今夜も生でさだまさし

日本のNHKで放送されるさだまさし司会の生放送テレビ番組

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今夜も生でさだまさし』(こんやもなまでさだまさし)は、季節の節目ごとにNHK総合テレビ深夜生放送されているバラエティ番組[1]であり、メインパーソナリティーを務めるさだまさし冠番組でもある。2006年元日から2009年4月までに、通算16回放送されている。海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送されているが番組編成の関係上、撮って出し形式による録画での放送(数日遅れ)がほとんどである。2009年の第14弾以降は、NHKオンデマンドでも放送後1週間、インターネットを通じて随時見ることができる。

今夜も生でさだまさし
ジャンル 深夜番組
出演者 出演者を参照。
オープニング 使用音楽を参照。
製作
制作 NHK
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2006年1月1日 -
放送時間不定期
回数16
公式サイト

特記事項:
放送回数は、2025年10月17日現在。
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なお、『今夜も生でさだまさし』の通しタイトル(シリーズ名)が用いられるようになったのは2009年4月以降であるが、本項では便宜上、通しタイトルが定められる以前の内容についても記す。

概要と歴史

NHKは一連の不祥事に起因する改革で、番組制作におけるコストダウンが課題となっていた。そこで2001年8月5日2002年6月5日に実験的に放送された『さだまさしの見るラジオ・聴くテレビ』をいわば「定番」化しようということになり、2006年元日未明にシリーズの始まりとなる『新春いきなり生放送! 年の初めはさだまさし』が放送された。この日が選ばれたのは近年『NHK紅白歌合戦』(紅白)の常連となっているさだが紅白からそのままの流れで出演できること、またそれに絡んで紅白明けの歌手を飛び入りゲストに呼べることなどが理由となっていた。

この『新春いきなり生放送!』が関東で5%、関西で6.2%という視聴率を記録しさらに視聴者及びネット上で続編を希望する声が多かったことから続編が制作されることとなり、その後も年に数回のペースでタイトルや演出を変えつつも、以下の基本コンセプトを変えずに続けられてきた。

  1. 徹底した低予算化を進める。テロップはタイトル以外手書き[2]。必要事項は事前にホワイトボードに書き込んである。ただしニュース速報などの速報テロップ(緊急地震速報・地震情報・交通情報・気象警報など)は通常通り表示する。
  2. 歌は1、2曲程度に留め、視聴者からの便りをなるべく多く読む。
  3. 投稿ははがき限定。封書での投稿は特別な理由がない限り原則的に認められない。FAXEメールでの投稿募集は行っていない。

このうち、2と3はさだがかつてパーソナリティを務めていた文化放送の深夜番組『さだまさしのセイ!ヤング』(1981 - 1994年)と同じスタンスである。また、1のホワイトボードは初期は全てさだが自分で書いていた。

このほか頻繁に番組内で行われる事柄としては、以下のようなものがある。

  • 商品名を伏せずに発言する。さだは番組内で「民放の番組はスポンサーの制約があって商品名などを自由に発言できない。むしろNHKの方がスポンサーに対する配慮がいらないので自由な発言ができる」旨のコメントをしている。なお、本番組のプロデューサーが2008年元日の放送で「偏りがなければ商品名を使用することは差し支えはない」と述べている。(ただし、2009年4月29日の放送で歌われたさだの作詞・作曲によるソフトバンクモバイルのCMソングについては、演奏中に犬の鳴き声を入れて歌詞を隠す対応がされた→後述)
  • テレビ情報誌の番組表を使った民放の裏番組への言及。基本的にNHKの関連会社が発行する『ステラ』を用いていたが、『2008年新春生放送』ではさだがエッセイを連載している『TVステーション』の番組表を使用した。
  • ホワイトボードに受信料納付のお願いを書き、ことあるごとにそれに触れる。
  • お天気カメラからの生中継や前日のスポーツの結果など、生放送であることを強調するための映像や情報を挿入する。
  • さだの実妹、佐田玲子による新番組・特別番組および地方放送局の宣伝
  • 信号を守ろうキャンペーン(2008年元日 - )

放送時期は不定期で、次回の放送日は番組内もしくは公式ホームページで発表される。放送時間は深夜で、元日放送の回のみ120分、それ以外は90分で放送される。

なお開始当初は正式なシリーズ名などが付けられておらず(シリーズ第10弾の『真夜中なのに生放送 桜咲いてもさだまさし』で過去の放送リストを表示した時には「○○もさだまさし」という表記になっていた。また、まれに「さだまさしの深夜にやっているあれ[3]などと呼ぶこともあるが呼び方がその都度変化していた)が、さだの誕生日でもあった2009年4月10日には「番組タイトル ついに決定!!!」と題したさだによる予告動画が掲載され、そこではタイトルを『今夜も生でさだまさし』と告知。2009年4月以降はこのタイトルで固定されることになった。

出演者

メインパーソナリティ
スタッフ
その他の出演者(ほぼ毎回出演)

使用音楽

  • オープニング
    • さだまさし「天文学者になればよかった」(1978年のアルバム『私花集』収録)のインストゥルメンタル版(-2009年2月)
    • さだまさし「がんばらんばMottto」(2009年4月-。2009年のアルバム『美しい朝』収録予定)

各回の概要

2006年

2007年

2008年

2009年

2009年は、年度替わりで大きな変更があった。

  • 開始以来無かったシリーズの固定タイトルを『今夜も生でさだまさし』に確定。
  • 暫く土曜深夜で固定されていた放送時間が再び流動的に。それまで土曜深夜は、アジアのドラマを放送後に最終ニュースを放送し、その後『着信御礼!ケータイ大喜利』などを放送していたが、2009年度はこの順序が入れ替わる。また、『テレ遊びパフォー!』も、総合テレビ版は改題縮小の上、『ケータイ大喜利』と原則隔週交替の形で放送となる。よって、土曜深夜は、従前より枠が取りづらくなっている。
2009年新春生放送 年の初めはさだまさし
シリーズ第14弾。2009年1月1日 0:25 - 2:25に放送。これまで同様『ゆく年くる年』→『NHKニュース』(2009年最初のニュース)の後に放送された。元日未明の放送は4回目。NHK放送センター104スタジオからの放送。
このシリーズは紅白を終えたさだがその流れで番組に入るというのがコンセプトになっていたものの、平和コンサートが一段落したこともあってか『第59回NHK紅白歌合戦』に出場できなかった。冒頭からそのことがネタにされ、モト冬樹いとうまい子はなわ前田健内田朝陽の5人が“第1回NHKさだまさし歌合戦”と銘打って、さだ作品のイントロを次々と歌うところから始まった。さだ自身も「出られなかったからいっぱい歌う」と宣言し、番組開始早々に1曲目を披露した。ほかにさかなクンや、2回ぶりとなる佐田玲子、井上樹彦編成センター長(過去に報道局政治部記者、政治部長などを歴任)らが出演した。編成センター長は、教育テレビFMBS 1/BS 2がいずれも2009年に大きな節目を迎える[8]ことから、その関連イベントを宣伝するための出演であった(センター長自身がさだまさしファンでもあり、昔のコンサートプログラムなどを持参して登場した)。
お天気カメラの中継は渋谷ハチ公前交差点、浅草雷門、東京タワー。企画VTRは、2007年新春生放送以来2回目となる「多滝鱒造の人生レッスン」。2007年に引き続き、小野文惠、戸張捷、谷口拓也が出演した。
番組中に歌った曲は「大晦日」「川の流れのように」「寒北斗」「主人公」。通常は歌を聴かせる番組ではないとしているが、今回限りの例外として多くの曲を歌った。
盛岡から生放送!凍てつく夜もさだまさし
シリーズ第15弾。2009年2月15日 0:20 - 1:50(14日深夜)に放送。NHK盛岡放送局からの生放送。放送時点においては番組史上最北限の地となる。
この回の放送は、盛岡局が前年に開局70周年を迎えたことに伴う一連の関連番組の最後と位置づけられた。さだは『セイ!ヤング』放送時、県内の安比高原にあるリゾート施設の関係者(当時)と親しくしていたことなどから、実現したものとみられる。ただ、前日は、北日本を低気圧が発達しながら通過した影響で、南から暖かな空気が流れ込んでいたため、夜中としては比較的温暖な状態で放送された。さだは、オープニングではわざと「凍てつく」を「いちゃつく」と読み間違えていた。
ゲストはいつもの佐田玲子、アナウンサーの比田美仁、地元の声楽家らが集まって2007年に結成された男性合唱連合「極(きわみ)」。「極」は、一見強面の風貌でありながら童謡やアニメソングなどを歌う異色の集団で、さだらも驚いていた。また前日がバレンタインデーであることもあり、それに因む葉書なども多数寄せられたほか、チョコレートも多数送られてきていた。
さだが歌った楽曲は、かつてさだが訪問した中国北京日本人学校に通う兄と妹が「祖母が好きなさだの曲第1位・第2位」としてリクエストした「縁切寺」と「雨やどり」。番組の最後に歌われた。
今夜も生でさだまさし 〜長野の春はただいま御開帳!〜
2009年4月29日 0:45 - 2:15(28日深夜)に放送された。NHK長野放送局からの放送で、通算ではシリーズ第16弾。
  • この回より固定の通年タイトルが確定し、以後は『今夜も生でさだまさし』の後に中継場所にちなんだサブタイトルを入れる形式となった。また、オープニングテーマも「がんばらんば」のアレンジに変更された。
  • 女優の吉永小百合もこの番組のファンであることが笑福亭鶴瓶を通じ、構成作家の井上知幸から報告された。
  • また、この回から新コーナーとして、さだがその土地の名所を観光した様子を紹介する「まっさんぽ」というコーナーが登場。
  • 歌った曲は、ソフトバンクモバイルのCMソングである「私は犬になりたい¥490」。直接ソフトバンクの宣伝になる歌詞の部分には犬の鳴き声をかぶせた。また、さだが移り住んだ長野県の複雑な歴史背景がネタにされ、県歌「信濃の国」1番をさだの合図で観客が全員で歌うという一幕もあった。
  • キャスターゲストは『知るしん。〜信州を知るテレビ〜』の関口泰雅アナウンサー、工藤紋子キャスターほか。
今夜も生でさだまさし 〜北の国から2009札幌〜
2009年5月31日 0:00(30日深夜)から放送予定。途中編成の都合により0:45から久々に前日最終ニュースが5分挟まれる。NHK札幌放送局からの放送で、通算シリーズ第17弾。
  • 長野からの回で発表されている。
  • 土曜深夜の枠が取れたのは、5月は土曜が5週あるため。『ケータイ大喜利』は第1・3週、『パフォー!』総合テレビ版は第2・4週の放送となっている。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ 開始当初は音楽番組の位置付けであった。
  2. ^ ためしてガッテン』などで使用したフリップボードをカットし、裏の白地部分を使用している。
  3. ^ 『広島から生放送』の際のはがきに由来する。
  4. ^ これが2008年10月の『お台場から-』へ繋がることになる。
  5. ^ さだまさし、フジ社屋からNHK番組生放送 - サンケイスポーツ 2008年10月18日
  6. ^ さだNHKバラエティーをフジで同時放送 - 日刊スポーツ 2008年10月18日付
  7. ^ 2009年6月19日に「金曜プレステージ さだまさし父の日ドラマスペシャル」として放送予定。主演は國村隼長澤まさみ
  8. ^ 2009年1月10日に教育テレビ本放送開始50周年、3月1日にFM本放送開始40周年、6月1日にBS本放送開始20周年を迎える。