桃太郎電鉄20周年
『桃太郎電鉄20周年』(ももたろうでんてつ20しゅうねん)は、ハドソンが発売したニンテンドーDS向けボードゲーム。桃太郎電鉄シリーズ第18作。
| ジャンル | ボードゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ニンテンドーDS |
| 開発元 | ハドソン |
| 発売元 | ハドソン |
| 人数 | 1~4人(対戦) |
| メディア | DSカード |
| 発売日 | 2008年12月18日 |
| 対象年齢 | CERO:A(全年齢) |
| 売上本数 | 34万本(2009年12月27日現在) |
概要
ハドソンが桃太郎電鉄シリーズの20周年を記念して発売した作品。CMキャラクターには前作からの陣内智則と若槻千夏に加え、新たにはるな愛が起用された。
2009年にはWii版が発売予定[1]だったが制作しているうちに本作とは別の完全オリジナル作品になってしまったため、Wii版は『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』として2009年11月26日に発売[2]された。
その他
桃太郎電鉄16&DSからの変更点
- 最大プレイ年数は50年になった。
- シリーズ初のWi-Fiを使ったオンライン対戦が可能になる。
- 新たに「ロシアンボンビー」が登場する。
- 物件駅はシリーズ最多となる212駅が登場し、桃鉄シリーズを通して初めて47都道府県全てに物件駅が設置された。
- 物件の増資が廃止された。
- 新本社ビルと鉄道省駅が登場せず、東京駅と新橋駅が物件駅になった。
- 「ダビングカード」の効能がある『ダビング駅』、急行系カードがもらえる『急行駅』が登場する。
- 「?駅」が通常フィールドから削除された。
- 「リニアカード」がサイコロ8個降って出た目の数だけ進むカードから、従来(「III」以降)の30マス進むカードに戻った。
- ☆に願いをカードが1枚で4~7回使えるようになった。
- COMキャラで『桃鉄12』から登場しているさくま鉄人がいない(ハードの性質上DSで鉄人の得意技が表現出来ない部分があったため)[4]
- 100倍乗っ取りが、30年目以降からになった(『桃鉄16』では50年目以降)。
- 里見八犬伝イベントが導入され、目的地になった館山駅に停まると八徳の玉(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)が日本全国に飛び散り、その玉を8つ全て集めると即目的地に着くことが出来、10倍の到着金が貰える(2回目は20倍、3回目は30倍、4回目は40倍、5回目以降は50倍に増額)。[5]
- 新たに『歴史キャラシステム』が導入される。特定の物件駅を独占すると、その地所縁の実在した歴史上の人物が『歴史キャラ』として登場し、加勢するかどうかを選択する。加勢すると様々な能力でプレイヤーにメリットを与えてくれる(ただし、稀にデメリットを与える場合もある)。その駅の独占が崩れると歴史キャラはいなくなってしまう。歴史キャラによる手助けによって桃太郎ランドを入手することはできない。
歴史キャラ
以下の20人が存在する。<>内は独占対象物件駅
- 実在した歴史上の人物は20人中19人であり、公式HPにもその19人しか紹介されておらず最後の1人は当作品オリジナルキャラである。
- 織田信長<岐阜>
- 他のプレイヤー1人のカードを1~8枚割る。
- 他のプレイヤーについている貧乏神をキングボンビーに昇格させる。
- 自分についている「-***億円カード」「時限爆弾カード」を割る。
- 豊臣秀吉<名古屋>
- 所有物件の収益率を上昇させる。
- カードを1枚くれる。
- ボンビー・モンキーを連れてくる。
- 徳川家康<岡崎>
- 3〜6ヶ月の間に、独占物件駅の収益率を2倍にする。但し、収益率500%の物件「揚げ鯛焼き屋」がある五所川原は選ばれない。
- 明智光秀<土岐>
- 資金を調達してくる。
- 物件を1割引、2割引、半額のいずれかで調達し、買うことができる。
- 「本能寺の変」にちなみ6月に京都にいると、高い確率で謀反を起こして総資産の3分の1が奪われ、光秀が仲間から外れることがある。反旗を翻されたプレイヤーが、土岐を買い占め直したとしても二度と現れない。
- 上杉謙信<上越>
- 他のプレイヤーが所有する物件を乗っ取る。年数が経つと1度に何件も乗っ取ることがある。
- 16年目以降、自分の順位が2位以上だと、持ち金の4分の1を3位以下のプレイヤーにあげてしまうことがある。
- 武田信玄<甲府>
- 作戦を与えるかを選択し、与えると「風」「林」「火」「山」のスロットが回り、止まった文字によって異なる効果が発動する。
- 「風」:他のプレイヤー1人の近く(1〜3マス以内)にワープできる。
- 「林」:他のプレイヤーたちに「ふういんカード」が使用され、しばらくカードを使えなくする。
- 「火」:他のプレイヤー1人に災害を与え、持ち金を減らす。
- 「山」:自分がそのターン動けなくなる。
- 平賀源内<さぬき>
- 以下の4つの発明品を使用する。
- アシドメール:他のプレイヤー1人を3ヵ月行動不能にできる。但し、誰かが「サミットカード」を使うと効果は切れる。
- ブッケントール:他のプレイヤー1人が所有する物件を1件乗っ取ることができる。
- ブッケンカーウ:未購入状態の物件を半額で買うことができる。
- ブッケンゼンブー:独占できる駅の物件を全て半額で買うことができる。
- 那須与一<那須>
- サイコロを1個振り、出た目に応じて物件を無料で手に入れることができる。成功率は45年目までは3分の2、46年目以降は6分の5。
- 伊達政宗<仙台>
- 所有している急行系カードを、よりランクの高い急行系カードに変身させることができる。
- 急行系カードを1枚も持っていなかった場合、急行系カードを1枚くれる。(1度のみ)
- 西郷隆盛<鹿児島>
- 全員にお金を配る。配る金額は仲間にしているプレイヤーのほうが多い。
- クラーク博士<札幌>
- 勝手に物件を買えるだけ買ってくる(「桃太郎ランド」は除く)。
- 隙を見せることになるため、デビル派遣カードなどで襲われる可能性あり。
- 2回目以降は、持ち金が1億円以上あると4月に出現する可能性がある。効果は1回目と同じ。
- 黒田官兵衛<博多>
- 未購入状態の物件を1〜3件無料で入手できる。
- 水戸黄門<水戸>
- 「特急周遊カード」をくれる。(1回目)
- 急行系カードをくれる。(2回目以降)
- 他のプレイヤー1人の物件を乗っ取る。(2回目以降)
- 他のプレイヤー1人の独占物件を全て乗っ取る。(2回目以降)
- 山中鹿之助<安来>
- カード売り場を襲撃し、そこで売られているカードを1枚くれる。
- カード袋の開き数が3枚以上あると、『七難八苦』を祈願して、カード袋の開き全てにマイナス系カードを入れられてしまうこともある。
- 源義経<平泉>
- 目的地からある程度離れていると、『八艘飛び』により、8箇所の候補地(物件駅)の中から1箇所を選んで、飛んでいくことができる。但し、稀に失敗する(失敗した場合の行き先はハワイ、稚内、那覇のいずれか)。
- 毛利元就<広島>
- ランダムに3枚のカードをくれる。カード袋の空き数を3枚以上にしておくと出現しやすい。
- 坂本竜馬<高知>
- 「新幹線カード」をくれる(1回目のみで、尚且つ乗っ取れる物件がない場合のみ)。
- 他のプレイヤーたちが所有する物件を1〜3件、独占駅を優先して乗っ取る。
- 紀伊国屋文左衛門<和歌山>
- 年数×1億円のお金をもらえる(1回目のみ)。
- それ以降は、自分が捨てたカードをその年のカードの定価の5分の1で買い取ってくれる。
- 買い取ったカードのお金は毎年1月にもらえる。
- 武蔵坊弁慶<御坊>
- 他のプレイヤー1人が所有するカードをランダムで1枚奪ってくる。マイナス系カードを奪ってくることはない。
- 水戸拷問(水戸光圀?)
- 水戸を独占しないと出現し、強制的に仲間となる。目的地に到着するまで毎月お金を失っていく。但し、水戸が目的地だった場合は出現しない。また、独占を出現条件としないため、2人以上のプレイヤーに同時に出現することもある。
「DS」からの変更点
- プレイ人数が従来の4人に戻り、プレイ時間が最大50年になった。(ただし、二人でプレイはできない)
- マップ・キャラクターなどが3Dになった。
- 上画面が全体マップ、下画面が移動・コマンドの画面と、DSとは逆になった。
- 「いけますよ!」機能がDS版初登場となった。
登場駅
物件駅(212駅)
★は「桃太郎電鉄16」に登場していない物件駅。
東北
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関東
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九州・海外
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- 宮崎県
- 鹿児島県
- 沖縄県
- 海外
カード売り場駅
ナイスカード駅
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その他の駅
- ぶっとび駅
銭函(北海道)、浜中(北海道)、高萩(茨城県)、太地(和歌山県)、江津(島根県)、大洲(愛媛県)、三角(熊本県)、首里(沖縄県)
- ワープ駅
千歳(北海道)、八丈島(東京都)、室戸(高知県)、日南(宮崎県)
- ダビング駅
- 宝くじ駅
五稜郭(北海道)、木更津(千葉県)、下呂(岐阜県)、日之影(宮崎県)、宜野湾(沖縄県)
- フェリー港
手宮港(北海道、小樽港と思われる)、釧路港(北海道)、竹芝港(東京都、東京港の竹芝埠頭と思われる)、元町港(東京都・伊豆大島)、三池港(東京都・三宅島)、底土港(東京都・八丈島)、八重根港(東京都・八丈島)、両津港(新潟県・佐渡島)、新潟港(新潟県)、岸壁港(京都府、「岸壁の母」で知られる舞鶴港の東港と思われる)、八幡浜港(愛媛県)、別府港(大分県)、佐世保港(長崎県)、宮崎港(宮崎県)、西之表港(鹿児島県・種子島)、宮之浦港(鹿児島県・屋久島)、名瀬港(鹿児島県・奄美大島)、那覇港(沖縄県)
- 空港
桃太郎ランド
本編にて、岡山駅の『桃太郎ランド』(1兆円)を購入すると、ミニゲームで遊ぶことができる。
プープーオナラマン!
- 30秒以内に、金太郎がサツマイモを空を飛んでるオナラマンに当てていくゲーム。普通のサツマイモが+2点、金色のサツマイモが+5点、うんちが-5点となる。難易度は「初級」「中級」「上級」の3段階があり、「初級」ではうんちは出現せず、「上級」ではオナラマンが左右に動く。
貧乏神の超瓦割り!
- 貧乏神が瓦を割るゲーム。まずパワーを決め、次に左右に動いている瓦を中央の位置になるようにタイミング良くタッチする。それぞれに制限時間が設けられており、パワーは強いほど、瓦は中央で止めたときほど、多くの瓦を割ることができる。難易度は「初級」「中級」「上級」の3段階あり、「初級」は30秒、「中級」は20秒、「上級」は10秒以内で、パワーと瓦の位置をそれぞれ決めなくてはならない。最高枚数はどの難易度も200枚となっている。
ぐるぐるJAPAN!
- 60秒以内に、本編のマップを用いて、指定された都市駅を虫眼鏡で探していくゲーム。正解の駅をタッチすると制限時間が10秒延長される。難易度は「初級」「中級」「上級」「超上級」の4段階あり、「初級」は「北海道」「東日本」「西日本」「九州」の地域別に分かれており物件駅が対象で8問出題される。「中級」は全国の物件駅が対象で8問出題される。「上級」は全国の物件駅だけでなく、カード売り場駅・ぶっとび駅・ダビング駅・ナイスカード駅も対象で16問出題される。「超上級」は「上級」をクリアすると出現し、全国の物件駅・カード売り場駅・ぶっとび駅・ダビング駅・ナイスカード駅が257問全て出題されるが、一度に出題されるのは16駅だけで、正解すると次の駅が出題される。
脚注
- ^ さくまあきらホームページ:仕事人裏日記(2008年10月29日)
- ^ さくまあきらホームページ:仕事人裏日記(2009年1月22日)
- ^ この事についてはさくまあきらホームページ:仕事人裏日記2009年4月10日付でお詫びをしている。
- ^ 「さくまあきらホームページ」内「仕事人裏日記」 2008年12月23日付より
- ^ ちなみにこのシステムは移植版にあたる『桃太郎電鉄2010』にも受け継がれている。