アイスリボン

日本のプロレス団体

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アイスリボンは日本の女子プロレス団体である。有限会社ネオプラス・アイスリボン事業部が運営する。

道場兼常設試合会場の
イサミレッスル武闘館
アイスリボンのリングマット
ファイル:Emi Sakura.jpg
選手代表を務める
さくらえみ

概要

2006年我闘姑娘選手代表であったさくらえみmixi発のプロレスプロジェクトとして立ち上げた。さくらがこのプロジェクトを始めた後、そこで結成された「アイスリボン軍」がひとつの団体として独立したのが「アイスリボン」である。

初期には通常のプロレスのリングを使用せず、低反発マットの上で試合を行っていた。手軽に行える反面、ロープやコーナーポストの存在を前提とする攻撃方法が使用できないため、特に上位の選手には柔軟かつ大胆な発想(いわゆる「プロレス頭」)が求められる。 当初はウレタンマットを用いていたが、後に薄いユニエバーの青いマットに切り替えられた。また、コーナーポストの代用品として、赤と青のテープがそれぞれ貼られた脚立が使われる。そのメリットとして、次のことが挙げられる。

  • 持ち運びが容易である
  • 予算削減
  • 観客との距離が近くなる

後に通常より一回り小さいリングが常設された道場兼会場を作ったため、マットでの試合はリングが設営できそうもない場所での出張興行(おでかけプロレス)で使用する程度となる。

旗揚げ当初は我闘姑娘の流れから、小学生や中学生がデビューもしくは我闘姑娘から移籍してきたが、2009年の段階で小学生レスラーはアイスリボン生え抜きのりほのみとなり、以降は他団体と同様、15歳以上の選手がデビューするようになる。2010年1月より、久しぶりの小学生レスラーの卵であるつくし(同年4月に中学進学)とくるみが練習生として加わる。それ以外にも門戸を広げ、グラビアアイドル・女優や総合格闘家として活動する選手や主婦・OL兼業の選手もおり、バラエティ豊かな構成となっている。また、多くの団体が若手育成に苦戦する中、独自の選手育成システムを構築することで、選手の定着率を上げており、2010年9月現在、女子単独団体では最多の選手数を抱えている。

大会は原則として水曜と土曜にアイスリボン道場で開催される他、月1回の頻度で外部の会場にてビッグマッチを開いている。そのため、年間100大会以上にも上る。2010年まで北沢タウンホールおよび板橋グリーンホールでの興行はNEO女子プロレスとの変則ダブルヘッダーとして開催されていた。首都圏以外では大阪・名古屋・札幌でも開催実績がある。

蕨での試合終了後は必ず座談会が行われ、選手の生の声が聞けると共に、この座談会の内容と、試合後に観客に配布されるアンケートに記載される意見が次回大会のカード編成に繋がり、好評を得ている。

自主興行は通常写真・動画の撮影は一切禁止となっている(道場マッチや板橋では紙テープの投げ入れも禁止)。これについては肖像権の問題もあるが、「カメラを持ってると拍手ができないため」とさくらがコメントしている[1]。ただし、「シャッターリボン」と呼ばれる撮影が認められる大会(動画は禁止)も月1回行われている。

リングネームはタレント出身者を除きほとんどはさくらが独断で命名しており、特にしもうま和美以降は地名を使った命名が目立つようになっている。ちなみに地名の付かない選手は「正統派」であるとされる(2011年3月18日の19時女子プロレスにてコメント)。

沿革

2006年

2007年

2008年

  • 1月、伊藤道場から市井舞が参戦したことで、我闘姑娘時代の所属選手とは一応の関係改善となった(さくらえみ代表の我闘姑娘時代の所属選手とは、関係を絶っていた)。
  • 3月8日南千住荒川区汐入公園南千住駅周辺)で「おでかけプロレス」を開催。
  • 3月14日、大日本で発生した、他団体選手の強制猥褻事件の影響で、横浜プロレスから撤退。同時にテレ玉版「大日大戦」のコーナーも打ち切りとなった。
  • 3月16日しもうま和美が勤務する福祉施設(三軒茶屋)のイベントに参加。翌2009年以降も参加。
  • 4月20日、牧場みのりがセンダイガールズプロレスリング主催「第1回じゃじゃ馬トーナメント」に出場。センダイガールズ進出(ただし個人参戦のみ)。
  • 7月、テレビ埼玉の番組の企画と、映画「スリーカウント」(監督窪田将治)制作のため、出演者を練習に参加させ、NEOの井上京子やさくらえみらも自ら出演。映画制作に取り掛かる。
  • 8月、体制を変更し、通常のプロレスのリングを使用したときもアイスリボンの名称で月一回開催。9月から千本桜ホールでの興行を再開し、市ヶ谷アイスボックスと併用する形となる。
  • 9月、栃木から都宮ちいが上京。わずか1か月の練習期間でデビューする。
  • 10月、ICE×60王座を新設。初代王者決定トーナメントを11月・12月にかけて開催。初代王者は聖菜。

2009年

2010年

2011年

  • 1月4日、新木場1stRINGにて「新春リボン」を開催(観衆285人)。
  • 1月9日666「第11回YOUNGプロレス わっしょい」に試合提供。
  • 1月10日ガッツワールドVol.45に試合提供。
  • 1月15日、志田光率いる「1・2・3・志ー団!!」(昭和生まれ選手のうちマッスルビーナス+宮城もち)と真琴率いる「平成YTR」(飯田美花含む平成生まれ選手)の世代間抗争が本格的に始まる。
  • 1月30日、キックボクシング「J-GIRLS」に試合提供。
  • 2月6日、選手会興行として第2回名古屋大会「名古屋リボン with 今池商店街」(今池ガスホール)を開催(今池プロレスとの昼夜開催で、夜の今池プロレスにも一部選手出場。観衆211人)。
  • 2月11日KAIENTAI-DOJOとの合同興行「K-RIBBON」を開催(観衆120人)。
  • 2月14日毎日放送TBSで4月より放送されるドラマ「マッスルガール!」にJWPとともに協力することが明らかになる。
  • 2月26日、現道場におけるプロレス教室出身者としては第1号となる内藤メアリがデビュー。
  • 3月2日、内藤に続いて現道場におけるプロレス教室出身者である新田猫子がデビュー。
  • 3月12日16日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)発生と、福島第一原発での事故による東京電力管内計画停電の影響で、この日の道場マッチが中止。
  • 3月19日、現道場におけるプロレス教室出身者である成宮真希がデビュー(異例となるエキシビションなしでデビュー。当初は3月12日デビュー予定だったが、震災のため延期になっていた)。
  • 3月21日、第5回後楽園大会「アイスリボン・マーチ2011」を開催(観衆737人。当日の同大会と夜の大日本は、震災で閉鎖されていた同ホールにおける再開後初のイベントとなった)。この大会でたま子がデビュー。
  • 3月26日、休業から復帰後にレギュラー参戦していたRayが正式入団。
  • 3月31日、SMASH後楽園大会に試合提供。
  • 4月16日、第3回大阪大会「大阪リボン」(大阪ミナミムーヴオンアリーナ)を開催(観衆224人。当日夜に同所で開かれた大阪プロレスにも一部選手参戦)。
  • 4月24日、10代主催興行「Teens」第一回興行を開催(代表・みなみ飛香。観衆96人)。同日夜の666「第12回YOUNGプロレス わっしょい」にも試合提供。
  • 5月5日、第6回後楽園大会「GOLDEN RIBBON 2011」を開催(観衆749人。2010年まで5月5日昼の後楽園興行は同年解散したNEOが開催しており、それを継承する形となった)。
  • 6月1日、19時女子プロレス旗揚げ1周年記念大会を開催予定。
  • 7月10日、4年ぶりの横浜開催となる「横浜リボン」をラジアントホールで開催予定。
  • 7月18日、666との合同興行「YOUNGリボン わっしょい vol.2」を開催予定。
  • 8月21日、第7回後楽園大会「不思議の国のアイス2011」を開催予定。
  • 10月8日9日イギリスの女子プロレス団体「EVE」に参戦予定。

アイスリボン特殊ルール

  • 市ヶ谷時代
    • 関節技を掛けられているときに、マットの端に手か足が触れればエスケープとなる。ただし、両肩が付いてフォールカウントがなされた場合は、エスケープとはならず、キックアウトするなり、肩を上げるなりしてカウントを止めなくてはならない。
    • タッグ戦の際、「ダブル」と宣言した場合、ダブルでの攻撃が許可される。
    • 客席の椅子や、コーナー用の脚立をマットの中に持ってきて、そこからの攻防も認められる。その際、観客やレフェリー(主にさくらえみ)の援助を求めることも可能。ただし、椅子で殴る行為は反則となる。
    • 市ヶ谷に限り、壁や窓を使った攻撃も反則ではない。(壁に関しては、当初は反則だったが、壁にぶつかるのは仕方ないということで、2007年8月から、反則ではなくなった。)
    • 窓の外へ出た場合は、場外カウントが始まり、カウント20で試合終了となる。
  • 現行
    • タッグ戦の際、「ダブル」と宣言した場合、ダブルでの攻撃が許可される(市ヶ谷から継承)。
    • 場外カウントは10で試合終了となる。
  • ハードコアリボン(アイスリボン式ハードコアマッチ
    • レフェリーが「なんとなく危険」とみなした行為以外の全ての反則が容認される(流血戦になるのを防止するため)。
    • それ以外は通常のハードコアマッチに準ずる。

タイトルホルダー

現在アイスリボンが認定しているタイトル(2011年3月現在)

NEO女子プロレスが創設しアイスリボンが管理するタッグチームによる王座であるが、男子を含むタッグも挑戦が可能。
真琴が創設した体重60kgを上限としたシングル王座。
藤本つかさが創設したシングル王座。選手権試合はすべてトリプルスレットマッチで行う。

上記タイトルは20分フルタイムで引き分けの場合、王座剥奪となる。

タイトルマッチ形式ではなく、挑戦者が11人抜き(1人につき1分1本勝負)に挑みタイトルに値する内容であればベルトが贈呈される。
タイトルマッチではないが、さくらえみが練習過程で始めた選手の腕立て伏せTwitCastingで撮影。男女誰でも参加でき、メトロノームでテンポを計り1回1.8秒の間隔で行う。100回で卒業となり、次の段階へ移行する。

所属・参戦選手及びスタッフ

所属・参戦選手

所属選手
休業選手
  • 聖菜(ライト姉妹) - 2009年9月23日付けで休業。一時復帰宣言があったが未定のままである。
  • 希月あおい - 2009年8月31日付けで体調不良のため、無期限休業。
主な他団体参戦選手

スタッフ

 
レフェリーとして参加している
松永智充(DDT)

過去の所属選手

退団選手
主な他団体参戦選手

アイスリボン芸能部

2010年より「アイスリボン芸能部」として、一部レスラーのメディア出演やタレント活動の窓口としている。

脚注

外部リンク