キャプテン翼

高橋陽一による日本のスポーツ漫画

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キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一によるサッカー漫画。もしくはそれを原作にしたテレビアニメ週刊少年ジャンプ集英社)に1981年から1988年まで連載される。全37巻。サッカーが大好きで「ボールは友達」とまで言う主人公・大空翼の成長を描く物語。

登場人物

声優名は「(旧シリーズ)/(J版)/(2001年版)」の順。

選手(日本)

  • 大空翼(おおぞら つばさ) (CV小粥よう子/小粥よう子・佐々木望井上喜久子関智一
    (南葛小 - 南葛SC - 南葛中 - サンパウロFC - FCバルセロナ - バルサB - FCバルセロナ)小学生編ではCF、中学生編以降はMF。本編の主人公、「ボールは友達」が信条で世界のサッカー小僧と呼ばれる。オーバーヘッドキックやドライブシュートなどの得意技に加え、対戦相手の技をも短期間で習得する。ロベルト本郷の下、様々なポジションを経験し、世界に誇るトップ下として認知される。日本代表では各世代でキャプテンを務める。必殺技は「ドライブシュート」「フライングドライブシュート」「ドライブオーバーヘッド」等がある。また「スカイウィングシュート」という技を持つが、これは名前が違うだけでシュート自体は日向の「雷獣シュート」と同様のものである。加えてボールを抱えて自ら飛び込んでいくという「スカイダイブシュート」というものもあったが、ボールを抱えて相手ゴールに飛び込む姿は読者を唖然とさせ、批判を呼んだ。テクモ版では伝説のストライカーであるジャイロが編み出した必殺シュートである「サイクロン」を習得し、以降はシリーズ毎に「ネオサイクロン」「ブーストサクロン」というものを編み出していった。背番号は主に10番。
  • 岬太郎(みさき たろう) (CV:山田栄子小林優子結城比呂雪乃五月鳥海浩輔
    (南葛小 - 南葛SC -(フランス在住、所属チームなし)- 南葛高校 - ジュビロ磐田(テクモ版ではパリ・サンジェルマン))MF。画家である父親と全国各地を転々とする生活をしていた。日向や松山とも短期間だが同じチームでプレイした事もありどのようなタイプの選手とでもすぐにコンビプレーが出来る抜群の適応能力を身に付けた。南葛小に転校してきて以来、翼と共にゴールデンコンビと呼ばれる。ワールドユース編で交通事故に遭い、大会出場は絶望しされるが、驚異のリハビリで無理をおして決勝戦のみ途中出場する。この無理がたたり、その後は長期の再リハビリと近年は損な役回りが多い。リハビリ終了後、ジュビロ磐田で復活する。主な背番号は11番。ワールドユース編ではブーメランシュートなる180度近く曲がるすさまじいシュートを放つが、あまりに非現実的過ぎたためかROAD TO 2002 編ではなかった事とされている。将来的にフランスに渡り、プロになる様な流れが見え隠れしている。テクモ版では、2までは必殺技「ジャンピングボレー」があまりにも使えなかったためか、3から「ムーンサルトパスカット」を会得する。
  • 石崎了(いしざき りょう) (CV:丸山裕子佐藤智恵山口勝平高乃麗
    (南葛小 - 南葛SC - 南葛中 - 南葛高校 - ジュビロ磐田)DF。南葛小時代からの翼の盟友。ガッツあふれるプレーが持ち味で、「顔面ディフェンス」は彼の必殺技?の一つである。翼の親友という設定であり、翼の影響を極端に受けているという話であったが、ワールドユース編以降は葵と共に常に翼を褒め称える役回りと化していた。テクモ版では「ヤマザルバスター」なる必殺シュートを覚える。
  • 若林源三(わかばやし げんぞう) (CV:三橋洋一三木眞一郎鈴村健一
    (修哲小 - 南葛SC - ハンブルガーSV)GK。始めは翼達のライバルとして立ちはだかるが、次第に打ち解け南葛守備の要として活躍。その後ドイツへ渡り、西ドイツの若き皇帝であるカール・ハインツ・シュナイダーと出会い、ゴールキーパーとしての才能をめざましく伸ばす。以降は彼とはライバル関係にある。ペナルティーエリア外からのシュートは止めることが信条で、『SGGK』(スーパーグレートゴールキーパー)と呼ばれる。試合ではアディダスのキャップを被っている。ワールドユース編では2度もペナルティエリア外からも呆気なくシュートを許してしまっていたためか、ROAD TO 2002では「絶好調の若林からペナルティエリア外からシュートを奪えたものはいなかった」という設定が後付されていた。若島津とは対照的に守り主体の堅実な守りを見せるが、時にはオーバーラップして果敢にゴールを狙ったりもする。主な背番号は1番。対バイエルン戦の時に監督の指示を無視してオーバーラップをしゴールを狙ったが、肖俊光に止められ、シュナイダーの虚を突いたトップスピンシュートにて逆にゴールを許してしまう。この事が本でハンブルグの監督と不仲になってしまい、将来はバイエルンに移籍する様な流れが見え隠れしている。テクモ版でもペナルティエリア外からのシュートには強いという設定が生かされている。
  • 井沢守(いざわ まもる) (CV:中原茂//)
    (修哲小 - 南葛SC - 南葛中 - 南葛高校 - 横浜F・マリノス
    修哲トリオの一人でMF。長髪。優れたゲームメイク能力と判断力、そして卓越したヘディングの技術を持つ。ジュニアユース編以降は交代要員扱いだが、ドイツ戦では石崎が負傷した際、本職を差し置いてDFで出たりなどかなりの活躍を見せる。なお最近あった人気投票でも上位に食い込んだほど、一般人キャラの中では人気が高い。テクモ版では1のみ必殺技「ジャンピングヘッド」を持つ。
  • 来生哲兵(きすぎ てっぺい) (CV:伊倉一恵//)
    (修哲小 - 南葛SC - 南葛中 - 南葛高校 - セレッソ大阪
    修哲トリオの一人でFW。パーマ。点取り屋を自称するが、翼や日向等の必殺シュートを持つ選手が続々と登場していったためか、あまり活躍した場面はない。比良戸戦にて、名言「今は南葛の点取り屋だ!」を残す。テクモ版では、4にて必殺ワンツーの「修哲トリオ」を覚えた。
  • 滝一(たき はじめ) (CV:堀内賢雄//)
    (修哲小 - 南葛SC - 南葛中 - 南葛高校 - 東京ヴェルディ
    修哲トリオの一人でFW。出っ歯。サイドライン際を駆け上がりセンタリングを上げるのが得意。外国版のキャプテン翼の表紙に何故かアップで描かれていたのが疑問をよんだ。テクモ版では、4にて必殺ワンツーの「修哲トリオ」を覚えた。
  • 高杉真吾(たかすぎ しんご) (CV:拡森信吾//)
    (修哲小 - 南葛SC - 南葛中 - 南葛高校 - サンフレッチェ広島)DF。巨漢。得意技はロングスロー。日向から腹にボールを食らったことがある。ジュニアユース初期はDFの一員としてスタメンで考えられていたが、石崎にその座をあっけなく取られる。
  • 浦辺反次(うらべ はんじ) (CV:鈴木みえ//)
    (西が丘小 - 南葛SC - 大友中 - 南葛高校 - リアル・ジャパン・7 - ジュビロ磐田)DF。石崎のライバル(?)。高校卒業時に一度は家業の豆腐屋を継ぐことにしたはずだったが、結局サッカー界に留まる。中学生編では修哲トリオに「大友カルテット」で逆襲し、ワールドユース編では「リアルジャパン7」として全日本の主要メンバーに逆襲した。何気に根に持つタイプなのだろうか?
  • 森崎有三(もりさき ゆうぞう) (CV:上村典子//)
    (南葛中 - 南葛高校 - 清水エスパルス)GK。若林には及ばないながらも、懸命に南葛のゴールを守る。通称『SGGK』(スーパーがんばりゴールキーパー)。ザルキーパーと酷評を受けることが多いが「タイガーショット」「カミソリシュート」を止めたこともあり(周りの助けがあったが)、森崎の能力云々よりライバルの実力が飛びぬけていると評価したほうが良い。
  • 新田瞬(にった しゅん) (CV:三ッ矢雄二//)
    (南葛SC - 大友中 - 南葛高校 - 柏レイソル)FW。
    翼たちより1歳年下。初登場時は翼と同等の素質を持つなどと言われ、翼に対して強烈なライバル心を抱いており、日向や他の翼のライバル達に対しても食って掛かる程激しい性格であった。ジュニアユース編以降は性格が一転して「普通の後輩」の様に描かれており、ワールドユース編にいたっては佐野と並び、子供扱いであった。得意技は隼シュート。テクモ版では第4作で新必殺技を与えられたり、第5作では原作初登場時の設定が生かされており、翼をライバル視しラスボスチームに入り全日本を苦しめたりと、原作以上に活躍する。名言「俺と翼さんと、どちらが上か確かめたいんですよ」などと言う。テクモ版では、隼シュートの他に「ファルコンクロウ」「ファルコンダイブ」なる必殺シュートを覚える。
  • 日向小次郎(ひゅうが こじろう) (CV:鈴置洋孝檜山修之松本梨香子安武人
    (明和FC - 東邦学園中等部 - 東邦学園高等部 - ユベントス - レッジアーナ(テクモ版ではメキシコリーグ))CF。小中と常に翼達の前に立ちはだかってきた天才ストライカー。家計を助けるためにプロを目指し、そのハングリー精神が日向の強さと人気に繋がった。中学生編では家計が安定した事から以前の様な闘志がなくなり「牙の抜けた虎」と吉良監督に叱咤された。この事によりキャプテン翼初の必殺シュートである「タイガーショット」を編み出す。豪快かつ正確無比なシュートは幾度も日本代表のピンチを救ってきた。必殺技に「タイガーショット」「雷獣シュート」などがある。ユニフォームの袖を肩まで巻くっているのが特徴。主な背番号は9番。ストライカーでありながら近年はチーム第一のプレーも出来るようなりワンマンプレーが目立つ主要キャラクターの中では最も精神的に成長した人物。ワールドユース編以降、翼が日向の「雷獣シュート」と同じ原理の「スカイウィングシュート」を覚えてしまったため、日向の仕事は取られてばかりであった。テクモ版では、3で「ライトニングタイガー」、4で「ドラゴンタイガー」、5で「ファイナルタイガー」を会得する。5ではボイスつきなので、まるで格闘ゲームのような技名である。
  • 若島津健(わかしまづ けん) (CV:飛田展男中村大樹関智一伊藤健太郎
    (明和FC - 東邦学園中等部 - 東邦学園高等部 - 横浜フリューゲルス - 名古屋グランパスエイト)GK。若林と双璧をなす日本屈指のゴールキーパー。実は空手の有段者で、そのプレイスタイルから空手キーパーと呼ばれる。よってパンチングによるセーブが多い。日本人相手には無敵のセーブ力を誇るが、外国人相手になるととたんに弱体化。若林とは日本の正ゴールキーパーの座をかけて争う事となり、ライバル視している。若林とは対照的に攻撃的なGKとしてワールドユース編以降は描かれており、若林以上にオーバーラップを行う。なお、経歴から想像がつくかもしれないが、キャプテン翼の世界には楢崎正剛と言う選手は存在しない。テクモ版では、三角跳び以外に「我流三角跳び」なる技を覚える。
  • 沢田タケシ(さわだ たけし) (CV:上村典子//)
    (明和FC - 東邦学園中等部 - 東邦学園高等部 - 浦和レッズ)MF。翼や日向より2歳年下。ROAD TO 2002 編ではサッカーボールを模した奇抜な髪型で登場し、読者を唖然とさせた。テクモ版では、日向との「東邦コンビ」なる技がある。
  • 反町一樹(そりまち かずき) (CV:堀内賢雄//)
    (明和FC - 東邦学園中等部 - 東邦学園高等部 - ヴィッセル神戸)MF。テクモ版では、技がないのに、選手が揃うまで使わざるを得ない試合がある。
  • 松山光(まつやま ひかる) (CV:鈴木みえ菊池正美石田彰
    (ふらのFC - ふらの中 - ふらの高校 - コンサドーレ札幌(テクモ版ではマンチェスター・ユナイテッド))MF、全日本ではDF。目立った選手はいないがチームワークに優れるふらのイレブンを率いて好成績を残した。翼・岬・日向のいない全日本は彼が率いる事が多く、影の全日本のキャプテンと言われる。キープ力が抜群であり、一度ボールを持ったら相手に渡さない。他にも「イーグルショット」という必殺シュートを努力の末編み出した。(北海道富良野市が出身地モデル)テクモ版ではディフェンス形の技が無かったためか、3から「イーグルタックル」を覚えた。大本は対南葛戦の時に見せた2段タックルかもしれない。
  • 三杉淳(みすぎ じゅん) (CV:木藤玲子溝口あや緒方恵美太田真一郎折笠愛宮崎一成
    (武蔵FC - 武蔵中 - 武蔵医大付属 - 海南医大 - 湘南ベルマーレ - FC東京)MF、のちリベロ。翼に勝るとも劣らない技術を持ちながら、少年時代は心臓の持病のためにハーフタイムしか出場できず、「ガラスの貴公子」と呼ばれた。高校卒業後ほぼ完治したが、その反動か翼に匹敵する実力は錆び付いてしまった。テクモ版の技は「ハイパーオーバーヘッド」。5では、ワールドユース編からのディフェンダーに対応するためか「オーバーヘッドクリア」を会得する。元ネタは元祖のフランス戦。
  • 立花政夫・立花和夫(たちばな まさお/かずお) (CV:ならはしみき鈴木れい子亀井芳子折笠愛/)
    (花輪サッカー少年団 - 花輪中 - 秋田商工 - ジェフユナイテッド千葉)中学生編までFW、ジュニアユース編以降MF。対リアル・ジャパン・7戦では和夫がGK。コンビでの空中戦を得意とする双子のサッカー選手。一見見分けがつかない。出っ歯が特徴。アクロバティックで度肝を抜くプレイが多いのだが、そのためすぐ負傷してしまい、出番が少ないのが残念である。「絶対にボールを取られない山猿キープ」は一度も活躍する事無く、存在自体なかった事とされた。テクモ版では、攻撃・守備ともに多数の技を持つ重要キャラ。テクモ版のみの技は「スカイラブストーム」がある。
  • 早田誠(そうだ まこと) (CV:大塚芳忠//荻原秀樹
    (東一中 - 立浪高校 - ガンバ大阪)DF。カミソリのように鋭く変化するシュートを持つ。強気な性格が災いするのかキャプテン翼の世界では稀なレッドカードを食らった一人。縦回転のするドライブシュートが出来なかったため、横回転に磨きをかけ「カミソリシュート」を編み出す。しかし世界相手には「ただカーブをかけただけのシュート」として、ほとんど通用しなかった。ワールドユース編にて岬が更にカーブのかかった「ブーメランシュート」を覚えてしまったため、出番がかなり減った。ただし、テクモ版では必殺パス「カミソリパス」の使い勝手が良く、自陣から一気にカウンターパスが可能で影のゲームメーカーと言える存在。
  • 次藤洋(じとう ひろし) (CV:平野義和堀川亮//高塚正也
    (比良戸中 - 国見学院 - アビスパ福岡)DF。独特の訛りがある巨漢。中学生編では翼を予想以上に苦しめたダークホースであった。かなりの強敵であったが、全日本に加わって以降は弱体化。股の下を抜かれたり、ワールドユース編ではオウンゴールをしてしまう等、扱いは登場時と比べてひどい。日本代表では立花兄弟の空中戦をサポートすることも。しかし、実は立花兄弟は誰とでもスカイラブができるため、次藤の存在価値は低い。
  • 佐野満(さの みつる) (CV:大山尚雄//)
    MF。次藤同様、登場時はかなりの強敵であり、翼率いる南葛中を予想以上に苦しめた。全日本の一員になって以降は激しく弱体化。ワールドユース編では、ただの一般プレイヤー扱いであった。(比良戸中 - 国見学院 - アビスパ福岡)テクモ版では、佐野を出していると、次藤が「佐野とのコンビプレイ」なる必殺シュートが使える。(まず入らないため、自軍エリア内からのボールクリアとして活用できる)
  • 葵新伍(あおい しんご) (CV://森久保祥太郎
    (中原中 - インテル - FCアルベーゼ)MF。番外編の主人公として登場。翼の弟分として海外修行をしている。明るく無邪気な性格から「Sole Principe」(イタリア語で太陽王子)と呼ばれる。小さい身体を生かして「直角フェイント」や「ちょこまかディフェンス」で相手を抜いていく。翼を慕っている。彼の登場した頃から明らかに作風が変化した事(他の全日本選手の影が極端に薄くなるなど)、また常に「さすが翼さん!」と翼を賞賛する事などにより、古参の読者からは嫌われる傾向にある。PS版のキャプテン翼では「新幹線シュート」という必殺シュートを持っていた。

選手(海外)

  • カール・ハインツ・シュナイダー(西ドイツ→ドイツ) (CV:難波圭一//)
    ハンブルガーSV - バイエルン・ミュンヘン)翼のテクニックと日向のパワーを兼ね備えたプレースタイルで「ドイツの若き皇帝」というドイツ人にとって最高名誉の称号を持つFW。若林のドイツ時代の盟友にして若林の最大のライバル。作品全体を見ても日本の最高のライバルと呼ぶにふさわしい実力を誇る。ハンブルガーユースでは若林、カルツと共に幾度も優勝を果たす。またドイツ代表ではエースストライカーとして翼と若林の前に立ちはだかる。父も有名なサッカー選手で、父が監督を勤めるミュンヘンへ移籍する。ブンデスリーガでは愛着あるハンブルガーSVの前に立ちはだかる。ヘルマン・カルツとは幼馴染という設定が後付けされている。主な必殺技には「ファイヤーショット」「ノンファイヤー」「ネオファイヤーショット」等があり、ファイヤーショットは若林からペナルティエリア外から1/2の確率でゴールを奪えるという話であった。ワールドユース編でネオファイヤーショットを習得したが、ROAD TO 2002 編ではなかった事にされている。「サッカーは強い者が勝つんじゃない 勝った者が強いんだ」はキャプテン翼でも最高の名言の一つである。テクモ版では5で「フレイムフラッシュ」なる、ファイナルファンタジーに出てきそうな名前のシュートを会得する。相手の腹部にボールを打ち込み、上空高く吹っ飛ばす「エンペラータックル」は対全日本(翼無し)において、日向にはなったものをそのまま採用した技であろう。プレイヤーチームに得点を超されると「皇帝の怒り」というものが発動し、全ステータスがUPするのは定番であった。
  • ヘルマン・カルツ(西ドイツ→ドイツ)
    ハンブルガーSV)DF。若林、シュナイダーと共にハンブルガーユース時代から活躍。一見ポパイのような顔で常に楊枝をくわえている。ドイツ人なのにいぶし銀とよばれ、同世代の2人よりも年上にみえる。若林のことは「源さん」と呼び、マーク相手に密着して離れないハリネズミディフェンスが得意。普段の試合は手を抜いている様な素振りを見せるが、楊枝を吐き捨てた時は本気を出す。しかし本気を出す事は滅多に無く、ジュニアユース編決勝対全日本戦まで、誰も(シュナイダーや若林でさえ)カルツが楊枝を吐き捨てるところを見た事がなかった。ワールドユース編以降はすぐさま楊枝を吐き捨てて本気になってしまう傾向がある様だが「この時点でカルツが本気になるのはおかしい」と、読者からの声も挙がった。カール・ハインツ・シュナイダーとは幼馴染という設定が後付けされている。
  • フランツ・シェスター(西ドイツ→ドイツ) (CV:山口勝平//)
    ブレーメン)ドイツ代表のMF。登場時は全日本が手も足も出ない程のプレイを見せた素晴らしい選手であったが、ジュニアユース編にて、後ディアスやピエール等の優れたMFが登場していったため、弱体化されたのか、対全日本戦では翼や岬に常に中盤をおさえられていた。しかし、一般プレイヤーレベルかというとそうでもなく、スーパープレイを幾度と見せ、シュナイダーにボールを回した。ROAD TO 2002では悲しいかな、既に一般プレイヤー扱いであった。テクモ版では、2においてあまりに影が薄いため、3で「スパイラルパスカット」なる技を会得する。
  • マンフレート・マーガス(西ドイツ→ドイツ)
    ブレーメン)ブレーメンのFWにして、ドイツ代表のFW。シュナイダーとツートップを組む「ドイツの核弾頭」。異名の通り長身を活かしたヘディングが得意で、原作ではさほど目立ってはいなかったものの、テクモ版では「ブラストヘッド」という必殺技も追加されて強力な選手となっていた。しかしプレイステーション版では何気に名前を間違えられている可哀想な選手だったりする。シュナイダーがツートップの一翼を担っているため、影が薄くなりがちであるが、ブレーメン対全日本時にはシェスターと共に全日本を降している。西ドイツ対全日本時は果敢にシュートを狙うも若林に防がれてしまう。シュナイダーにボールを集める流れになった時は、せりあい等で長身を活かしシュナイダーにボールを回した。
  • デューター・ミューラー(西ドイツ→ドイツ) (CV:古田信幸//)
    ドイツ代表のGKにして「幻のGK」の異名を持つ。2mを超える巨漢であり、対全日本戦では翼と日向の合体技である「ドライブタイガー」をワンハンドキャッチまでしている。彼の加入により、西ドイツの防御面に弱いという弱点は克服された。ワールドユース編ではいとも簡単に両腕を負傷され、それを理由にドイツが敗北した、という流れを生んでいるがROAD TO 2002では、ブンデスリーガにおいて若林と並ぶ名GKとして活躍を見せた。若林とはヨーロッパ、また世界№1GKの座をかけて争う形となる。
  • エル・シド・ピエール(フランス) (CV:塩屋翼//)
    フランス代表キャプテンにして、岬の最大のライバル。MFとして高い評価を受けており、その実力から「フィールドのアーティスト」と謡われている。ドライブシュートの応用である「スライダーシュート」が必殺技であるが、その事を見抜かれ翼に必殺シュートを盗まれてしまう。ナポレオンと、コンビプレイである「エッフェル攻撃」、テクモ版では「スライダーキャノン」等の合体技を共に編み出す。対全日本戦では、一人で翼・岬のコンビを止めたり、硬い守りの全日本から得点をあげたり、とDF~FW的な役割をこなしていた。登場時はそうでもなかったが、お金持ち・美形という設定からか、徐々にキザな人物として描かれていっている。
  • ルイ・ナポレオン(フランス) (CV:松本保典//)
    フランス代表のFW。キャプテン翼上では日向と並んで攻撃的な激しい性格であるが、そのため問題行動も多く、暴力行為等によりチームを転々としていた。しかし岬やピエールとはすぐさまコンビプレイを完成させてしまう、という一面も持つ。強烈な回転のかかった「キャノンシュート」が必殺技であったが、若島津に幾度と無く防がれてしまう。
  • アモロ(フランス)
    フランス代表のGK。セーブ力は森崎にも劣る最弱レベル。それゆえ一部の読者の間ではカルト的人気を誇る。
  • ジノ・ヘルナンデス(イタリア) (CV:菊池正美//)
    インテル)イタリア代表のGK。パーフェクトキーパーの異名を持ちイタリアの「カテナチオ(鍵の意)」を敵に知らしめる驚異的存在。ワールドユース編では葵と同クラブに所属して、共に親友として過ごす。葵を虐めるチームメイトに注意する等良い人な形で描かれているが、ジュニアユース編にて翼の居ない全日本を見下して試合をボイコットしたのも彼等である事を忘れてはならない。ヨーロッパ最強のGKを自負していたが、デューター・ミューラーの登場によりその座は追いやられ、影は薄くなる一方である。ジュニアユース編では全日本の猛攻を一人で防ぎ、まさにパーフェクトキーパーに相応しい守りを見せ付けるが、ワールドユース編以降は葵にあっさりゴールを許したり、ワールドユース本戦で簡単に腕を負傷させられて敗退して消えていったり、と扱いはひどかった。テクモ版では、必殺技「黄金の右腕」を使う。余談ではあるが、原作登場時に、シュナイダーの妹のマリーが車に轢かれそうになっている所を助けていたりする。この事から「ジノ×マリー」の話があちこちで語られている。
  • ラモン・ビクトリーノ(ウルグアイ)
  • ファン・ディアス(アルゼンチン) (CV:草尾毅//)
    ジュニアユース編で全日本相手に8人抜きを達成するなど一人で5得点を上げた。自他共に認める「天才」プレイヤー。しかしそれ故、アルゼンチンはディアスのワンマンチームであるという結果を生んだ。必殺技は「ドライブシュート」「バナナシュート」アクロバティックなプレイから生まれる「前転シュート」等がある。テクモ版では翼に次いで必殺技の「サイクロン」を習得する等、翼を意識した成長が描かれる。またパスカルとのコンビプレイである「アルゼンチンコンビ」があるが、原作の方ではパスカルはディアスの全力プレイに付いていけてない様であった。
  • アラン・パスカル(アルゼンチン) (CV:菊池正美//)
    ディアスの女房役。翼と岬の関係に似ているが、ディアスの本気のプレーにはついていけなかった。
  • ブライアン・クライフォート(オランダ)
    オランダユース代表の真のキャプテン。若林の腕を破壊した恐るべき破壊力のシュートを持っているらしいが、対オランダ戦は見開き1ページで試合結果のみ掲載されて終了されてしまった事、またシドニー五輪編でもさほど強敵な様には描かれていなかったため、実際の実力はわからない。シドニー五輪編においては破壊力抜群のシュートを持つというよりは、かなりのテクニシャンである印象が伺えた。
  • シンプラサート・ブンナーク(タイ)
  • サークーン・コンサワット(タイ)
  • チャナ・コンサワット(タイ)
  • ファーラン・コンサワット(タイ)
  • マーク・オワイラン(サウジアラビア)
  • リカルド・エスパダス(メキシコ)
  • サルバトーレ・ジェンティーレ(イタリア)
    DF。
  • 火野竜馬(ひのりょうま)(ウルグアイ)
    FW。日本人ながらもウルグアイ代表としてワールドユースに参戦。ビクトリーノとコンビを組む。
  • 肖俊光(しょうしゅんこう)(中国)
    中国ユース代表。垢抜けた性格であるが、かなり油断のならない選手で長身であるにもかかわらず動きはかなり機敏。一度付いた相手からは離れず、加えてボールへの反応も断トツ的に速い。相手のシュートを蹴り返し倍化させて相手ゴールを狙う「反動蹴速迅砲」が主な必殺技。蹴り返したシュートが強力であると「反動蹴速迅砲」のボールは龍へと変貌する。対全日本戦では日向の雷獣シュートを蹴り返し、若林からペナルティエリア外ゴールを成功する。若林が試合でペナルティエリア外からゴールを奪われたのはこれが初めてであったらしい。相手のシュートが強くなければ、「反動蹴速迅砲」もあまり強くないのだが、日向の「雷獣シュート」や翼の「フライングドライブシュート」ではかなりの破壊力を生む。ROAD TO 2002ではレヴィンと共にバイエルンに所属する。「レヴィンシュート」を「反動蹴速迅砲」で倍化させたパスでシュナイダーに回し、それを「ファイヤーショット」でシュートへ持っていく3人の合体技「龍の咆哮」は事実上キャプテン翼一の破壊力であろう。
  • ステファン・レヴィン(スウェーデン)
    白夜の騎士にしてフィールドの破壊神という異名を持つ。ワールドユース編にて、ミューラーと若林の腕を破壊した心を持たないサッカー選手。過去にガールフレンドを交通事故で失っており、その事が原因で心を閉ざしてしまい、破壊力に特化した「レヴィンシュート」を編み出し、全てを破壊する選手と化していた。しかし対全日本戦において翼や赤井、若林の説得により、失っていた心を取り戻した。以降は破壊力よりもスピードを重視した「ニューレヴィンシュート」を撃つ様になったが、ここぞという時にはやはり破壊力重視の「レヴィンシュート」の方を使う模様。他にも「オーロラディフェンス」や「オーロラフェイント」という、まるで分身しているかの様な技を使う。ワールドユース編ではドイツユースをくだしているが、これに対して読者から多くの批判を呼んだ。そのためかROAD TO 2002ではバイエルンにて「シュナイダー>レヴィン」という様な描かれ方をしており、ワールドユース編での一連はなかったかの様に描かれている。プレイスタイルは三杉に近いらしいが、時には三杉よりも激しく攻める。
  • ナトゥレーザ(ブラジル)
    ブラジル代表の真の背番号10番。サッカー王の異名を持ち、自然という意味の名を持つ野生児。ワールドユース編決勝の後半に途中出場した選手であったが、翼に敗北した事から翼を追ってスペインに渡る。ROAD TO 2002では翼のライバル的存在として描かれているが、既に一度ワールドユース編で負けたためか「翼>ナトゥレーザ」という描かれ方で終始終わった。テクモ版のラスボスである「アルツール・アンチネス・コインブラ」とほぼ同様の描かれ方をしていたが、実力、キャラクターとしての魅力など全ての面でコインブラのほうが勝っており人気も高い。また、設定が原作の方が無理矢理であったり(兄が予知能力を持つ)、ブラジル至上主義的な描かれ方から批判の声を多く呼んでいる。ちなみに「ナトゥレーザ→ナットゥレーザ→ナットウレーザー→納豆レーザー」という流れから、某所では「納豆」等とも呼ばれている。
  • カルロス・サンターナ(ブラジル)
    バーラFC - CRフラメンゴ - バレンシア)FW。「サッカーサイボーグ」と呼ばれていたが、翼との対戦を通じてサッカーの楽しさを思い出す。必殺技には「ゴールデンイーグルショット」がある。また翼や日向、火野の必殺シュートを全て合体させた「トルネードアロースカイウィングシュート」というふざけた必殺シュートをワールドユース決勝で見せたが、若林にあっさり防がれた。
  • サリナス(ブラジル)
  • リバウール(ブラジル)
    FCバルセロナ)バルセロナ不動のトップ下10番、MF。

コーチ・サポーター等

  • ロベルト本郷(ロベルト ほんごう) (CV:田中秀幸堀秀行宮本充
    (元サンパウロ選手 - 南葛SC監督 - サンパウロ監督)。翼の師匠にしてもっとも尊敬する人物。元はブラジルなどでプレーしていたが、仲間との確執や網膜剥離(眼の難病)でチームを追われ、翼の家にしばらく居候する。その後は翼のブラジル留学を手助けしたりと常に影から見守り、時に厳しく接する。
  • 中沢早苗(あねご)(なかざわ さなえ) (CV:坂本千夏瀧本富士子榎本温子
    (南葛小応援団 - 南葛SC応援団 - 南葛中サッカー部マネージャー - 南葛高校卒業後、翼と結婚)。南葛小で翼と同級生であり、サッカー部を応援団などで支援する。小学校時代の性格は気が強く男勝りで、選手や観客を奮い立たせていた。翼と結婚してからは不慣れなスペイン生活を支えている。
  • 大川学(おおかわ まなぶ、初期およびアニメ第1作ではマサル) (CV:鈴木れい子//長沢美樹
    (南葛小 - 南葛SC応援団 - 南葛中)
  • 吉良耕三(CV:河合義雄//)
    (明和FC監督 - 吉良耕三少年サッカースクール校長)日向たちの師。
  • 北詰誠(CV:坂東尚樹//)
    東邦学園監督。
  • 見上辰夫(CV:飯塚昭三//)
    若林のトレーナー。全日本jrユース監督。全日本ユース初代監督だったが過労で倒れ、賀茂に託す。一本気な性格で以前はGKをやっていた。
  • 片桐宗政(CV:島田敏//)
    翼たち黄金世代を小学生時代から見続けていた青年。某企業の御曹司で、元サッカー選手。右眼を潰してしまい選手生命を絶たれた過去を持つ。
  • 城山正(CV:沢木郁也//)
  • 古尾谷猛(CV:徳丸完//)
  • 青葉弥生(CV:鈴木富子//)
  • 大沢理加(CV:松井菜桜子//)
  • 杉本久美(CV:神田和佳//)
    南葛中マネージャー。翼に恋焦がれていた。
  • 大空広大(CV:若本規夫//)
    翼と大地の父親。航海士。
  • 大空奈津子(CV:猪瀬明子//)
    翼と大地の母親。
  • 大空大地(おおぞら だいち)
    (南葛SC)。翼とは15歳近く年の離れた弟。チーム最年少の幼稚園児にして小学校高学年を手玉に取るところはさすが翼の弟といったところか。名前の由来は、世界中を飛び回る兄に対して、日本に根ざして両親の手元に残ってほしいという願いがある。しかし本人は早く兄のように世界に飛び出したいと思っているに違いない。

ゲーム内オリジナル登場人物

  • レナート
    サンパウロのGK。ブラジルの森崎君の異名を持つ。
  • リマ
    サンパウロのDF。
  • マリーニ
    サンパウロのDF。
  • アマラウ
    サンパウロのDF。後にブラジルチームのメンバー。高いボールに抜群の強さを見せる。
  • ドトール
    サンパウロのDF。アマラウと同じく、後のブラジルチームのメンバー。こちらは低いボールのディフェンス担当。
  • バチスタ
    サンパウロのMF。
  • タハマタ
    サンパウロのMF。
  • バビントン
    サンパウロのMF。後のアルゼンチンチームのメンバー。必殺技を多用してガッツが無くなり動けなくなる翼に変わって(と言うか必殺技を多用しなければ試合に勝てない)サンパウロのオフェンスをリードする実力者。
  • ジウ
    サンパウロのFW。
  • プラトン
    サンパウロのFW。
  • サトルステギ
    必殺シュート「ダイナマイトヘッド」。
  • リベリオ
    必殺シュート「バナナシュート」。2の最終戦でコインブラが登場するまでの前半、10番のポジションにいる。
  • ダ・シルバ
    3から必殺技「パッションスタンピート」を使う。よくわからないが、凄いドリブルらしい。
  • メオン
    ドライブシュートをとめるだけの人。ドライブオーバーヘッド等のダイレクトシュートに弱いという弱点を持っており、その弱点を突かれ、敗北する。
  • トニーニョ
    ボールを持てばどんな位置からもやたら「ドライブシュート」を放つ。彼がいないとネイくんは「ブースターシュート」が使えない。
  • ネイ
    必殺ドリブル「消えるフェイント」を使う。また、トニーニョと「ブースターシュート」を放つ。
  • ザガロ
    「強引なドリブル」と「ダブルイール」を放つ。イールとはうなぎのこと。「かばやきにするとうまいぞ。(ロベルト談)」
  • ディウセウ
    「パワー」系のディフェンスと「キャノンヘッド」を使う。
  • サンタマリア
    「バナナシュート」を使う。しかしザコ。
  • ジェトーリオ
    「ドライブシュート」を使う。しかしザコ。
  • テオドーア・カペロマン
    2以降登場。ハンブルガーSVにてシュナイダーの抜けた穴を埋めていたFW。ドイツユースでも、シュナイダー、マーガスと共にFWを勤める。主な必殺技は物理法則を無視した「サイドワインダー」。3では主要キャラの1人として昇格。メキシコに渡り、スタミナを養った。パワーアップした「サイドワインダー」は当時の若島津を苦しめた。サイド際ではステータスがアップし、てかなりの強さを見せる。エンディングに名前も登場。
  • メッツァ
    ドイツのMFで、シェスターとともにゲームを作る。2では後ろに下がり気味であったが、3においてシェスターが逆に後ろに下がったため、メッツァが10番を担う事になる。前に出てきたために必殺技の「トップスピンパス」が嫌らしいほど活きている。
  • ランピオン
    必殺ヘディングがあったとされる。
  • リ・ハンネ
  • リ・バンクン
    一見石崎くんの双子。二人で、「昇竜脚」なるスカイラブもどきの技を使う。
  • シャ
  • キム
    技については不明。
  • マッハー
    1から登場している。100mを5秒を切って走っているのかと思うほど冗談抜きで足の速い人。ボールを持っていない者は、彼のドリブルに追いつけない。
  • ジャイッチ
    中西くんの色違い。「ローリングセーブ」を使う。
  • ロリマー
    3では「バウンドシュート」使用?
  • ロブソン
    「パワー」ディフェンス系。
  • ベラエフ
    …謎のキャラ。
  • ラシン
    キーパー。「分身セーブ」を使う。分身。
  • エスパーニャ
    …詳細不明。
  • イスラス
    「高速ドリブル」を使う。
  • リブタ
    …詳細不明。
  • ゲルティス
    イタリアACミランでプロとして活躍し「キーパーマシン」の異名を持つ、ブラジル代表のGK。ゴール前を四次元空間にする「ダークイリュージョン」を使う。
  • アルツール・アンチネス・コインブラ
    2の題を冠する完成された「スーパーストライカー」。2の最後の敵にして「サイクロン」を習得した大空翼と「スーパーストライカー」として対決した。ワールドユース決勝戦後半から登場。ロベルト本郷をして「翼を上回る完成されたスーパーストライカー」と言わしめた。マッハー同様にドリブルは通常の選手の2倍であり、ボールを持てば中央突破をはかりそのままトップスピードにのったまま、必殺技である消えるシュート、「マッハシュート」へと持っていく。実力的に言っても翼に匹敵するかそれ以上のものを誇る。原作ではナトゥレーザと位置付けがかぶるが、こちらの方が設定がしっかりしており、人気・実力共に高い。3ではカルロスとのツインシュート「リーサルキャノン」を覚える。しかし、可哀想なことに5にて、怪我により、選手生命絶望の危機に見舞われる。名前はジーコの本名と同じで、ゲーム発売から十数年たって彼が日本サッカーの監督になったことは感慨深い。

漫画

  • 小学生編
    南葛小に転入した翼が生涯の師となるロベルト本郷に出会い、南葛SCで全国大会に出場する。
  • 中学生編
    南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。日向小次郎との因縁の対決が色濃く描かれており、決勝までの読者を引き付ける流れが注目を呼んだ。ストーリー的には主人公である翼を物語の中心からやや外し、最強の王者、南葛中をライバルがいかに攻略するかに重きを置いており、翼とその他のキャラクターの個性が充分発揮されている。以後のワールドユース編以降の「大空翼至上主義」の凡庸な展開より魅力的な展開になっている。決勝の結果は同点という形で終わるが、本来は作者の考えではここでは日向小次郎が勝ち、翼が破れるという予定であったらしい。
  • ジュニアユース編
    翼を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの大会に参加、世界の強豪たちと対決する。中学生編で戦った魅力ある選手達が「全日本」として一つのチームにまとまり、ある種オールスターの様な盛り上がりを見せた。小学生編での人気キャラクターである岬や若林もここではメインキャラクターとして復活した。新たに立ちはだかった海外の強豪達も魅力あるキャラクターであり、数多くのファンを生んだ。キャプテン翼史上最も盛り上がりを見せていた時期である。(連載はここで一旦終了)
  • オランダユース編(ワールドユース編のプロローグ的短期連載)
    連載が終了して、しばらく音沙汰が無かったところに、ワールドユース編の前座話として復活。皆が待ち望んでいたキャプテン翼が久々に復活した事により注目が集まったが、ジュニアユース編の決勝相手であるドイツがいとも簡単にオランダユースに負けており、ここからワールドユース編への妙な流れが見え隠れしていた。最初は翼が全日本に入っておらず、オランダユースにボロ負けしていたが、翼投入により逆に日本が異常な点差で圧勝という陳腐な流れであった。しかし、この試合ではオランダユースの真のキャプテンであるブライアン・クライフォートは出場しておらず、その影をワールドユース編への足がかりとしている。
  • ワールドユース編(全18巻)
    中学生編・ジュニアユース編から三年後、一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む。開催国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を片桐の熱意と尽力によって日本で急遽開催する。様々な強豪国を相手にケガ人を抱え苦戦しながら日本は勝ちあがっていく。
    この作品から、過去のキャプテン翼とは雰囲気が変わっていっており、過去の設定を台無しにするものや、その場限りの設定や誤魔化し等も妙に増え始めてきた。特にジュニアユース編までの魅力あるキャラクターの多くは、この作品で非常に粗雑な扱いを受けており、ファンの非難する声が高くなった。大々的に主人公である翼が、他の選手の技をいとも簡単に盗んでしまう事が目立ち始め、加えて「翼=すごい」という様な言い回しの書き方も目立ってきた。試合展開もワンパターンで傲慢で嫌味な強敵出現→試合中にその理由が明かされる→翼の説得、スーパープレー(石崎、葵のわざとらしい賞賛つき)で敵が改心→試合終了というパターンがやたら多く、緊迫感があまり感じられない。
    流れでかなりの盛り上がりとされている準決勝も、見開き一ページで終了しており、準々決勝→決勝と、いきなり話が飛んでいるという、何ともおかしな流れも含んでいる。ワールドユース開始前と、最後のワールドユースの時とでは明らかに話がおかしい部分も出ており、「何故このキャラでここまで設定しておきながら、このキャラを使わずに終わるのか」という場面も多かった事から、途中で無理やり話を終わらせてしまったのではないか、という意見も出ている。事実、この後の作品で、いくつかワールドユース編の話や設定が覆っていたり、無かった事とされている話もいくつか出ている。過去のキャプテン翼が良作であったため、拍子抜けな作品となった。「駄作」「同人誌」など酷評を受けている。
以後はヤングジャンプコミックス連載
  • キャプテン翼2000 MILLENIUM DREAM(シドニー五輪編)
    24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠で五輪代表チームに参加する一話読み切り。内容はゲームの中の様であり、完全に番外編といえよう。この話から、以降は実際のサッカー選手をモデルとした選手が数多く描かれ始めた。(単行本未収録、単行本ROAD TO 2002初回限定版にて収録)。
  • ROAD TO 2002 編(全15巻)
    スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは中山雅史を始め、キャプ翼を読んで育った若い選手も登場する。海外では実在選手をもじった名前で登場するキャラクターが多い。(例:リバウール(リバウド:ブラジル)、ロベルト・カロロス(ロベルト・カルロス:ブラジル)、ファンサール監督(ファンファール:オランダ)など。ROAD TO 2002のサブタイトルがついていることからも「2002 FIFAワールドカップ」での翼たちの活躍を描くはずだったと思われるが結局、リーガ・エスパニョーラエル・クラシコ(対バルセロナ)までで連載が終了。2006年目前のため続編が描かれる可能性は低く、論議を呼んでいる。
    この話の時点で、ワールドユース編にあった一部の失敗設定はなかった様に描かれている。しかし、せっかくの失敗を白紙に戻したにもかかわらず、再び「翼=すごい」という他選手が翼を絶賛する流れにより、ファンの不満は高まった。
    翼は当初、セリエAに移籍という設定が考えられていたが、カズ(現・横浜FC)が先にセリエAに行ってしまったため、スペインリーグに設定が変えられたという説がある。
  • キャプテン翼 25th ANNIVERSARY 編
    ROAD TO 2002で登場した世界各国の選手選抜対翼率いる日本代表の試合を主題とした25周年記念作品。東京港沖に作られた総合サッカー育成施設と巨大なスタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる。内容は全日本対オールスターというもので、オールスターチームは読者から票を募り、海外の人気プレイヤーで構成されたチームである。海外の人気選手のオールスターというものは、ゲームでは対戦プレイ等で実現出来たものの、実際には漫画などでは不可能であったため「いかにオールスターに全日本が苦しめられるか」と、かなりの注目が集まった。しかし実際の内容は期待に反して翼をライバル視した海外選手が6人で翼を攻めたり、ブラジル選手が目立ち、他海外選手が粗雑な扱いを受ける、またワールドユース編以降の翼至上主義的な流れであったため、期待を裏切られたという読者が多かった。

アニメ

テレビシリーズ

1. キャプテン翼

1983年10月13日 - 1986年3月27日
土田プロ制作、テレビ東京系で放送。小学生編・中学生編。
最高視聴率:21.2%(テレビ東京のアニメ視聴率記録としては2005年現在も破られていない)
物語は中学生編「南葛vs東邦」戦、試合終了まで。東邦戦の最後の方は制作が本誌の連載に追いついてしまい、連載と放送の同時進行のような状況となって結末の予想のできない中、ファンもヒートアップした。
この土田プロ版がブームの火付け役となって、コミケットの肥大化をもたらした。東映まんがまつりで劇場版が立て続けに公開されたのも、この時期。

2. キャプテン翼J

1994年10月21日 - 1995年12月22日、全47話。
スタジオコメット制作、フジテレビ系で放送。小学生編・ワールドユース編。38話から47話までは「キャプテン翼J ワールドユース編」というタイトルで放映された。
最高視聴率:14.1%
Jリーグ発足後、いわゆるJリーグブームを追風に制作された。

3. キャプテン翼

2001年10月7日 - 2002年10月6日、全52話。
グループ・タック制作、テレビ東京系で放送。小学生編・中学生編・ジュニアユース編・ROAD TO 2002 編。
最高視聴率:6.3%

映画

  • 東映まんがまつり上映作品
    • 『キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦』 1985年7月13日公開
    • 『キャプテン翼 危うし!全日本Jr.』 1985年12月21日公開
    • 『キャプテン翼 明日に向って走れ!』 1986年3月15日公開
    • 『キャプテン翼 世界大決戦!!Jr.ワールドカップ』 1986年7月12日公開
    いずれも小学生編から中学生編までの時期を舞台としたオリジナルストーリー。TVシリーズの2年目と同時進行のため、TVシリーズの方の作画が粗くなっていった原因でもある。『ヨーロッパ大決戦』のエピソードは、TVシリーズ中学生編の途中に再度登場する。『世界大決戦!!Jr.ワールドカップ』は原作者が物語を書き下ろしている。
    公開と同時に、中高生などの若い女性が劇場におしかけ、それまでの東映まんがまつりとはまったく様相が変わった興行となった。
  • ジャンプ・スーパー・アニメツアー上映作品
    • 『キャプテン翼J 最強の敵!オランダユース』 1994年12月公開。
      オランダユース編

OVA

  • 新キャプテン翼 1989年7月 - 1990年7月、全13話。
    ジュニアユース編。制作・アニメイトフィルム。
    最初のTVシリーズ終了後、原作の進行を受けて制作された続編。制作会社は変わったが、作画監督とボイスキャストはそのまま引き継がれている。

その他

  • 『キャプテン翼の消火作戦』  (防災アニメ
    最初のTVシリーズ時の制作。作画は当時の土田プロ。

ゲーム

テクモ

  • 選手ごとにコマンドを選び、ガッツを消費して実行させる全く新しいリアルタイムシミュレーションゲームのジャンルを確立させた。原作よりゲームのオリジナルストーリーの方が面白いという声があるほどである。オリジナルの選手や必殺技も多数登場する。原作の連載休止期間であったがゲーム自体の魅力や完成度の高さによって続編が発売されており、キャラクターゲ-ムとしては非常に稀な例であるといえる。
  • ファミリーコンピューター
    • キャプテン翼
    原作の中学生編・ジュニアユース編をほぼそのままトレースした内容。選手ごとにコマンドを選び、ガッツを消費して実行させる全く新しいリアルタイムシミュレーションゲームのジャンルを確立させた。試合の前半後半の合間に自分の好きなキャラと会話出来たり、試合の合間に町を探索したり、というFCならではの要素もあった。
    • キャプテン翼II スーパーストライカー
    第二作以降は独自のストーリーを展開させていく(発売当時、原作ワールドユース編はまだ始まっていない)。ストーリー上は原作のワールドユース編以降と同一軸上だが、「テクモ版の方が原作より面白い」と言う声が圧倒的多数を占めている。特にこの作品はFC版であるにもかかわらず「これこそが真のワールドユース編だ」との評価を固めている。ストーリー自体はテクモのオリジナルストーリーであるため、出てくるキャラクターの中にもオリジナルの選手が多数登場した。決勝戦で対決する「コインブラ」はそのオリジナル選手の中でも完成度が高く、原作の同じ位置付けにいるナトゥレーザよりも人気が高い。FC版ではあったが、アニメーションのスピード感はシリーズを通して一番高かった。
  • スーパーファミコン
    • キャプテン翼III 皇帝の挑戦
    テクモ版のオリジナルストーリーの第三弾。ドイツ主催のユニバーサルユース優勝をめぐって全日本と強豪国が白熱した試合を行う。各海外に散っている全日本の選手達の視点からゲームは始まっていき、最後は全日本としてまとまってユニバーサルユースに挑んでいく流れであるが、タイトルの通りこの作品の主役はドイツであり、NPC側ながらもドイツユースの各選手の視点も含まれており、ゲームとしての完成度はIIと並ぶほど。しかしアニメーションはSFCになったにもかかわらず、IIほどではなかった。アメリカ代表のミハエルやドイツのカペロマン等、テクモ版オリジナルキャラクターも顔やセリフが追加され、ストーリーに加わってきた。準決勝のブラジルと決勝のドイツとのレベル差が激しく、賛否両論な面もあった。この一作を通して完成された「ネオファイヤーショット」は全日本にとって、まさに脅威である。IIとIIIはシリーズの中で一番音楽も良かった、という声も多数上がっており未だにその音楽に付いて話題となっている。
    • キャプテン翼IV プロのライバルたち
    テクモ版のオリジナルストーリーの第四弾。分岐試合の勝敗により、ストーリーが分岐していき、最終的にエンディング等も変わっていくという新しい流れができた。今作から登場のオリジナルキャラクターの「ストラット」が激しい性格であり、暴言も多く吐いたが、実は結構当たっているため後々名言としてプレーヤー達の間で話題になっている。ストーリーとしての完成度は高いのだが、明らかにグラフィックがおかしかったり、試合時間やアニメーションもゆったりとした形となり、加えて「浮き球バグ」という致命的なバグがあった事、あまりにもあきれ返る様な必殺技の追加等からシリーズの中で一番批判的な声が多いのも特徴。
    • キャプテン翼V 覇者の称号カンピオーネ
    テクモ版のオリジナルストーリーの第五弾。今までのゲームの流れから一新して他サッカーゲーム同様のアクション型のシステムに変更された。しかしこの事により主要選手同士の対決シーン等がなくなってしまった事により、賛否両論のかなりハッキリしてしまったゲームとなっている。「これはこれ」と割り切ってしまえば結構面白いという声もある。一部の選手にだけ「ドライブシュートだ!」や「ファイヤー!」と、必殺シュート時等にボイスもついた。ストーリーとしてはロベルトの恩師であるジョアン監督が新田を鍛え、新田は「翼さんと自分のどちらが上かハッキリさせたい」と全日本を離れ、ジョアンの下にわたってしまう。各国のナショナルチームと、クラブチームが集まって開催するという、ワールドトーナメントが舞台であり、プレーヤーは全日本として参加して優勝を狙う。もちろんオリジナルキャラクターも多数登場するのであるが、Vになって消えてしまった選手も数多く、またIVの選手も登場するが、IVでの失敗設定等はVではなかったかの様に進んでいく。全日本だけの視点ではなく、番外ストーリーとして海外の選手をプレイして、海外の選手での視点も見る事も出来る。新田が原作登場時の激しい性格に戻り敵に回り、大活躍したりした事から新田ファンにとってはかなり嬉しかった事かと思われる。やはりストーリーとしての完成度も高い良作である。


その他

両メーカの作品はテクも版と比べると著しく完成度が下回っているとの評価が一般的で(作品に対する「愛情」がない)クソゲーの称号を受けている。

アニメ版「キャプテン翼」放映国

メモ

  • シュートが選手を吹き飛ばしたり、ゴールネットを突き破ったりと現実とはかけ離れた演出や、様々な必殺シュートなどで読者を魅了した。但し、第一線の一流プロでもそう度々出来るわけがないこのような演出や、エースストライカーたる翼が頻繁に故障したりと、ストーリーをドラマチックにする為とは言え、考えられないシチュエーションに批判の声もある。
  • いくつかのシリーズに分かれており、最初は小学生だった翼たちも今ではプロで活躍している。爆発的な人気を誇り、サッカーブームをおこしただけでなく、当時は男の子に主人公と同じ「翼」という名前をつけるものが多くいた。
  • 2002年日韓ワールドカップの日本代表ベスト16の影の立役者とも言われる。この漫画の影響は日本だけにとどまらず世界中におよんでおり、「キャプ翼」の影響でサッカーを始めたというプロ選手が世界中に数多くいる。ちなみに日本人では中田英寿、世界的な名プレーヤー、元フランス代表のジネディーヌ・ジダンもこの漫画の影響でサッカーを始めたと語っている。
  • 香港映画の「少林サッカー」を始め、本作の影響を色濃く残す作品も数多い。
  • テレビアニメについては海外でも放送された。海外展開の中で大韓民国での放送も検討されたが、舞台が勝手に韓国にすり替えられたキャプテン翼の海賊版が既に出回っていた。このため海賊版作成側と権利関係で闘争が起こり、原作者の高橋陽一氏が激怒したため、韓国では公式版が発売していないといった逸話がある。