ジェフ・ベック
ジェフ・ベック(Jeff Beck, 1944年6月24日 - )はイングランド出身のギタリスト。本名ジェフリー・アーノルド・ベック(Geoffrey Arnold Beck)。気紛れな性格で、多くのバンドを起こしては自ら辞めて行くことで有名。現在は余り見かけないが、ソロやセッションの活動が多い。自動車好き。
来歴
当初、スタジオ・ミュージシャンとしてセッションワークで多忙だったジミー・ペイジに紹介される形で、エリック・クラプトン脱退直後のヤードバーズに参加。やがて合流したペイジとのツインギター時代のヤードバーズを脱退。
ソロシングル2枚を発売を経て、第一期ジェフ・ベック・グループを結成。(注;「第一期」という名称は、後述の「第二期」が出来てから、双方を区別するため便宜上付けた名称であり、ディープ・パープル同様、当初は「ジェフ・ベック・グループ」であった。)
当初は、ボーカリストにロッド・スチュワート(その後フェイセスを経てソロボーカリストとなり、数々のヒット曲を連発。)、ベーシストにロン・ウッド(ロッドと共にフェイセズを経て、その後から2004年現在に至ってローリング・ストーンズに在籍)、キーボードにはニッキー・ホプキンス(故人。ビートルズのシングルヒット、ヘイ・ジュードのB面曲のシングル『レボリューション』などでキーボードソロで参加。)も在籍していた。(アルバム作品は、「ディスコグラフィー」参照。以降、同様。)
その後、「第二期・ジェフ・ベック・グループ」を結成。ドラマーには、コージー・パウエル(故人。ディープ・パープルを脱退した直後のリッチー・ブラックモアのリーダーバンドレインボー他、多くのブリティッシュハードロックやヘビーメタルのバンドへの参加や、ギタリストとのセッションに参加。1980年代半ばには、エマーソン・レイク・アンド・パーマー解散後のキース・エマーソンやグレッグ・レイクらと、エマーソン、レイク・アンド・パウエルを結成。)も在籍。
ベック・ボガート・アンド・アピスに於いては、ヴァニラ・ファッジやカクタスに在籍していたベーシスト兼ボーカルのティム・ボガートとドラマー兼ボーカルのカーマイン・アピスらと共にトリオ編成のバンドとなった。当初は、第一期ジェフ・ベック・グループ解散後にロッド・スチュワートをボーカリストとして、このリズム隊とバンド結成をしようとしたが、ロッド参加のないままに先送りとなったもの。
以降、バンド形式をとりながらも、ソロ活動を行い、レコード(現在はCD等)発売、ライヴ活動共に、その後多くのギタリストに影響を与えながら、今なお現役を貫いている。
1980年代に入り、同じく、ヤードバーズ出身のジミー・ペイジ、エリック・クラプトンと共に、A.R.M.Sコンサート参加し、三人が共演。エリックと共に、シークレットポリスマン・コンサートで共演。アルバム、「ハニードリッパーズ」に参加し、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ロバート・プラントと共演。(順不同。)
ディスコグラフィ
第一期ジェフベックグループ
- 『トゥルース』 - TRUTH(1968)
- レッド・ツェッペリンの最大ヒント(業界の俗な表現をするなら、「パクりのネタ元」)となったといわれているアルバム。
- 『ベック・オラ』 - (Cosa-Nostra)BECK-OLA(1969)
第二期ジェフベックグループ
- 『ラフ・アンド・レディ』 - ROUGH AND READY(1971)
- 『ジェフ・ベック・グループ』 - JEFF BECK GROUP(1972)
ベック・ボガート・アンド・アピス
- 『ベック・ボガート・アンド・アピス』 - BECK,BOGART & APPICE(1973)
- 『ベック・ボガート・アンド・アピス・ライヴ』 - BECK BOGART & APPICE LIVE(1973)
- (ファーストアルバムやライブとは全く趣きや方向性の異なる、セカンドアルバム用の曲の録音は終了していたが、未発表のまま解散となる。日本に於いて、1990年代半ばに海賊盤CDとしてその全曲と思われる作品群が流出しまい、そのためかどうかは不明だが、その時録音の1曲のみ、彼のベスト兼アンソロジーともいえる、『ベッコロジー』に収録された。)
ジェフ・ベック
- 『ブロウ・バイ・ブロウ』 - BLOW BY BLOW(1975)
- 日本では発表当時『ギター殺人者の凱旋』(The Return Of Axe Murderer)というタイトルであった。
- 『ワイアード』 - WIRED(1976)
- 『ジェフ・ベック・ウィズ:ヤン・ハマー・グループ・ライヴ』 - JEFF BECK WITH JAN HAMMER GROUP LIVE(1977)
- 『ゼア・アンド・バック』 - There And Back(1980)
- 『フラッシュ』 - Flash(1985)
- ロッド・ステュアートが参加。
- 『ギター・ショップ』 - Jeff Beck's Guitar Shop With Terry Bozzio And Tony Hymas(1989)
- 『フー・エルス』 - Who Else!(1999)
- 『ユー・ハド・イット・カミング』 - You Had It Coming(2000)
- 『ジェフ』 - Jeff(2003)
- 『ライヴ・アット・B,B・キング・ブルース・クラブ』 - Live At B.B.King Blues Club(2003)
- ウェブでのみ通販されていたが、2005年の来日ツアーに併せて一般販売されるようになった。
外部リンク
- jeffbeckmusic.com(英語)
- ジェフベック普及委員会ファンサイト
- The Golden Road ファンサイト
- Guitar-Poll