東高島駅
東高島駅(ひがしたかしまえき)は、神奈川県横浜市神奈川区星野町4にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅。東海道本線貨物支線(通称高島線)上にある。現在は、車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はなくなっている。
東高島駅 | |
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![]() 東高島駅(2007年8月2日) | |
ひがしたかしま Higashi Takasima | |
◄鶴見 (5.6 km) (2.9 km) 桜木町► | |
所在地 | 横浜市神奈川区星野町4 |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 東海道本線貨物支線(高島線) |
キロ程 | 5.6 km(鶴見起点) |
電報略号 | ヒシ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1955年(昭和30年)1月27日 |
備考 | 貨物専用駅 |

概要
東高島駅の敷地は、元々が旧神奈川台場であり台場設置当時の埋め立てられた人工島を転用、整備された駅である。
高島線は鶴見駅~当駅間は複線、当駅~桜木町駅間は単線となっており、さらに桜木町駅より先は高密度運転路線の根岸線へと接続しているため、通常運転停車のできない桜木町駅に代わって一部の貨物列車が当駅で運転停車や上下交換を行う。そのため当駅は既に貨物駅としては機能しておらず、信号場としてのみ機能している。
週1・2回ほど、駅構内のポイントや施設などの点検・メンテナンスを目的として、鶴見線扇町駅より保線員を添乗させたDE10形ディーゼル機関車による工事列車が発着している。2000年ごろまではレール輸送用長物車も希に連結されていたが、現在は単機に保線員を添乗させて、主にポイントへの注油などの作業を行っている。
瑞穂駅への貨物支線を転用した在日米軍基地「横浜ノースドック」専用線が駅から分岐しており、ジェット機用燃料輸送に使用されていたが1990年代より使用されていない。その専用線から米軍線扱いで横浜倉庫の路線も分岐しており、同社のウェブページで紹介されている(参考)が、これも既に使用されていない。
かつては、旧・千若信号場(当駅の構内扱い)から日本製粉横浜工場への専用線が存在し、ホキ2200形を使用した小麦の発送が2000年まで行われていた。なお同工場は、ホッパコンテナを使用して近隣貨物駅へトラックで輸送し、小麦粉の鉄道輸送を現在でも行っている。
1982年まで、当駅と横浜市中央卸売市場本場内にあった横浜市場駅を結ぶ貨物支線があった。またそれとは別に、より駅に近い市場青果棟へ向かう専用線も存在した。1959年までは、東神奈川駅へ向かう貨物支線も分岐しており、廃線跡の運河にかかる鉄橋が駅近くに残っている。かつては当駅常備の貨車も多く存在した。
利用状況
過去の年間発着トン数は下記の通り。
年度 | 発送トン数 | 到着トン数 | 出典 |
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1998年 | |||
1999年 | 28,020 | 300 | [1] |
2000年 | 872 | 432 | [2] |
2001年 | 352 | 332 | [3] |
2002年 | 206 | 120 | [4] |
2003年 | 132 | 124 | [5] |
2004年 | 16 | 12 | [6] |
2005年 | 24 | 24 | [7] |
駅周辺
歴史
- 1917年(大正6年)6月17日 - 海神奈川信号扱所(うみかながわしんごうあつかいじょ)開設。高島線と、東神奈川駅と海神奈川駅を結ぶ貨物支線の平面交差地点。海神奈川駅構内扱い。
- 1923年(大正12年)2月1日 - 専用線発着貨物の取扱を開始。
- 1924年(大正13年)1月1日 - 海神奈川駅から独立、千若信号場(ちわかしんごうじょう)となる。
- 1955年(昭和30年)1月27日 - 東高島駅開業、千若信号場を統合。
- 1958年(昭和33年)5月1日 - 瑞穂駅への貨物支線が廃止、在日米軍専用線に転用。
- 1959年(昭和34年)4月1日 - 東神奈川駅への貨物支線が廃止。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 横浜市場駅への貨物支線が廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により日本貨物鉄道の駅となる。
隣の駅
脚注
その他
特撮ヒーロー作品などの撮影場所としてよく使われていた(七星闘神ガイファード第2話およびオープニングソングの映像に第2話の映像が一部使われている、仮面ライダークウガ第11話12話など)