異国迷路のクロワーゼ

武田日向による日本の連載漫画

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異国迷路のクロワーゼ
漫画
作者 武田日向
出版社 富士見書房
掲載誌 ドラゴンエイジPure
月刊ドラゴンエイジ
レーベル 角川コミックス ドラゴンJr.
発表号 ドラゴンエイジPure:Vol.2 - Vol.15
月刊ドラゴンエイジ:2009年7月号 -
巻数 2巻(以下続刊)
漫画:異国迷路のアリスちゃん
原作・原案など 武田日向
作画 林雄一
出版社 富士見書房
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
発表号 2011年3月号 -
発表期間 2011年2月9日 -
アニメ:異国迷路のクロワーゼ The Animation
原作 武田日向
監督 安田賢司
シリーズ構成 佐藤順一
脚本 池田眞美子
キャラクターデザイン 井上英紀
音楽 コーコーヤ
アニメーション制作 サテライト
放送局 未定
放送期間 2011年夏予定 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

異国迷路のクロワーゼ』(いこくめいろのクロワーゼ)は、武田日向による日本漫画作品。『ドラゴンエイジPure』(富士見書房)vol.2から連載され、同誌休刊後は『月刊ドラゴンエイジ』に移籍し2009年7月号より連載中。

2010年12月にテレビアニメ化が発表された。2011年夏より放送予定。

ストーリー

19世紀後半、西欧において日本の文化が流行していた時代に、単身フランスへと渡った日本の少女ユネ。パリ下町アーケード商店街『ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)』の一画にある工芸店『ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)』で働くことになった彼女の成長と、若き店主クロードとの交流を描くパリ滞在記。

登場人物


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


主要人物

ユネ(湯音)
本作の主人公で、奉公の為に日本の長崎からパリへやって来た少女。誕生日は12月5日[1]。年齢は、第7話時点で満年齢13歳(数え歳15歳)だが、クロードからは10歳前後にしか見えない。
小柄な体格とおかっぱ黒い髪が特徴。地元の長崎では評判の看板娘だった。
挨拶や集客など客に積極的に干渉することを禁じられるなどといったフランスの文化の違いに戸惑いながらも、店主のクロードを始めとした様々な人々との交流を通して少しずつ乗り越えていく。片言ではあるがフランス語の日常会話をこなすことが出来る。また、姉の手解きにより三味線を弾くことが出来る。
日本の食文化に無かった乳製品で作られるチーズが苦手。
クロード・クローデル
『ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)』の三代目店主。時代の波に取り残され、閉鎖の危機に瀕しているロアの歩廊を立て直すべく日夜奮闘している。
人当たりがきつい頑なな性格で融通の利かない部分もあり、祖父・オスカーが突然連れてきたユネに対して戸惑いを隠せず、当初は彼女を受け入れることが出来なかった。しかし、文化の違いにもめげず懸命に働くユネのひたむきさに触れていくにつれ次第に彼女を認めるようになっていき、お互い少しずつ理解し合っていく。
ロアの歩廊とロアの看板店を衰退させる原因となった「百貨店(グラン・マガザン)」と、それを作ったブランシュ家に敵愾心を抱いている。敵愾心の源はそれだけが原因ではなく、それぞれ幼少期に体験した出来事が関係している。
醤油の匂いが苦手。

クローデル家

ロアの歩廊の一画でロアの看板店を経営する。

オスカー・クローデル
クロードの祖父で、ロアの看板店の礎を築いた人物。腕が衰えている現在は一線を退いているものの、クロードも一目置くほどの職人。
放浪癖があり、仕入れ先の日本で出会ったユネをフランスへと連れ帰った。クロードとは違い異国の文化に寛容であり、カルチャーギャップによるユネの失敗も温かく見守っている。
作中では、クロードに日本の文化や風習についての解説をする役目を担うことが多い。
ジャン・クローデル
クロードの父親で、ロアの看板店の先代(二代目)店主。クロードが小さい頃に事故で亡くなった。
小柄な体型で、小さな手から繊細な鉄細工を組み上げる腕を持つ。商売敵のはずの「百貨店」の天井部分の建設に技師として設計に関わり、その仕事振りを見せるためにクロードを建設中の現場に連れて行くこともあった。

ブランシュ家

ロアの歩廊の他に、百貨店やサロンを所有するブルジョワジー

アリス・ブランシュ
ブランシュ家の娘。日本に対する興味を強く持ち、浮世絵日本人形を初めとする日本の美術品や雑貨を蒐集している。
誕生日プレゼントとして姉のカミーユから着物(ある事情で手放されたユネの母親の形見)を贈られた際、同じく誕生日プレゼントとして父親から口約束で贈られたロアの歩廊に日本人が居る事を耳にし、家に招き入れようとする。
ユネをクローデル家のメイドと勘違いした時は、高給を提示して引き抜こうとした。その後もお茶会に誘ったりロアの看板店に足を運んだりしてユネと積極的に会っては、事ある毎にブランシュ家へ移るよう話を持ちかけて毎回断られる。
同世代の同性として数少ないユネの知り合いであり、ユネがパリに溶け込んでいくのを結果的に手伝っている。
カミーユ・ブランシュ
ブランシュ家の娘。アリスの姉であり、アリスを大切に見守っている。いつも扇を手にしている。温和でいつもは微笑んでいるが、時折ふとした拍子に冷たい一面を見せることがある。子供の頃にクロードと密かに会っていたことがある。

その他

貧民層の少年
名前は不明。泥棒や物乞いをして日々を生きている。ユネが店番をしている時にロアの看板店から燭台を盗んでいった。その後何度もユネと出会う内にユネの優しさに触れていき、徐々に心境が変化していく。
汐音(しおね)
日本にいるユネの姉。長崎に住む日本人には珍しい碧眼の持ち主で、その眼を見た者に気味悪がられることが多かったため、ユネ以外の人前では目を閉じて目が見えない振りをするようになった。その後本当に失明してしまったが、ある事情からユネはそのことを気に病んでいる。
ユネの回想にのみ登場。
ヤニック
ロアの歩廊の一画で、猫の看板を掲げる店の店主。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


既刊一覧

  1. 2007年12月9日初版 ISBN 978-4-04-712522-3
  2. 2009年6月9日初版 ISBN 978-4-04-712609-1

イメージソング

「ドラゴンエイジPure」誌上においてI'veとのコラボレーションが行われ、イメージソングが作られている。イメージソングが収録されたCDは2007年12月20日発売の「ドラゴンエイジPure」vol.8の付録となっている。

「La clef 〜迷宮の鍵〜」
作詞・歌 - KOTOKO / 作曲・編曲 - 井内舞子 / ギター - 相和久

派生作品

異国迷路のアリスちゃん
『月刊ドラゴンエイジ』2011年3月号より連載開始。作画は林雄一
アリスをはじめとする、デフォルメ化したキャラクター達による、オムニバス形式のショートコメディ。ハシラ部分には、この作品に因んだコメントが明記されている。

テレビアニメ

2011年夏より放送予定。アニメ版のタイトルは『異国迷路のクロワーゼ The Animation』。

スタッフ

  • 監督 - 安田賢司
  • シリーズ構成・音響監督 - 佐藤順一
  • 脚本 - 池田眞美子
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 井上英紀
  • 美術監督 - 川口正明
  • 美術設定 - ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニスラス
  • 色彩設定 - 品地奈々絵
  • チーフCGIデザイナー - 後藤浩幸
  • 撮影監督 - 岩崎敦、加藤千恵
  • 編集 - 後藤正浩
  • 音楽 - コーコーヤ
  • 音楽製作 - フライングドッグ
  • 音響制作 - 青二プロダクション
  • アニメーション制作 - サテライト

脚注

  1. ^ 「富士見書房ドラゴンエイジ新刊情報2009.6」より。但し作中では12月としか言及されていない。

外部リンク