黒子のバスケ

日本の漫画、メディアミックス作品

これはこのページの過去の版です。202.214.224.52 (会話) による 2009年9月15日 (火) 06:10個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (その他)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Template:継続中の作品

黒子のバスケ
ジャンル スポーツ漫画
漫画
作者 藤巻忠俊
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2008年12月8日 -
巻数 3巻(以下続刊)
テンプレート - ノート

黒子のバスケ』(くろこのバスケ)とは藤巻忠俊によるバスケットボールを題材とした少年漫画作品である。「週刊少年ジャンプ」(集英社2009年2号より連載中。話数の単位は「第○Q(クォーター)」。


注意:以降の記述には「黒子のバスケ」に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校に、「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた。

時は流れ、彼らはそれぞれ高校に進学するが「キセキの世代」にはもう1人「幻の6人目」がいたと言われていた。

登場人物

主要人物

黒子テツヤ(くろこ てつや)
本編の主人公。誠凛高校1年生。身長168cm、体重57kg。背番号11(帝光の元15番)。水瓶座。A型。
目の前にいても全く気付かれないほど極端に影が薄い少年。ポーカーフェイスの持ち主で非常に内向的だが、感情表現は普通の人並にある。常に敬語を使って話しているが怒ったときには敬語を使わない。興味を持った人間には積極的に口出しする。「キセキの世代」の仲間を馬鹿にすると怒る。好きなものはバニラシェイクと読書。読む本は、文学作品が中心。本編登場作は「走れメロス」「それから」「細雪」「凍りのくじら」で4コマ登場作は「こころ」「ジャンプ」「DEATHNOTE」「うたかた」、読切登場作は「ニーチェ詩集」である。小食。
実は、バスケットボールの強豪校帝光中学校で「キセキの世代」と呼ばれた天才からも一目置かれた「幻の6人目」。基本的に運動能力は最低レベルでドリブルやシュートに関しての技術は素人に毛が生えた程度だが、持ち前の影の薄さを発展させ、他人の眼を自分以外に向けるようにすることで目に見えない速さでパスの中継を担うなど、自らを「影」と言うほどアシストに特化したプレイヤーである。しかし「ミスディレクション」と呼ばれるこの技術は相手側の慣れにより効果が薄まり、一試合(40分)フルでは使えない。但し、インターバルを挟むことで再び効果を回復できる。実際の試合では1Q(10分)で効果が薄れ、交代や温存をしている。パスをパンチし加速させるパスができるがかつてはキセキの世代しか取れなかったので使えなかった。しかし火神がキセキの世代並に成長したため再度使えるようになった。
バスケは好きで始めたが、帝光にいる頃は嫌いだった。帝光やキセキの世代に反目する理由を火神や黄瀬に問われた時には、自分にもよくわからないが何か大切なものが欠落している気がしたと話している。帝光の「勝つことが全て」という考え方に疑問を持っていた。「キセキの世代」はその考えを受け入れていたが黒子だけは受け入れていなかった。そのため、火神が一人で点を取ると言った時には「キセキの世代」を倒すと言いながら同じ考えを持った火神に怒り、火神を本気で殴るなど意外な一面を見せた。
赤マル読切版では勝利することに比重を置き、才能のある者への羨望や嫉妬をのぞかせるなど連載版と差異がある。また、敬語や丁寧語を使わない。キセキの世代5人の内の1人となっている。
火神大我(かがみ たいが)
本編のもう一人の主人公。 誠凛高校1年生。身長190cm、体重82kg。獅子座。背番号10。
アメリカの中学でバスケをしていた所謂本場育ちのプレイヤー[1]ファーストフード店でハンバーガーを何個も頼む大食漢でもある。アメリカと比べて日本のレベルの低さに失望し、強者と試合することを熱望している。荒削りながらも確かな技術と天賦の才能を併せ持つ。得点する際は、長身とジャンプ力を生かしたダンクを好む傾向にある。アメリカ暮らしが長かったせいか敬語を話すことに慣れておらず、漢字を書くのも苦手なようである。
潜在能力は黄瀬も認めるが、まだ発展途上で「キセキの世代」と同じオンリーワンの才能を秘めている。同時に黄瀬から才能に目覚めたらチームから浮いた存在になることも示唆されている。黄瀬によると、火神の秘められた才能は天賦の跳躍力である。だが、常時その跳躍力を使う体ができていないため体力が持たない。
秀徳戦で才能であった跳躍力を発揮することとなる。その際勝利に執着しすぎて熱くなり、スタンドプレーに走ろうとするものの黒子に殴られ、説得されたことで冷静さを取り戻す。
赤マル読切版では萩原という名前で、髪型も違っている。

誠凛高校

相田リコ(あいだ りこ)
誠凛高校2年生。女子にして男子バスケットボール部監督。
スポーツトレーナーの父の下に育ったため、体格を見るだけでその人間の身体能力を分析できる。服の上からだと推定値となるため、新入部員は服を脱がされる。(1話参照)
日向順平(ひゅうが じゅんぺい)
誠凛高校2年生。バスケットボール部主将。身長178cm、体重68kg。背番号4。ポジションはSG
特徴はメガネ。地味で温厚そうだが伊月曰く「スイッチが入る」と毒を吐いたりまるで別人格になる。またこの状態のときはクラッチシューターになり、「そうそうシュートを落とさなく」なる。ちなみに毒舌になったのは、リコとの特訓でお気に入りの戦国武将フィギュアを片っ端から壊されたため。ちなみに猫派。
伊月俊(いづき しゅん)
誠凛高校2年生。身長174cm、体重64kg。背番号5。ポジションはPG
冷静沈着でチームの司令塔。試合中でもコートをあらゆる視点から見ることができ、常にコート全体の動きを把握できる。リコ曰く「鷲の目(イーグルアイ)」。ダジャレ好きな一面もあり、言うたびにチームをイライラさせる。
水戸部凛之助(みとべ りんのすけ)
誠凛高校2年生。身長186cm、体重78kg。背番号8。ポジションはC
長身を生かしたアシストや、フックシュートを得意とする。非常に寡黙で誰も声を聞いたことが無いらしい。
小金井慎二(こがねい しんじ)
誠凛高校2年生。身長170cm、体重67kg。背番号6。ポジションはF
全範囲からシュートが打てるが、成功率はそれほどでもない。リコ曰く「なんでもできるけどなんにもできない」。別名「Mr.器用貧乏」。猫口が特徴。
土田(つちだ)
誠凛高校2年生。背番号9。
リバウンドが得意らしい。正邦戦にて登場。試合には途中出場した。
武田(たけだ)
誠凛高校男子バスケットボールの顧問。
杖をついて震えながら生徒達を見守る高齢教師。見てるだけ。

海常高校

黄瀬涼太(きせ りょうた)
海常高校1年生。身長189cm、体重77kg[2]。背番号7(帝光の元8番)。双子座。
「キセキの世代」の1人。中学2年からバスケを始め、経験は浅いものの恵まれた体格で頭角を現し、帝光でレギュラー入りを果たした。容姿端麗でモデルをやっているため、黄瀬の出る試合はいつも女の子の歓声が響く(海常のメンバーは慣れている様である)。「キセキの世代」で一番の下っ端と自負する謙虚な一面もある。自分と他の「キセキの世代」4人とは、埋まらない才能の差を理解していることから、洞察力もあると言える。自称「黒子の第一の親友」であるが、本人からはなんとも思われていない。
女の子にはあまりだが、バスケではお返し(相手がやったプレイの真似)を忘れた事がない。さらに一度も負けたことのなかったため練習試合後に負けて涙を流したことから、負けん気が強い。
優れたパワーとキレを持ち、見たプレイをすぐに自分のものにできることを最大の武器としている。しかし「見ることなしには返すことはできない」ため、黒子自身が彼の弱点とも言える。自身が認めた選手を「○○っち」と呼ぶ。バスケの中で1番カッコいいシュートをダンクシュートと挙げている。
笠松幸男(かさまつ ゆきお)
海常高校バスケットボール部主将。ポジションはPG。身長178cm。背番号4。
ややオーバーリアクション気味の熱血漢で、肩パンチなど体育会系をイメージさせるコミュニケーションをする。ゴールを壊した火神のダンクに触発されて黄瀬に同じ事をさせようとするなど、後先を考えないところがある。
武内源太(たけうち げんた)
海常高校男子バスケットボール部監督。
格下の相手には見下した態度を隠すことなくとる中年の男性。黄瀬を特別扱いしている。

秀徳高校

緑間真太郎(みどりま しんたろう)
秀徳高校1年生。身長195cm、体重79kg。ポジションはSG。背番号6(帝光の元7番)。蟹座。B型。
「キセキの世代」の1人。「運命に選ばれる」が口癖で、物事はすべて初めから定められていると考えている。クールな性格とは裏腹に、おは朝占いのラッキーアイテムを必ず身につけたり、移動の際に必ず同僚に自転車付きリヤカーを引かせて乗っているなど変な一面もある。黒子の才能は認めているが、仲は悪い(血液型の問題らしい)。帝光の頃から指にテーピングを巻いており、試合の前、タイム中にいつも入念に爪のケアをしている。(本人曰く、シュートタッチに響くからと挙げている)。しかし、3P、シュートタッチへの執念は高尾も唸らせるほど強い。また、高尾にはツンデレと言われている。
「キセキの世代」No.1シューターであり、フォームを崩されない限りどんな軌道や距離でも確実にボールをゴールへ入れることができる。本人はシュートは爪のタッチがキモである、と言っていて、指のテーピングは爪を傷つけないようにするためである。試合前やハーフタイムの間に爪を研いでいるほど気にしていて、高尾に「もはや執念だ」と言わしめた。コート全てが彼のシュート範囲であり、勿論味方コート側のゴール下からであってもシュートできる。だが、通常よりはるかに長いタメが必要になる。さらに、より遠くから打てるということは逆にもしブロックされたら自陣のゴールはすぐそこで、相手の絶好のカウンター機会になる。遠くから打てるもうひとつの理由はブザービートを狙うため。最後の場面で火神が最後の力を振り絞りジャンプすることを見抜いて時間差で打とうとしたが黒子に見抜かれボールを取られ敗北する。その際高尾に「たまにはおは朝もはずす」と言われたが、この発言を否定したことから、負けを認めてもおり、その後雨の中外に出るなど、悔しさも感じていた様子である。
部の中では優遇されており、監督には1日3回までのワガママが許可されている。1番カッコいいシュートを3Pシュートと挙げている。理由は「2点ずつと3点ずつだと多い方がいいから。」、「3点もらえるから。」(この発言を黒子に「たまにバカ」と言われ、少しショックを受けていた)。
高尾和成(たかお かずなり)
秀徳高校1年生。背番号10。
緑間の乗るリアカーを自転車で引っ張る運転手。緑間と一緒に誠凛のバスケを観戦しているうちに、誠凛に興味を持つようになる。伊月以上にコート全体を見渡せる「鷹の目(ホークアイ)」を持ち、黒子の影の薄さも通用しない(黒子のミスディレクションは自分を見ようとする者に対して、視点をそらさせることで効くので、黒子だけでなくコート全てを見ようとしている高尾には効かない)。
大坪泰介(おおつぼ たいすけ)
秀徳高校3年生。バスケットボール部主将。身長198cm、体重98kg。ポジションはC。背番号4。
東京屈指の大型センター。その巨体を生かしたダンクシュートが得意。秀徳の攻撃の要。
宮地(みやち)
背番号8。
緑間の自己中な発言や行動に切れていて、車で轢きたい、とまで言っていた。
木村(きむら)
背番号5。
宮地と一緒に緑間に切れている。上記の発言をした宮地に「実家が八百屋だから、車貸すぞ。」と言っていた。
中谷仁亮(なかたに まさあき)
秀徳高校バスケット部監督。
キセキの世代である緑間をチームに入れたことのリスクを知っている。

新協学園高校

パパ・ンバイ・シキ
身長200cm、体重87kg。背番号5。
セネガルからの留学生。対「キセキの世代」用に招集された。特筆すべきは背丈だけでなく、リーチもあることである。黒子の命名により誠凛バスケ部一同は「お父さん」と呼ぶ。
谷村祐介(たにむら ゆうすけ)
新協学園バスケ部主将。背番号4。
パパに依存し、楽して勝てる今のバスケに満足している。やや相手を見下す傾向あり。

正邦高校

津川智紀(つがわ ともき)
正邦高校1年生。背番号10。
人の嫌がる顔を見るのが好きで、基本的に空気が読めない。
中学時代に黄瀬を止めたほどディフェンスに長けた選手。
岩村努(いわむら つとむ)
正邦高校3年生。バスケットボール部主将。身長187cm。背番号4。ポジションはC
チームの柱の一人。礼儀正しい性格で、試合中でも相手プレイヤーへの礼儀を怠らない。力強いダンクが武器。
春日隆平(かすが りゅうへい)
正邦高校3年生。身長179cm。背番号5。ポジションはPG
司令塔。チームの柱の一人。スクープショットを得意とする"柔"の選手。
松本郁憲(まつもと ゆきのり)
正邦高校監督。
古武術をバスケットに取り入れた。誠凛に対して正邦の選手に慢心などは10年速いと言っている。 

その他

青峰大輝(あおみね だいき)
身長192cm。体重85kg。パワーフォワード。火神と同じバスケスタイルをするキセキの世代の1人。黄瀬曰く、黒子の元相棒ではあるが、今の黒子は「あの人のプレイスタイルは好きではない」と語っている。自信家なところがある。
桃井さつき(ももい さつき)
元帝光中学校バスケットボール部マネージャー。明朗快活。黒子のことを『テツくん』緑間のことを『ミドリン』と呼んでいる。

用語

帝光中学校(ていこうちゅうがっこう)
バスケットボールの超強豪として知られる中学校。部員数は100人を超え、全中で3連覇を成し遂げた実績を持つ。在学していたのは黒子やキセキの世代、そして元バスケ部マネージャーである桃井さつき。
キセキの世代
帝光中学校に於いて同時期に存在した「10年に1人の天才」と言われる5人の選手を総じて呼ぶ。帝光中の歴史の中でも「最強」と呼ばれ、無敗を誇った黄金世代。5人はそれぞれ別の強豪校に進学しており、黒子によればその中のどれかが頂点に立つという。
帝光バスケ部の理念である絶対勝利主義を肯定し、各々がチームとはおよそ呼べぬ圧倒的個人技を行使したバスケをしていた。今判明しているメンバーは「黒子テツヤ」(幻の6人目)「黄瀬涼太」「緑間真太郎」「青峰大輝」であり、このうち東京にいるのは黒子、緑間、青峰であり他は都外にいる。
ルールの一つに、一人一試合に20点のノルマがある。(但し黒子は役割上免除されている)
幻の6人目(-シックスマン)
今作の主人公である黒子テツヤのこと。帝光中学校の「キセキの世代」からも一目置かれていた。背番号15。
パスの中継を担当しており、「ボールに触れる時間が極端に短い」のでパスはいつの間にか通っている
リコは「帝光にはパス回しに特化した見えない選手がいる」という噂は知っていたが、その選手が実在することを知って驚いていた。
誠凛高校(せいりんこうこう)
黒子や火神が通う都内の高校。去年出来たばかりの新設ながらその年度の都予選決勝リーグまで行き、関東大会新人戦にも参加した。
校舎のモデルは作者の出身高校でもある東京都立戸山高等学校。
海常高校(かいじょうこうこう)
インターハイに毎年出場している全国クラスの強豪校。「キセキの世代」の1人、黄瀬を獲得した。誠凛とは別地区(都外)に属する。
新協学園高校(しんきょうがくえんこうこう)
都予選1回戦で対決した高校。去年までは中堅校だったが、留学生を入れたことにより戦力が飛躍的に向上した。
三大王者(さんだいおうじゃ)
東京都内の3校の強豪校。東京ではIH(インターハイ)に3校出場できるが、その3校が10年間程独占していて、4位以下を全く寄せ付けぬ圧倒的な実力を持ち、常に都内で1~3位を争う。
その3校とは、都内の東に位置するので東の王者と呼ばれる秀徳、埼玉県寄りにある北の王者の正邦、西に位置する西の王者の泉真館のことである。また、秀徳は全国ベスト8に入る実力があるので、3校ともの実力も窺える。
秀徳高校(しゅうとくこうこう)
都予選Aブロック決勝で誠凛と対決する高校。前年度全国ベスト8に入る実績を持つ東京都不動の三大王者の一角、東の王者と呼ばれる。大坪を主体としたインサイドのオフェンス力に強い。「キセキの世代」の1人、緑間を獲得した。
正邦高校(せいほうこうこう)
都予選Aブロック準決勝で誠凛と対決する高校。東京都不動の三大王者の一角、北の王者と呼ばれる。ディフェンス力の高いチーム。
泉真館高校(せいしんかんこうこう)
都予選では誠凛と別ブロックにある高校。東京都不動の三大王者の一角、西の王者と呼ばれる。

読み切り版

あらすじ

登場人物


以上で「黒子のバスケ」に関する核心部分の記述は終わりです。


担当

単行本

  1. 黒子はボクです ISBN 9784088746944
  2. おまえのバスケ ISBN 9784088747040
  3. 勝つために   ISBN 9784088747316

関連項目

脚注

  1. ^ 中学2年生までアメリカにおり、その後帰国して日本のバスケを経験していると1話で本人が話している。
  2. ^ ジャンプ掲載時は70kgだったが、単行本で修正された。
  3. ^ まんたんウェブ「はじめの1巻:『黒子のバスケ』」