富山県

日本の都道府県

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富山県(とやまけん)は、日本海に面する日本の一つ。令制国越中国に相当する。県庁所在地富山市

とやまけん ウィキデータを編集
富山県
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
団体コード 16000-8
ISO 3166-2:JP JP-16
面積 4,247.55km2
(境界未定部分あり)
総人口 986,790[編集]
推計人口、2025年9月1日)
人口密度 232人/km2
隣接都道府県 石川県岐阜県新潟県長野県
県の木 タテヤマスギ
県の花 チューリップ
県の鳥 ライチョウ
他のシンボル 県の獣:ニホンカモシカ
県の魚:ブリシロエビホタルイカ
県の歌:富山県民の歌
富山県庁
知事 新田八朗
法人番号 7000020160008 ウィキデータを編集
所在地 930-8501
富山県富山市新総曲輪1番7号
外部リンク http://www.pref.toyama.jp/ 富山県
富山県の位置
特記事項

富山県行政区画図

― 市 / ― 町 / ― 村


富山県旗
富山県旗
ウィキポータル 日本の都道府県/富山県
ウィキプロジェクト

概要

北は富山湾日本海)に面し、南を飛騨の山々、東を親不知、西を倶利伽羅峠に囲まれる。

臨海部には特定重要港湾伏木富山港、多くの魚介類が水揚げされる魚津氷見滑川沖を中心に広がるホタルイカの群遊海面、蜃気楼が見えることで有名な魚津などがあり、山間部には「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録されている五箇山山岳信仰で有名な立山連峰、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートなどがある。

2009年現在、「近世高岡の文化遺産群」と「立山黒部 ~防災大国日本のモデル -信仰砂防発電- ~」を世界文化遺産に登録することを目指している。もし登録が実現すれば、1つの県に3つの世界文化遺産を保有する県となる。また、立山連峰黒部峡谷などを世界自然遺産に登録することを目指す動きもあり、立山・黒部地域はいわゆる世界複合遺産としての登録を目指す可能性もある。

富山弁で「新鮮」を意味する「きときと」と呼ばれる魚介類に加え、名水百選平成の名水百選にそれぞれ県内から4か所が選ばれるなど、名水の産地として知名度が高い。

方言としては富山弁があり、地域によって呉東方言、呉西方言、魚津弁などに分かれる。富山弁は日本で最も古い言葉が残されたものと考えられている。前述の「きときと」をはじめ、『広辞苑』に収められている言葉もある。

日本海側有数の工業立県でもある。具体的には、YKK AP三協立山アルミなど。

全体的に愛知県石川県岐阜県の三方との交流が多い。

富山県は、暴走族発祥の地としても有名で、日本全国に知られている。

県民性

貯蓄率は高く、「越中の一つ残し」と言われるほどである。笑顔あふれる県民性。流行に敏感。ゲーム機保有率が高い。持ち家率や延べ床面積は全国一位。家建設費や生活費を捻出するために共働き率が高く、大家族傾向があるため世帯収入が高い。

地理

 
地形図

県の中部には、概ね複数の河川が形作った沖積平野富山平野があり、山麓部には複数の川の扇状地が重なり合ってできた「複合扇状地」が見られる。

日本海側に面するので、日本海側気候で地域によっては、豪雪地帯もある。

自然公園

 
剱岳(中部山岳国立公園)
国立公園
国定公園
県立自然公園

歴史

古代

  • 725年 僧侶行基によって国内最大の石仏である不動明王像が彫られ、真言密宗大岩山日石寺を開く
  • 741年 能登国を越中国に併合する
  • 746年 越中国の国司として、万葉歌人である大伴家持が赴任する。後に大伴家持が中心となり編纂した万葉集には富山県の風景や伝説を詠んだ歌が全4536首のうち337首収められている。
  • 757年 越中国より能登国を分離する
  • 810年 越中国に滞在した渤海国使首領である高多仏により、習語生等に対する渤海語の修習が行われる
  • 863年 越中、越後で大地震が発生する(三代実録)

明治時代(置県以前)

明治時代(置県以後)

日本の主権喪失期

戦後昭和

平成

人口

年齢構成

年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]

年齢 人口
0 - 4歳       49
5 - 9       51
10 - 14       49
15 - 19     54
20 - 24     58
25 - 29      66
30 - 34        82
35 - 39     68
40 - 44      64
45 - 49      67
50 - 54        82
55 - 59     93
60 - 64       79
65 - 69      67
70 - 74     65
75 - 79     54
80歳以上     68

年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]

年齢
25      0 - 4歳     24
26     5 - 9      25
25      10 - 14     24
28       15 - 19     26
30       20 - 24       28
34     25 - 29    32
42    30 - 34     40
34     35 - 39     34
32    40 - 44    32
33     45 - 49     34
41      50 - 54      41
46      55 - 59     47
38     60 - 64      41
31   65 - 69     36
29      70 - 74     36
22     75 - 79    32
21    80歳以上     47


富山県(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 1,029,695人
1975年(昭和50年) 1,070,791人
1980年(昭和55年) 1,103,459人
1985年(昭和60年) 1,118,369人
1990年(平成2年) 1,120,161人
1995年(平成7年) 1,123,125人
2000年(平成12年) 1,120,851人
2005年(平成17年) 1,111,729人
2010年(平成22年) 1,093,247人
2015年(平成27年) 1,066,328人
2020年(令和2年) 1,034,814人
総務省統計局 国勢調査より

行政

 
富山県庁

歴代知事(公選)

  • 初代 館哲二(1947年4月19日~1947年11月15日、1期)
  • 2代 高辻武邦(1948年11月23日~1956年9月30日、2期)
  • 3代 吉田実(1956年9月30日~1969年12月1日、4期)
  • 4代 中田幸吉(1969年12月30日~1980年9月18日、3期)
  • 5代 中沖豊(1980年11月11日~2004年11月8日、6期)
  • 6代 石井隆一(2004年11月9日~、2期目)

財政

  • 財政力指数:0.37(17年度)

県議会

財政

平成18年度

  • 財政力指数 0.4159
  • 標準財政規模 2647億円
  • 普通会計歳入 5206億円
  • 経常収支比率 94.5%
  • 人口一人当たり地方債残高 89万6267円 普通会計分のみ
  • 実質公債費比率 16.3%
  • ラスパイレス指数 96.3

地方債等の残高

  • 1普通会計分の地方債 9954億円
  • 2上記以外の特別会計分の地方債 902億円
  • 3第3セクター等の債務保証等にかかわる債務 264億円

地方債等の合計 1兆1120億円 (連結会計)

平成17年度

  • 財政力指数:0.37(17年度)

経済

産業

富山県は重工業の発達した工業県である一方、三次産業は大都市圏より盛んでない。

一次産業

農地は減少傾向にあるが、耕作地における水田率は全国1位 (95.9%)。砺波地区においては明治時代から続くチューリップの栽培が盛んであり、異彩を放っている。北部に占める富山湾の恩恵により、漁業も盛んであったが、近年定置網漁を除く、その他の漁業は衰退の傾向にある。しかし、国民のグルメ指向と輸送時間の短縮化により、従来は移送が不可能であったシロエビなど、今まで売れなかった商品が注目されている。

  • 農業:米、砺波のチューリップ、福光の干し柿、入善のジャンボ西瓜
  • 漁業 - 豊かな漁場である富山湾を有し発達している。他県に無い特色としては伝統的なブリ定置網漁、日本唯一の群泳ぐ海域を持つホタルイカ漁、保存技術の発達で可能になったシロエビ漁など
  • 林業 - 山の大半が国立公園のため、あまり盛んではない

二次産業

富山県は、日本海側最大の工業集積地であり、北陸工業地域の中核である。

立山の豊富な水資源と水力発電を利用して産業が発達している。特に電気料金は北陸電力が日本で最も安い電気料金を実現しており[1]多量の電気を必要とするアルミ精錬とその関連産業が栄えてきた。臨海部を中心として石油精製、重化学工業、各種電気製造が発達している。また、特定重要港湾伏木富山港により対岸貿易や、原材料輸入における大型の貨物の輸送が容易となっている。主に工業地は富山市から高岡市にかけて連続している。

医薬品の製造・販売(いわゆる置き薬)も歴史が長い。

  • 製造業
    • 合金加工 - アルミ(アルミサッシ生産シェア国内第1位 YKK AP三協・立山HD新日軽)、銅(製品国内シェア第1位)、鉄(フェロアロイ合金鉄シェア国内1位)、マグネシウム等。
    • 工業機械 - 自動車部品、ベアリング(生産シェア国内第4位 不二越)、精密工作機械(タービン工作機械世界シェア25%、半導体ポリッシングマシン世界シェア1位)、産業用ロボット(世界シェア5位)
    • 電気機器 - 電子部品(スイッチング電源国内シェア2位、3軸加速度センサー、抵抗器ほか)、家電製品、半導体大規模集積回路(CCD/MOSイメージセンサ、AV/通信向けマイクロコンピュータ(32bit/64bit)、液晶/PDPドライバ等、パナソニックの国内最大拠点)、化合物半導体ディスクリートデバイス
    • 造船 - 日本海側では数少ないドライドック設備有り
    • 建設 - 総合建設業、鉄骨橋梁(川田工業)、各種プラント建設
    • 化学工業 - 化学原料(塩酸、硫酸など)、化学肥料、ポリカーボネート製品、塩化ビニル製品、人工イクラ
    • ファスナー - 世界シェア1位(YKK
    • 製薬 - 医療用総合医薬品製造、薬品原料(インドメタシンなど)、漢方薬、外用剤、各種研究施設多数。また、生産した家庭薬の配置薬業(置き薬)も江戸時代から有名である。
    • その他 -製油、紡績、野球用バット
  • 電力業-北陸電力関西電力

三次産業

その他産業

姉妹州省・提携州省

地域

伝統的に富山平野の中央部にある呉羽丘陵を境に東を呉東(ごとう)、西を呉西(ごせい)と呼んでいた。現在では市町村界によって区切った県東部・県西部という名称も使われている。おおむね呉東・呉西に一致するが、富山市呉羽地区は呉西でありながら県東部に属する。また、富山市婦負地区(旧婦負郡)は、かつて気象庁の地方区分では県西部(西部婦負)に属していたが、行政区分との統一を図るため2006年3月1日より同市他地区と同じ県東部(東部南)へ管轄変更となった。

さらに、県東部を富山地区・新川地区、県西部を高岡地区・砺波地区に細分することがある。

  • 以下の10市2郡4町1村がある(平成の大合併以前は9市18町8村)。町の読みは「ちょう」ではなくどれも「まち」。しかし、地元の人々の中で「ちょう」と読む人が多くいる。ちなみに自治体の数は日本で一番少ない。

富山県東部(呉東)

富山地区

新川地区

富山県西部(呉西)

高岡地区

砺波地区

マスコミ

新聞社

補足
  • 富山県は全国紙の発行本社が東京本社・大阪本社とそれぞれ別になっている。

放送局

テレビ


高岡市砺波市小矢部市など県西部では北陸朝日放送など石川県の放送局、朝日町など県東部では新潟県の放送局を受信している世帯がある。


ラジオ


ケーブルテレビ

交通

空港

道路

鉄道

港湾

文化財

国宝
  • 瑞龍寺 仏殿、法堂、山門(高岡市)
重要伝統的建造物群保存地区

スポーツ

富山県を舞台とした作品

文芸

映画

漫画

テレビドラマ

テレビアニメ

ゲーム

音楽

関連項目

脚注

  1. ^ 電気料金(一般電気事業者間比較)電気事業便覧

外部リンク

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