標準C++ライブラリ
標準C++ライブラリは、C++の標準規格で定められたライブラリである。これはクラスと関数などの集合であり、汎用的なコンテナとそれを操作する関数、関数オブジェクト、汎用的な文字列とストリーム(コンソールやファイルとの入出力)、言語機能サポート、平方根を求めるなどといった日用的な関数などから構成される。また、ISO C90の標準Cライブラリも含んでいる。標準C++ライブラリはそのほとんどが名前空間std内にある。
Standard Template Library (STL)は標準C++ライブラリの一部分で、コンテナ、アルゴリズム、イテレータ、関数オブジェクトなどを含むものである。中にはSTLという言葉を標準C++ライブラリと混同して使う者もいる。
標準C++ライブラリのヘッダには末尾に.hが付かない。
ヘッダ
次に挙げるヘッダが存在する。
コンテナ
一般
文字列
- <string>
ストリームと入出力
数値処理
言語支援
標準Cライブラリ
→詳細は「標準Cライブラリ」を参照
C++において標準Cライブラリのヘッダは、Cと異なった名前になる。ヘッダ名に末尾から.hを取り除き、先頭にcを加えるのである。例えばtime.hはctimeという具合である。そしてヘッダ内の宣言は名前空間stdの中に置かれるため、名前空間の影響を受けないマクロを除く、関数や型名にはstd::を付けるなどしなければならない。なお、ISO Cでは関数をマクロとして実装することも認めていたが、ISO C++では認められていない。
外部リンク
参考文献
- 『プログラミング言語C++第3版』(1998) ビャーネ・ストロヴストルップ著 長尾高弘訳 アジソンウェスレイパブリッシャーズジャパン ISBN 978-4756118950