今夜も生でさだまさし
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『今夜も生でさだまさし』(こんやもなまでさだまさし)は、季節の節目ごとにNHK総合テレビで深夜に生放送されているバラエティ番組[1]であり、メインパーソナリティーを務めるさだまさしの冠番組でもある。2006年元日から2009年4月までに、通算16回放送されている。海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送されているが番組編成の関係上、撮って出し形式による録画での放送(数日遅れ)がほとんどである。2009年の第14弾以降は、NHKオンデマンドでも放送後1週間、インターネットを通じて随時見ることができる。
今夜も生でさだまさし | |
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ジャンル | 深夜番組 |
出演者 | 出演者を参照。 |
オープニング | 使用音楽を参照。 |
製作 | |
制作 | NHK |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 2006年1月1日 - |
放送時間 | 不定期 |
回数 | 16 |
公式サイト | |
特記事項: 放送回数は、2025年10月17日現在。 |
なお、『今夜も生でさだまさし』の通しタイトル(シリーズ名)が用いられるようになったのは2009年4月以降であるが、本項では便宜上、通しタイトルが定められる以前の内容についても記す。
概要と歴史
NHKは一連の不祥事に起因する改革で、番組制作におけるコストダウンが課題となっていた。そこで2001年8月5日と2002年6月5日に実験的に放送された『さだまさしの見るラジオ・聴くテレビ』をいわば「定番」化しようということになり、2006年元日未明にシリーズの始まりとなる『新春いきなり生放送! 年の初めはさだまさし』が放送された。この日が選ばれたのは近年『NHK紅白歌合戦』(紅白)の常連となっているさだが紅白からそのままの流れで出演できること、またそれに絡んで紅白明けの歌手を飛び入りゲストに呼べることなどが理由となっていた。
この『新春いきなり生放送!』が関東で5%、関西で6.2%という視聴率を記録しさらに視聴者及びネット上で続編を希望する声が多かったことから続編が制作されることとなり、その後も年に数回のペースでタイトルや演出を変えつつも、以下の基本コンセプトを変えずに続けられてきた。
- 徹底した低予算化を進める。テロップはタイトル以外手書き[2]。必要事項は事前にホワイトボードに書き込んである。ただしニュース速報などの速報テロップ(緊急地震速報・地震情報・交通情報・気象警報など)は通常通り表示する。
- 歌は1、2曲程度に留め、視聴者からの便りをなるべく多く読む。
- 投稿ははがき限定。封書での投稿は特別な理由がない限り原則的に認められない。FAXやEメールでの投稿募集は行っていない。
このうち、2と3はさだがかつてパーソナリティを務めていた文化放送の深夜番組『さだまさしのセイ!ヤング』(1981 - 1994年)と同じスタンスである。また、1のホワイトボードは初期は全てさだが自分で書いていた。
このほか頻繁に番組内で行われる事柄としては、以下のようなものがある。
- 商品名を伏せずに発言する。さだは番組内で「民放の番組はスポンサーの制約があって商品名などを自由に発言できない。むしろNHKの方がスポンサーに対する配慮がいらないので自由な発言ができる」旨のコメントをしている。なお、本番組のプロデューサーが2008年元日の放送で「偏りがなければ商品名を使用することは差し支えはない」と述べている。(ただし、2009年4月29日の放送で歌われたさだの作詞・作曲によるソフトバンクモバイルのCMソングについては、演奏中に犬の鳴き声を入れて歌詞を隠す対応がされた→後述)
- テレビ情報誌の番組表を使った民放の裏番組への言及。基本的にNHKの関連会社が発行する『ステラ』を用いていたが、『2008年新春生放送』ではさだがエッセイを連載している『TVステーション』の番組表を使用した。
- ホワイトボードに受信料納付のお願いを書き、ことあるごとにそれに触れる。
- お天気カメラからの生中継や前日のスポーツの結果など、生放送であることを強調するための映像や情報を挿入する。
- さだの実妹、佐田玲子による新番組・特別番組および地方放送局の宣伝。
- 信号を守ろうキャンペーン(2008年元日 - )
放送時期は不定期で、次回の放送日は番組内もしくは公式ホームページで発表される。放送時間は深夜で、元日放送の回のみ120分、それ以外は90分で放送される。
なお開始当初は正式なシリーズ名などが付けられておらず(シリーズ第10弾の『真夜中なのに生放送 桜咲いてもさだまさし』で過去の放送リストを表示した時には「○○もさだまさし」という表記になっていた。また、まれに「さだまさしの深夜にやっているあれ」[3]などと呼ぶこともあるが呼び方がその都度変化していた)が、さだの誕生日でもあった2009年4月10日には「番組タイトル ついに決定!!!」と題したさだによる予告動画が掲載され、そこではタイトルを『今夜も生でさだまさし』と告知。2009年4月以降はこのタイトルで固定されることになった。
出演者
- メインパーソナリティ
使用音楽
各回の概要
2006年
- 新春いきなり生放送! 年の初めはさだまさし
- シリーズ第1弾。2006年1月1日 0:25 - 2:25に放送。NHK放送センターからの生放送で広報関係者のほか、前日夜に行われた『第56回NHK紅白歌合戦』の出演者の中から小林幸子、スキマスイッチ、平原綾香も登場した。ゲストは他に、コロッケ、柳原一成(料理研究家)、石川鷹彦(さだのバックバンドのギタリスト)。
- 犬の声を当てるコーナー、裏番組の紹介、さだ自身が出終わったばかりの『紅白歌合戦』への批判などが行われた。
- 番組中に歌った曲は「親父の一番長い日」「案山子」「北の国から」。
- 横浜から突然生放送! 大型連休もさだまさし
- シリーズ第2弾。2006年5月7日 0:15 - 1:15に放送。NHK横浜放送局開局80周年記念番組として放送された。ゲスト出演は天野真知(『こんにちはいっと6けん』レポーター)、平野奈央(『よこはまポートスタジオ』キャスター)。
- 「大型連休のことをなぜNHKでは「ゴールデンウィーク」と言わないのか」について論じたりNHKの一連の不祥事に対する意見を述べ、それに関するはがきを紹介するなどした。
- 番組中に歌った曲は、唱歌「故郷」。そのほかに「関白宣言」の冒頭の一小節だけを歌い、嘉門達夫の「歌が突然終わるシリーズ」と同じ手法でオチをつけていた。
- 長崎から突然生放送! 真夏の夜もさだまさし
- シリーズ第3弾。2006年8月5日 0:00 - 1:40に放送。翌日行われる『夏 長崎から さだまさし』のPRを兼ねてNHK長崎放送局から放送。『もってこい長崎』(長崎県向けの地域情報番組)などを放送しているスタジオが使われた。この回は1:00から10分間ニュースによる中断があった。
- 番組中に歌った曲は「紫陽花の詩」「蝉時雨」「精霊流し」「殺風景」「長崎小夜曲(ナガサキシティ・セレナーデ)」の5曲。ただし「紫陽花」の途中から「精霊流し」の途中まではニュース挿入のため放送はされなかった。
- ゲストは谷村新司(熊本県水俣市から電話出演)、渡辺俊幸(さだのプロデューサー)、吉田政美(元グレープ)、山本美穂(長崎放送局キャスター)、八木佐和子(同)。
2007年
- 2007年新春生放送 年の初めはさだまさし
- シリーズ第4弾。2007年1月1日 0:25 - 2:25に放送。この回以降、NHKワールドのテレビ放送を通じて世界の100の国と地域へ配信されている(同時配信とならない国あり)。
- 前年同様NHK放送センターからの生放送であったが、『第57回NHK紅白歌合戦』からの出演者はなし。代わりに企画VTRとして「多滝鱒造(たたきますぞう)の人生レッスン」が製作され戸張捷、小野文惠、さだ企画所属のプロゴルファー・谷口拓也が出演した。
- さだは番組冒頭で『紅白歌合戦』のDJ OZMAの「擬似全裸事件」に触れたトークを展開した。その中でOZMAの後に出番を迎えたアンジェラ・アキが、ピアノ一本で「Home」を歌い上げたパフォーマンスを高く評価した。
- シリーズ最多となる1020通のはがきが届いた。海外にも放映されたため、アメリカや中国などからも投稿があった。はがきは1メートルほどの大きさのものやスルメ入りのもの、また宮島のしゃもじに文章が書いてあるものなど特徴的なものが多く届いた。
- 番組の途中でさだがNHKの新番組『ぴあのピア』のインタビュー取材を受けるため席を外し、妹の佐田玲子が代わりに司会を行った。
- 番組中に歌った曲は「大晦日(おおつごもり)」「北の国からメドレー」「道化師のソネット」。
- 真夜中なのに生放送 卒業式にもさだまさし
- シリーズ第5弾。2007年3月18日 0:15 - 1:30に放送。NHK放送センターから、『きょうの健康』のスタジオを借りて行われた。
- 卒業式をメインテーマに放送。また、小野が代々木公園から「夜桜中継」をした。
- 番組中演奏した曲はドラマ『北の国から』の「五郎のテーマ」の一部だけだった。
- 松山から生放送! 大型連休もさだまさし
- シリーズ第6弾。2007年4月29日 0:10 - 1:40に放送。NHK松山放送局から放送。同局の玄関前からの中継映像で始まった。ゲスト出演は木本あさ(松山放送局キャスター)ほか。
- 番組中に歌った曲は「長崎小夜曲」。長崎市長射殺事件についての意見を述べた上での演奏だった。
- 広島から生放送! 真夏の夜もさだまさし
- シリーズ第7弾。2007年8月8日 0:10 - 2:10に放送。オランダでは1日遅れて放送された。
- 翌日行われる『2007 夏 広島から さだまさし』のPRを兼ねてNHK広島放送局から放送。ゲスト出演は山田一穂(広島放送局キャスター)など。
- 番組中に歌った曲は「甲子園」「Birthday」。
- 名古屋から生放送! 秋の夜長もさだまさし
- シリーズ第8弾。2007年10月28日 0:05 - 1:35放送。シリーズ初の試みとして、総合テレビに加えてFMラジオ放送と実用化試験中の地上デジタル音声放送放送で同時放送された。なおNHK松山放送局のテレビ放送のみサッカーJリーグ「愛媛FC×コンサドーレ札幌」録画中継のため、翌29日 1:40 - 3:00に撮って出し形式で録画放送された。
- 放送はNHK名古屋放送局から『中学生日記』の教室セットを借りて行われ、同局アナウンサーの斉藤孝信が同番組の紹介や出演者募集を行った。このほか、地元名古屋の話題として「名古屋では娘三人で家が潰れる」といわれるほど派手な結婚式に関連してカバの重吉・福子の「結婚式」(カバの嫁入り)の話題を取り上げた。
- さだは冒頭と最後に「信号は守らなきゃダメ! よく、海外生活経験者が「信号なんて守るのは日本くらいだ」などと言うがそれは彼らの行った国がおかしいのであって、いかなる場合でも信号無視はいけない」という内容の発言をした。この話題を含め、当番組が始まる直前まで放映されていた『たけしの日本教育白書』(フジテレビ系)の内容を念頭に置いたと思しき発言が多数あった。また、さだの「世間が許してもわしが許さん!」の一言で『必殺シリーズ』のテーマ曲のイントロ(トランペットソロ)が流れるというネタもあった。
- 味噌カツやきしめんなど食べ物の名前を読み上げた後、逐一「出さなくていいよ!」とスタッフに断りを入れていた。
- 「グレープの生みの母」とされる東海ラジオの現役アナウンサー・蟹江篤子が番組観覧者としてスタジオに来場しており、それに気づいたさだに促されて出演しはがきの一部を読んだ。また、かつて東海ラジオの深夜番組『ミッドナイト東海』を担当していた笑福亭鶴瓶がゲリラ的に電話出演した。
- 番組中に歌った曲は「北の国から」「51」。「北の国から」は放送前日に行われたプロ野球日本シリーズの第1戦で北海道日本ハムファイターズが勝ったことにちなみ、ダルビッシュ有の応援歌バージョンで演奏された。
2008年
- 2008年新春生放送 年の初めはさだまさし
- シリーズ第9弾。2008年1月1日 0:25 - 2:25放送。元日の放送は3回目。
- NHK放送センター104スタジオからの生放送。広報関係者のほかスタジオ前でのオープニングには前日夜に行われた『第58回NHK紅白歌合戦』の出演者の中から笑福亭鶴瓶、小林幸子も登場した。また南原清隆、アンジェラ・アキ、天童よしみ、古田敦也らからはがきが届き、海外からは長谷川京子からのFAXも届いた。通常ははがき以外は受け付けないが、さだが主題歌を歌っているNHKのドラマ『海峡』の再放送の宣伝を兼ねていたため特例として認められた。
- 天気カメラの中継は渋谷駅ハチ公前、浅草雷門前、NHK放送センター屋上から。渋谷ではスタッフが「さだまさし生放送 NHK」と書かれたダンボールのプラカードを掲げていた。
- 前年の多滝鱒造に続き「棋士・飛車田角道(ひしゃだかくみち)の「人生は将棋だ」というコントが放送され、さだは飛車田角道十一段の役で出演。前年に引き続き司会に小野アナウンサー、将棋の解説者としてなぜかゴルフ解説の戸張、将棋の対局相手としてさだの高校の後輩である棋士の佐藤康光二冠が出演した。
- このほか、フジテレビの編成制作局長・鈴木克明の秘書から番組宛てに届いた手紙を読み上げた。さだの小説『眉山』が4月にフジテレビ系でドラマ化されるという内容だったが、NHKで民放の番組宣伝をするのは前例のないことである(このときのやりとりが後の回の企画につながることになる)。
- 番組中に歌った曲は「Close Your Eyes-瞳をとじて-」「都忘れ」の2曲。
- なお、さだは正月三が日のゴールデンタイムの特別番組コンプレックス『ニッポンの正月か!』に「正月パーソナリティーズ」の一員としてタカアンドトシ、アナウンサー3人(青井実、神田愛花、江崎史恵)とともに出演し1月1日の『元日テレビ 今年は見せますNHK』『元日テレビ お便りだけが頼りです』、1月2日の『これこそ!わが町元気魂』、1月3日の『まさしとタカトシのハッピーモーニングショー』と『まさしとタカトシのハッピーニューイヤーショー』ではメインパーソナリティも担当した。『元日テレビ』の2番組は当番組と同じく104スタジオからの生放送で、『今年は見せますNHK』ではさだが「さっき同じスタジオでこんなに質素なセットでやっていた」とホワイトボードをそのまま残していたほか『お便りだけが頼りです』のオープニングではそのホワイトボードをバックにテーブルしかないスタジオでタカアンドトシとトークをした。
- 真夜中なのに生放送 桜咲いてもさだまさし
- シリーズ第10弾。2008年3月30日 0:05 - 1:35放送。NHK放送センターからの放送。
- 『2008年新春生放送』のエンディングで予告された。さだは「フジテレビの5スタからやるか[4]」と冗談を言い、それに対して井上知幸が「(第2弾のように)関東近辺でやるみたい」と返していた。
- 番組名はHP上のタイトルでは『桜が咲いてもさだまさし』となっており、”桜が”の”が”の箇所に赤い半透明の×印をつけて『桜咲いても-』と読ませていた。「が」が削られたのは番組表(ラテ欄)に番組名が収まるようにするためである。
- 『ラジオ深夜便』(ラジオ第1放送)とのコラボレーションが10分程度行われた。さだがCT-111スタジオから13階のラジオセンターへ移動する様子も映像であますところなく伝えられ、エレベーター内では携帯電話の動画を用いた。
- “東京都内にある大学”のさだまさし研究会が5月10日(第11弾の放送日前日)にコンサートを開くというはがきが読まれさだと井上が「(次回は)その大学でやろうか」と冗談を言い、これが第11弾の放送場所につながる。
- 真夜中なのに生放送! 連休明けもさだまさし
- シリーズ第11弾。2008年5月11日 0:25 - 1:55放送。本来は0:10 - 1:40に放送を予定していたが、プロ野球中継「巨人対中日」の放送を延長したため15分繰り下げ。NHKは2008年度の番組改編にあたり月曜未明以外の深夜枠を新たに『EYES』として体系化しており、この回からは『EYES』の差し替えとして放送された。
- リーガロイヤルホテル東京からの生放送。放送冒頭では早稲田大学大隈講堂前から生中継し放送にあたっては早稲田大学放送研究会が全面的に協力し、ホテル周辺の警戒やさだと井上の誘導などが行われた。前回放送ではがきを紹介した“さだ研”のメンバーらが招待され、新歓コンサートの模様も紹介された。
- アナウンサーゲストとして『第58回NHK紅白歌合戦』総合司会の松本和也が出演し、担当しているキャンペーン「NHK地球エコ2008」で藤原紀香と進行する6月6日から8日までの番組群を宣伝した。その際、番組群の統一タイトル「SAVE THE FUTURE」のロゴサインを手動で明滅する装置を付けた帽子を被った。
- 徳島から生放送! 真夏の夜もさだまさし
- シリーズ第12弾。2008年7月27日 0:10 - 1:40に放送。さだの小説『眉山』の舞台となった徳島県からの放送で、NHK徳島放送局1階ロビーからの放送。
- 久々に天気カメラからの中継があり、徳島県域テレビ局の送信所がある眉山の山頂から徳島市の夜景を放送した。
- 職員ゲストは新人アナウンサーの二宮直輝と地元出身契約キャスターの吉成静恵。吉成は自身が担当しているローカル音楽番組『あわメロ』の番組サイトなどを通じて集めた徳島県内の視聴者からのメッセージを紹介した。通常ははがき投稿限定の番組であるが、特例として行われた。二宮は地元ゆかりの板東英二の物まねを披露した。
- 番組中に歌った曲は「献灯会」「眉山」。また、6月28日に沖縄県で行われた「うたの日カーニバル2008」の模様をWOWOWの映像提供により放送した。
- お台場から生放送! 秋の夜長もさだまさし
- シリーズ第13弾。NHKで2008年10月26日 0:10-1:40に、フジテレビ721とフジテレビCSHDで2008年10月26日 1:00-2:00に放送された。フジテレビ721・CSHDは無料で放送された。
- FCGビル(フジテレビ本社ビル)球体展望室「はちたま」から生放送。バラエティ番組でのNHKと民放のコラボレーションは極めて珍しい。『2008年新春生放送』で『眉山』の映画化・フジテレビでのドラマ化をPRしたはがきが読まれたことをきっかけに、さだがフジテレビに社屋からの生放送を打診し[5]、放送翌日(10月27日)が地上デジタル放送完全移行まで残り1,000日となる日であることを名分に実現した[6]。スタッフはNHK・フジテレビがそれぞれ折半して担当、恒例のお天気中継もフジテレビ屋上にあるお天気カメラからであった。このため、NHKのエンディングでは手書きテロップで「製作協力:フジテレビ」とクレジットされていた。
- フジテレビの地上デジタル放送推進大使(地デジ大使)であるアナウンサーの中村仁美が局の枠を超えて出演、NHK側は準レギュラー扱いの小野文惠がNHKの地デジ大使・島津有理子の代役(島津が『おはよう日本』の平日キャスターのため、休みを取っているという名目)に「臨時地デジ大使」として出演し、小野・中村による地上デジタル放送の受信方法の告知コーナーが設けられた(代わりに恒例である佐田玲子によるNHKの番組広報コーナーはなかった)。また『2008年新春生放送』ではがきを送った張本人である鈴木もスタジオを訪れ、さだの作品である「親父の一番長い日」をフジテレビでドラマ化する予定[7]であることを明らかにし、番組内でさだから許諾を得ていた。
- 中村がトーク中に「あるテーマパークの曲が…」とせっかくNHKに気を遣って話したのだが、とっさにさだが「あるテーマパークって、ディズニーランドのこと?」と冗談交じりに聞き返し笑いを誘った。NHKとフジでの同時放映の際にも「きっかけはー、さだまさし!」など(フジの歴代キャッチコピー「きっかけは、フジテレビ」のもじり)フジテレビとの関わりのあるギャグを放っていたが、NHKでの放送が終わるとともにさだは、「ジャパネットたかた」などそれまで言えなかったさまざまな商品名を連呼した。
- 番組中に歌った曲はグレープのデビュー曲「雪の朝」(この前日がデビュー35周年記念日だったため。吉田の存在を重んじていたことから、あまりソロで歌うことがない)、フジテレビにちなんで「北の国から」、NHKでの放送終了後に「案山子」。
2009年
2009年は、年度替わりで大きな変更があった。
- 開始以来無かったシリーズの固定タイトルを『今夜も生でさだまさし』に確定。
- 暫く土曜深夜で固定されていた放送時間が再び流動的に。それまで土曜深夜は、アジアのドラマを放送後に最終ニュースを放送し、その後『着信御礼!ケータイ大喜利』などを放送していたが、2009年度はこの順序が入れ替わる。また、『テレ遊びパフォー!』も、総合テレビ版は改題縮小の上、『ケータイ大喜利』と原則隔週交替の形で放送となる。よって、土曜深夜は、従前より枠が取りづらくなっている。
- 2009年新春生放送 年の初めはさだまさし
- シリーズ第14弾。2009年1月1日 0:25 - 2:25に放送。これまで同様『ゆく年くる年』→『NHKニュース』(2009年最初のニュース)の後に放送された。元日未明の放送は4回目。NHK放送センター104スタジオからの放送。
- このシリーズは紅白を終えたさだがその流れで番組に入るというのがコンセプトになっていたものの、平和コンサートが一段落したこともあってか『第59回NHK紅白歌合戦』に出場できなかった。冒頭からそのことがネタにされ、モト冬樹、いとうまい子、はなわ、前田健、内田朝陽の5人が“第1回NHKさだまさし歌合戦”と銘打って、さだ作品のイントロを次々と歌うところから始まった。さだ自身も「出られなかったからいっぱい歌う」と宣言し、番組開始早々に1曲目を披露した。ほかにさかなクンや、2回ぶりとなる佐田玲子、井上樹彦編成センター長(過去に報道局政治部記者、政治部長などを歴任)らが出演した。編成センター長は、教育テレビ・FM・BS 1/BS 2がいずれも2009年に大きな節目を迎える[8]ことから、その関連イベントを宣伝するための出演であった(センター長自身がさだまさしファンでもあり、昔のコンサートプログラムなどを持参して登場した)。
- お天気カメラの中継は渋谷ハチ公前交差点、浅草雷門、東京タワー。企画VTRは、2007年新春生放送以来2回目となる「多滝鱒造の人生レッスン」。2007年に引き続き、小野文惠、戸張捷、谷口拓也が出演した。
- 番組中に歌った曲は「大晦日」「川の流れのように」「寒北斗」「主人公」。通常は歌を聴かせる番組ではないとしているが、今回限りの例外として多くの曲を歌った。
- 盛岡から生放送!凍てつく夜もさだまさし
- シリーズ第15弾。2009年2月15日 0:20 - 1:50(14日深夜)に放送。NHK盛岡放送局からの生放送。放送時点においては番組史上最北限の地となる。
- この回の放送は、盛岡局が前年に開局70周年を迎えたことに伴う一連の関連番組の最後と位置づけられた。さだは『セイ!ヤング』放送時、県内の安比高原にあるリゾート施設の関係者(当時)と親しくしていたことなどから、実現したものとみられる。ただ、前日は、北日本を低気圧が発達しながら通過した影響で、南から暖かな空気が流れ込んでいたため、夜中としては比較的温暖な状態で放送された。さだは、オープニングではわざと「凍てつく」を「いちゃつく」と読み間違えていた。
- ゲストはいつもの佐田玲子、アナウンサーの比田美仁、地元の声楽家らが集まって2007年に結成された男性合唱連合「極(きわみ)」。「極」は、一見強面の風貌でありながら童謡やアニメソングなどを歌う異色の集団で、さだらも驚いていた。また前日がバレンタインデーであることもあり、それに因む葉書なども多数寄せられたほか、チョコレートも多数送られてきていた。
- さだが歌った楽曲は、かつてさだが訪問した中国・北京の日本人学校に通う兄と妹が「祖母が好きなさだの曲第1位・第2位」としてリクエストした「縁切寺」と「雨やどり」。番組の最後に歌われた。
- 今夜も生でさだまさし 〜長野の春はただいま御開帳!〜
- 2009年4月29日 0:45 - 2:15(28日深夜)に放送された。NHK長野放送局からの放送で、通算ではシリーズ第16弾。
- この回より固定の通年タイトルが確定し、以後は『今夜も生でさだまさし』の後に中継場所にちなんだサブタイトルを入れる形式となった。また、オープニングテーマも「がんばらんば」のアレンジに変更された。
- 女優の吉永小百合もこの番組のファンであることが笑福亭鶴瓶を通じ、構成作家の井上知幸から報告された。
- また、この回から新コーナーとして、さだがその土地の名所を観光した様子を紹介する「まっさんぽ」というコーナーが登場。
- 歌った曲は、ソフトバンクモバイルのCMソングである「私は犬になりたい¥490」。直接ソフトバンクの宣伝になる歌詞の部分には犬の鳴き声をかぶせた。また、さだが移り住んだ長野県の複雑な歴史背景がネタにされ、県歌「信濃の国」1番をさだの合図で観客が全員で歌うという一幕もあった。
- キャスターゲストは『知るしん。〜信州を知るテレビ〜』の関口泰雅アナウンサー、工藤紋子キャスターほか。
- 今夜も生でさだまさし 〜北の国から2009札幌〜
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
- 2009年5月31日 0:00(30日深夜)から放送予定。途中編成の都合により0:45から久々に前日最終ニュースが5分挟まれる。NHK札幌放送局からの放送で、通算シリーズ第17弾。
- 長野からの回で発表されている。
- 土曜深夜の枠が取れたのは、5月は土曜が5週あるため。『ケータイ大喜利』は第1・3週、『パフォー!』総合テレビ版は第2・4週の放送となっている。
関連項目
- さだまさしのセイ!ヤング
- 鶴瓶の家族に乾杯 - 当番組と同じ井上知幸が構成、さだがテーマ曲を担当。小野が進行役で出演。
外部リンク
- 今夜も生でさだまさし - 最新回の放送が決まり次第随時ページ更新される。
脚注
- ^ 開始当初は音楽番組の位置付けであった。
- ^ 『ためしてガッテン』などで使用したフリップボードをカットし、裏の白地部分を使用している。
- ^ 『広島から生放送』の際のはがきに由来する。
- ^ これが2008年10月の『お台場から-』へ繋がることになる。
- ^ さだまさし、フジ社屋からNHK番組生放送 - サンケイスポーツ 2008年10月18日付
- ^ さだNHKバラエティーをフジで同時放送 - 日刊スポーツ 2008年10月18日付
- ^ 2009年6月19日に「金曜プレステージ さだまさし父の日ドラマスペシャル」として放送予定。主演は國村隼と長澤まさみ。
- ^ 2009年1月10日に教育テレビ本放送開始50周年、3月1日にFM本放送開始40周年、6月1日にBS本放送開始20周年を迎える。