審査基準は地方によって異なる可能性がある。
ポケモントレーナー
ポケモンを育てる職業についている人全般をさす言葉。主にポケモンバトルを行うトレーナーを指す。
主人公を筆頭に主要人物の大半はこの職業についていると言える。
ポケモンコーディネーター
ポケモンコンテストに出場し優勝する事を目的にポケモンをより魅力的に魅せる演技を追求するトレーナーを言う。
ポケモンブリーダー
ポケモンの健康管理を中心に全般の管理をし、技術的な面においてはあらゆる方面にポケモンを訓練するトレーナーを言う。これに関しては性質上アマチュア大会が開かれる事も多い。
ポケモン博士(~研究者)
ポケモン学を研究する者。特に携帯獣学科の博士号を取得している学者はポケモン博士と呼ばれる。
またフィールドワークを中心にポケモンの研究や観察を行う者を特にポケモンウォッチャーと呼ぶ。
生態学に限らずポケモンとの共生に関して研究するものも多く、絶滅危惧種のポケモンに関しては保護を行う者もいる一方でポケモンの能力を悪用しようとするなど危険思想を持つものも後をたたない。
ポケモン学会なるものも存在している。
ポケモンレンジャー
自然・ポケモン保護を目的としてキャプチャースタイラーなどでポケモンと協力した活動する職業、また就いている人。
点在するレンジャーベースを拠点に災害などの際はレスキュー活動も行う。警察とも連帯しており、行政的な依頼にも対応している。
ポケモンハンター
人のポケモンや野生のポケモンを強奪し依頼主などに売りさばく職業、また就いている人。
ポケモンのゲット自体は認められているが保護されたポケモンなどを捕獲するのは違法行為であるとされている。
ポケモンリーグ
各地方で開かれるポケモンリーグ協会によって開かれるポケモンバトルの大会の総称。
一地方一大会であり、出場には開催される地方にあるポケモンジムでジムバトルをし8箇所以上で勝利を収めて勝利の証であるジムバッジを8個以上集めるか、認定試験に合格する、もしくはポケモンゼミナール等で一定の教育を受ける必要がある。

パロディ

アニメにはパロディキャラも多数存在する。メインキャラならサトシ(田尻智)やシゲル(宮本茂)、ムサシ(宮本武蔵)、コジロウ(佐々木小次郎)。またロケット団の3人組はタイムボカンシリーズに登場する三悪の影響を強く受けていると言われている。1話限りなら、サトシとタケシがニビジムで戦った際の『巨人の星』の左門と飛雄馬との対決、『釣りバカ日誌』のスーさんやハマちゃん、バカボンのパパそっくりなキャラクター、ミンキーモモと似ている魔女っ子、課長王子の設定そっくりな家族をもつサラリーマン兼ポケモンコーディネーター、恋愛設定では『ロミオとジュリエット』、『タイタニック』などが登場している。

また、サトシが観た映画として穴久保幸作のギャグ漫画版『ポケットモンスター』の主人公レッド、喋るピッピ、ピカチュウが登場した(見た目も原作と同じ)ことや、話自体が『となりのトトロ』にそっくりだったこともある。

  • それ以外にもロケット団のメカのリモコンがWiiの「Wiiリモコン」であったり(ダイヤモンド&パール第21話)、Wiiリモコンに装着する「ヌンチャク」(DP第31話)が登場するなどしており、DP第21話のメカのリモコンではスイッチを押すときにニャースが「ウィー」と言っていた。
  • さらにDP第64話で登場したロケット団のメカ「ババンバ8号全員集合」と同話でロケット団が吹き飛ばされたシーンでの台詞ではドリフのネタが使われている。またロケット団が竜巻に吹き飛ばされたときにコジロウが野茂英雄の名前を呼んだこともあった。
  • DP第76話では、レストランのオーナーであるチアキが「ウホッ! いいポケモン」と『くそみそテクニック』の有名な台詞を口にしていた。また、その次の第77話でも、その漫画に出てくる登場人物と格好がよく似たキャラクターが一瞬だが映っている。
  • DP第82話でのグレッグル祭りでは、タケシの対戦相手がど根性ガエルのひろしに酷似していた(話中で『根性、根性、ど根性』と言っていた)。[3]

また、サイドストーリーでもこうした傾向があり、例えば『がんばれ!前向きロケット団』では、ヤッターマンを連想させるようなロボットが登場している。

劇場版アニメ

OVA

ピカチュウのふゆやすみ
1998年1999年2000年クリスマスシーズンに毎年登場したオリジナルビデオ作品。クリスマス限定とあって、舞台となる町並みは全て雪景色が綺麗に表現されている。
ピカチュウのなつまつり
2004年夏季シーズンに、ポケモンジェットなどで提携している全日空向けに、国内線の一部の便でのみ上映されるオリジナルショートムービーとして制作された。ストーリーはボスゴドラたちに浚われたマリルリをピカチュウ達が助けに行く内容。以降、毎年夏に全日空向けの話が作られており、後にDVD化されている。
『ピカチュウのおばけカーニバル』
2005年公開の全日空向けオリジナルショートムービー。
『ピカチュウのわんぱくアイランド』
2006年公開。エンディングテーマには2004年の夏季限定で放送された「いっぱいサマー」が使われている。
『ピカチュウたんけんクラブ』
2007年公開。DVDも発売され、初回特典にはおまけシールがついた。
『ピカチュウ 氷の大冒険』
2008年公開。

OVA主題歌

特に表記の無いものは、専用レーベル「ピカチュウレコード」よりリリース。

ピカチュウのふゆやすみ
OP:『ふゆやすみファンクラブ』 歌:ポケモンキッズ、ピカチュウ(大谷育江
ED:『カラフルふゆやすみ』 歌:ポケモンキッズ&オーキド博士(石塚運昇)、ピカチュウ(大谷育江
ピカチュウのふゆやすみ2000
OP:『アソビズム宣言』 歌:神崎まき
ED:『クリスマスイヴ』 歌:神崎まき コーラス:ポケモンキッズ、音羽ゆりかご会
ピチューとピカチュウのふゆやすみ2001
OP:『ホワイトダンス』 歌:愛河里花子 コーラス:岩田光央
ED:『もうすぐサンタがやってくる!』 歌:すどうまゆみ
ピカチュウのなつまつり
ED:『そらとぶポケモンキッズ』 歌:ベッキー
ピカチュウのおばけカーニバル
ED: 『ピカピカまっさいチュウ』 歌:ポケモンキッズ&オーキド博士(+ピカチュウ)
ピカチュウのわんぱくアイランド
ED: 『いっぱいサマー!!』 歌:田村直美とヒマワリ合唱団
ピカチュウたんけんクラブ
ED: 『ビック・ニャース・デイ』 歌:ニャース(犬山イヌコ)&ノリノリガールズ

その他の作品・番組

ポケットモンスター ミュウツー! 我ハココニ在リ
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の続編として作られた。テレビ東京系列にて、2000年12月30日放送。
ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説
金・銀・クリスタル』の主人公らを用いたスペシャルバージョン。テレビ東京系列にて、2001年12月30日放送。
戦慄のミラージュポケモン
ポケモン10周年記念として2006年4月にアメリカにて放送された作品。原題は『The Mastermind of Mirage Pokémon』。日本では同年10月からあにてれBIGLOBEストリームフレッツ・スクウェアにて期間限定配信された。なお本作は2009年現在DVD化されておらず、日本では一度もテレビ放送されていない。
ポケモン不思議のダンジョン 出動ポケモン救助隊ガンバルズ!
北米でのゲーム『ポケモン不思議のダンジョン』発売にさきがけて、2006年9月8日にアメリカにて放送された20分程度の短編。原題は『Pokémon Mystery Dungeon: Team Go-Getters Out Of The Gate!』。アニメオリジナルストーリーだが、登場キャラクターはゲーム本編とほぼ同じ。ある日、見た事もない異世界で人間からゼニガメへと変身してしまった主人公の少年が、ヒトカゲやチコリータと共に救助隊「ガンバルズ」として冒険をする。日本では2007年3月23日から5月14日にかけてYahoo! Japanコンテンツの「Yahoo!動画」内で配信が行なわれていた(Webアニメ)。
ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊
ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』発売にさきがけて、2007年9月9日にポケモン☆サンデー内で放送されたオリジナルアニメ。前作とは「目が覚めたらポケモンになった」以外続編・関連性は特にない。また、テレビ東京アニメ公式サイトあにてれ内のポケモンのコーナーにて、2007年9月13日から9月30日までの間、Yahoo! Japanの「Yahoo!きっずポケモン」にて2007年9月20日から10月31日までの間、動画の無料配信が行われていた。
『ポケットモンスター アンコール』
1999年10月19日第1話 - 2002年9月17日第140話(火曜日19:00~)
再放送と言う扱いではあるが(テレビ東京では時代劇などを再放送する場合が90年代までは多数あった)、海外版を逆輸入したものを放送した。そのためステレオ放送ではなく、音声多重放送を行い、英語版は副音声で聞く事が出来た(英語版では海外のポケモン名などを聞くことができた。)。また、ミニコーナーの『POKEMON de ENGLISH』というアニメの名シーンを利用した、いわば一口英会話があった。こちらは、本編とは違い一部の放送局でしかネットされていなかった(独立U局など、音声多重放送を実施していないネット局があるため)。なお、一部海外で放送されていない回があり、その場合は通常のステレオ放送で放映された。
『ポケットモンスター サイドストーリー』
週刊ポケモン放送局内で放送された外伝的作品。タケシ、カスミ、ロケット団、オーキド博士など本編の脇役たちが主人公を担当、本編主人公サトシは回想シーンや夢の中などに登場するのみ。DVD等の販売は2009年現在しておらず、レンタルのみとなっている。 詳しくはサイドストーリーを参照。

原作との設定の違い

アニメポケットモンスターは原作であるゲームを基に制作されたものであり、原作をそのままアニメ化したものではない。そのため基本的には、設定・世界観・人物・歴史などは独自のものとなっている。

  • ポケモンの回復施設ポケモンセンターが、旅をするトレーナーの無料宿泊施設としても扱われている。
  • トレーナーがポケモン預かりシステム「ポケモンボックス」を使用せずに自分のポケモンを預けている。
  • 戦闘中に道具を使用していない。
  • トレーナーとの戦いに賞金が絡まない。
  • モンスターボール以外ボールの使用頻度が低い。
  • アイテムがなければ覚えられない技がない。
  • 育て方によっては多くの技を忘れずに覚える。
  • 原作において全く技が効かない相性の相手にもダメージが付く場合がある。
  • ポケモンリーグ、バトルフロンティア、ポケモンコンテストの形式が違う。

ただし、当初はアニメオリジナルの設定であったものが、後に発売されたゲームに反映されたケースも存在する。一例を挙げると、赤緑青版までのピカチュウは、わざマシンを使わなければ10まんボルトを覚えなかったが、アニメの設定が反映されたピカチュウ版以降では、レベルアップで10まんボルトを習得するように変更されている。

アニメ版に対しての批判

アニメ作品であるためポケモンをより生物として描くことが多く、トレーナーのポケモンに対する態度などが原作ファンの一部からは批判を集めることがある。例えば、ゲーム誌の読者投稿欄で、バトル中の「かわせ」という指示が「ゲームでは使えないのでおかしい」などの突っ込みをしばしば確認することができる[4](厳密に言えば原作ゲームでもポケモンに技を回避させることは可能)。

放送局

テレビ東京系の地域では元々火曜18:30 - 19:00までの放送だったが、ポケモンショックによる一件で一時休止したが半年後に復帰し、木曜19:00 - 19:30に変更され、現在に至っている。

他の系列局より放送エリアの狭いテレビ東京系の番組であるが、世界的に有名なアニメであるため、兵庫県を除く全ての都道府県(広域圏含む)のテレビ局に番販形式で放送されている(但し兵庫県でもテレビ大阪・テレビせとうち・山陰放送・四国放送・KBS京都・テレビ和歌山が受信できる地域では地上波での視聴が可能)。テレビ東京系列が無く、かつその県に独立UHF局がある場合は独立UHF局で放送される傾向にある。

  • また、劇場版のエンドロールには、テレビ東京系列局も含めた放映ネット38局が「プロモーション協力」という形でクレジットされる(第6作「七夜の願い星 ジラーチ」以降)。この表の系列外局は、「プロモーション協力」の北からの順番で掲載した。クレジットは各局の正式社名で表記されるのが通常だが、福井テレビの場合は正式社名が「福井テレビジョン放送」と10文字もある為か、通称の「福井テレビ」でのクレジットとなっている。また、テレビ新潟も劇場で販売しているパンフレットのスタッフリストには正式社名の「テレビ新潟放送網」と表記しているが、実際のエンドロールでは「テレビ新潟」とクレジットされている。
放送対象地域 放送局 系列 放送曜日・時間 遅れ日数[5]
関東広域圏 テレビ東京(製作局) テレビ東京系 木曜 19:00~19:30 同時ネット
北海道 テレビ北海道
愛知県 テレビ愛知
大阪府 テレビ大阪
岡山県香川県 テレビせとうち
福岡県佐賀県 TVQ九州放送
青森県 青森朝日放送 テレビ朝日系 金曜 16:30~17:00 15日遅れ
秋田県 秋田テレビ フジテレビ系 木曜 16:23~16:53 21日遅れ
岩手県 岩手めんこいテレビ 金曜 17:24~17:54 22日遅れ
宮城県 東日本放送 テレビ朝日系 水曜 16:24~16:54 13日遅れ
山形県 テレビユー山形 TBS系 土曜 7:00~7:30 23日遅れ
福島県 福島テレビ フジテレビ系 日曜 9:00~9:30 24日遅れ[6]
新潟県 テレビ新潟 日本テレビ系 土曜 9:30~10:00 23日遅れ
長野県 長野放送 フジテレビ系 日曜 6:30~7:00 17日遅れ[6]
山梨県 テレビ山梨 TBS系 日曜 10:00~10:30 17日遅れ
静岡県 静岡放送 土曜 16:30~17:00 23日遅れ
富山県 チューリップテレビ 月曜 16:23~16:52 60日遅れ
石川県 北陸朝日放送 テレビ朝日系 土曜 7:00~7:30 16日遅れ
福井県 福井テレビ フジテレビ系 月曜 16:24~16:53 25日遅れ
岐阜県 岐阜放送 独立UHF局 水曜 18:30~19:00 13日遅れ
三重県 三重テレビ 水曜 17:00~17:30 13日遅れ
滋賀県 びわ湖放送 日曜 9:30~10:00 17日遅れ
京都府 KBS京都 日曜 11:00~11:30 31日遅れ
奈良県 奈良テレビ 土曜 18:30~19:00 9日遅れ
和歌山県 テレビ和歌山 水曜 17:30~18:00 13日遅れ
広島県 中国放送 TBS系 土曜 16:30~17:00 65日遅れ
島根県鳥取県 山陰放送 月曜 16:23~16:52 25日遅れ
山口県 テレビ山口 月曜 15:55~16:25 25日遅れ[7]
徳島県 四国放送 日本テレビ系 月曜 16:00~16:30 18日遅れ[7]
愛媛県 南海放送 火曜 16:21~16:50 26日遅れ
高知県 高知放送 月曜 15:55~16:24 25日遅れ
佐賀県 サガテレビ フジテレビ系 日曜 6:30~7:00 17日遅れ[6]
長崎県 長崎国際テレビ 日本テレビ系 土曜 9:30~10:00 16日遅れ
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系 日曜 9:00~9:30 17日遅れ[6]
大分県 テレビ大分 フジテレビ系・日本テレビ系 クロスネット 水曜 16:25~16:55 13日遅れ
宮崎県 テレビ宮崎 CX系・NTV系・EX系 クロスネット 木曜 15:29~15:58 21日遅れ
鹿児島県 鹿児島放送 テレビ朝日系 土曜 7:29~7:58 16日遅れ
沖縄県 琉球朝日放送 土曜 17:00~17:30 23日遅れ
全国放送 BSジャパン BSデジタル放送 日曜 19:00~19:30 約1年遅れ
キッズステーション スカイパーフェクTV!
e2 by スカパー!
ケーブルテレビ
月曜~金曜
 11:30~12:00
他 

補足

  • テレビ東京系列地上波とBSジャパン、一部の系列外地方局では字幕放送を実施している。ただし、BSジャパンではAG終了時点で字幕放送枠が「BSミステリー」(2時間ドラマ枠「水曜ミステリー9」の時差ネット)に明け渡されたため、DP1話~4話では字幕放送が実施されていなかった。DP5話より字幕枠を増やす形で字幕放送が復活している。
  • NARUTO -ナルト-』が水曜から木曜に移動してからは2ヶ月に1回程度、19時台のアニメ枠と20時台の「チャンピオンズ」のスペシャルを交互に放送することがある。前者の場合はポケモンDPは19:00 - 19:59となる。
  • 劇場版について、劇場版公開に伴い地上波初放映となる場合は、テレビ東京系ほかでの放送後、系列外地方局でも放送されるが、最新映画情報が削られていることが多い。また年末年始の特別編成などでテレビ東京系にて劇場版の再放映を行う際は系列外地方局では放送されない場合がある。
  • 岐阜放送では、放送枠の関係[8]から、1時間以上の特番や映画の放送時は同時ネットになる[9]。但し、サンテレビからのネット受けで野球中継(中日×阪神戦)を同時ネットした3回(2007年4月12日・9月27日、2008年7月3日)と2008年9月25日・10月2日・12月4日のスペシャルは同時ネットしなかった。スペシャル放送翌週の放送枠には、過去の回の再放送または別番組で穴埋めをするが、最近はスペシャル放送前日を再放送にし、スペシャル放送1週前の回をスペシャル放送の翌週に放送することが多い。また、DP第5話「ナエトル、ゲットだぜ!」の放送は、日本シリーズ中継の関係で急遽10月28日(土)の18:00 - 18:30に放送され、当日放送予定だった「白黒アンジャッシュ」(チバテレビ制作)は休止になった(日本シリーズ放送時に時間変更のテロップを数回出していた)。
  • 近畿地方ではテレビ大阪以外はスペシャル番組は放送されないが、特例として2006年9月28日のDP2時間スペシャルはテレビ和歌山で同時ネットされた。また、2008年7月17日に放送された映画「ディアルガvsパルキアvsダークライ」はびわ湖放送奈良テレビで同時ネットされた。
  • BSジャパンでの放送は、他の時差ネットのアニメに比べ、かなり遅れて(約1年遅れ)放送しているが、劇場版については、数日遅れで放送される。また、提供クレジットには第一パンが加わっているが、地域によってポケモンパン等の商品ラインナップが異なるため、公共広告機構のCMに差し替えている。
  • KBS京都では、当初は日曜8:00 - 8:30での放送だったが、テレビ東京系で同時間帯に『ポケモン☆サンデー』が開始されたのに伴い、現在の放送時間に変更された。テレビ大阪に対する配慮のためと思われる。
  • 奈良テレビでは、木曜日の7:30 - 7:59に再放送を行っている(BSジャパンの本放送より3話ほど早い内容)。
  • 地方局では、テレビ東京系の放送が他の番組のスペシャル放送などで当番組が休みの場合、その遅れ日数を調整するため、再放送や別番組に差し替えられることがある(再放送となるか別番組の差し替えとなるかは局によって異なる)。再放送に差し替えられる場合、差し替え直前の週では、相当話の次回予告も再放送され、次週から本放送に戻る場合、次回予告も本放送のものになる。
    • テレビ東京系列で2007年3月15日に放送した「爆走ハガネール!ビッパの村を守れ!!」のあと、翌週3月22日は「TVチャンピオン2」のスペシャルでポケモンの放送を休止したため、その穴埋めとして「ミミロルとあそぼう!?」の再放送が一部を除く地方局で実施された。
  • 逆に、テレビ東京系の放送と遅れ日数がかなり開いている場合、地方局では夏休みなどに1日に数話放送したり週に何回か放送を行い遅れを回復する場合がある。
  • テレビ新潟では、2005年6月の放送でカラーバーが数分間出続ける放送事故があった。
  • 兵庫県には、県域局のサンテレビがあり、通常なら同局で放送するのが自然だが、サンテレビは大阪府の広い範囲で受信できる上、府内の全てのCATVで再送信を行っていることもあるため、この作品を含む全てのTX系番組は、テレビ大阪との競合を避けるために放送を行っていない。しかし2011年の地上デジタル完全移行時を目標にテレビ大阪の放送エリアを現在の大阪府に加え兵庫県京都府の2府1県に拡大する計画がある。詳細はTXN#5府県進出計画を参照。
  • テレビ北海道は、アナログ放送は道東・道北など一部の地域には中継局がないため、BSジャパンを受信しない限り視聴できない。なお、デジタル放送も道内全域のエリアカバーが凍結された。詳細はテレビ北海道#放送エリアの拡大と問題点を参照。
  • 琉球朝日放送は、アナログ放送は先島諸島には中継局が無いため、BSジャパンを受信しない限り視聴できない。なお、デジタル放送の中継局が先島諸島に新規中継局として2009年頃をめどに開局することが決定している。
  • 地域によっては隣県の放送局が映る関係で週に複数回見られるところもある。(大阪府、愛知県、福島県、滋賀県、徳島県、愛媛県、佐賀県など)

地方局・ビデオソフト限定の次回予告・ミニコーナー

  • テレビ東京系ではスペシャルで放送される話の次回予告はスペシャル用の次回予告で放送されるが、地方局では通常の30分枠で放送され、またDVD・ビデオなどのビデオソフトでも地方局用のフォーマットで収録されるため、通常バージョンの次回予告で放送・収録される。その場合、その話の通常バージョンの次回予告は地方局やビデオソフト限定となる。[10]
  • また、テレビ東京系ではスペシャル放送時・映画の最新情報などで「ポケモントリビアクイズ」や「オーキド博士のポケモン大百科」などのミニコーナーが中止されることがあるが、地方局では基本的に放送される。したがって、これらのミニコーナーにも地方局限定の回がある。[11]
    • テレビ東京系では2006年7月6日~9月14日(AG最終回)の放送にかけて番組の最後に映画「ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ」の最新情報、DPのゲームとアニメの最新情報を放送したため「ポケモントリビアクイズ」は2006年6月29日の放送で事実上打ち切られたが、地方局では引き続きAG最終回まで「ポケモントリビアクイズ」が放送された。
    • AG121話~123話(グランドフェスティバルカイナ大会)のミニコーナーはテレビ東京系では2005年4月7日の2時間SPで放送されたため中止となった。一方、地方局では3週連続で放送され、この3週のみ「ポケモントリビアクイズ」を中止して「オーキド博士のポケモン講座」を放送した。このときのテーマは121話・122話はグランドフェスティバルに関する特別講座、123話はアゲハントについての講義であった。
  • なお、劇場版の公開前や公開中には数ヶ月以上遅れのネット局で「オーキド博士のポケモン講座」などのミニコーナーを映画の最新情報に差し替えることがある。

脚注

  1. ^ ギネスブックには「最も多くの視聴者に発作を起こさせたテレビ番組」として掲載されている。
  2. ^ 日経キャラクターズ2004年7月号
  3. ^ あまりに似すぎていたためか、DVDと海外放映版では別のキャラクターに差し替えられている。[1]
  4. ^ マイコンBASICマガジン電波新聞社、『ファミ通64+アドバンスエンターブレインなど
  5. ^ 2006年9月の「ダイヤモンド&パール」開始までは数ヶ月遅れで放送されていた局が多くあり、テレビ新潟・KBS京都・四国放送などでは9~10週(約2ヵ月半)遅れ、長野放送・テレビ宮崎などでは15週~18週(約3~4ヶ月)遅れ、サガテレビでは約1年遅れ(サガテレビではもともとポケモンショック後の1998年夏ごろ、途中の内容から放送開始した。それ以前の内容はTVQ九州放送で試聴可能だった。)の放送であった。「ダイヤモンド&パール」開始後はBSジャパンを除き1週~2ヶ月遅れで放送している。
  6. ^ a b c d 毎年7月第3週(前後する場合あり)はFNS27時間テレビのため中止となる。
  7. ^ a b 番組開始当初は、テレビ東京系列の放送開始から8ヶ月遅れでのスタートだったが、ポケモンショックによる放送休止の影響で、38話までの放送が全カットされての放送再開になった。
  8. ^ 19:30分から放送している『NARUTO -ナルト- 疾風伝』をテレビ東京系列と同時ネットしている。
  9. ^ この場合、『THE フィッシング』の放送時間を18:30 - 19:00に繰り上げ、普段テレビ東京系同時ネットの『キンコンヒルズ』を休止する。尚、このパターンは木曜19時から「チャンピオンズ」のスペシャルや野球中継などが組まれている場合にも行われる。
  10. ^ このほか、テレビ東京系ではスペシャル放送時で次週が中止の場合に次回予告を特別バージョンで放送することがあるほか、DP6話では次回予告が当時ネット配信されていた「戦慄のミラージュポケモン」宣伝のため短縮バージョンとなった(いずれの場合も地方局では通常バージョンの次回予告で放送される)。なお、このような現象は他のテレビ東京系のアニメでも起こる場合があり、このアニメだけの特徴というわけではない。
  11. ^ AGの「ポケモントリビアクイズ」はスペシャル放送時には必ず中止になっていたが、DPの「オーキド博士のポケモン大百科」はスペシャル放送時でも一部を除き放送されている。

関連項目

  • 小野寺章 - 企画アドバイザースタッフ兼石森プロ代表取締役社長(なお内容の提案・製作は湯山邦彦と共に石森プロがある事務所(旧石森邸、<2005年改築>)で、相談し作られている。)
  • 藤岡弘、 - 湯山監督と小野寺社長の企画で仮面ライダー繋がりで時々声優役やスペシャル等で呼ぶ事ができる俳優。

外部リンク