四原因説

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四原因説とは、アリストテレスが自著の中で論じた、自然学現象についてその四つの原因を検討すべきであるとする説である。

四つの原因とは即ち、

  • 形相因
  • 質料因
  • 作用因
  • 目的因

の四つである。

形相因

例えば焼きそばの形相因は、「焼きそば」の本質、人が食べるものである。

料理人が焼きそばを作る場合、その料理人の頭の中にある「焼きそば」の概念が形相因である。

形相も参照のこと。

質料因

焼きそばの質料因は、生麺や豚肉など、焼きそばの材料を指す。

質料も参照のこと。

形相因と質料因は、「焼きそばとはなんなのか」の問いに答えるものである。

作用因

焼きそばの作用因は、「焼きそばがここにある原因」、つまり料理人による実際の「調理」そのものを指す。

現在「原因」と言った場合、多くこれを指す。動力因とも。

目的因

焼きそばの目的因は、「焼きそばがここにある目的」、つまり「空腹を満たすため」「売り物にするため」などの目的を指す。

作用因と目的因は、「何故焼きそばがそこにあるのか」の問いに答えるものである。