Debian Almquist shell

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Debian Almquist shell (dash)は、bashよりも軽量で、しかしながらPOSIX互換を目指すUNIXシェルである。軽量でディスクスペースを使用しないが、機能は削られている。

Debian Almquist shell
最新版
0.5.6.1 / 2010年6月5日 (15年前) (2010-06-05)
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種別 POSIX互換UNIXシェル
ライセンス BSDライセンスGNU General Public License
公式サイト http://gondor.apana.org.au/~herbert/dash/
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dashはNetBSDAlmquist Shell(ash)の直系である。1997年初頭にHerbert XuによってLinux移植された。その後2002年dashとリネームされた。

dashはashと類似しており、bashよりもシェルスクリプトの実行が高速であり、依存するライブラリが少ない。またアップグレードの問題やディスク破損に対する信頼性は高いと考えられている[1]。dashは以下の用途で使用されることを想定している:

  • フロッピーディスクへのインストール用シェル
  • rootユーザー専用のシェル
  • /bin/sh の代替
  • シェルスクリプトがPOSIX互換の文法を正しく使用しているかのチェックのためのテスト環境

dashはDebianにおける現代的なashの置き換えであり、事実Debian 5.0(コードネーム: lenny)からはデフォルトの/bin/shをこのシェルに置き換えた[2][3]2006年10月にリリースされたUbuntu6.10からもデフォルトの/bin/shはdashである[4]。Ubuntuによる移行作業の最中、多くのスクリプトがbashが使用されることが明示されていないにもかかわらず、bashのみの機能を使用していることが発覚した[5][6]。エラーを回避するため、bash前提のスクリプトはdashにとって適切な仕様になるよう改変するもしくは、明示的にbashを使用するように宣言する改変を加えた。すなわちスクリプトのshebang行に#!/usr/bin/env bashと言うかたちでインタプリタにbashを使用するようセットした。

脚注

関連項目

外部リンク