ヤブレガサ属
ヤブレガサ属(ヤブレガサぞく、学名:Syneilesis )はキク科の属の1つ。
| ヤブレガサ属 | ||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Syneilesis Maxim. | ||||||||||||||||||||||||
| 種 | ||||||||||||||||||||||||
|
特徴
地下茎が横に長く這う、温帯林下に生育する多年草。根出葉は1枚、葉は円形で掌状に多裂する。春に、破れた傘をすぼめたユニークな形で芽出し、その傘を開くように成長する。頭花は円錐花序または散房状花序につける。総苞は円筒状、総苞片は5個。頭花はすべて両性の筒状花からなる。
分布
東アジアに分布し、5種知られている。日本では次の3種が知られている。ただし、タンバヤブレガサは1933年採取の標本のみが残り、生育が確認されていない。2000年のレッドデータブックでは絶滅種とされた。
日本の種
- ホソバヤブレガサ Syneilesis aconitifolia (Bunge) Maxim. - 朝鮮半島、中国(東北部、北部)に分布する。
- タンバヤブレガサ Syneilesis aconitifolia (Bunge) Maxim. var. longilepis Kitam. - 頭花は散房状花序につき、花茎の葉腋にむかごがつかない。
- ヤブレガサ Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim. - 頭花は円錐花序につく。
- ヤブレガサモドキ Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam. - 頭花は散房状花序につき、花茎の葉腋にむかごがつく。四国の一部にごく稀に生育する。
- ヒロハヤブレガサモドキ Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam. var. latifolia H.Koyama
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本 III 合弁花類』(1981年)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- 京都府レッドデータブック