実況パワフルプロ野球 サクセスモード
実況パワフルプロ野球 サクセスモード(じっきょうパワフルプロやきゅう サクセスモード)では、コナミデジタルエンタテインメントから発売されている野球ゲームシリーズ『実況パワフルプロ野球』のゲームモードの1つである「サクセスモード」について解説する。
シリーズ作の個別設定は各作品項を参照。
概要
実況パワフルプロ野球3から登場した選手育成モード。「野球」部分と同じくパワプロの看板モードである。アドベンチャーゲーム形式でゲームが進行し、野球の練習や試合で好成績を挙げることによってキャラクターの能力を上げていく。しかしスカウト(プロ編では監督)から一定以上の評価を得られなかったり、再起不能の怪我になった場合ゲームオーバーとなり、その育成データは原則破棄されることになる。「3」では野手のみの育成しかできなかったが「4」以降投手も育成可能となった。登録できた選手は、他のモードで使用することができる。
ただし、通常練習部分を省き、試合のみを行い勝ち続けることで経験点を稼いで能力を上げるものもある(「6」の「するめ大学」、「'99」の「冥球島編」、「9」の「球八高校」、「10超決定版」の「サクセスオールスターズ」、「14決定版」/「2009」の「ドリームJAPAN」、「パワメジャ2009」の「モンモンモンキーズ」など)。
「3」開発時に何か売りが欲しいとスタッフが考えたことが導入のきっかけになった。スタッフはサクセスモードを開発するにあたり当時大ヒットしていたときめきメモリアルを大いに意識していたことを公言している。具体的にはプレイ期間が3年間(現在は場合によって異なる)であること、日付やパラメータの表示位置といった画面構成、コマンドを選び主人公を成長させていくシステム、といった点を挙げている。同作の女性キャラクターの髪の色を変えただけ、といったキャラクターも登場させている。企画立案時にいわゆる「選手エディット」のようなモードが検討されたこともあったが「パラメータをオールMAXにして終わってしまうからつまらない」という意見が出たため前述のような形式になった。(「パワメジャ2009」には、条件付の選手エディットが正式導入された)。
サクセス(成功)の名前の通り基本的にはどん底の能力からのし上がっていく形となる。しかしたまに開始時点から、能力が上がり易い「センス○」を持っていたり、初期能力は高いものの能力が上がりにくい「センス×」を持っている場合もある(通称「準天才型」)。さらにごく稀にだが、初期能力が高い上「センス○」を持っている「天才型」で開始できることもある。因みにイベントや試合の結果が気に入らないからといって「リセット」しようとすると、ペナルティ(一部作品を除く)で選手の能力を大幅に下げられてしまったり(これを逆手にとってオールGや球速80km/hの投手も作成可能)、作品によってはセーブしていても選手データが削除されてしまったりする。
主人公は高校、大学、社会人、プロなどの野球チームに所属しており(シリーズにより設定が異なる)、ただ練習するだけではなく恋愛・人間関係、怪我などの様々なイベント発生する。各作品のストーリーは基本的にリンクしているが、諸事情で矛盾する部分もある。大まかには「6」までが第1期、「7」〜「10」が第2期、「11」〜「13」が第3期、「14」〜「15」が第4期と分けることができる。時間の流れとしては、「9」/「ポータブル3」→(「8」)→「7」→「13」→「10」→「11」→「12」→(「15」)→「14」。また、第3期は他よりも世代が下がっており、例えば同じ女性選手でもあおい、みずきと六道は世代が異なる。
現在パワプロにおけるサクセスの比重がとても大きいためか、オープニングムービーはサクセスのストーリーを軸に作られていることが多い。「11」から登場した正規のエンディングもサクセスのみでしか見られない。
なお2004年秋に発売された体感ゲーム「熱血パワプロチャンプ」にもサクセスモードが用意され、そこでは猪狩守ら旧世代メインキャラのリトルリーグ時代が舞台となった。これはパワプロ13で神童の述懐とEDグラフィック内にも登場するため、「7」から続くメインストーリーに連なるものとされたようである。パワポタシリーズにはサクセスモードが収録されていなかったが、「ポータブル3」よりサクセスモードが追加された。
また「14/Wii」からは「栄冠ナイン」というモードが登場。「栄冠ナイン」では主人公が高校の野球部の監督になり、野球部員を鍛えて甲子園制覇をすることが目標。ただし、監督という立場から試合はオートで進められ、プレーヤーは選手に指示をしたり、交代するなどしかできない。また野球部員には練習指示だけをするため、プレイヤーの任意での能力アップができない。野球部員はドラフトで指名されると登録できる。「栄冠ナイン」は年数制限がなく、何年でもプレイできる。従来のサクセスの世界とは別の世界となっている設定だが、「栄冠ナイン」の場合はドラフト指名された選手が従来のモードで継承選手として登場したり、野球部OB(卒業生)が街の一般人として登場し、逆に従来のサクセスで作成、もしくは途中で育成を断念した選手が栄冠ナインで野球部のOBとして登場し、「ドリームJAPAN」(決定版のみ)の結果が他の2つのモードで主人公や野球部員に影響するなど一部でリンクしている。栄冠ナインモードは「15」、「2009」にも搭載されるなどレギュラー化した。なお、「NEXT」には、「栄冠ナイン」に近いシステムの育成モード「ヒーロー」が「サクセス」に代わり搭載された。
「12」には萩本欽一率いる茨城ゴールデンゴールズがゲスト出演した。
注意:以降の記述には実況パワフルプロ野球 サクセスモードに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
架空球団
サクセス中での設定として、「10」からは日本プロ野球に架空球団の猪狩カイザース、頑張パワフルズ、極亜久やんきーズ、キャットハンズが存在し、実在の12球団を加えた2リーグ16チーム制という形になっている(この4球団は昔から存在していたという事になっていて、「10」以降の作品ではこの設定で統一されている。ただし、猪狩カイザースは元々存在していたたんぽぽカイザースを猪狩コンツェルンが買い取った)。カイザースとパワフルズがセ・リーグ、やんきーズとキャットハンズがパ・リーグに所属しており、後に津々家バルカンズ、シャイニングバスターズが新規参入、更にカイザース、パワフルズ、やんきーズ、キャットハンズと新規参入の2チームで新たな野球リーグ、レボリューションリーグ(通称レ・リーグ)が発足し、日本プロ野球が3リーグ18チーム制となる。レ・リーグは発足から3年間は日本シリーズに参加できなかったが、発足4年目からプレーオフ優勝チームがプロ野球日本一決定戦(変則的な日本シリーズ)に参加ができるようになる、という設定がある。3リーグ18チーム制になる際にパワフルズはユニフォームのデザインを一新し、バルカンズのユニフォームがパワフルズの旧ユニフォームに近い形になっている。
サクセスモードの舞台がプロ野球界となっているものでは、ゲーム中にフィクションであり実際の人物や団体とは無関係である旨が表示される。さらに、架空球団、架空リーグは存在していたという設定だが、現在「パワポタ3」、「15」では実在の12球団以外には入団不可能である(「13」までは架空球団にも指名可能、「10」「14」では架空球団に在籍という設定。しかし、選手登録時には各架空球団のユニフォームも選択可能である)。
サクセスモード登場の主なキャラクター
- 解説中の括弧内の数字は関連作品のもの。
- 主人公(パワプロくん)
- 顔は毎回同じだが、設定が違うため別人であるが、基本的には野球を愛する熱血漢。しかし周囲に流されやすく、メンタルが弱い一面もあり、たびたび「弱気」「不眠症」などのバッドステータスを発動する。「3」では阿畑と同世代、「4」〜「10」、「パワポタ3」は猪狩守と同世代(「5」の主人公は「3」の主人公のライバルとして登場した戸井鉄男という設定)、「11」〜「13」では友沢と同世代で「14」〜「15」では一年後輩(猛田や東條と同世代)になるなど、作品によって世代も変化している。お人好しであるため女性からのウケが良く「13」では童顔と言われ、「14」では雑誌のファン投票で猪狩守に次ぎ5位にランクインしていた。しかし本人は相手からの一方的な恋愛感情を読み取ることができない鈍感である。「13」ではそっくりさんの偽パワプロ君が登場した。
- 『14』から輪郭や目等が変化した。
- 家族は作品ごとに顔も名前も異なる。たいてい一人っ子だが、妹が登場したケースもある(「'2001」シリーズ)。
- 現在は東條のライバルであるパワプロ君が主人公を務めているが、猪狩守のライバルであったパワプロ君なども一応存在しているらしく、「11」の「全日本編」ではそれらしい人物が猪狩守と喧嘩していたり、「14」ではカイザースにいる旧パワプロ君が猪狩に対しバルカンズとの試合で負けた後愚痴を聞いてやると言ったり、キャットハンズにいた旧パワプロ君はみずきと試合前に談笑したりしている。他にも「12」ではあおいが彼の事を想起したり、猪狩がとあるイベントで主人公に対し「僕に突っかかってきたあの男にそっくりだ」と発言しており、「2001」でも鮫島が「高校時代の後輩を思い出す」と語っている。
- なお、OPムービーでは大体が右投右打、背番号が1で、作品ごとに守備位置が違っていたり、ストーリーの一部を垣間見ることができる。
- サクセスモードで主人公として使っている間とサクセスモード終了後では顔つきが異なり、継承キャラなどで登場するときにはザコプロ君と変わらない姿である。
- 旧パワプロ君は「9」、「10」のOPムービーでは、子供の頃からの頑張パワフルズファンで少年時代は野球帽を後ろ前に被っており、パワフル高校に入学して夏の甲子園で優勝、パワフルズに入団して日本一にも輝いた、というストーリーになっているようだ。その時の守備位置はショートで打順は矢部君のすぐ後である。
- 「11」、「12」では投手(「11」では最速154kmとある)。
- 「13」では外野手でライトを守っていて強肩選手。
- 「14」ではバルカンズのリリーフエースとして、パワフルズの東條と対戦している(しかしゲームの設定ではバルカンズの背番号1は勇村である)。
- 「パワポタ4」では女性のパワプロ君(パワ子ちゃん)が登場した。
- 矢部明雄(やべ あきお)
- 主人公の親友、俊足巧守が売りの外野手。ほとんど主人公のいる野球部(もしくは球団)に所属している為、主人公と同じくきちんとした設定はないが、「7」〜「9」では日本ハムファイターズのユニフォームを着たOPムービーがある。また'98開幕版では3年目の夏の甲子園決勝の対戦相手のパワフル高校所属のため珍しく主人公とは縁がない。初登場は「4」。世代は主人公に準じるため、同じ「矢部」でも「10」〜「11」、「14」では別人と考えるのが妥当である。
- 一人称は「オイラ」で、語尾に「〜でやんす」とつけるのが口癖。この語尾が付き始めたのは「5」から。極度のオタク、フィギュア、プラモデル(特にガンダーロボ)が大好き。
レギュラーキャラクター(野球選手)
- 熱血パワプロチャンプでは引っ越してきた旧パワプロ君が矢部君にさそわれ、神童(高校時代)がコーチをつとめるリトルリーグチーム「かっとびレッズ」に参加、猪狩守、あおい、阿畑、友沢(小学校低学年)らと競い合う姿が描かれた。「13」のEDグラフィックの一つではその様子が垣間見られる。しかし何故か猪狩進が登場しない。
第1世代
「4」〜「10」まで主人公と同じ野球の舞台で活躍する選手。「11」以降は主人公の先輩として主人公にアドバイスを与える。
- 猪狩守 (いかり まもる)
- 先発完投型速球派サウスポーであり野手としても一流クラス。いわゆる「エースで4番」。特殊な速球である「ライジングシリーズ」が決め球。初登場は「4」。誕生日は12月24日。血液型はO型。
- 初期の作品では大学進学や社会人野球入りなどの設定もあったが、最近はあかつき中学から推薦であかつき大附属高校に入学、あかつき大学卒業と同時にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団、プロ入り4年目に父が買い取った猪狩カイザースに移籍、で固定となった。巨人在籍時、カイザース在籍時共に最多勝を獲得している。
- 「14」では、カイザースのプレイングマネージャーに就任。能力は衰えているが、球界のエースと呼ばれるほどになっている。
- ネーミングの由来は宇宙戦艦ヤマトの主人公の兄古代守から。
- 猪狩進 (いかり すすむ)
- 猪狩守の一つ下の弟。リードに優れた俊足強肩捕手で広角に打ち分ける巧みな打撃をウリとするが、パワーに欠けている。右投左打。初登場は「5」。誕生日は2月14日。血液型はAB型。
- 現在の設定では、あかつき大附属高校入学、オリックスブルーウェーブ(現:オリックス・バファローズ)入団、3年目に猪狩カイザースに移籍、更にアメリカレギュラーリーグ、レッドエンジェルス移籍となった。
- ネーミングの由来は宇宙戦艦ヤマトの、主人公古代進から。
- 早川あおい (はやかわ あおい)
- 初の女性甲子園出場選手であり初の女性プロ野球選手。父は球界を代表する名選手、武蔵雷蔵だが、幼い頃に離婚し母方で育つ。アンダースローから投げるマリンボール(シンカー系の変化球)が武器。パワプロの世界では投球フォームは球速に関係しないが、アンダースローでありながら最高138km/h(短気発動時最高155km/h(「8」、「12」))を投げ、打撃面でも投手としては高めに設定されている。猪狩守と同学年。初登場は「7」。誕生日は2月2日。血液型はB型。
- 現在の設定では恋々高校卒業後、ドラフト5位で千葉ロッテマリーンズに入団し、4年目にキャットハンズに移籍(「10」)。体力の限界を早い時期から感じていたらしく若くして現役引退、となった。
- 登録名は高校時期は「早川」(「8」を除く、登録名は「あおい」)、プロ入り後は「あおい」。背ネームは「13」時は「HAYAKAWA」、「14」時は「AOI」(「14」時のロッテには同姓の早川大輔が在籍しているが、同時点でのあおいは既に移籍・引退している)。
- 阿畑やすし(あばた やすし)
- 自称「浪速の変化球男」(「8」)。関西弁の投手。ナックル性の魔球『アバタボール』が武器。猪狩守の一学年年上。初登場は「4」。なお、98年度版では試合中および作品中に「アバタボール」との名称は出てこないが、公式攻略本にて「アバタボール」という解説がされている。
- そよ風高校(「5,9」)卒業後、近代学院大学(「6」)に進学し、その後一番星自動車に就職した(「'99」)のち中日ドラゴンズ入団(「7」)、後に極亜久やんきーズにトレード移籍(「10」)した。数年後に早川あおいと同時に引退(引退理由は不明)。
- 「10」の日本シリーズ前には幼なじみの芹沢茜(そよ風高校マネージャーで「9」の彼女候補)に阿畑の子どもを妊娠していると告白される。その時の特訓で『アバタボール』が進化し、『アカネボール』となる。その後、茜と結婚し、子どもも生まれている。
- もともとあまり人気のある選手ではなく、「13」では、ウィニングボールを投げても誰も取りに行かないひどい扱いになっていた。現役引退後、屋台でたこ焼き屋を開き、その後パワフル大学特別コーチに就任(「11」)。後に野球アカデミー特別講師の声がかかる(「12」)。が、本人は2人目の子どもに心奪われているとかいないとか。
- 変化球の開発に命を捧げており、『アバタボール』は現在60号に達する(60種類のアバタボールがあるかは不明。また、一桁台の魔球は全て主人公に打たれている)。主人公が投手なら「オリジナル変化球」の開発に力を貸してくれる。
- なお、「3」にも「阿畑」がいるが、親戚の「きよし」で別人である(この設定は後からつけられたもの)。
- 阪神タイガースのファンでタイガースに入団する事を望んでいたが叶う事は無かった。
- 「15」ではEDのみ登場する。
- 神童裕二郎 (しんどう ゆうじろう)
- 先発完投型速球派サウスポー。投手としてはほぼ猪狩と同等。直球は『ツーシーム』(「14」まではオリジナル変化球、「15」からはツーシーム、ストレートは通常球種を持っ)。初登場は「7」。
- あかつき大付属高校、あかつき大学を経てオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)入団、レギュラーリーグ・レッドエンジェルズに移籍した。
- 高校時代はメンバー(特に捕手に関しては彼の全力投球を捕れる捕手がいなかった程)に恵まれなかったが、大学時代に頭角を現し鳴り物入りでプロ入りする。プロ入り直後は足踏みしたが先輩の指導により実力を伸ばす。完全試合を日米一回ずつ達成し天才と称された。「13」でみずきの姉「聖名子(みなこ)」と結婚し、橘財団を継ぐ。「11」では引退を決意した後、全財産を投資しプロ野球アカデミーを開設する(「12」)。
第2世代
「10」では主人公の後輩、「11」~「13」まで主人公の同期、「14」から主人公の先輩として登場する選手。
- 友沢亮 (ともざわ りょう)
- 走攻守三拍子揃ったスイッチヒッターの遊撃手(二塁手もメインポジション並にできる)。元は投手であったが、帝王実業高校時代に1年先輩の蛇島の策略に堕ち、利き腕の肘を故障、遊撃手にコンバートした(「13」)。そのためか野手転向後もスライダーが投げられたり、投手の特殊能力「ポーカーフェイス」を持っている。猪狩守の4学年後輩。初登場は「10」。誕生日は7月20日。血液型はA型。
- 「10」・「13」では帝王実業高校から即プロ入り。「11」では帝王大学に進学、「12」では更に神童の野球アカデミーに入学、と回り道をすることもある。いずれにせよ、最終的にはドラフト一位で猪狩カイザースに入団。レ・リーグ発足3年目には首位打者と打点王のタイトルを獲得している。「14」では条件によって主人公が所属する津々家バルカンズに移籍してくる。
- 橘みずき(たちばな みずき)
- サウスポーの女性投手。制球力とスクリュー性の魔球クレッセントムーンが武器。友沢と同学年。初登場は「10」。登録名はアマチュア時は「橘」(「11」〜「13」)、プロ入り後は「みずき」(「10」・「14」)。誕生日は2月2日。血液型はO型。
- 「10」・「13」では聖タチバナ学園から即プロ入り。しかし友沢と同様、「11」ではイレブン工科大学に進学、「12」では野球アカデミーに入学となる。最終的にはやはり、ドラ1でキャットハンズに入団。「14」では条件によって津々家バルカンズに移籍して来る。
第3世代
「13」では主人公の後輩として登場し、「14」以降は主人公の同期として登場する選手。
- 東條小次郎(とうじょう こじろう)
- 細身のスラッガーの三塁手。初登場は「13」。右投左打。誕生日は5月4日。血液型はAB型。
- 普段は物静かで言葉遣いも綺麗。読書が好きで、常に眼鏡をかけている。猛田の親友。「13」、「14」では眼鏡を外す、または野球の事になると覚醒し性格は一変。眼光鋭い野球の鬼と化し、口調も相手が先輩でも上から目線のタメ口で喋る。また、覚醒時には滅ったに笑顔を見せなかったが、「15」からは普段野球をしているときの人格は「東條」、のんびりとした人格は「コジロー」と完全に人格が二つに分かれており本人も自覚している。(猛田曰く「野球をしているときとしてないときで雰囲気が変わる。」とのこと)
- 中学時代、自身の激しい練習に付きあった親友が故障してしまい、自身も野球から遠ざかっていたが、パワフル高校入学後その噂を聞きつけた猛田の挑発をきっかけに復帰することを決め、パワフル高校の野球部に途中入部する。その入部の際に行われた入部テストで物凄い実力を見せつけ、パワフル高校では異例となる一年生で夏の大会スタメン入りを果たす(「13」)。
- その後は大学を経て頑張パワフルズに入団。ここでも圧倒的な実力でパワフルズの中軸打者の福家花男から正三塁手と4番の座を奪い、本塁打王となるなどの実績を残し、パワフルズの中心選手となっている。ある条件を満たすと津々家バルカンズに移籍してくる。プロになってからは私利私欲なバッティングしかしない猛田には目もくれていなかったが、猛田が真の才能を見つけ、チームのためのバッティングができるようになってからは正式なライバルとして猛田を認めるようになる。鈴本とはパワフル高校時代同期で、大学時代にも繋がりがあったらしく、プロ入り後も意識はしている。鈴本の姉とも何らかの関係があるようである(「14」)。
- 「15」では大学卒業後に半年姿を眩ませた後、TOJOインターナショナルの野球部に入部、当会社の御曹司と明かされた。自分がベンチまたはスタメンの場合は東條自身が現れる場合がある。
- とてもストイックな性格であり、練習を疎かにはせず、取材やインタビューに対して乗り気ではない。細身だが筋力は凄く、90kgのハンドグリップを易々と曲げることができる。相手の動きを見極めることにも長けていて、初動を見ただけで座子川のパンチを目を瞑ったまま全部避けたり、松田が転ぶタイミングをバッチリ言い当てた、その反面しおれた花を日の浴びる場所に植え替えるなど優しい一面も(「13」)。眼鏡未着用時には主人公や猛田に非情な事ばっかり言うため反感を買い、嫌な奴と思われることが多いが裏を返せば期待と心配をしているため、わざとキツイ言葉を浴びせ奮起を促しているようである。やや不器用な所があるのか素直に言えないことは「コジロー」に任せたりすることがある。(ドラフトに主人公と猛田が入った際はお祝いに食事をおごるが結局誘ったのは「コジロー」である。)(「15」)
- 選球眼に優れるパワーヒッター。名前の元ネタは「佐々木小次郎」から。ちなみに初登場の「13」では前髪の分け方が違う(13のみセンター分けになっている。)
- 六道聖 (ろくどう ひじり)
- パワプロ三代目女性選手。みずきの一年後輩。初登場は「13」。誕生日は8月18日。
- お寺の住職の娘。常人離れした集中力を誇るキャッチャー。高校レベルの捕手では捕球不可能な「クレッセントムーン」の受け手として、みずきがスカウトして聖タチバナ高校に入学。高校卒業後は進学し、大学時代にはどんなプレーヤーにも引けを取らない程の実績を残したが、ドラフトではどの球団にも指名されなかった。その後キャッチャーの層が薄かった津々家バルカンズにテスト生から入団。「15」では大学卒業後に神楽坂グループの経理部に勤務しているという設定になっている。
- 猛田慶次 (たけだ けいじ)
- 東條の親友。東條と同学年。初登場は「13」。ポジションは外野手。誕生日は11月24日。
- 明るく豪快、やると決めたらやり通す性格。工務店の息子で修理や工作、改造などが得意。頭には「猛田工務店」と書いてあるタオルを巻いている。物の考え方が単純で、主人公に真性の馬鹿と思われてしまうなど周りからはやや見下されている感があり、学力面も悪いようである(「14」のEDでのサインで、自分の苗字すら間違えて書いていた)。
- 初期能力はパワーがやや高めだという以外は特に長けたところは無いが、チャンスや逆境に異常に強く、ここ一番で実力以上のものを発揮する。
- 「13」では帝王実業高校に入学。東條を野球の道へと復帰させた後は東條を常にライバル視している。この時は友沢の一学年下である。
- 「14」では津々家バルカンズの主人公と同期の選手として登場。プロ入り後から結果を出せず、主人公や矢部と同様にクビ一歩前の状況にある。相変わらず東條を敵視しており、東條に対抗するべく一発を狙うスタイルを貫いていたが、主人公に説得された後に自分のスタイルを確立するべく主人公と特訓し、類い希なバットコントロールの上手さという才能を見つけミートタイプの打者に転向し、以後アベレージヒッターとして活躍する。「15」でもアベレージヒッターの能力である。
- 「15」では大学卒業後に家業をしながら鳳フェニックスという野球チームに所属し、野球をしている設定となっている。
- 東條との仲は高校時代から悪く、東條も犬猿の仲と言うほどだが、双方根っから嫌っているみたいではないようである。名前の元ネタは戦国武将の前田慶次から。
レギュラーキャラクター(非野球選手)
- 姫野カレン(ひめの かれん)
- 数多くいる彼女候補の中でも特別インパクトの強いキャラクター。初登場は「7」。
- 毎回何らかの形で主人公に一目惚れし、猛烈なアタックをしかける。無断で練習場に来る、夜中まで街中を引きずりまわす、果ては冷蔵庫の中に身を隠すなどエキセントリックな行動が目立つ。彼女の好感度を高く維持しつづけた場合「野球超人伝」など強力アイテムをくれるなどのメリットがあるが、逆にケアを怠ると多大なリスクを背負うことになる。「10」ではサクセスオールスターズで秘書候補も務めた。体型に似合わぬゴスロリ系の衣装が衝撃的で、シリーズ毎に衣装の色が違ったりする。実はお金持ちのお嬢様で、ホストクラブでは女王の如く扱われ、フランス語に精通しており教養も兼ね備えている(「11」)。パワスポの投稿コーナーの常連でもあり、絵の腕前はプロ並み。基本的に主人公の追っかけばかりしているが、実在選手にも目をつけている選手は多々いる模様である(「14」)。
- 若い頃(旧パワプロ君時代)は異常に付き合い辛く(デートにおいて気難しい)、レア特殊能力「威圧感」と引き換えでなければとても耐えられないような性格であった。しかし、20歳を越えたあたり(現パワプロ君時代)から少しずつ性格が丸くなり付き合い易くなった上、大人の女性としての余裕からかデート費用を全ておごってくれたり、良い野球道具をくれたり、「威圧感」は手に入ったりと、「NO.1彼女候補」として揺ぎ無い地位を占めるに至った。「8」・「12」では選手として登場した(背番号は666。「12」では佐藤太郎と名乗っている)。「13」・「14」で彼女候補から外され(しかし、ランダムではあるが彼女に関するイベントは用意されている)、そして「15」では登場すらしなくなった。
- 「14」ではかつての取り巻き(カレン軍団)だった同年代の女性を招集したが、家庭の事情で断られるなどまわりの環境の変貌に取り残されつつあることに気がつく。この事でシーズン中は野球の伝道師を名乗り、マイペースにパワプロ君の追っかけを続け、パワプロ君をサポートしようとするが、シーズン終了後には野球(選手の追っかけ)からは身を引き、ごく普通の生活を送ることにした。しかしたまたまテレビ番組に出演していた友沢亮の弟、翔太の活躍を目の当たりにし、今度は翔太を追いかけることを決める。
- 影山スカウト
- 主人公担当のプロ野球のスカウト。本名は影山秀路(かげやま しゅうろ)。初登場は「5」。
- 彼の評価を上げなければサクセス終了時にドラフトにかからずゲームオーバーとなってしまう。プロ編では主人公は彼にスカウトされたという事になっている。どこの球団を選んでも彼は主人公が選んだ球団のスカウトを名乗る。同じスカウトでも「ザコ山」は志望球団以外の球団スカウトである。「6」、「'99」、「11」では影山の評価が一定値を超えると逆指名できる事もある。因みに注目選手のお宅訪問も行っているらしい。モデルはアストロ球団のJ・シューロだと思われる。
- ダイジョーブ博士
- ランダムで登場する謎のマッドサイエンティスト。初登場は「3」。
- 自称どいつから来たスポーツ医学の権威。能力アップをしてくれるが、成功するかは運次第(成功率は概ね30%)。失敗すると能力が大きく下がってしまいリスクは非常に大きい。一方で肩爆弾などの除去は高確率で成功し、非常にありがたい存在になる事もある。また、「ゲドー君」という謎の助手(加藤京子)もいる。PS版の一部シリーズでは同様のグラフィック・役割を持つ「ヤブ医者」が登場するが、同一人物かどうかは定かではない。「13」ではダイジョーブ博士に似ている座粉博士(ざこな ひろし) が登場する。
- 「'99」では冥球島編で武井田譲というマスクをかぶったキャラクターに変装して登場している。主催の目的は、表向きはアマチュア野球レベルの向上であるが、真の目的は選手のデータ収集であった。
- 「8」ではDJB-78のデータの採集のため野球選手として主人公のチームに加わった。
- 名前の由来は村田兆治、桑田真澄の肘を治した事で知られるフランク・ジョーブ博士からきているとされる。
- ゲドー君
- ダイジョーブ博士の助手。紫色の体に赤い半月状の目が特徴。基本的に「ギョ」としかしゃべれない。正体は加藤京子で、ダイジョーブ博士が「加藤」を発音する際「ゲドー」と発音してしまっているため。「11」・「12決定版」ではチケットの招集係として人語を操っているが、加藤京子ではない。
- 加藤京子(かとう きょうこ)
- ゲドー君の正体。職業は看護婦で一定。初登場は「4」だが、ゲドー君の正体が明かされるイベント自体が超低確率なため、正体を見ることは少ない(「14」では虫歯の治療をすると一定確率でダイジョーブ博士とゲドー君が現れるイベントが発生する)。
- 怪我をした時には必ずお世話になる人物でパワプロ6では彼女候補でもあった。パワプロ10ではサクセスオールスターズの秘書候補。ロングヘアで「8」からいきなり髪が短くなるが、「13」でロングヘアーが復活した。裏ではダイジョーブ博士の助手として暗躍している。ただし、姉の理香と違い博士の人体実験に対する抵抗がないらしい(パワポケ2の攻略本による)。
- 一般人にかなり人気があるらしく、加藤京子ファンクラブが存在している。会員は200人以上いるらしく矢部も会員なのだが、本人はこのファンクラブの存在を知らない(「13」)。
- 加藤理香(かとう りか)
- 加藤京子の姉。作品によってコロコロ職業が変わる謎の美女。初登場は「5」。
- 登場時は教師という立場であったが、いつの間にか保険医的立場に。「10」では球団専属医もこなし、「12」では元プロペラ団員になっている。過去にダイジョーブ博士の助手をしていたこともあり、主人公を怪しい薬の実験台にすることもしばしば。そのことを後悔しているというが、「10」・「12」・「13」でも実験を行っていた。「9」ではなんと恋々高校の監督として登場し、悩めるあおいを導いた。また、野球の練習を見に来た際に飛んできた打球を素手でキャッチしたり、鉛筆で打ち返し、場外ホームランをたたき出したり、驚くべきプレーをする。これを見ると、恋々高校の監督になったのも素直にうなずける。ほかには、愛に飢えた学生(大量)の心を10円チョコばらまきで鷲掴みにしたり、気を失った振りをして反応を楽しんだりする困ったお方。
- パワポタ3では、京子に代わってダイジョーブ博士の助手をしている。
- 犬
- シリーズのマスコット的キャラ。作品ごとに名前が変化する(名前がつかない場合もある)が最近は「ガンダー」となる事が多い。ほかには「パルダー」や「ビーム」、「フランソワ」等の変わった名がつけられた。初登場は「2」(キャンプモードで登場)から。たまに地中に埋まったアイテムを掘り出してくれる。
その他、複数回登場キャラ
- 佐賀
- 「3」で初登場の外野手。「'98」・「'99」でも鬼が島分校との試合で相手として登場する。全シリーズ固有選手中、圧倒的な野手能力を持つ。
- 大西
- 「'99」で初登場の、アンドロメダ学園のエース。「9」・「パワポタ3」にも登場していた(N64版の「5」にもアンドロメダ学園は存在するが、名前は未設定である。ただし、PSP版(「サクレジェ」)の「パワプロ5サクセス」にも登場していた)。150kmを超す速球と4種類の変化球が武器。そしてスタミナA230の無類のスタミナを持つ。ただしコントロールに難あり。性格は登場するたびに変わっている。
- 鋼毅(はがね つよし)
- パワポケシリーズから逆輸入の、パワプロ界元祖トルネード投法(本人曰く「はがね投法」)の投手。99開幕・決定版にも大東亜高のエースに初登場していた。「9」でも再登場した。パワプロシリーズ登場時、髪の毛は青。
- 一ノ瀬塔哉&二宮瑞穂(いちのせとうや&にのみやみずほ)
- あかつき大附属高校の「黄金バッテリー」。共にドラフト1位でヤクルトに入団、一軍で活躍中。「9」・「11」に登場。「10」でもサクセスのヤクルトとの試合で相手として名前だけ登場する。パワポタ3でも一ノ瀬の名前のみ登場する。(二宮の名前は無いが、(二年目時)あかつきの捕手で東京ヤクルトに指名される設定は存在する。)
- 一ノ瀬:猪狩守の二年先輩でキャプテン。変化球主体の技巧派サウスポーで、「エースで4番」の超高校級選手。しかしそれを鼻にかける事の無い温厚な人格者で、曲者揃いのあかつき大附属を上手くまとめていた。三年夏の甲子園は山口賢を擁する帝王実業に敗れ、無念の1回戦敗退。特殊能力として「(投手)威圧感」だけでなく「(野手)威圧感」も持つ。
- 二宮:猪狩守の一年先輩。好不調の波が大きいが、打撃に優れる強肩捕手。入学直後の猪狩守を打ち崩し、「高校の洗礼」を浴びせる。一ノ瀬の妹と付き合っており、後に結婚した。見た目は強面でかなり気も強いが、見た目と違って芯の強い彼女に尻に敷かれている(彼女からの呼び名は「ミズくん」で、しかも文字がピンク色)。
- ヤーベン・ディヤンス
- 矢部とそっくりな容姿とやんす口調のアメリカ人。「10」でアメリカへ野球留学に派遣された主人公の案内役として登場し、矢部に代わる相棒として共にレギュラーリーグを目指すことになる。親日家であるため日本語が堪能である。パワメジャシリーズでも相棒役として登場。「13決定版」にも登場し、矢部と対面している。ポジションは、パワプロシリーズ登場時に三塁手、パワメジャシリーズ登場時に二塁手になる。パワメジャ2以降にサブポジション(中翼手、遊撃手)が追加された。また、パワメジャシリーズのサクセスではではアメリカ人という事からかたまにパワーが高めの時がある。
- 社長・課長・部長・係長
- 黒獅子重工の選手たち。「6」、「'99」などではアマチュア球界最強のチームとして登場する。選手能力が他のチームより高め。強さもほとんど「パワフル」に設定されているため、勝つのが難しい。「12」でも(社長はオファーの依頼者としても)登場している。課長は左利きだがポジションは捕手と遊撃手。部長と係長は投手。「15」で課長、係長は登場しない。チームネーミングの由来は、都市対抗大会の黒獅子旗から。
- 一文字大悟(いちもんじ だいご)
- 「7」で横浜ベイスターズと相思相愛だったが西武ライオンズに入団した大型ルーキー捕手として初登場。見た目の通り、性格はおっとりとしていて、喋り方もゆっくりとしている。また、主人公と矢部明雄に料亭で食事を奢ったりもしていた。また、「10」では、ビジュアルはないが、サクセス世界で西武ライオンズの正捕手として、パワプロ11では、全日本編のチームメイト(守備友情タッグ可能)として登場している。
- 山口賢(やまぐち けん)
- 「6」で初登場の投手[1]。「'99」にも登場し、「9」、「パワポタ3」では帝王実業高校のエースとして登場した。マサカリ投法からの140km後半の直球と落差が大きくキレのあるフォークボールを武器に帝王大学のエース右腕として君臨し、大学野球史上最高の投手と噂されていたが、ドラフトを前に右肩を故障し選手生命を絶たれてしまう(「11」)。その後はスポーツメーカーミゾットスポーツに就職。野球への想いを捨てられず、左利きに矯正し、主人公の誘いから再び野球を始める。途中、心の迷いから野球を止めようとするがマネージャーの瀬久椎(せくしい)の説得によって迷いが消え、練習に練習を重ね右投げ時代と引けを取らない速球と得意のフォークボールが復活して完全再起する(「12」)。帽子を被ると顔が大分変わる。名前の由来は山口県から。
- 館西勉(たてにし つとむ)
- 「10」で初登場の友沢と同世代の投手。コントロールと多彩な変化球が武器の技巧派先発型投手だがスタミナが低い。「13」では南ナニワ川高校の野球部員として登場し、後に頑張パワフルズに入団する。「14」でもビジュアルは無いがパワフルズの先発投手として登場する。コントロールがかなり下がったがスタミナは先発クラスになっている。関西弁で喋り、「13」では右打設定だが、「14」ではスイッチヒッターに転向した。名前の由来は関西弁から。
- 半田小鉄(はんだ こてつ)
- 「10」で初登場のやんきーズの捕手兼外野手。超肥満体型で驚異的なパワーを誇るが、その体型どおり動きが鈍く走力と守備は低い。かつてはスリムな体型で非力ではあるが俊足巧守が売りの今とは正反対のタイプの選手であった。「10」ではファスティングでかつての体型を取り戻すことがあるが、このとき打撃力の低下により自分の方向性に大いに悩むことになる。「11」では全日本代表メンバーとして、「14」ではやんきーズの主砲として登場する。このときには捕手専門となった。
- 鷹野有紀(たかの ゆうき)
- 「10」で初登場のやんきーズの投手。自らの理論に基づき正確無比なコントロールと変化球を駆使する頭脳的な投球が特徴たが、途中から崩れてしまう弱点を持つ。単にスタミナ不足で制球力が落ちるのが原因なのだが後に主人公に指摘されるまで気付かない。指摘後は理論を修正して克服。「11」では全日本代表メンバーとして、「14」ではやんきーズのエースとして登場する。
- 根霧蘭(ねぎり らん)
- 「11」で初登場のショップ店員。ゲームの序盤で主人公にアイテムについてのレクチャーをしてくれる。「13」でもショップ店員として登場し、「14」ではEDにのみ登場している。特技は暗算。「14」で登場したショップ店員の根霧蓮は妹である。
- 久遠ヒカル(くおん ひかる)
- 「11」で初登場の投手。友沢の後輩で猛田と同級生。「13」では帝王実業高校の野球部員として登場する。元は投手だった友沢に憧れていたが、自分との勝負の前に友沢は肘を故障し、スライダーを曲げられなくなってしまったため、遊撃手にコンバートし、その上友沢がコンバートした理由を語らなかったため約束を守らずに勝負から逃げたと誤解し、以後友沢に怒りを抱く。後に栄光学院大学に進学(「11」)。「11」で栄光学院大学が大学リーグに参戦し友沢本人からコンバートの理由を聞き、「13」では主人公からコンバートの理由を聞き、アンドロメダ学園高校との試合を前に和解する。「12」では名前のみ登場する。
- 神高龍(かみたか りゅう)
- 「12」で初登場の投手。友沢のライバル。「12」では東日本野球アカデミー、「13」ではアンドロメダ学園のエースとして登場する。圧倒的な野球センスを誇る。
- 座子川(ざこがわ)
- 「12」で初登場の不良。「12」では車との友情タッグ発生などイベントのみで登場。「13」では女子にモテたいという事だけでパワフル高校の野球部に途中入部する。野球よりサッカー派と本人が言うだけあって野球に関しては素人だが、矢部以上の一級品の足の速さが代走に使えるという理由で入部テストを合格する。また帝王高校編では、蛇島の命令で友沢と主人公を襲う。左投げ右打ち。
- 友沢翔太(ともざわ しょうた)
- 友沢亮の弟で初登場は「12」。兄の亮とは10歳ほど年が離れている。「12」・「13」では幼かったが、「14」では高校生になっており、高校野球では一年生ながらレギュラーで活躍して甲子園制覇の立役者となる。また現役スタープレーヤーである兄の影響もあって話題が高まり、早くもドラフトの目玉としてテレビ出演する。
- 「14」・「15」のストーリーには選手として登場しないが、サクセス以外のモードでは使用できる。スイッチヒッターで守備位置は外野手である。登録名は、「14」時は「友沢翔」、「15」時は兄と同じ「友沢」に変更。
- 蛇島桐人(へびしま きりと)
- 「13」で初登場の二塁手。友沢亮の1年先輩。走攻守三拍子揃ったスイッチヒッターのオールラウンドプレイヤーで、プロからも声がかかっている。普段は面倒見のいい先輩だが、実態は自分の利益のためならどんな酷いこともできる性格。スカウトが練習を見に来た際、友沢との勝負に敗れてから彼に憎悪を抱き、高校3年の時、友沢にスライダーを投げ続けるように指示し、彼が肘を壊す原因を作る。その後、ドラフトでたんぽぽカイザース(後の猪狩カイザース)に指名される。「14」では、ビジュアルは登場しないが、猪狩カイザースの二塁手として登場し、オールスターゲームにも出場している。
- 鈴本大輔(すずもと だいすけ)
- 「14」で初登場の投手だが、「13」にもザコプロ君の姿で登場している。
- 田中山太郎(たなかやま たろう)
- 「13」で初登場。「13」ではバス停前高校のエースとして登場し、「15」ではてくてくテックの遊撃手として登場した。見た目はザコプロ君と同じである。
- 善斗薫(ぜんと かおる)
- 「13」で初登場。「13」では極亜久高校のエース、「15」では極亜久商会のエースとして登場する。リーゼントがトレードマーク。
- ザコプロ君(通称)
- 固有キャラクター以外の選手の総称で、名前と能力はランダムで決まり、基本的にチームのレベルに応じた能力値になる。打撃または投球テストで主人公の相手として監督に呼ばれた「そこのお前」がそのまま名前になってしまうこともあった。グラフィックが用意されたのは「9」が最初で、基本的な姿形は主人公に似ているが、目が小さな黒目のみとなっている点が異なる。継承選手や世代交代後の旧主人公と思われる人物、聖とバッテリーを組んでいた少年(「14」で初登場の鈴本大輔)などもザコプロ君の姿で登場している。さらに、最近の作品では服装や髪型・被り物をかえて選手以外の形での登場も多くなっている。中には外見はザコプロ君(またはそのアレンジ)ながら固有キャラクターとして登場しているものもいる。なお、実在のプロ野球選手が登場する場合はザコプロ君の姿ではなく、目元が影で隠されている顔のないような姿である(「10」でやんきーズに借りてこられた場合を除く)。
サクセスモード専用特殊能力・バッドステータス
バッドステータス
- 弱気
- 時折、弱気になってやる気が下がる。
- 不眠症
- 時折、ぐっすり眠れず疲れがたまる。休むコマンドで体力が殆ど回復しない場合も。
- サボりぐせ
- ときどき練習をサボる。サボると講師や監督の評価が下がってしまう。
- 恋の病
- 時折、彼女とのデート以外のコマンドが選べなくなる。
- 野球バカ
- 練習以外のコマンドが選べなくなる。
- 虫歯
- 筋力の経験点が入らなくなる。
- 肩爆弾・ひじ爆弾
- 投手系練習中に発生することがある。爆発すると即ゲームオーバーになる可能性があり、それを免れても大幅なステータス減少と長期入院が余儀なくされる。
- 足爆弾
- 野手系練習中に発生することがある。肩爆弾・ひじ爆弾同様に爆発のリスクがある。
- センス×
- 能力を上げるのに必要な経験点が本来の数値の10%増しになる。よって能力を上げにくくなる。
- 月曜ぼけ
- 月曜日になると練習の効率が下がる。
- サクセス専用のプラス特殊能力
- はなきん
- 金曜日になると練習の効率が上がる。
- モテモテ
- 彼女の評価(好感度)が上がりやすくなる。最初はマイナス能力だったがプラス能力に変更されている。
- がんばり屋さん
- たまに自主練習を行う。
- センス○
- 能力を上げるのに必要な経験点が本来の数値の10%引きになる。よって能力を上げやすくなる。
- 買い物上手
- 10%引きの値段で買い物ができる。
特殊な練習
- 友情タッグ
- 友情の芽生えた相手とその得練習を一緒にすることで、より高い練習効果が得られる。「8」から登場の特殊練習の基本形。「15」ではカットされた。
- 師弟タッグ
- 強い信頼関係で結ばれた指導者の下でその得意練習をすることで、より高い練習効果が得られる。
- ガッツ練習
- 「パワメジャ」に登場。
- バーニング練習
- 「13」に登場。
- ライバルタッグ
- 「15」に登場。
- 熱血練習
- 「15」に登場。
以上で実況パワフルプロ野球 サクセスモードに関する核心部分の記述は終わりです。
パワポケシリーズとのコラボレーション
1999年には、サクセスモードをどこでも手軽に楽しめるソフトとして、ゲームボーイ専用ソフトでパワプロクンポケットが発売。その後、パワプロクンポケットシリーズ(パワポケシリーズ)というもうひとつのシリーズとして発展し、現在に至っている。以前パワポケシリーズはパワプロの一部として分類されていたため、2シリーズの設定、キャラクターが相互出演の場合がある。
- パワポケシリーズの時間軸は直接的には「パワプロ5」の時間軸が繋がっている。
- 「パワプロ'99」、「パワプロ10超決定版」ではパワポケシリーズを含めた歴代作品の選手が登場するのサクセスモードがある。「パワプロ9」の「サクセスモード」と「それいけ!ホームランくん」、「パワプロ12」の「夏の高校野球杯」では、パワポケシリーズのキャラクターが登場する。
- 「パワプロ12」は、パワポケシリーズの一部組織、用語が使用された。なお、パワプロ12のキャラクター「輝星也」は、同年発売のパワポケ8にも登場している。
- 一部パワプロシリーズのキャラクターは、パワポケシリーズの「顔アイコン」として登場している。
現在のパワポケシリーズは別の姉妹シリーズという扱いのため、パワプロ13以降、2シリーズは基本的な相互出演の場合が少ない。
関連項目
外部リンク
- ^ アンドロメダ学園の大西同様、「5」で山口と似た風貌の選手が登場するが名前は未設定。