文化放送ホームランナイター

日本のラジオ番組

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文化放送ホームランナイターHomerun Nighter)』は文化放送が土・日曜に放送しているプロ野球ナイトゲーム中継番組である。

文化放送ホームランナイター
ジャンル プロ野球中継(巨人戦中心)
放送方式 生放送
放送期間 1965年4月 - 現在
放送時間 土曜日17:45〜試合終了
日曜日17:40〜試合終了
放送局 文化放送
ネットワーク NRN全国中継担当
公式サイト 公式サイト
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放送上のタイトルは『ベースボールステーション 2010西暦文化放送ホームランナイター』である。

概要

読売ジャイアンツ(巨人)の試合を中心に放送している。巨人戦がナイターで行われる場合はホーム・ビジター問わず中継する。巨人戦が雨天中止やデーゲームの時は、NRN独占カードとなる東京ヤクルトスワローズ主催試合を優先する傾向にある。そのため選手自身の肉声による本番組のジングル(事前収録したテープを流す)は中継カードにより巨人のほかにヤクルトと横浜ベイスターズの選手のバージョンがある。

文化放送は土・日曜のNRN全国中継担当局であるため、一部のNRN系列局でも同局の中継が放送されている(後述参照)。他球場速報のチャイム音(メロディー)は、平日のNRN中継担当であるニッポン放送(原則NRN担当とならない土・日曜を含め全曜日使用)と同じだが、ライオンズナイターでは番組独自のチャイムを使用している(「マンデーパ・リーグ」時代は月曜のみ地方局にもネットされていたためNRNチャイムを使用)。また、他局では速報を伝える際「(放送局名)ナイター(デーゲーム)速報」と称しているが、本番組では「文化放送プロ野球速報」と称して伝えている(ただし系列局向けの裏送りでは前者を使うこともある)。なお、ライオンズナイターでは「文化放送ライオンズナイタープロ野球速報」と称している。ライオンズナイターと同じように得点が入った際には球団公式応援歌のアレンジなど得点したチームにゆかりのあるメロディーが流れる。その例としては下のものがあげられる。オールスターゲームの場合は打点がつく選手の所属しているチームのものが流れる。

1965年4月に、『文化放送プロ野球中継』として放送開始。1968年より、『一万ドル土曜ナイター』『一万ドル日曜ナイター』のタイトルで放送。1974年から、現在のタイトルとなっている。

番組の特徴として、リスナーがホームランを打つ選手を予想して、見事的中すれば抽選で1名に現金贈呈という「ホームランクイズ」がある。なお、2007年以降は現金の贈呈期間を縮小し、現金以外にふるさとの名産品や関東近郊の球場(神宮球場横浜スタジアムが多い)で開催のプロ野球ペア観戦チケットなどを贈呈する場合もある。

埼玉西武ライオンズの試合への対応

平日の『文化放送ライオンズナイター』で中継している埼玉西武ライオンズのナイトゲームの優先度は低く、通常はセ・パ交流戦の対巨人戦で放送される程度でしかない。西武戦の自社単独中継となった場合でも、NRNの中継音源であることには変わりは無く「ライオンズナイター方式」は採らない。但し、前座番組ではライオンズナイターのコーナーは放送する。

また、西武もしくは西武がパ・リーグの優勝争いしている相手球団の優勝決定が見込まれる試合は、本来放送すべき全国中継カードを裏送りとして文化放送独自で放送することがある。一例として2010年9月26日は、STVラジオの『STVラジオ ファイターズスタジアム』第2部をネット受けし、「日本ハム対西武」のデーゲーム(この試合で西武が敗れるとソフトバンクの優勝が決定)を試合途中から放送。その間、本来の全国中継カード「ヤクルト対中日」はネット局への裏送りとなった。この試合は西武敗戦でソフトバンクの優勝が決まり、文化放送も全国中継に飛び乗ったが、もし西武が勝利もしくは引き分けて、優勝の行方が「楽天対ソフトバンク」のナイトゲームへ持ち越された場合は、東北放送の『TBCパワフルベースボール』のネット受けで同試合を放送することも想定されていた。

デーゲームの試合に関しては、「ヤクルト対西武」(NRN独占カード)を除いて文化放送およびNRN系列局の実況録音ではなく、文化放送と業務提携を結んでいるNACK5制作の『NACK5 SATURDAY&SUNDAY LIONS』で中継した実況を前座番組などで流す。これは、NRN系列局向けに文化放送制作で裏送りを行った場合でも同様である。

西武が日本シリーズに出場した場合は、特に西武のホームでの試合にNRNの全国中継担当日(詳細はこちらを参照のこと。)にライオンズ応援放送(関東ローカル)と全国放送(裏送り)の二重制作を実施する場合がある。なお、NRNの非担当日の全試合は「ライオンズナイター方式」で放送する。

放送時間

  • 土曜17:45〜試合終了
  • 日曜17:40〜試合終了
    • 17:57までは前座番組『ホームランナイター プロローグ』を放送。試合終了後の後座番組は『ホームランナイター エピローグ』である。
    • 土曜は21:00以後も続いていた場合は、『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』の放送枠を通常の2時間から最大1時間まで縮小して対応、22:00以後も続いた場合は、週代わりで休止番組が決められているか、『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』の放送枠を通常の1時間から30分に縮小して対応。
    • 日曜は21:30以後も続いていた場合、土曜と同様に週代わりで休止番組が決められている。特に日曜の後続番組は事前収録の30分番組が続き、土曜と比べて編成の融通が利かないため、後続番組への影響を最小限に抑えるために、試合が終了した時点で文化放送のみヒーローインタビューなどをカットして早々と中継を終了することがある。この場合に他局へネットしている場合には、インタビューやまとめのトークをネット局への裏送りとする例もある(特に中継延長時に後続番組の繰り下げで対応する東海ラジオへネットした場合に見られる)。
    • CM明けに他球場でホームランが出た時の実況録音を流すことがある(その時は、「今日のホームラン」のタイトルコールの後に流す)。また、早終了後時には、今日出たすべてのホームランの実況録音を流すこともある。
    • 聴取率調査週間中は、競合他局が関東地区以外の試合も自社制作となる場合があるが、本番組は一部の「阪神対巨人」を除いて制作局のネット受けの場合が多い。ただし、解説者のみ文化放送から派遣する場合がある。

備考

出演者

解説者(2011年)

※1 松原は本数契約解説者で主に横浜戦で解説。

実況アナウンサー

過去の出演者

解説者

実況アナウンサー

レインコート(全試合が雨天中止またはデーゲームで行われる場合)の番組

  • 全試合が雨天中止またはデーゲームで行われる場合は、ネット局(TBCとRCCを除く)も含めて『ビッグサウンズスペシャル』が放送される。(1995年〜2005年までは竹内靖夫アナウンサーの司会進行の『バンブー竹内のほれぼれミュージック』の土日月版。それ以前は桂竜也アナウンサーの進行による『全日本演歌選抜』などがあった。)特に、日曜は全試合デーゲームの日が増えたため、プロ野球がある日でも放送されることが多い。
  • 1980年頃まで、豊田泰光・別所毅彦ら野球解説者の進行によるプログラムが放送されていた。
  • かつては18時台に『プロ野球ホットライン』を放送していたが、現在は放送されていない(他球場の試合結果や今後のプロ野球展望を中心に文化放送の野球解説者と各NRN系列局の野球解説者や実況アナウンサーを結んでいた)。
  • 2007年度は、文化放送のみ17:57〜19:00に『斉藤一美 うるわしの夜』も放送した。
  • 2010年度は、『ビッグサウンズスペシャル』を放送せず『ホームランナイターセンパツ!スペシャル』として放送した(元々試合予定のない日曜は文化放送も21:00に終了し、21:00〜21:30に別番組『五感インド』を放送することがある)。『センパツ!』本体は2010年秋改編で終了したため、2011年度以降の対応は未定。

ネット局

2010年は、JRNのキー局・TBSラジオが土・日曜の定時ナイター中継枠を廃止した影響で、土曜日についてはJRNナイターからNRNナイターへ任意ネットチェンジした地方局が増加し、最大で全国18局(詳細なネット局はこちらを参照のこと。)がネットすることになっている。日曜日については、4-6月期はNRNナイターの定時中継枠が文化放送のみのため、ナイトゲームがない限り、ネットを行わない。そのため、在京球団同士の試合の場合は事実上文化放送ローカルとなるが、7-9月期はABCも土・日曜の定時ナイター中継枠を設けるため、日曜日に阪神戦がデーゲームもしくは行われない場合、ABCが文化放送の中継のネットを受けている。

試合中継を担当する局

放送局
(番組タイトル)
担当球団 備考
朝日放送
ABCフレッシュアップベースボール
阪神
オリックス
2010年度より参加。それまでの担当局変遷は後述
4月から6月までは土・日曜のナイトゲーム中継は、阪神戦が行われる場合のみ放送(予備カード補充あり)され、オリックス主催試合(対阪神戦を除く)がNRN全国中継となる場合は裏送りとなる。7月から9月までは土・日曜のナイトゲーム中継の定時枠が設置され、日曜のNRNナイターの唯一の定時ネット局となる[1]
東海ラジオ
東海ラジオ ガッツナイター
中日 日曜日のナイトゲーム中継は、中日戦が行われる場合、もしくは中日戦がデーゲームも含めて初めから予定されていない場合のみ放送[2]。日曜日も放送予定試合が中止になった場合は予備カードの補充を行う。ただし、中日戦の予定がなくナイトゲーム開催も予備日扱いとなっている日曜日は、予めナイトゲーム枠を確保している都合上、本来デーゲーム枠のレインコート番組「サンデー・マカロン」をナイトゲーム枠で放送し、「センパツ!スペシャル」のネットは行わない。
中国放送
RCCカープナイター
広島 2009年までは原則として広島主催試合裏送りとヤクルト(以前は横浜も)主催広島ビジター戦ネットのみの参加(JRNネットのため)だったが、2010年はJRNのナイトゲーム中継縮小(これに伴い広島戦開催時のみの放送となり、予備補充も廃止)により、広島主催のナイトゲームではカードによって自社分をQR-NRNライン向けとして放送している。また、関東で開催される広島のビジター試合のナイトゲームでは、カードにより文化放送からのネット受けを行う(主にNRN全国中継時)。詳細は後述
STVラジオ
STVアタックナイター
日本ハム 日曜日のナイトゲーム中継は、日本ハム戦(ただし一部のビジターゲームを除く)が行われる場合のみ放送(予備補充なし)。
東北放送
TBCパワフルベースボール
楽天 2009年までは原則として楽天主催試合裏送りとヤクルト主催楽天ビジター戦ネット[3]のみの参加(JRNネットのため)だったが、2010年はJRNのナイトゲーム中継縮小により、ナイトゲームではカードによって自社分をQR-NRNライン向けとして放送している。また、関東で開催される楽天のビジター試合のナイトゲームは、文化放送またはニッポン放送が本番カードとした場合のみ放送[4]。詳細は後述。なお、土・日曜とも以前からナイトゲーム中継を、楽天戦が行われる場合のみの放送(ただし一部のビジターゲームを除く。予備補充なし)としている。
九州朝日放送
KBCホークスナイター
ソフトバンク 日曜日のナイトゲーム中継は、ソフトバンク戦が行われる場合のみ放送(予備補充なし)。
ABC以外の各ネット局は、ローカル放送となっているニッポン放送やMBS(阪神の遠征試合の時)の中継にも技術協力(2010年からは各ネット局制作による裏送りも実施)している。
なお、巨人以外の関東のチームの試合は、巨人戦がデーゲーム、あるいは雨天中止などになった場合の予備カードからの繰り上がりを含めた全国放送に昇格する試合以外は本番組ではめったに放送する機会がないため、巨人以外の関東地方のチーム同士の対戦の時は完全に放送されない場合と、それ以外の地方に所属するチームとの対戦であれば対戦相手の地元系列局のみで放送する場合が多い。
デーゲームを含めNRN全国中継とならない在京球団主催(概ねセ・リーグ3球団、巨人主催のナイターはビジター局自社制作の場合)の試合については、中継要員や放送ブース等の関係で文化放送が裏送りできない場合、ニッポン放送に委託してネット局向けに制作協力を行う事がある。

関西地区の土・日曜の制作担当局の変遷

本番組(土・日曜のNRNナイター)の中継担当局は、2局以上の地域のうち中京・北海道・福岡地区は開始当初から、それぞれ上記の形で固定されているが、関西地区(阪神、阪急→オリックス、南海近鉄主催試合)担当局は、在阪NRN加盟局が3局(ABC、MBS、OBC)あり、OBC以外はJRNとの変則クロスネットを取っていることから、様々な事情により何度か変更されている。

番組開始当初は土曜日は毎日放送(MBS)、日曜日は朝日放送(ABC)が担当していたが、1969年から日曜日もMBSが担当することとなった(入れ替わりにABCは日曜をJRNナイターに変更)。しかし、1976年にMBSは日曜日に阪急電車阪急百貨店提供の「ブレーブス・ダイナミックアワー」を関西ローカルで編成したため、日曜日のNRNナイターが関西地区ではCMも含めて一切ネットされない事態になった。このため、MBSは土・日曜のNRNナイターから降板することを余儀なくされた。翌1977年からはOBC(ラジオ大阪)が土・日曜のNRNナイターを担当することとなり、土曜日のMBSはニッポン放送との2局による独自ネットでの放送となった(「ブレーブス・ダイナミックアワー」終了後は日曜も該当)。

しかし、そのラジオ大阪も大阪近鉄バファローズ最後の年となった2004年よりナイター中継を段階的に縮小。2007年度は日曜ナイターを自社では放送しない裏送りとし、同年を最後にすべてのナイター中継から撤退したため、2008年度から土・日曜の関西地区のネット局を見直すことになった。平日のライオンズナイターで協力関係にあるABCは、土・日曜は引き続きJRNと結ぶこととなったため、MBSが関西地区のNRNナイター担当局となった。しかし、MBSは従来のニッポン放送とのMBS-LFラインと兼務となり、かつ自社放送分はMBS-LFラインを継続としたため、関西地区ではQR-NRNラインを聴くことは事実上出来なくなった[5]。2008年開催の「阪神対巨人」の土・日曜開催はNRNネット分を文化放送制作としたが、阪神側のリポーターや一部の技術スタッフはMBSから派遣したため、事実上MBSからの裏送りである。それ以外の試合はMBSが主導でこちらは実況・解説も全てMBSスタッフで賄う完全裏送りである。なお、当時は土・日曜の両方あるいはいずれか片方QR-NRNへのネット予定のない試合に限り、阪神の対戦相手の地元NRN系列局(主に阪神対中日戦における東海ラジオ)がMBS-LFライン経由の中継をネットしていた。

2010年は、JRNナイターが土・日曜の全国放送から撤退し、前年の状態では関西地区からのナイター中継がMBS独占となってしまうため、代わりにABCが土・日曜のNRNナイター担当局になる。同時にJRN(北海道放送中部日本放送RKB毎日放送の3局[6])のビジター向け中継は対戦カードや開催時間帯、ネット局の都合に応じてABCとMBSのどちらかが担当する形となっている[7]

JRN・NRNナイターの土・日の関西地区担当局の変遷
年度 JRN担当 NRN担当 備考
1965年 - 1968年 土曜:ABC
日曜:MBS
土曜:MBS
日曜:ABC
 
1969年 - 1976年 ABC MBS 1976年の日曜のMBSは阪急戦ローカル中継「ブレーブス・ダイナミックアワー」のため、NRNナイターへは裏送りでの参加。
1977年 - 2007年 OBC MBSは1977年以降、ローカルまたはニッポン放送(LF)との2局ネットでナイター中継を行う。
2007年の日曜のOBCは自社のナイター中継を休止し、NRNナイターへは裏送りでの参加。
2008年 - 2009年 (MBS) MBSはLF向けを自社分とするため、QR向け(NRNナイター)へは裏送りでの参加。ただしNRNでの全国放送予定がない場合は、LF向け兼用のままNRN系列局へネットすることがある。
2010年 - 現在 (MBS) ABC MBSは関西でのナイターをHBC・CBC・RKBがネットする場合に限り、LF向け兼用のままJRNナイターとして放送するが、デーゲームではネット関係が逆(ABCがJRN向けに送出)になることが殆ど。

RCCとTBCのネット対応

広島地区(広島戦)担当のRCCと、宮城地区(楽天戦)担当のTBCは、所在県唯一のAMラジオ局であるため、JRN・NRNのクロスネット局である。両局とも文化放送がNRN全国中継を担当する土・日曜日は、2009年までJRNラインのナイターを放送していたため、文化放送幹事のナイター中継は原則として自社では放送せず、NRN向け二重制作分の裏送りのみでの参加となっていた。ただし両局とも、JRNに放送権のないヤクルト主催のビジターゲーム(RCCは「ヤクルト対広島」、TBCは「ヤクルト対楽天」)が開催される場合に限り、ラインをNRNに切り替えてネットしている[3]

RCCの場合は2001年以前の「横浜対広島」でも同様の措置を採っていた他、NRNに巨人主催試合の放送が認められていなかった当時には、水〜金曜に「巨人対広島」放送のためにJRNへ切り替えた見返りとして「ヤクルト対巨人」「横浜対巨人」も広島戦がデーゲームまたは非開催の際にネット受けしたり、水〜金曜のRCC-NRN広島主催の第1予備をJRN巨人主催に、火・土・日曜のRCC-JRN広島主催の第1予備をNRN巨人ビジターとして、第2予備から本来のネットワークとした事があるが、土・日曜については文化放送からのネット受けの場合と、ニッポン放送からの裏送り(ABC向けと同じ)の場合とがあった。

なお、ヤクルト主催ゲームのために担当外の月・火曜(ニッポン放送)、土・日曜(文化放送)でNRNラインに費やした日数を補償するため、RCCでは対広島戦を含む水〜金曜の巨人・中日主催ゲームをJRN受けにする場合があるが、最近では金曜開催の巨人または中日と対広島の開幕戦ビジターゲームをTBSラジオ/CBC技術協力の自社制作としたり、水・木曜の「阪神対広島」「オリックス対広島」をABC制作のJRN受けとしたり、JRN系列局へのネット予定がない月曜の自社制作広島主催ゲームでも必要に応じて地元向け(JRN扱い)とネット局向け(NRN向け)の二重制作とする場合が多い[8]。一方、TBCはセ・パ交流戦で影響が出るのみであるため、月・水〜金曜に対日本ハム戦(ホーム・ビジターとも)がデーゲームで開催されSTVラジオでの放送がない場合に、効率化も兼ねてHBCとのJRNライン相互ネットとしたり、月曜開催の「広島対楽天」をJRN受けとすることで日数補償を行っている[9]

しかし、2010年からは、JRNが土・日の全国中継を取りやめたため、RCC・TBCともにホームゲームの中継において、JRN各局へのネット送出予定が無く、NRN全国放送の本番・予備カードとされたナイターに限り、自社分をNRNライン向けとして放送している(JRN各局がネット受けする場合は、原則として従来通りNRN向けを裏送りとする)。また、関東でのビジター戦は前述のヤクルト主催試合に限らず、全国中継カード時に文化放送発NRNナイターをネットすることになった。ただしRCCの場合、デーゲーム中継ではヤクルト主催(ニッポン放送協力の自社制作またはニッポン放送からの裏送り)を除いて今まで通りJRN受け(TBS協力の自社製作またはTBSからの裏送り)となっており、全国放送にならないナイターでの対応は2010年に実例が無かったため未定。一方、TBCは文化放送・ニッポン放送とも本番としない場合には中継自体を行わない。

クライマックスシリーズの対応

クライマックスシリーズは、平日にライオンズナイターを放送していることもあり、パ・リーグ(クライマックス・パ)のみ文化放送がNRNネットワークの担当として全試合を中継する。関東地区以外で開催される場合は、NRN担当局の中継をそのまま放送するか、文化放送が自主制作するかのどちらかになる。

ニッポン放送がNRNの担当となるセ・リーグ(クライマックス・セ)の方の中継は、文化放送では行われない。

日本シリーズの対応

日本シリーズは全試合中継する。

文化放送は西暦偶数年(セ本拠地から始まる年)は偶数試合(2,4,6戦)、西暦奇数年(パ本拠地から始まる年)は奇数試合(1,3,5,7戦)は文化放送がNRNネットワークを担当する。そのため該当試合が関東地区の球団のホームゲームとなる場合は文化放送が制作を担当し、それ以外の地域の場合はNRN担当局の中継をそのまま放送する。 NRNの担当から外れた試合は、開催球場に乗り込んで自社制作で放送する。

ちなみに大阪地区では全国中継担当局の放送は1,2,6,7戦はMBS、3,4,5戦はABCがネット受けをする(かつてはラジオ大阪が全国中継を担当しない在京局の中継を放送していたが、2005年度を以てシリーズ中継から全面撤退した)。

関連項目

脚注

  1. ^ 但し、阪神戦がデーゲームで行われた場合、当日のナイトゲーム中継は延長時間を設けず21:00で定時終了するが、阪神戦が初めから予定されていない場合や、夏の全国高校野球期間中にABCがその実況中継を優先する為阪神戦のデーゲームがあっても中継できない場合は、スポンサーの関係上試合終了まで放送される。
  2. ^ これは、中日戦がデーゲームで行われない時点で定時番組の枠移動が行われ、ナイトゲーム枠が確保された編成になるため。
  3. ^ a b 但しTBCの「ヤクルト対楽天」は文化放送が本番カードではない場合はニッポン放送制作のものを放送する。このため、2008年の日曜日開催についてはLF-MBSラインと兼用となった。RCCもデーゲーム開催の場合はニッポン放送裏送りまたは同局協力による自主制作となる。
  4. ^ 2010年中は日程の都合上、TBCが文化放送発をネットした事例は発生していない(逆はある)。
  5. ^ 2008年の土曜日のみKBS京都ラジオで中継があった場合は聴取可能だった。
  6. ^ TBCとRCCは、デーゲーム・ナイター問わずABCからNRNラインでネット。
  7. ^ 原則としてABCはデーゲーム、MBSはナイターをJRNへ送出。ABCがJRNへ送出した場合、MBSが代わりにNRN向けを担当。ナイターのMBSはJRNへ送出した場合でも、LFの本番カードで無い場合は従来のMBS-LFラインと兼用で、LFの本番カード中止時にMBS-JRN-LFの変則ネットが生じるが、LFも同じカードを本番にした場合の対応は、2010年度中に実例がなかったため未定。
  8. ^ 逆に水・木曜の「阪神対広島」「オリックス対広島」で、聴取率調査期間のためにABCが地元向けとネット局向けを二重制作した場合に、ABC自社分はJRN扱いにする一方、ABC制作RCC向け裏送り分をNRNラインで送出するケースもある。
  9. ^ このほか、TBCでは2009年より、裏送りが生じるネット受けを経費削減のため取りやめていることから、水 - 金曜にニッポン放送がヤクルト主催試合を優先し「巨人対楽天」を予備にした場合にJRNライン(TBSラジオからのネット)への切り替えが想定されるが、2010年時点では該当する試合が発生していない。

外部リンク